急落する原油価格、OPECと米国の生産量は? [大橋ひろこコラム]
2014.10/31 大橋ひろこ 記事URL
10月31日日銀の金融政策決定会合で、追加の量的緩和策が発表されてたサプライズで日経平均は755円56銭高の16413円76銭。2007年11月2日以来7年ぶりの高値まで上昇しました。為替市場でも、今週開催されたFOMCでの声明文が思ったよりタカ派的であったことと、日銀の緩和策発表で1ドル112円台にまで上昇しました。一方、ドル高となったことで、国際商品価格は下落基調を強める結果に。原油価格も下落が続いています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はオイルエコノミスト藤沢治さんに
原油価格急落の背景についてお話を伺っています。

◇9月―10月の原油価格動向

 6月からスタートした原油価格の下落。
9月は、IEA(国際エネルギー機関)や
米国のエネルギー情報局の世界需要予測の下方修正でさらに下落が加速しました。

WTIの月間平均価格は$93.03/バレル、ブレントは$98.57/バレルと
前月より3ドル、4.8ドル下落。

10月、IEAは4ヶ月続けて今年の石油需要を下方修正。
米国内の原油在庫増、シェールオイルの生産増、
リビアの生産回復等で需給緩和となる一方、
IMFは世界の経済成長予測を下方修正。
米国経済は好調の指標が続き、金融緩和策の中止からドル高となっており、
これが原油安を増幅させています。
欧州経済の不振は継続。世界の需要は弱いままです。
イスラム国もイラク南部には侵攻できず、原油生産には影響が無いことなどから
WTIの10月の月間平均は、約$85/バレル、
ブレントの月間平均価格は、約$88/バレル程度と
9月平均よりWTIで$8,ブレントで$10の下落となりました。

 因みに、今年のWTIの最高値は、
6月20日の$107.26, ブレントは6月19日の$115.06であったので、
10月29日の価格と比べると、この4ヶ月間に、WTIで
約$22, ブレントで約$29の下落で、それぞれ20%、25%の落ち込みとなっています。

◇OPECの動向

 こうした中、産油国があまり大きな声を上げていないのが不思議ですね。
11月27日にOPEC総会が開催される予定で、関係者はOPECが現在の生産枠である
日量3,000万バレルの減産をきめるか否かに注目していますが、
最大の産油量を誇るサウジは$85/バレルでも財政的に問題なしとしていますし、
普段は、減産を主張し値上げを狙うイラン、ベネズエラも今回は、
価格が下がっても問題ないとしているのです。

藤沢さんは、産油国各国が財政的に問題がないという点には懐疑的で、
総会前に各産油国首脳の発言や話し合いがニュースとなるであろうと指摘されます。
しかしながら、生産枠をたとえ下げたとしても、
個別の国々の生産量の割り当ては出来ないので、
恐らく日量3,000万バレルの生産枠は変えないであろう、と予想。
つまり、実質減産とはならないわけで一層の価格下落要因となるやもしれません。


 ◇需給要因

 米国のシェールオイルの増産は、予想以上のレベルで続いています。
 OPECが減産できないとなれば、米国が減産に舵を切るということは
 ないのでしょうか。そもそも、原油価格が何処までさがれば
 生産にブレーキがかかるのか、、、!?


 シェール生産コストは各生産地によって異なるとしながら、
 藤沢さんはバレル当たり50-60ドルと言われていると
 お話くださいました。現在80ドル前後ということで、
 まだまだ生産調整を行う必要に迫られるラインからは
 余裕があるようです。

 需要面ではこれから冬季に向かうので石油需要
(特に暖房油の需要)は上昇するのですが、米国では暖冬予想。
天気予報からは大きな需要が見込めないようですね。

◇地政学的要因

イスラム国の脅威は続くも、米国はイランと和解して
イスラム国掃討作戦に出る可能性もあるのだそうです。

掃討には地上戦が不可欠ですが、しかしながらオバマ政権は
地上戦には躊躇している模様。トルコやサウジなどの
イランを除く中東諸国も消極的です。問題は長期化の様相。
イラン軍が地上戦に動けばイスラム国の掃討には効果がありますが、
イランの制裁は緩和されるのは必至という状況にあります。

◇経済金融要因

米国の量的金融緩和策の中止は、利上げ観測に伴い
ドル高傾向となるため、原油価格押し下げ要因は継続します。
新興国から米国の資金が米国へ回帰すれば、
新興国は不況に陥るであろうということで、商品相場も、や
上値が重い展開が続きそうです。

しかしながら潜在的な金余り現象は続くと思われ、
現在の価格は、売られすぎの感があり、
需給を中心としながらも反発する可能性はあると藤沢さん。

◇2014年第4四半期から来年半ばまでの予想価格


「中東での紛争が激化で産油国に影響を与えることは無い」
ことを前提とした予想を伺いました。
現時点の80ドル、ブレントの85ドルはやや過剰反応気味。
第4四半期は、平均で今よりやや持ち直し、
 WTIで$85, ブレントで$90,

 2015年の1-3月は、冬場なのでやや持ち直し、
 WTIで$90, ブレントで$95程度。

2015年4-6月は、需要の端境期、一転して落ち込み、
WTIで$85, ブレントは$90程度で推移。
詳しくはオンデマンド放送で藤沢さんの解説をお聞きくださいね。

