オイル価格を左右するイベントが多い6月 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2015.04/24 大橋ひろこ 記事URL
4月2日にイランとP5+1との間で枠組み合意が成立したことで原油価格が下落する局面もありましたが、その後合意の内容の解釈の違いで原油価格は反騰しています。
W底を付けた形での原油価格の上昇にトレーダーらは強気だとか。しかし原油在庫は増加する一方で需給面からは強気できる環境ではありません。何故反発しているのか。そしてここからのポイントは?


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオイルアナリストの藤沢治さんに原油価格の動向と今後の見通しを伺いました。


米国の掘削稼働リグ数の減少(4月17日の954基、前年同期は1,831基)
に反応し、ファンド筋が買い越し残高を2週間連続で増やしています。
ファンドの買い越し幅は25万枚まで増えてきました。
ファンド筋のショートの買戻しと新規買いでWTI原油価格は
4月15日から$55を超えて推移しています。
4月平均では、ブレントは約$60, WTIは$54程度。
3月より、ブレントで$2.50,WTIは$5.50以上がると予想されます。


この先の原油価格の決定要因としては
4月2日に合意が伝えられたイランとP5+1の最終合意が
6月30日期限とされており、種々の憶測、思惑が価格を動かす
可能性が出てきます。
経済制裁を科せられているイランの原油輸出が制裁解除で
市場の需給を緩和させるリスクが懸念されていますが、
藤沢さんは具体的な最終合意には達しない
可能性があるとし、合意によるイラン産原油の市場放出による
価格の急落リスクはあまり大きくないだろうとしたうえで、
イランは制裁解除となれば即日輸出を再開する意向であり、
原油輸出を微増させていることに留意したいとのこと。

また、米国の原油在庫の推移にはやはり反応が大きいと思われます。
第1四半期に比べて第2四半期はの石油需要は、
約日量100万バレル減るので、生産が余り変わらなければ
在庫が増加するリスクがあります。
6月5日のOPEC総会が注目となってきていますが、
減産することはないとみられています。

また、稼働リグの減少でようやく米国の原油生産量が微減の兆候。
これが継続し生産減少していくかどうかに注目です。
原油価格が低迷すれば、採算の合わないシェール層の生産停止は
長期化すると思われますが、また価格が戻れば再開し生産が増える
可能性も出てきます。

しかし、現状では世界的におよそ日量150-200万バレルの
供給過剰となっており、米国の生産減がこれを解消するには
及ばぬ程度とみられます。

また、6月5日のOPEC総会が注目となってきていますが、
減産することはないとみられています。

6月は5日にOPEC総会、30日にイランとP5+1の核開発問題の
最終合意期限が来るため、カレンダー的にオイル関係の注目イベントが
多いのですが、藤沢さんが注目されているのが6月末からのラマダン。

ラマダン中は食事制限があるため、何か事を起こすならラマダンを
避ける傾向が。ラマダン前の紛争激化リスクには留意しておきたい
とのことです。

米国は、5月末よりドライビング・シーズンに入るため
ガソリン需要は伸びます。ガソリンが低価格となっているため
需要増が見込まれており、需要が増えれば原油在庫も減少するため
WTIは底堅く推移するとみられます。

さて、ここからの価格予想は?
番組で伺っています。詳しくはオンデマンド放送で
藤沢さんの解説をお聞きくださいね。

日経平均終値で2万円達成~コモディティ市場は... [大橋ひろこコラム]
2015.04/22 大橋ひろこ 記事URL
日経平均が終値でしっかりと2万円の大台を固めて引けました。上海株は今日も3%近い上昇で08年以来の高値を付けています。2015年4月、ゴールデンウィークを控えて株が堅調推移となる中、コモディティ市場は静かな値動きが続いています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はコモディティインテリジェンス代表取締役社長 近藤雅世さんに
原油と金の動向についてお話を伺いました。

バンクオブアメリカメリルリンチが4月15日に発行した
ファンドマネジャー調査では、世界的に株価に割高感が出ており、
ファンドマネジャーは新しい投資先を物色しているようだ、ということで
近藤さんは、そろそろ商品にも資金が回ってくるのではないか、
とお話くださいましたが、確かに米株は高値追いの展開とは
なっておらず、高値圏で神経質に揉みあっていますね。

