米利上げ金融要因だけでなく需給も弱いコモディティ [大橋ひろこコラム]
2015.11/11 大橋ひろこ 記事URL
コモディティ価格の低迷が続きます。
10月の雇用統計がポジティブサプライズだったことから12月利上げが織り込まれる相場となってきています。

ドル高となっていることから金価格も下落していますが、ドル高であるのに株が下げないことから、株式市場へも資金が流入しているとみられ、商品市場からの資金流出が顕著となってきました。ゴールドETFの金保有残高も減少傾向です。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は商品アナリスト小針秀夫さんにお話を伺いました。

金は年末にかけて高くなるというカレンダー的アノマリがあります。
その背景の一つに今頃からインドによる金買いが旺盛となることが
上げられるのですが、今年は事情が違うようで...

収穫期の農家は多くの現金を手にします。
ディワーリー(ヒンズー教の灯明祭)の祝祭シーズンである
11月には例年、農家が宗教的理由や花嫁の持参金として
金を購入するため販売量が急増するのですが、
今年はエルニーニョ現象の影響によりモンスーンシーズンの
降雨量が6年ぶりの低水準となったことで農家の収穫高と
所得が減少しており、需要が伸びていないのだそうです。

金融要因から下落が続く金ですが需給面からのサポートも
望み薄となっているようです。さて、ここからは?!

また、小針さんにはゴム相場についてもお話を伺っています。

最新の11月6日時点の上海取引所ゴム指定倉庫在庫は22万6843トンで、
前週から406トン減少しました。
前週比でマイナスに転じたのは今年5月15日以来のことですが、
逆に言うとこれまで22週連続で在庫は増加し続けてきたということでもあります。

この結果、上海ゴムの在庫水準は過去最高にまで積みあがり
これがゴム価格の下落を長期化させている一因となっています。

それだけ中国国内の天然ゴム需給環境が悪化しているということですね。
TOCOMゴム相場は当先の鞘が30円近くにも拡大しています。
順鞘に買いなし、といいますが、、、。
普段の当先の鞘はせいぜい10円くらいなのだとか。

ここからの見通しは小針さんの解説をお聞きくださいね。

原油のファンダメンタル分析~国際指標価格の違い [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2015.11/10 大橋ひろこ 記事URL

2014年には100ドル台で推移していたWTI原油価格。2015年には30ドル台にまで下落、現在は40ドル台での膠着相場が続き、原油価格はたった1年で平均価格が半値にまで下がってしまいました。その背景に一体何があるのでしょう?!そもそも、原油ってどこでどのような取引があるの?などなど基本的な疑問は多くあるかと思います。

マーケット・トレンド火曜日は商品先物取引の「ファンダメンタル分析」シリーズ。
11月は石油製品のファンダメンタル分析のポイント。ご出演はマーケットアナリスト菊川弘之さんです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

このシリーズは是非、資料をダウンロードしてお聞きください。
ご覧の画面の右側にファンダメンタル分析シリーズ」というオレンジ色のバナーがあります。
こちらをクリックしていただくと、番組資料をDLすることができます。

初回の今日は「原油ってそもそも何?!」というところから。
素材の王様です。あらゆる製品の原材料であるだけでなく
あらゆるモノを運ぶエネルギー源でもあります。

つまり、原油価格は物価動向の根源であるわけです。
100ドルだった原油が半値以下に沈んだことによって
世界の物価動向はデフレ圧力にさらされています。

北海ブレント、WTI、ドバイ原油といった国際指標の違いや
日本の原油輸入とシーレーン問題、そしてそもそもの原油の
需給についてお話を伺っています。

OPECと非OPECの生産量、そして需要大国中国についてなど
詳しくはオンデマンド放送で菊川さんの解説をお聞きくださいね。

※写真で私が手にしているのは日銀!日本銀行です(笑)

菊川さんの差し入れの日銀クッキー。日銀の扉を開けると中には金庫が!

その中に諭吉クッキーが入っているというアイディア商品です♪

資源関連企業、資源価格下落で窮地に [投資α情報(大橋ひろこ)]
2015.11/06 大橋ひろこ 記事URL

FRBが12月利上げの可能性を示したことで、ドル高再加速となるなか、商品市況は再び下落圧力にさらされています。ドル高という金融要因が国際商品価格の下押し要因であることだけでなく、中国の景気減速による需要後退も需給を緩めており、価格低迷は長期化の様相を呈しています。そんな中で資源を扱う企業にはレイオフや事業閉鎖などのニュースが相次いでいます。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は三菱UFJリサーチ&コンサルティング主任研究員芥田至知さんにお話を伺いました。