10月原油価格下落の3つの要因 [大橋ひろこコラム]
2014.10/29 大橋ひろこ 記事URL


今週いっぱいで10月も終わります。この10月はマーケットが大荒れでしたが、商品市場では10月1日から金や穀物価格が反騰開始。上昇となりました。

しかし原油価格は10月に入って下落が加速しており、WTI価格は一時80ドルの大台を割り込む局面も見られました。なぜ原油価格は下落が続いているのでしょう。

皆さんご機嫌いかがでしょうか。大橋ひろこです。
今回はコモディティー インテリジェンス 代表取締役社長の
近藤雅世さんに原油価格が下落した3つの要因と題して
お話を伺いました。



①世界景気減速懸念

10月はIMFが世界経済見通しを下方修正、FRBも9月のFOMCで
世界景気に懸念を示していたことが議事録によって明らかとなり、
マーケットは世界の景気の減速を強く意識することとなりました。

Bank of America Merrill Rynchのファンドマネージャー調査によりますと
今後1年で世界の景気は良くなるというファンドマネージャーは
8月には52%いましたが、9月は32%に▲20%減っています。

その主な理由はこの10月にも米国のテーパリングが終了し、
QE3という量的緩和政策が打ち止めとなることから
いよいよ、米国においては利上げの思惑が広がるだろう、というもので
欧米の株式投資を縮小するというファンドマネージャーも増えていると
近藤さん。

今夜FOMCの結果が公表されますが、恐らくテーパリングは終了
するものと思われますが、イエレン議長の記者会見がないため、
今回は大きな政策の転換ととらえられるような内容にはならない、と
見る向きも多いようですが、米国が出口に向かっていることは
これまでの過剰流動性マネーの減少につながるということですので、
原油なども売られやすい地合いだったと言うことでしょう。

国際エネルギー機関は9月のOil Market Reportで
4ヶ月連続で世界の原油需要を引き下げました。
需要が伸びていないことが原油の下落に繋がっているようです。


②減産できぬOPEC

北米のシェールオイルやオイルサンドの供給が急増する中、
価格を維持するためにはOPECが原油生産を調整(削減)する
必要があるのですが、現実にはリビアの生産回復などで
全体的にはOPECによる原油生産は増産傾向にあります。

近藤さんはOPEC諸国の収入は原油の売却収入がほとんどであるため、
原油価格が下がったら、増産して収入を殖やしたいという国が多く、
減産に耐えて価格を維持することはできない、と解説くださいました。

Citi Bankの試算では、
サウジアラビアのFinancial Break-Even Priceは90ドル前後に上昇しており、
現在の価格では歳入が減少して財政赤字になるものと思われます。

ただ、サウジアラビアは歳出規模の3年分に相当する7500億ドルもの
外貨準備があるので財政難にはなりませんが、
イランやイラクは100ドルを超えており、
リビアは180ドル、ベネズエラ160ドル、ロシアは100ドルと試算されている
ことから、昨今の原油価格(80ドル前後)では産油国の財政は非常に
苦しい、、、赤字であることが分かります。

OPEC産油各国は外貨収入が欲しいために増産、
増産すれば、需給が緩んでさらに原油価格が
下落してしまうというスパイラルに陥ってしまっているようです。

③ファンドの売り残増加

金や穀物相場は9月までの下落で積みあがったファンドのショートポジションが
10月相場で買い戻されて、反転していますが、
原油市場ではショートポジションは積みあがったままだそうです。
これがいずれ買い戻されることから、原油価格は近い将来
反発に転じると近藤さんは指摘します。

ここからの原油相場、是非オンデマンド放送で近藤さんの
解説をお聞きくださいね。

小次郎講師流ストキャスティクスの極意 [大橋ひろこコラム]
2014.10/28 大橋ひろこ 記事URL

11月4日までの毎週火曜日は「小次郎講師流トレードの極意」シリーズ、小次郎講 師こと手塚宏二さんにVトレーダー(勝ち組トレーダー)になるための極意を教え ていただいています。
皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
小次郎講師の放送は、テキス トと合わせてご覧くださいね。テキストはこのブログの右側あるTOCOMのバナーの 下に「小次郎講師流極意シリーズオンデマンド!テキストもこちらから!」というバナーからダウンロードできます。

第9回のテーマは「ストキャスティクス」です。

前回取り上げたRSIと同様、
ロウソク足チャートの下の別枠に表示されるもので
相場の過熱感を見るオシレーター系の指標です。

このストキャスティクスもRSIと同じように
教科書的なルールに
80%以上は買われすぎ!20%以下は売られすぎのサインなので
その域に達したら逆張りで反転を狙ってポジションを取る、
というような解説がなされていますね。

一見するとRSIと非常によく似た形状の指標ですし、
使い方も同じように解釈されていますが、
小次郎講師は、RSIとストキャスティクスは全く違うものだ!と
力説されます。いったい、どこが違うのでしょう?

ストキャスティクスが描く2本のライン%Kと%Dが
どのような計算式で描かれているのか、その意味を知ることで
この教科書的な売買サインが本当に正しい使い方なのかどうか、
今回も小次郎講師流テクニカルマスター術の流れに沿って
教えていただきました。


①ストキャスティクス計算式

%K=(C-Ln) ÷ (Hn-Ln)

%D=%Kの3日平均

この2本のラインがストキャスティクスです。
※また、ストキャスティクスには
ファーストストキャスティクスと
スローストキャスティクスがありますが、
スローストキャスティクスで使われる
Slow%Dは%Dの3日間平均を用いています。


Hnというのはn日間の最高値、Lnはn日間の最安値のこと。
このn日の設定は、好みにカスタマイズできますが
コモディティの世界では9日間が用いられていることが多いようです。