先週金曜に近藤さんに、ご出演いただいた際には
WTI原油相場は6連騰中で、そろそろ上げ一服でした押し局面入りと
なるというご指摘を頂戴しましたが、ご指摘の通りに
原油相場の上昇の勢いも止まってしまいました。

57ドル台まで上昇していた原油価格は、今日22日は55ドル台半ばまで反落。
その背景には、今夜、毎水曜夜に発表されるEIA週間在庫統計ですが、
昨晩ロイターが予想したところによると在庫が増加するだろう、
というもので、このロイター予想を嫌気した側面もあると近藤さん。

先週は、米国の石油週報で
原油在庫が前週比+360万バレル増加予想、
ガソリン在庫が▲75万バレル減少予想だったのですが、
蓋を開けてみたら原油在庫は129万バレル増と予想の3分の1で、
ガソリン在庫は▲207万バレルと予想の倍以上の減少だったことで
原油が急騰。米国の原油生産量は前週から▲2万バレルと
わずかではありますが、2月初め以来の減少となったことも好感されました。

米国の石油精製設備はすでに定期的なメインテナンスを終わっており、
これからドライブシーズンに向けてガソリン需要が伸びることから
石油精製設備の稼働率はすでに92.3%に上昇しており、
今後原油投入量は増えるものと思われます。

一方で、原油生産のための稼働リグ数は、
1年前に比べて米国は▲843本、約46%減少しており、
カナダはすでに半減しています。
こうした稼働リグの減少は米国の生産量の減少となって現れ、

今夜発表される4月17日までの週報で
どのような数字が現れるかが注目されます。

ただ、世界的にはサウジアラビアの生産量が1000万バレルを
超えて増産しており、これは弱気の要因ですね。

ファンドの建て玉から見ると、4月14日までの週のNY原油の
ファンドのネット買い残は3週連続で増加しています。

また売り残はピークの3月24日の28万枚から21万枚まで減っていますが、
それでも2月依然に比べると10万枚程多く、まだ買い戻しが出る可能性も。

強気と弱気の両面があるのですが、近藤さんは中期的には強気、
しかし、短期的には調整、揉みあい局面となる可能性が高いと
解説くださいました。

また近藤さんには、ギリシャ支援を巡る問題から
金の今後についても展望いただいています。

詳しくはオンデマンド放送で、近藤さんの解説をお聞きくださいね。
原油相場は本格底入れ?!ここからのポイント [大橋ひろこコラム]
2015.04/17 大橋ひろこ 記事URL
原油相場が本格的に底入れしたようです。
週末17日金曜日の原油先物市場でWIT原油価格は56.88ドルの高値をつけています。
今年の2月につけた戻り高値54.24ドルを上回り、
昨年夏からの長期下落トレンドが終了してからの新高値を付けています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はコモディティインテリジェンス代表取締役 近藤雅世さんにお話を伺いました。

1月につけた安値43.58ドルと3月につけた42.03ドルでW底を示現した格好です。
今週発表されたEIA米エネルギー情報局の週間在庫統計で、
米シェールオイル生産がわずかながら減産が続いたことと、
在庫の増加幅が予想より少なかったことが好感されたようです。

テクニカル的にはかなり強い相場に入っており、近藤さんは
70ドル台を目指す展開となっていくだろうとしながらも、
直近では買われすぎの修正が来る可能性も高く、
押し目買いで流れに乗るようアドバイスくださいました。

ではこの強気相場、いつごろまで続くのでしょう。
相場には、テクニカル的に価格目標を達成して一相場終えるケースと、
日柄(時間)をこなして一相場(一サイクル)終えるケースがあります。

価格で見るなら70ドルを目指す流れとなると思われますが、
日柄で見るなら、重要なのが6月末。
ここに向けては注意が必要とのこと。

4月2日、スイスで行われたイランと主要6か国の「核開発阻止」を目指す
協議を終えたジョン・ケリー米国務長官は「記念すべき日」になったと述べ、
ハッサン・イラン大統領は、6月30日の期限までに最終合意をまとめるため、
直ちにその草案作りに入る意向を明らかにしています。

6月30日に、合意がなされればイランはすぐにでも課せられていた
経済制裁の解除を求めており、輸出が禁じられていたイラン産原油も
市場に放出されると思われます。そうなれば、原油価格には
下押し圧力が高まるとみられます。

ただし、この報道があった後に、
米国とイランの当局者は条件をめぐって条件が折り合わずに
対立しているとした報道もあり、6月30日には合意が難しいという
見方も出てきています。合意がいつになるのかは現状では
ハッキリとはわからないのですが、協議の行方、合意がなされるか否かは
原油市場にとっても大きな材料となりますので、
注意して見ておく必要があるでしょう。

また、ギリシャを巡る問題のポイントも近藤さんに伺いました。
現状では、資金は株式市場へと流入する流れが長期的に続いているため、
金価格は冴えない展開が続いているのですが、
ギリシャがもしデフォルトするようなことになれば、
金価格は動くのでしょうか?!
展望を伺っています。

詳しくはオンデマンド放送で近藤さんの解説をお聞きくださいね。


ゴールドについて、楽しみながら学ぼう!
金の魅力を伝え、関心を深めるためのイベント
「TOKYO GOLD FESTIVAL2015 ~ゴールドについて学び、ゴールドを体感する一日~」が、
5月30日土曜日、東京・よみうり大手町ホールにて開催されます。

金現物、金箔、アクセサリーから投資商品まで、限りなき可能性を持つ「金(ゴールド)」について
理解・関心を深め、金の様々な魅力を伝えることを目的に開催している
日本で唯一の「金(ゴールド)」の祭典です。

当日は、当番組でもおなじみ"ゴールドのスペシャリスト"
亀井幸一郎さん・池水雄一さんの講演のほか、
落語家・柳家花緑さんによる金にまつわる新作落語の披露など、内容盛りだくさん!
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参加は無料、事前申し込み制です。
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日本のガソリン輸入が増える時とは?! [大橋ひろこコラム]
2015.04/15 大橋ひろこ 記事URL
ようやく原油安による元売り各社の卸価格の引き下げが店頭価格に反映されはじめ、ガソリン価格も下がってきました。気がつけばゴールデンウィークも迫ってきており、これから行楽シーズンを迎えガソリンの需要期に入りますね。日本は原油やLNGを海外から輸入して国内の製油所にてガソリンなどの石油製品に精製して販売しているのですが、その製品であるガソリンも輸入することがあることはご存じでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はリム情報開発・アジア石油製品チーム編集部長 二川良也さんに
「日本のガソリン輸入について」お話を伺いました。

実は日本は韓国を中心にガソリンを一定数量輸入しています。
その規模は国内販売量の3~4%程度。

製油所の定期修理・トラブルなどで石油会社が供給に
支障をきたしている時などは製品そのものを輸入するのです。
製油所の修理トラブル時だけではありません。

需要期など需要増が見込まれる時にも輸入は増加します。
また、国内の需要が増え、国内価格が上昇し、輸入価格の方が
安くなれば、その時も輸入が増加します。

何故、輸入したほうが安いということが起きるのでしょうか。
石油価格は、需給だけが価格を決めているわけではありません。
アジアの石油製品取引の中心であるシンガポール市場には
様々なプレーヤーが参加していますが、実需筋だけではなく、
多くのトレーダーが取引に参加しています。


金融商品として割安とみれば、買うトレーダーが出てきますし、
高いと見れば売るトレーダーも出てくるわけですが、
輸入採算と国内価格のバランスは、アジアの石油取引の中心である
シンガポール市況に影響されることが多いのだそうです。

国内価格より輸入価格が安くなれば海外から調達したほうがいいですよね。

では、日本は一体どこからガソリンを輸入しているのでしょうか。
実は日本の品質基準はとても厳しく、その基準をクリアできるのは
韓国品くらいなのだそうです。日本のガソリン輸入はほぼ100%
韓国からの輸入です。品質基準が厳しいのは環境に配慮したもので
中国のガソリンは品質が良くないことでPM2.5 などの問題が起こって
いるんですね。中国がエネルギーを使う量は膨大なので、
厳しい品質の製品精製には時間がかかるものと思われます。

また、九州など西日本にとっては地理的にも東日本から転送するより、
韓国から輸入したほうが早く手当てできるというメリットもあります。

これから日本もゴールデンウィークに入ります。
価格が安くなってきたことでガソリン需要の喚起がなされれば
韓国からの輸入も増えるということになるでしょうか。

詳しくはオンデマンド放送で二川さんの解説をお聞きくださいね。

続いて『TOKYO GOLD FESTIVAL 2015』のお知らせです!