しかし、小次郎講師はこのパラメーターの設定
(何日間を指定するか)こそが重要ポイントであると指摘。
必ずしも9日がいいということではないようです。

ではこのn値(パラメーター)を何日に設定するのがいいのでしょう?
そして、それにはどのような意味があるというのでしょうか。

②この計算式が何を意味しているのか。

ストキャスティクスとはすなわち、

「n日間の値動きの中で、現在の価格が下から何%にあるか?!」

を表しています。
つまり、過去の一定期間の間(n期間中)で
現在の価格がどのぐらい高いのか?を%で示したものです。
ポイントは下から見て何%に位置しているか?!ということ。

RSIは過去14日間のうち、上昇したのは何%だったか、
ということを表しているのに対して、
ストキャスティクスは下から見て、現在が何%に位置しているのか?
ということを判断することが出来るということですが、
なにが大きく違うのか、というと、

■RSIは14日間、14連騰しなければ決してその数値は100%に達しない
■ストキャスティクスは設定した期間において上昇が継続すれば
あっという間に90.そして100%に達してしまう

という点。

ストキャスティクスの期間設定は人それぞれですが、
5~45日間の間で用いられていることが多いようです。

5日で設定していて、5日連騰していたら、ストキャスティクスは
あっという間に100%に到達します。

パレメーターを短い期間設定にすれば、ストキャスティクスの
動きはより敏感となり、
80%を超えたら買われすぎ、20%下回ったら売られすぎという
過熱感をはかる指標として活用するにはあまりにも
ダマシが多くて使えない、ということが起こります。

つまり、期間設定(パレメーター設定)が
最も重要になってくるということですね。

ちなみに小次郎講師は26日設定で使っているそうです。
これは一目均衡表の基準線と揃えているということですが、、、
この点を詳しく掘り下げてしまうと15分の番組では
解説しきれません!ということで、こうした小次郎流極意は
また別の機会に♪


③指標はどこを見ているのか?

ストキャスティクスは50%を超えた状態で
安定していれば上昇トレンド継続中。
50%を下回っている状態が続けば
下降トレンドが続いている、と言う風に判断します。

要するに現在の相場のトレンドをシンプルに
計ることが出きる指標なのですが、
しかし、教科書的な教えが言うように80%を超えるてきたら、
加熱しているといえるのでしょうか?

小次郎講師は実際には80%を超えるほどに、現状のセンチメントが
強いということを示している、ということに過ぎず、
80%を超えたからといって逆張りで売るというのは
正しい使い方ではないとバッサリ!!

80%を超えてからもさらに80%、90%と数値が上がることも
珍しいことではありません。計算式からRSIとの違いを学べば
この点はもっともですよね。

小次郎講師は、80%(20%)到達した時点では
「計算式から考えると上昇トレンドである、下降トレンドである」
という認識を継続することが正しい解釈だと教えてくださいました。

決して80%到達が売りサインではないのです。

④売買サインは?

では、80%.20%到達時点が売買サインでないのだとしたら、
どんな状況で売買サインが出るのでしょうか。

ここからが小次郎講師流、ストキャスティクスの極意!

売りサイン
■%K・%Dの2本のラインが80を超えた後、
いずれも80を割り込み下方向に向かっていること

買いサイン
■%K・%Dの2本のラインが20を割り込んだ後、
いずれも20を回復し上方向に向かっていること


④なぜ買いサイン(売りサイン)なのか

80%、20%到達で過熱感から逆張りで入るのではありません。
超えてなお、80~100%の水準で張り付いて
トレンドが長期に継続することもあるのです。

80%を超えたことが重要ではなく、再び80%を割り込んできた
というトレンドの終焉を確認してから、新たなトレンドに
入るところでポジションを取るというのが正しい使い方。


小次郎流手法はトレンドに逆らうのではなく、
そのトレンドの転換を確認してから、ポジションを取る、という
順張りの手法に限りなく近い考え方なのですね。

ストキャスティクスはエネルギーのピークを確認するために
使って下さい。ピークを迎える前に動くべからず、です。

ストキャスティクスの確度の高い使い方について詳しくは
オンデマンド放送で小次郎講師の解説をお聞きくださいね。

大豆・コーン5か月の下落トレンドに終止符?! [投資α情報(大橋ひろこ)]
2014.10/24 大橋ひろこ 記事URL
10月は株式市場は急落、急騰と派手な値動きとなっていますが、穀物市場ではシカゴコーン、シカゴ大豆ともに10月に入ってから反発し上昇してきています。

エルニーニョ発生が夏場の天候相場のリスク要因になるという予想から春先に買われた穀物相場。シカゴ大豆は4月20日の1532セントから5か月もの下落を続けてきましたが、9月26日に約4年半ぶりの安値909・75セントを付けてから990セントまで回復しています。シカゴトウモロコシは5月9日に522セントの高値を付けてからの下落トレンドを10月1日の320.75セントを底に反発してきています。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はコンチネンタルライス茅野信行さんにお話しを伺いました。

5か月もの下落相場を終え、
10月10日のUSDA需給報告を以て、ほぼ実測値での
今年の大豆、トウモロコシの収穫量が確定したことで、
大豊作とはいえ、悪材料が全て織り込まれたのではないか、
というような値動き。底入れの期待も高まっています。