ゴールドについて、楽しみながら学ぼう!
金の魅力を伝え、関心を深めるためのイベント
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BondProxyの先に~金ETF残高増はトレンドとなるか [投資α情報(大橋ひろこ)]
2015.04/10 大橋ひろこ 記事URL
4月10日、日経平均株価は15年ぶりに2万円の大台にタッチしました。ドイツDAX指数も市場最高値を更新中です。米国の株式市場は、政策金利引き上げの時期を巡る思惑で神経質な値動きながら高値圏水準を保っています。株式市場が堅調となる中で、金価格は再び頭が重くなってきました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は金融貴金属アナリスト亀井幸一郎さんに
お話を伺いました。

金利のつかない金よりも配当利回りの大きい株式が選好される
動きが続いている中で、現在、機関投資家の間で
BondProxy(ボンドプロキシ-)という言葉が流行っているそうです。

プロキシ-が意味するのは「債券代替」

日銀が国債を買い入れる量的緩和政策に舵を切り、
ECBも同様に国債を買う量的緩和策を導入しましたが、
ECBは-2%の債券までを購入するとしたことから、
欧州の債券利回りは軒並み低下しており、
4月8日にはスイス国債10年物の利回りもとうとうマイナスに。

金利を得られない債券は買えない、株を買おう、というのが
このところの大きな流れとなっているということです。

資金は債券から株へ。そして金から株へ。
金利のない時代に入り、配当利回りが見込める株へと
資金が集まっているということですが、
では、債券と金ではどちらに魅力があるでしょう。

3月の雇用統計のネガティブサプライズを受けて、利上げが遠のくとの
思惑からドル安となり、金が買われ直す展開が続いていたのですが、
今週は8日に好評されたFOMC議事録の予想外と言える
ややタカ派的な内容に金が売り直される展開となりました。

しかし、この日、金ETFの最大銘柄である
「SPDRゴールド・シェア」は3トンもの残高増となったのです。
先物市場では金が売られる中、
金ETF市場には資金が流入していた、、、?!

一体どういうことでしょう。

亀井さんは、スイス国債10年物利回りまで(長期債まで)
マイナス入りした状況を受け、欧州系の資金が入ったのではないか、
と指摘。金利を生まない金ETFのデメリットが、
欧州の債券利回り低下で縮小している、という見方ができると
解説くださいました。

今後の金の見通しとして亀井さんが注目されているのは
4月にも資金が尽きるとされるギリシャの債務問題、
そして4/29に発表される米国1-3月期のGDP。

ことによっては金の見直しに繋がるイベントとなるやもしれません。

詳しくはオンデマンド放送で、亀井さんの解説をお聞きくださいね。


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ピークゴールド説~金の買い場は何月?! [大橋ひろこコラム]
2015.04/08 大橋ひろこ 記事URL

「ピークゴールド」説をご存知でしょうか。ピークオイル説なら聞いたことがある、という方は多いでしょう。オイルショックの時代から繰り返し蒸し返されては原油価格が上昇する材料となってきましたが、米国のシェール革命によって原油が枯渇するという話は聞かれなくなりました。ではピークゴールド説とは?!

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は商品アナリスト小針秀夫さんにゴールドについてお話を伺いました。

金はプラチナやパラジウムと違って、比較的世界中から採掘できるのですが、
近年は新しい金鉱脈が発見されることはありません。
実は、新たな金鉱脈発見のピークは20年も前の1995年。
その後は右肩下がりです。

一方で、金の生産は右肩上がり。
2000年以降は金価格の上昇に伴って、金鉱山会社は設備投資をして、
金の生産を増やしてきました。

金価格は2011年までの10年で5倍にもなったのです。
このため、鉱山からの供給量は昨年3114トンと過去最高に達し、
約1270億ドル(約15兆1800億円)相当となりました。

そして今年、2015年の金生産は過去最高になるとみられています。

背景にあるのは、金価格の下落です。

金価格下落によりロシアや南アフリカ共和国、北米の大手鉱山会社は
赤字に陥り、鉱山投資を3年間で半減せざるを得ない状況です。

今年の金生産は過去最高に達する可能性が高いものの、
生産の伸びは少なくとも6年ぶりの低水準となる見通しで
来年は1%減少するとの予想も。

一方、主要輸入国である中国とインドでは需要が伸び続けています。

鉱山からの供給が縮小すれば現物市場の需給が引き締まるするとみられ、
また、米国が実際に利上げに踏み切れば、インフレ期待から
金は上昇に転じる可能性が大きいと小針さんは解説くださいました。

しかし、足元では、米国の利上げの時期を巡って金市場も神経質な展開。
3月の雇用統計の数字を受けて、利上げ時期が遅れるとの見方から
金価格は反騰局面入りとなっていましたが、
実際に利上げが実施されるまでは、利上げの時期を巡って
頭が重い状況は続きそうです。

利上げが実施されたことでの「あく抜け」で金もようやく大底確認と
なるのでしょうか。現在のところ、大底を付けたという実感はまだ
ありませんね。

ピークゴールド説からみれば、現在の水準は安値圏にあるかと
思われますが、トレード戦略として、金の買い場はいつごろと
なるのか、小針さんに伺うと、「Bay in June」だそう!

図は「NY金の過去20年間の月別平均」

金の年間最高値をつけるのが「1月」
年間最安値をつけるのが「6月」となっています。

ドル建て金価格には「年初高の夏安のパターン」が存在し、
夏に底入れすると9月までは再び上昇する確率が高くなることが
わかります。総括的に、年初安の年後半高となるのは
インドの金購買やクリスマス需要などで
年の後半に金地金の需要が高まることが背景にあると考えられると
小針さん。

となると、今年も6月の安値がねらい目でしょうか?
もし、米国が粛々と金融政策を正常化に向けて動くとするならば
早ければ6月の利上げ実施の可能性もゼロではありませんね。

詳しくはオンデマンド放送で小針さんの解説をお聞きくださいね。

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理解・関心を深め、金の様々な魅力を伝えることを目的に開催している
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当日は、当番組でもおなじみ"ゴールドのスペシャリスト"
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サウジの誤算と原油価格のNew Normal [大橋ひろこコラム]
2015.04/03 大橋ひろこ 記事URL

WTI価格は、50ドル前後で下げ止まる気配を見せていますが、世界的な原油の供給過剰が解消されたわけではなく、上値は限定的となっています。価格が戻らぬ背景には「サウジアラビアの誤算」があったとも見られますが、この先、原油の「新常態New Normal)」価格は何ドルなのでしょう。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
資源・食糧問題研究所の柴田明夫さんにお話を伺いました。

WTI価格は、50ドル前後で下げ止まる気配を見せています。
しかし世界的な原油の供給過剰が解消されたわけではなく、
上値は限定的となっています。

OPECの2月の原油生産量は目標の3,000万バレルを超えており、
OECD(経済協力開発機構 34カ国)の原油商業在庫は
2013年の25.67億バレル⇒2014年末27.78億バレルへと
2億バレル以上増加しています。
その他に戦略石油備蓄が15億7,800万バレル存在している、という
状況にあって、在庫増加が止まりません。

EIA(米エネルギー情報局)発表の2月27日時点の
米国の原油在庫は4.44億バレルで、統計を取り始めた
1982年以降の最高水準を8週連続で更新中です。
背景には、やはりシェールオイルの増産が大きく影響しています。

◇サウジアラビア:サルマン国王の誤算とは

① 米国での石油増産が長期化


増産の大半はシェールオイル。
確かに、米国でのリグ(掘削装置)稼働数は、

昨年11月の1,925から減少を始め、2月末986へ急減
しているのですが、老朽油井の稼働停止によるところが
大きく実質的な減産にはつながっていません。
シェールオイルの生産性が急速に高まっているのです。

多くの鉱区では初期投資コストを回収するために
増産せざるを得ないという事情などがあるのです。
テキサス州東部のイーグルフォード地域では、
1掘削リグ当たりの生産量が2007年から2014年までに
約10倍に拡大したとの指摘もあるそうです。

② スンニ派のサウジにとってもう1つの誤算は、
中東地域におけるシーア派イランの影響力の強まり。

欧米との核開発問題協議が大枠合意され、6月の最終合意に
向け具体的詰めの段階にはいってきました。
イランに対する経済制裁緩和を警戒するのはサウジアラビアです。
IS(イスラム国)により制圧されたイラク北部の主要都市
ティクリート奪還に向けた動きの中で、イラク政府軍を
支援しているのはイランのシーア派革命防衛隊です。
シリアのアサド政権やイエメンのイスラム教シーア派の
武装組織「フーシ」を支援しているのもイラン。