しかし、茅野さんはこの上昇には懐疑的です。
チャート的には底入れ感がなく、2番底形成のリスクがあるといいます。

では現在の穀物の反発の背景は何なのでしょうか。

シカゴの生産地は現在収穫期となって居ますが、
例年と比較して10日ほどの収穫の遅れが発生しています。

収穫されたばかりのトウモロコシの水分量は19%程度だということですが、
農家はこれを15%程度まで乾燥させないと出荷できません。

現在はドライヤーといって、穀物を乾燥させる機械もあるのですが、
足元では原油価格が下落傾向とはいえ、長期的には上昇基調にある
エネルギー価格の高騰で、農家も乾燥に要するコストをなるべく
節約したいという思いがあり、できるだけ自然に任せた
天日干しで乾燥させたいということが背景にあるようですが、
茅野さんは、こうした口実も事実ではあるものの、
現実には5か月下がり続けてきた相場、この安値では
売りたくないという農家の本音も見え隠れすると指摘されます。

つまりはあまりの安値に沈んでしまったために
売り控えているということですが
通常農家は収穫したものを市場に放出し収入を得るわけで、
この時期が年間で最も重要なかきいれ時。
少しでも価格の回復があれば、売り控えていた農家の売りに
さらされるリスクは否定できません。

ちなみに、今年トウモロコシの生産コストは350セント程度だそうです。
大豆は720セント近辺。ということで、トウモロコシはほぼコスト近辺。
大豆は現在の水準でも十分利益にはなって居るのですね。

茅野さんの展望は、2月頃に2番底を付けるリスクに留意しながら
それまでは短期トレードで細かく利食う戦略がいいとのこと。
本格的な買い相場は2番底が形成された後、、、ということで
何故来年2月頃が再びボトムを付ける可能性があるのか伺うと、
このころになると、南米産の穀物の収穫量が固まる時期で、
3月には南米産穀物が市場に出てくるためだそう。

現在土壌水分も申し分なく、南米産穀物も豊作となる可能性が
大きく、これが囃されることに米国産穀物市場の上値も重くなり、
チャートの波動的にもW底を試す相場となるのでは...?

まだまだ波乱がありそうです。
詳しくはオンデマンド放送で茅野さんの解説をお聞きくださいね。

10月金価格1180ドル安値から1250ドルへ [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2014.10/22 大橋ひろこ 記事URL

10月に入って大荒れのマーケット。
株式市場は大幅下落を強いられ、債券市場に資金流入。商品市場でもWTI原油価格が80ドルの大台を割り込む急落に見舞われました。
為替市場では一人勝ちだったドル高の是正によるドル売りで、国際金価格は底堅く推移していますね。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
インベステック調査情報グループ東海林勇行さんにお話を伺いました。

金価格は10月6日に1180ドルまで下落、
この水準はとても重要なポイントです。

昨年6月30日と12月31日に、同じく1180ドル台まで
下落してから反発しました。

つまり今回10月6日のこのレベルで
トリプル底を形成したことになります。

その後金価格は昨日10月21日に向けて1250ドルまで上昇してきました。
これで本格的に大底を入れたと考えていいのでしょうか。


今回の金の戻りは、株式市場の波乱で株式市場からリスクマネーが
金市場へ逃げてきたことによるもの、とする見方もできますが、
東海林さんは実需、インド勢の買いも大きかったと解説くださいました。

インドは10月23日からディワリという光の祭が5日間に渡って行われます。
この祭りでは金が売れるため、金販売業者がこの祭りに向けて金を調達
する需要期にあたるため、この金買いが旺盛だったようです。

しかしながら、最大の金の需要国へと躍り出た中国は昨今景気の減速が
懸念されており、今年は中国からの金需要が落ち込んでいるといいます。
1200ドル割れでは中国からの買いも見られたものの、価格が上がってくると
買いが減少しているといい、中国は安くなったら買うというスタンスを
明確にしています。1250ドル近辺まで上昇してきたことで、
ここからの中国買いのサポートは期待薄のようですね。

また、このところの混乱で、株から流出したマネーが金市場に入ってきたという
側面がある反面、昨日21日の金の上昇はECBが社債の購入を検討しているといった
欧州の追加、量的緩和策への思惑からのものだったことを考えると
米国のFRBが今月10月でテーパリングを終了させる見込みであることで
株が売られたとするならば、緩和終了でも金買い、欧州による新たな緩和への
期待でも金買いであったことになり、どのような材料にでもポジティブに反応する
センチメントへと変わったと見ることもできるのではないでしょうか?

ECBの追加緩和政策への思惑でユーロ安ドル高となったにもかかわらず
金が売られず、むしろ買われたという地合いの良さは、今後も
金が堅調に推移する可能性を秘めている本当にのではないか?
という気もするのですが、しかし、米国が今月QE3を終了させ、
いよいよ金利引き上げ時期がマーケットの主要因となってくると
やはり頭を抑えられるのかもしれません。
東海林さんの見方は慎重です。

ただし、TOCOMの円建ての金市場はドル建て金が1200ドルを割り込む
下落に見舞われても、円安によるサポートで4000円台を割り込むことなく
長いこと膠着してしまっています。

為替市場の110円の大台から105円台へと大きな修正がありましたが、
この間ドル建て金市場が上昇したことから円建て金には大きな影響は
ありませんでした。むしろ、ここから円安再開となれば
円建ての金はレンジをブレイクして上昇する可能性もあるのでは?

詳しくはオンデマンド放送で東海林さんの解説をお聞き下さいね。

小次郎講師流RSIの極意 [大橋ひろこコラム]
2014.10/21 大橋ひろこ 記事URL

11月4日までの毎週火曜日は「小次郎講師流トレードの極意」シリーズ、小次郎講 師こと手塚宏二さんにVトレーダー(勝ち組トレーダー)になるための極意を教え ていただいています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
小次郎講師の放送は、テキス トと合わせてご覧くださいね。テキストはこのブログの右側あるTOCOMのバナーの 下に「小次郎講師流極意シリーズオンデマンド!テキストもこちらから!」というバナーからダウンロードできます。

第8回のテーマは「RSI(アールエスアイ)」です。

ロウソク足チャートの下の別枠に表示されるもので
相場の過熱感を見るオシレーター系の指標です。

一般的にRSIの教科書的なルールに
70%以上は買われすぎ!30%以下は売られすぎのサインなので
その域に達したら逆張りで反転を狙ってポジションを取る、
というような解説がなされていますが、
この逆張りの発想では、実は利益を上げられるどころか、
大きな損失に繋がるリスクを孕んでいるって、
皆さんはご存知でしたか?

70%超え、30%を下回るような相場に直面した時、
皆さんならどうしますか?
では小次郎講師流、テクニカル分析マスター術に沿って
教えていただきましょう!

①RSI計算式

RSI=14日間の上げ幅合計÷(14日間の上げ幅合計+下げ幅合計)


つまり、過去14日間の値動きの総計に対して
上昇した分がどれだけあったか、ってことですね。


②この計算式が何を意味しているのか

14日間の値動きの中で上昇分が何%あるの?
ということを確認するものです。
つまり、過去14日間に上昇した割合が大きかったか、
反対に下落した割合が大きかったか、一目で分かる、
というのがRSI。

要するに現在の相場のセンチメントをシンプルに
計ることが出きる指標なのです。

しかし、70%を超える数値を示現したら、もうすでに
加熱しているといえるのでしょうか?

現実には70%を超えるほどに、現状のセンチメントは強いということを
示しているにすぎません。70%を超えたからといって
参加者の強気姿勢に途端に変化が訪れるということを
教えてくれる指標ではないのです。


70%を超えてからもさらに80%、90%と数値が上がることも
珍しいことではありません。70%到達の時点で過熱感が
生じたと解釈して逆張りの発想で売りポジションを持っていたら、
80.90%へと相場がさらに加速してしまったら
損失は甚大ですね。加熱の域に入った値動きは
更なる加熱を生むことをお忘れなく。


③売買サインは?

では、70%.30%到達時点が逆張りサインでないのだとしたら、
どんな状況で売買サインが出るのでしょうか。

ここからが小次郎講師流、RSIの極意!

■RSIが70を超えた後、天井から10以上数値が下がってきたら売り
■RSIが30を割り込んだ後、底から10以上数値が上がってきたら買い

要するに、70%30%の到達時の逆張りではなく、
RSIにおいても天井を確認する作業が重要なのです。

仮にRSIが90で上昇が止まり、80を割り込んだら売りです。
仮にRSIが12で下落が止まり、22を超えて上昇したら買いです。

70%・30%を超えてきてからすぐに売買するのではなく、
天井、底を確認し10ポイント以上逆に動いてから
ようやくエントリーするのが小次郎流奥義なのです。


④なぜ買いサイン(売りサイン)なのか


10ポイント以上天井から下落、底から上昇した時は逆張りではなく、
次なるトレンド発生のサインと考えることが出来ます。
加熱している相場に飛び込むのとは違います。

70%超えの時点では、その後80.90%へと
更に加速する可能性を否定できません。

しかし、RSIが天井、底から10ポイント乖離したポイントから
ポジションを構築するという小次郎流手法は
トレンドに向かうのではなく、転換を確認してからポジショニングする
という順張りの手法に限りなく近い考え方なのですね。

RSIの確度の高い使い方について、詳しくはオンデマンド放送で
小次郎講師の解説をお聞きくださいね。

産油国の国家財政を均衡させる原油価格とは [投資α情報(大橋ひろこ)]
2014.10/17 大橋ひろこ 記事URL
10月に入ってマーケットが神経質な値動きとなっています。過去最高値を更新し続けてきた米株の調整、債券市場に資金が流入、先進国金利が急低下となりドル円市場でも急激なドル高の修正が入っています。

皆さんご機嫌いがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田至知さんに下落が続く原油市場についてお話を伺いました。

2014年夏場までは欧州を中心に景気減速懸念が生じていたものの、米国経済が堅調であったために世界経済全体は緩やかな回復基調という見方が主流でした。しかし、ここにきて、欧州を中心とした
景気の下振れが明らかになる中で、欧州や中国の景気が減速すれば、これまで堅調であった米国経済にもマイナスの影響が大きいという懸念が強まってきているようです。

欧州景気の減速の背景には、ウクライナ情勢が緊迫化し、
ロシアやウクライナを取引相手とする欧州企業の心理を
冷え込ませていったといった要因も影響しているようですが、
この問題が長期化する様相を呈しており、
ユーロ圏では、4~6月期のGDPがマイナスになった後も、
7~9月期の経済指標も総じてさえない状況にあります。
特に8月のドイツの鉱工業生産は前月比4.0%の減少は
ショッキングな落ち込みでした。これがきっかけでリスク回避が
巻き起こったとみる向きもあります。

また、中国の8月の鉱工業生産も前年比+6.9%と2008年12月以来の
低い伸びにとどまっており、10月21日に発表される9月分は、
7%台半ばにやや持ち直したとの見方が多いようです。

こうした中、原油価格が下げ止まりません。
国際指標とされる北海ブレント原油は、4年ぶり安値となる
82ドル台に下落している。
6月19日に付けた高値115.71ドルに比べると、
3割近い下落になっています。
WTI原油価格も一時80ドルの大台を割り込みました。