原油55ドル前後で推移すれば、2015年のサウジの歳入から
890億ドルが失われるとの試算されています。
今年1月23日、アブドラ国王の死去に伴い新国王に
即位したサルマンにとって、予算の50%を占める
社会保障給付や公務員給与の削減を行い、
国民の不満を買うわけにはいきません。

力を付けてきたイラクやイランが結束して、
6月5日に予定されている次会OPEC総会では
大幅減産を求めてくると予想されますが、
しかし、実のところは減産で油価上昇への衝動に
駆られているのはサウジかも知れない、
と柴田さんは解説くださいました。

では、ここから。
原油の「新常態(New Normal)」を何ドルとみるか。

2つの見方があると柴田さん。


① 75~80ドル。
・新規のシェールオイルに投資する際の
限界生産コストに相当。
・サウジアラビアが、市場が安定化するために
長期的に望ましいと考えている価格レベル。

② 100ドル前後。
・石油需要が長期的に拡大していく中、
シェールオイルなど非在来型原油以外に、
在来型原油資源の開発が難しくなっています。
「液体で濃縮され、生産しやすい場所にある
安い石油資源」は見つからなくなっている中で、
再生可能エネルギーの開発などが進められるには
原油価格が高いことが前提となってきます。
需要が減少する一方というなら別ですが、
緩やかに需要は拡大しています。
在来型の原油資源が限られていることが、
原油価格が再度100ドル台近辺に戻るという
見方の背景にあるようですが、さて?

詳しくはオンデマンド放送で柴田さんの解説を
お聞きくださいね。

3月金ETF市場からの資金流出再び、、、 [大橋ひろこコラム]
2015.04/01 大橋ひろこ 記事URL
3月18日のFOMC以降、それまでのドル高が修正されたことで、金が1200ドル割れから1220ドル台まで反騰する局面がありましたが、再び頭が重くなってきました。新年度入り、ゴールド価格はどのように推移するでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はインベステック調査情報グループの森成俊さんに
金価格の動向と今後の見通しを伺いました。

金は1月後半からドル高を背景に下降トレンドとなり、
3月6日には米雇用統計が強気となったことで、
米金利の早期引き上げ観測が一段と強まり、
ドル高加速で1,200ドルを割り込み、1,143ドルまで下落しました。



しかし18日に発表されたFOMCの声明文で利上げは急がないとされると、反発。
26日にはサウジアラビアと湾岸諸国がイエメンに空爆を開始との報道を受けると
資金の逃避先として買われ、1,200ドル台を回復したのですが、、、。

この金を巡る動きの裏にはドルの動向があります。
ドルインデックス指数は3月12日につけた100.78をピークに
調整局面入りしたのですが、3月25日の96.67を押し目底に
100に向け再上昇基調に入っています。

ここからのポイントですが、
2日から米労働市場に関する経済統計の発表が続くために
思わぬ乱高下となるリスクがあります。
3日はグッドフライデーで欧米各国の株式、商品先物市場は休場ですが
雇用統計の発表はあります!

大方の事前予想は失業率が前月と同じ5.5%。
非農業部門の就業者数は前月比24万8,000人の増加
(前月は同29万5,000人増)。
今夜発表の3月の米ADP雇用統計の事前予想は
前月比22万5,000人増。(前月21万2,000人増)
ドルがどちらに動くのかが注目ですね。

金ETFの金現物保有高は3月31日現在、1,069.84トンで
3月2日の1,111.60トンから約4%減少しています。
1月は増加傾向も2月は増加ペースが鈍化、3月は減少傾向です。
世界最大の金ETFであるSPDRゴールドの現物保有高は
3月31日現在、737.24トンとなり、
3月初め771.25トンから約4.5%も減少しました。
年金やファンドなどの金ETFの資金流出が目立っています。

大口投機家の買い越しは3月17、24日と2週続けて5万枚台。
3月3日現在、大口投機家の買い越しは11万5,820枚だったので
半月で半分以下まで急減したことになります。
3月30日以降、再度軟調となっていることから
5万枚以下まで減少している可能性ありと、森さん。
ヘッジファンド勢も先物市場で金の持ち高を減らしているということですね。

しかしながら、1200ドルを割れるとアジア勢の金買いが旺盛となります。
1200ドル割れの水準は買い直されるのは中国やインドの実需買いが
入っているために価格がサポートされているものと思われます。
しかし、中国やインドは金価格が上がってくるとピタリと買わなくなる
という特徴もあり、実需勢の金買いは持続性にかけるのが高値を追って
上がっていかない要因でもあります。

また、金とプラチナの価格の逆転現象が継続しており、
森さんはここに注目されています。
プラチナはユーロ圏、中国の景気低迷による需要減少で
1,200ドル割れとなり、1,140ドル台で低迷。
金に対して約45ドル下ザヤですが、歴史的にみると、
金とプラチナの逆ザヤ状態は長期化しないことから、今後は
プラチナの安値放置が修正されるということでしょうか?

詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。

ゴールドについて、楽しみながら学ぼう!
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5月30日土曜日、東京・よみうり大手町ホールにて開催されます。

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トレーダーの永遠の誤謬とは?
2015.03/31 大橋ひろこ 記事URL
毎週火曜にお送りしてきました小次郎講師による「小次郎講師流~勝敗を分ける投資のポイント」シリーズ、今回がひとまず最終回です。

このシリーズは是非、資料をご覧いただきながらお聞きください。このブログの右側にある「小次郎講師に聞く 勝敗を分ける投資のポイント」という赤いマルがついたバナーをクリックしていただけますと、今シリーズのオンデマンド視聴とそれぞれの回の資料のDLができます。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
大人気シリーズ小次郎講師の投資の極意、勝敗を分ける投資のポイント
最終回の今日は「トレーダーの永遠の誤謬とは?」です。

まずは小次郎講師から問題です!

Q:Aさんは、10万20万と利益を確定して、今年実現損益がプラス100万となっている。ところがマイナスのまま決済していない株があり、こちらは計算上のマイナスが200万出ている。

Bさんは、10万20万と損切りをしていき、今年実現損益がマイナス100万となっている。ところがプラスのまま決済していない株があり、こちらは計算上のプラスが200万出ている。


さて、AさんとBさんはどちらが儲けているでしょうか?!

****

答えはBです。
この問題で正解できないようでは、
認識を改めなくてはなりません。

小次郎講師曰く
「計算上の損益と実際の損益を分けて考えるな!」

計算上の損益と実際の損益を分けちゃダメ?!
一体どういうことでしょう。

◇実現損益
決済して出た損益

◇計算上の損益
決済する前の損益

ちゃんと利食って利益を確定させなければ
含み益は利益とカウントするべからず・・・?でしょうか。
損切しなければ、どんなに含み損が大きくても
それは損失としてかうんとするべからず?

答えはNOです!

「決済して出た損益だけが本当の損益。未決済のもの
の計算上の損益は途中過程に過ぎない。」
というのは誤った考え方!!だと小次郎講師。
これを投資家の誤謬として、この思考から抜け出さなければ
勝ち組投資家にはなれないとお話くださいました。

小次郎講師は最後にこんな質問もリスナーに投げかけます。

ある銘柄を「1000円で同じタイミングで売りと買いを同時に保有」
つまり両建てしたとします。手数料などは一切考えないこととします。

あなたはこのポジションをどのように清算するでしょうか?

よくある答えが、
買いポジションが利益になったら利食う。
売りポジションも利益となったら利食う。
どちらのポジションもプラスが出た時に利食えば成功。

というものです。
これが大間違い!!だと小次郎講師。

何故でしょう?

1000円から相場が動いて1100円となり買いポジションが
利食えたならそれは、成功したかに見えます。
ところが、その相場がどんどん上昇してしまって
2度と1000円以下にならないという保証はありますか?