背景には原油需給の緩和があると芥田さん。
需要面では、自動車の燃費向上など省エネルギーの効果から、
石油需要が抑制されるようになっている中で、
世界景気の減速が加わって原油需要の下振れ懸念が強まっています。

供給面では、シェールオイルの増産傾向が続いている中で、
武装勢力と政府の紛争の影響などから低迷していた
リビアの油田からの原油生産が回復してきているほか、
スラム国との戦闘が続くイラクからの原油輸出も順調です。

このような状況の中、産油国は価格支援に動かないのでしょうか。
石油輸出国で構成されるOPECの動向に注目が集まっています。
次回OPECは、11月27日に定例総会を開催する予定です。

従来、OPECの盟主とされるサウジアラビなどを中心に、
ブレント原油で100ドルが適正な原油価格の水準という見方を
示してきていましたが、その水準をかなり下回ってきたため、
原油生産量を削減して、原油価格の下支えを狙う動きが
みられる可能性が指摘されてきました。

10日に、ヴェネズエラが原油価格の下落を阻止するために、
11月の総会を前に、緊急総会の開催を求める発言を行ったものの、
サウジアラビア、クウェート、アラブ首長国、カタールといった
湾岸諸国は、原油価格下落への対応を急いでいない様子だと芥田さん。

12日に、クウェートの石油相は、
「原油市場が供給過剰に陥っている原因は、ロシアと米国の増産にある」
「原油価格の安定のためにOPECがなすべきことがあれば、
行動することはいとわないが、現在は、OPECの決定によって、
原油価格が下落している訳ではない」とし、
「減産によって価格を押し上げようとする試みは、あまり有効ではない」
と、減産には積極的でない姿勢を見せています。
加えて「米国やロシアの生産コストである76~77ドルあたりで
原油価格は下げ止まるだろう」と述べています。

サウジアラビアも100ドルが適正な価格とする立場から離れて、
それよりも低い原油価格を受け入れる立場へとシフトしつつあるようです。
サウジアラビアからの公式な発言はないのですが、
一部報道によると、サウジアラビアは現時点で減産には
消極的な様子が伝わっているようです。

何故これほど原油価格が下落を続けているのに産油国は
協調減産に踏み切らないのか?!

実はサウジアラビアには、1980年代半ばの逆オイルショックと
呼ばれた価格低迷期に減産を行っても、原油価格下落に
歯止めをかけられなかった苦い経験があります。
当時は、OPECが減産しても、ソ連や北海油田の増産の勢いが勝り、
サウジアラビアの大幅減産は、同国のシェアの低下につながるだけ
といった状況になりました。

今回も、米国のシェールオイルの増産は、
OPECの減産とは無関係に進みそうであり、
無理な減産を行ってシェアの低下と価格下落という
二重苦に陥るよりは、ある程度、市場原理に従った価格下落を
許容して、シェールオイルなど高コストな原油の生産が
自然に減退するのを待った方が利口だという考えが
背後にあるのかもしれないと芥田さんは解説くださいました。

一方、従来、原油価格の下落局面では、真っ先に減産を求める発言を
行ってきたイランが今回は、「原油価格の下落に耐えられる」と、
従来からの姿勢を変更する発言を行っています。
ただし、IMFの試算では、イランの財政収支を均衡させる
原油価格は130.5ドルだとされ、国家財政の面からは、
さらなる原油価格の下落は避けたいところだと思われます。

国家財政を均衡させる原油価格(IMF試算)は、
リビア184.2ドル、
アルジェリア、112.8ドル、
イラク109.4ドル、
サウジアラビア86.1ドル、
アラブ首長国74.3ドル、
カタール71.1ドル、
クウェート52.3ドル。

生産国によってその水準はバラバラですが、
リビアやアルジェリアなどは現在の価格水準だと
かなり厳しいのではないでしょうか。

今後はどうなる?
詳しくはオンデマンド放送で芥田さんの解説をお聞きくださいね。

LNG市場って?!LNG価格推移 [大橋ひろこコラム]
2014.10/15 大橋ひろこ 記事URL
LNGの輸入増が日本を貿易赤字国に構造的な変化をもたらしています。LNG輸入コストの高止まりに歯止めを掛けるため、経済産業省が旗振り役としてLNGとしては世界初の先渡し市場が開設されました。JOE(Japan OTC Exchange)、LNGのOTC相対取引の市場です。決済価格としてマーケット・トレンドにも定期的にご出演いただいているリム情報開発の価格が採用されています。そこで、今日はリム情報開発のLNGチーム編集記者の植村和司さんにLNG市場を価格についてお話を伺いました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

LNGはLiquified Natural Gasの略称で、正式名称は液化天然ガス。
その名のとおり、天然ガスを液化したものです。
その殆どが火力発電の燃料、および都市ガスの原料として消費されます。

東日本大震災後、原発の稼働停止で火力発電エネルギーとして輸入が急増しています。
2010年まではLNGの年間の輸入量は5000~6000万トン台で推移。
ただ震災の発生した2011年には一気に7000万トンを、
2012年には8,000万トンを突破しました。

輸入量の増加とともに、総支払額も一気に上昇しました。
2010年までは3兆円強だったものが、2011年に5兆円弱まで急上昇し、
2012年に6兆円、2013年には7兆円を突破し、年々増え続けています。
このLNG輸入増加が日本の貿易赤字の主因ですが、円安になればなるほど、
総支払額も上昇してしまうというスパイラルに陥ってしまっています。