た、確かに。。。。

トレードの基本は「損小利大」です。
損失は小さく、利益は伸ばせるだけ伸ばさなければ資金は増やせません。

ところが、この両建ての決済を巡る答えは利益は小さく、
損失は大きく、、してしまうリスクをはらんでいるのです。

相場は思うようには動いてくれません。
両建てポジションのどちらも利食える相場になるかどうかは
わかりません。

正解は、相場が大きく上がると思えば、売りのポジションを手仕舞い、
買いのポジションの利益を伸ばす。

相場が大きく下がると思えば、買いのポジションは手仕舞い、
売りのポジションの利益を伸ばす。

です。この時、手仕舞うポジションが損切りでもいいのです。
利益が伸びる方向のポジションを残し、損失が膨らむ可能性の
出てきたポジションはさっさと切らねば、勝ち組にはなれないのです。

小次郎講師からの今シリーズ最後のメッセージ、
是非オンデマンド放送で聞いてくださいね。

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米国の原油生産量が横ばいに,今後どうなる?
2015.03/27 大橋ひろこ 記事URL

 3月第4週、原油価格が動きました。サウジアラビアなど湾岸10か国によるイエメン空爆を嫌気し地政学プレミアムが乗った形での急伸。これは、今後も続くでしょうか。また需給に変化はあるでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか。大橋ひろこです。
今日は株式会社セキツウ常務取締役 山内弘史さんにお話を伺いました。

2014年夏、100ドル台で推移していた原油価格は2015年2月に向け43ドル台にまで下落。
半値以下になるというすさまじい下落となりましたが2月に底値を付けて以降
50ドルを挟んでのもみ合いに入っています。
今週に入って、52ドル台にまで上昇する局面がありましたが、この背景には

① 26日、サウジなどスンニ派国10カ国がイエメンへ空爆

地政学上のリスクが嫌気された格好ですが、長期化すればイエメンの原油生産、
輸出への懸念から原油価格が下がりにくい状況となるかもしれません。
今週の原油価格上昇の主因はこの地政学要因でしたが、
それ以外にも注目すべき変化がありました。

② EIA3月25日発表の3月第3週の原油生産量で生産横ばいに

 9,422千㌭/日 前週比3千㌭/日の増加 
内訳は本土48州が8,911㌭/日で横ばい 

在庫は11週連続の増加でしたが、生産増には歯止めが?!
これまで原油価格下落後もほぼ一貫して増産が続いていたため
生産量が「横ばい」となっただけでも
「さしものシェールオイル増産もピークを超えたか!?」
という見方に繋がった、ということが25日の原油価格を押し上げました。

これまでも、ベーカー・ヒューズ社発表の石油稼働リグ数は
減少を続けており、3月20日現在では前週比56基減少の1,069基。
リグ数の減少は15週連続です。うち石油リグは前週比41基減の825基。
昨年の12月5日比では750基減と大きく減ってきたにも関わらず、
これまでは原油生産は伸び続けていました。

稼働リグがこれだけ減少しているのになぜ原油生産量が
減少しないのか。山内さんはその背景を3つのポイントに分けて
解説くださいました。

① 古い垂直掘りのリグの閉鎖
② 非効率生産井の閉鎖
③ 将来を見据えた試掘の域を出ない生産井の閉鎖。

総じて今量産されているシェールプレイへの特化、
選別と集中が行われているということですね。

四大シェールオイルと呼ばれる
バッケン,イーグルフォード,ナイオブララ,パーミアン
この4つで約530万㌭/日の石油(原油+NGL)を生産しています。
また、掘削技術は日進月歩で1リグ当たりの生産性が向上
していることも生産減とならない一因となっています。

多段階式水平坑井と呼ばれる新しい技術で、
これまで垂直に掘られた一つの穴から横に這わせた1本のパイプ
からのみ掘削してきたものが、一つの縦から横に何本ものパイプを
這わせる「多段階式」構造での掘削が可能となっていることも
大きく生産性を向上させました。

また、生産性の向上だけではありません。
原油の販売契約は1年単位であり、契約があるうちは
減産するわけにはいかないという「減産できない事情」もあるそうです。
「少なくとも2015年夏までの契約がある」との分析もあり、
契約上の縛りがあって減産に至らない側面も。

こうした背景から、なかなか生産が減少に転じないのですが、
横ばいになってきた、ということは大きな変化の予兆かも
しれません。

4~5月からのガソリン需要期を控えて、3月中は
製油所のメンテナンス期でもあり、ボトルネック問題から
原油在庫が減りにくい状況にあります。
製油所メンテナンスが終わり、需要期に入ってくれば
在庫増に歯止めがかかるかもしれません。

今後の見通しについて詳しくはオンデマンド放送で
山内さんの解説をお聞きくださいね。 

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