できるだけ安価なLNG輸入が急務であると思われますが、
JOE市場の発展に期待したいところですね。

LNGは長期契約がほとんど。
売り手は産油国中東・東南アジアなどの国営企業、欧米の石油メジャーで、
買い手は電力会社や都市ガスなどの企業。
実需が全てであり、取引される規模が大きく流動性が高いマーケットではありません。

相対取引ということになりますので、原油やガソリンのように実需から投機家まで
幅広いプレーヤーがいる市場ではないため、国際指標というものが存在しません。
LNGチャートをググってみても出てこないのはそのためです。
(天然ガス市況との相関もそれほど高くはありません)


ちなみにLNG市場では通常、百万英国熱量単位、
通称mmBtuという熱量の単位で取引されています。
LNG船1隻でだいたい6~7万トンを積み込むことが可能で、
これを1カーゴという単位で取引されているのですが、
このLNG船一隻で180万世帯(一か月)の電力が満たせるということです。

リム情報開発では、-北東アジア、インド、中東、欧州および大西洋圏など
世界の主要なスポット市場を網羅してLNG価格を出しており、
これがJOEに採用され今後の取引の指標となっていくのですが、
では今、LNG価格はどのように推移しているのでしょう。

LNGリム価格北東アジア(日本、韓国、台湾および中国)着のスポット相場は、
年初に20ドル強まで上昇していた相場が、3月頃から急落10ドル近辺まで安値がありました。

背景には、韓国で相次いで原発の稼働が再開され、火力発電用としての
LNG需要が急減したことや、
韓国ウォン高による景気減速で、産業向けのガス需要が大幅に低下
したことなどの需要面の減少が一因。


供給面でも米メジャーのエクソンモービルが手掛けるパプアニューギニアプロジェクトが、
予定よりも6ヵ月も前倒しで稼働開始し、わずか2ヵ月足らずで公称生産能力に達したことで、
北東アジアのスポット需給が大きく緩んだことが挙げられます。

しかし、9月頃からは冬場の需要が意識され始め、反発基調あります。
足元では12月に到着するカーゴが商談の中心になっており、
相場は14ドル前後で推移しています。


やはり冬場には需要増の思惑で価格が上がるものなのですね。
現在、需給が緩和状態で原油価格は大きく崩れていますが、
LNG価格はこうした外部要因はあまり影響がないようですね。
詳しくはオンデマンド放送で植村さんの解説を聞いてくださいね。

小次郎講師「MACD」の極意 [大橋ひろこコラム]
2014.10/14 大橋ひろこ 記事URL

11月4日までの毎週火曜日は「小次郎講師流トレードの極意」シリーズ、小次郎講 師こと手塚宏二さんにVトレーダー(勝ち組トレーダー)になるための極意を教え ていただいています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。小次郎講師の放送は、テキストと合わせてご覧くださいね。テキストはこのブログの右側あるTOCOMのバナーの下に「小次郎講師流極意シリーズオンデマンド!テキストもこちらから!」というバナーからダウンロードできます。

第7回のテーマは「MACD(マックディー)」です。

小次郎講師は「移動平均くっついたり離れたり」指標ですよ、
と解りやすく教えてくださいましたが、一般的には日本語で
「移動平均収束拡散指標」と訳されるテクニカルインジケーターです。

商品、株、為替とどんな市場の取引ツールにおいても表示出来る
メジャーなテクニカルインジケーターですが、
ロウソク足チャートの下の別枠に表示されることから
相場の過熱感を見るオシレーター系の指標かと
思われていますが、MACDは移動平均線を使ってトレンドを
読むという側面も持っています。
オシレーター系指標としてのみの理解でMACDを使っていると
なかなか上手くいかないというわけです。

では小次郎講師流、テクニカル分析マスター術に沿って
教えていただきましょう!

①MACD計算式

覚えるのは2つのライン。
MACDとシグナルの2つのラインが
どのような計算式で描かれているかを覚えましょう。

【1】MACD = 12日EMA ー 26日EMA

短期移動平均線 ひく 中期移動平均線、、、これだけです。

EMAというのは指数平滑移動平均線のことで
より値動きに沿った動きをする移動平均線のことです。

12日と26日は標準で設定されている数値。
この数値はパラメーターを変えるという言い方で
他の数字を入れることもできますが、まずは基本的な
標準の数字で覚えてくださいとのこと。

【2】シグナル = MACDの9日EMA


②この計算式が何を意味しているのか

MACDラインは12日と26日の移動平均線の引き算ですから、
つまりこの2本の移動平均線の「間隔」を示しています。

そもそも、12日と26日の移動平均線がゴールデンクロスする場合、
2本の移動平均線の間隔はどんどん近づいて行ってぶつかりますね。
つまり、現在のトレンド・あるいは揉み合いのの終焉が近く、
新たなトレンドが生まれる目前であることを示しています。
この状態がMACD、つまり2本の移動平均線が収束して
MACD値がどんどん低下していくという状態。

逆にこの2本の移動平均線がクロスした後、どんどん離れていく
ということは、トレンドが強いということを示しています。
MACD、つまり2本の移動平均線が拡大して
MACD値がどんどん上がっていく状態です。

そして、もう一つのラインであるシグナルとその値との
関係を見ていくのですね。

③売買サインは?



図をご覧ください。
MACDとシグナルのゴールデンクロスが買いサイン。
シグナル線をMACDが下から上にクロスしたところです。

反対にデッドクロスが売りサイン。
シグナル線をMACDが上から下にクロスしたところです。

④なぜ買いサイン(売りサイン)なのか

MACDは2本の移動平均線の間隔の変化を見ることで
トレンドの先読みができるものです。

このMACDのトレンドを解りやすくするために移動平均線を
同時に表示させたものがシグナルです。

MACDとシグナルのゴールデンクロスにより、
MACDの上昇トレンドが明確になるということ。

MACDは通常の価格変動を先読みします。
だから、クロスしそうだから、といってサインが出る前に
ポジションを取ってしまうと、、、ダマシが大きいのでご注意。
クロスせずに再度離れていく場合、まだその前のトレンドが
継続していたということです。逆方向に動きエネルギーをためた分、
元のトレンドに回帰する時の勢いは大きく、
損失も大きくなるので、必ずクロスしてからポジションを取ることが
大切だと小次郎講師。

詳しくはオンデマンド放送で小次郎講師の解説をお聞きくださいね。

トウモロコシ底入れは近いか? [投資α情報(大橋ひろこ)]
2014.10/10 大橋ひろこ 記事URL
10月マーケットは大荒れです。日欧米の株式の下落、ドル高の修正局面を向かえ、コモディティ市場でも原油などの景気循環系銘柄が売られ、WTI原油価格は84ドル割れまで下落となりました。一方、リスク回避の思惑から金は買い戻される展開に。世界景気に対する不安を高める材料が相次いだことが背景のようです。7日発表されたドイツの8月の鉱工業生産は前月比▲4%と大幅悪化、牽引役であるドイツの低迷からユーロ圏経済の先行きに対する懸念が膨らみ、これにより大口の貿易相手国である中国への懸念も強まることとなりました。また、IMFも新興国の成長鈍化などを指摘し、世界経済の見通しを引き下げています。世界の景気後退が懸念されるということは、世界的に需要が低迷するという思惑にも繋がりますが、今後のコモディティ市場へはどのように影響してくるでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はマーケット・リスク・アドバイザリー津賀田真紀子さんに
トウモロコシ市場を取り巻く環境と今後についてお話を伺いました。

米国では10月で量的金融緩和に伴う証券購入が終わり、
来年の利上げが視野に入ってきています。
先進国で異例の低金利が長引き、緩和マネーが世界中の
様々な資産に流れ込んで来ましたが、実際に米国で
利上げが始まると、その構図が逆転する可能性が考えられます。
実際、カネ余りの恩恵を受けてきたコモディティ市場は世界景気の減速もあり
一足先に下げる動きとなっています。

津賀田さんは
「そもそものファンダメンタルズが弱い銘柄は特に売り込まれ易い状況」として、
穀物、トウモロコシの下落について解説くださいました。

シカゴトウモロコシ相場は依然として軟調な値動きが続いており、
現在は1ブッシェル340セント近辺と2009年9月以来の安値となっています。
現在はIMFの世界成長率の下方修正を受けてややドルが買い戻されていますが、
基調としてはドル高が続いているため、リスク資産である
トウモロコシにも資金が入り難くなっていることが背景にあります。

需給環境ですが、2014-15年度のトウモロコシ生産量は
前年度比+0.9%の140億3,200万ブッシェルと
過去最高の豊作となることが予想されています。

最大生産国である米国の主要産地では現在、収穫作業が行われていますが、
10月6日に米農務省から発表されたクロッププログレスによると、
順調に収穫が進められていることに加え、作柄も良好な状態です。

過去最高の豊作による供給過多に加えて、需要も冴えません。
家畜向けの飼料需要は前年度比+1.4%となることが予想されていますが、
エタノール向けは同比▲0.9%、輸出向けは▲9.1%となることが
見込まれており、需要の増加による相場反転は期待し難い状況。

特に輸出向けの需要の落ち込みが目立ちますが、
米景気の回復や大豆の大幅増産などの影響によって米国内の
輸送コストが大幅に上昇していることに加え、
ここ最近の急激なドル高の影響により今後輸出向けの需要が
下方修正される可能性も考えられます。

収穫期には農家が収穫した作物を市場で売ることで
価格が下がりやすいとされる、ハーベストプレッシャーが
上値を抑える要因ですが、近年は保管容量が大幅に拡大しており、
主要ターミナルの保管率は収穫直後こそ上昇するものの、低下傾向。
これは2年前の干ばつによる穀物価格高騰が農家に大きな利益をもたらしたことで
農家がサイロ増設などの設備投資を行ったことによるもので、
既に生産コストを下回るほどの安値となっていることを考えると、
しばらくは生産者による売り渋りが発生する可能性もあるかもしれません。

また、米国ではエタノールの使用義務量が法律で定められているため、
中西部ではエタノールの製造に使われるトウモロコシが多く、
収穫直後のトウモロコシが買われ易くなっています。
これらのことを考えると、ハーベストプレッシャーによる売り圧力は
一昔前よりも影響し難くなっているのだそうです。

では、そろそろ、安値拾いの買いが相場を押し上げることもあるでしょうか。

津賀田さんは生産コストの観点から現在のシカゴトウモロコシは
売られ過ぎと解説くださいました。米農務省が6月に発表した生産コストは、
2014年の1エーカー当たりの生産コストは690.59ドル。
2014-15年度の予想単収は171.70ブッシェルなので、
1ブッシェルあたりの生産コストは402.21セントということになります。
現在は340セント辺りで推移していますので、一時的に安値を
買い拾う動きが活発化する可能性が考えられます。

ただし、ファンダメンタルズの弱さを考えると、
中長期的には需給緩和を反映した値動きが続くとして、
仮に上昇に転じたとしても上昇余地は限られるのではないかと津賀田さん。

詳しくはオンデマンド放送で津賀田さんの解説をお聞きくださいね。

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