景気に敏感な銅やアルミニウムなどベースメタル。
アルミは10月下旬に2009年6月以来の安値をつけていますが
10月16日には、中国最大手の中国アルミが甘粛省にある最大の精錬所を閉鎖すると発表。

 10月22日には、スイス系資源大手のグレンコアが43%を保有する
センチュリー・アルミニウムが米サウス・カロライナ州の精錬所について、
電力会社との交渉で競争力のある電力価格を獲得できない場合は操業を停止すると発表。
アルコアは11月2日に、米国内で稼働しているアルミニウム製錬所4カ所のうち、
3カ所の稼働を停止すると明らかにしています。

こうした大幅減産の発表を受けてアルミニウム相場は、
やや反発する動きとなっていましたが、銅、亜鉛、鉛など、
大幅減産が発表された他のベースメタルの例をみても、
減産だけでは市況を反転させる力が十分ではない、
というのが現在の市場環境のようだと芥田さん。
特にアルミニウムは、中国での供給過剰が根強く、
中国のアルミニウム製品が海外に輸出され、
国際市況の押し下げ要因になっている状態は引き続き変わらないだろうとしています。

プラチナ生産で世界3位のロンミンは株主割当増資ができない場合、
事業閉鎖に追い込まれる可能性がある、と報じられています。

また10月30日米石油メジャーのシェブロン は、
2016年の設備投資額を25%縮小するとともに、
従業員の約10%を削減する方針を明らかにしました。
早期の原油価格回復は見通せないとして対応を急ぐものです。


これら全ての苦境の原因にあるのが商品価格の下落ですが、
いよいよ米国のオイルメジャーにもその波が押し寄せているとは。
このまま商品価格の低迷は長期化するでしょうか。

資源の王様、原油価格について芥田さんに伺いました。

1月頃に対イラン制裁が解除され、イランからの原油輸出が
増加する見込みですが、イランは、制裁が解除されれば
ただちに日量50万バレルの増産が可能としています。
当面、需給の引き締まりは、起こりそうにない状況です。

注目される12月4日OPEC総会。
昨年冬のOPEC総会では、原油価格が70ドル台に下落する中、
生産目標を日量3000万バレルに据え置く決定がなされたために
(減産しなかった!)原油相場の下落が加速しましたが、
今回もサウジアラビア、UAE、クウェート、カタールなど
シェアの維持を重視する主流派と、
ベネズエラ、リビア、アルジェリアなど減産により
価格を下支えしたい他の加盟国との意見の相違が埋められるかどうかが
焦点ですが、減産は見送られ現状維持となる公算が高いというのが
コンセンサスとなっています。

その背景は?原油価格の今後は?
詳しくはオンデマンド放送で芥田さんのお話を
お聞きくださいね。

上昇トレンド終焉?!米欧金融政策に押される金相場 [大橋ひろこコラム]
2015.11/04 大橋ひろこ 記事URL

ドル建て金現物価格は、8月9月とアメリカの雇用統計の数字が予想を下回ったことなどを受けて年内の利上げ観測が後退。10月に入ると騰勢を強め10月19日には1,190ドルまで上昇、6月22日以来の高値をつけたましたが、11月に入って急落しています。大底を付けて上昇トレンド入りしたと思われた金相場ですが、トレンドは崩れてしまったのでしょうか。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はインベステック調査情報グループの森成俊さんに
金相場の動向と今後の見通しを伺いました。

10月28日FOMC声明文で年内の利上げ観測が再燃。
ECBドラギ総裁も12月に追加緩和を示唆する発言をしたことで
ドル高が加速。利上げ観測再燃にも米株が強含みで推移していることも
資金の流れを金から株、ドルへとシフトさせる動きに繋がっているようです。

現在の金相場は需給要因ではなく米欧金融政策への思惑による
為替変動に相関する金融要因主導で下落しています。
よって、今後の注目も米利上げ観測に影響が大きい米指標となって
きます。まずは今週末の米10月雇用統計が注目ですが、
事前予想は失業率は前月比で変わらずの5.1%。
非農業部門の就業者数は前月比18万人増(前月14万2,000人増)。
森さんは20万人以上の増加となると、年内利上げ観測がさらに強まり
ドル高から金は一段の下値を模索の展開となるリスクがあると
分析。1,100ドル割れの可能性もありそうです。

金ETFの金現物保有高は11月3日現在、1,016.05トン。
10月1日現在の1,018.95トンから微減。
世界最大の金ETFであるSPDRゴールドの現物保有高は686.30トンとなり、
10月1日現在の689.20トンからこちらも微減。
10月中は微増傾向を維持していましたが、月替わり後に減少に転じています。

ファンド筋の動向ですが買い越しは10月27日現在、15万7,434枚で
増加基調を維持し9月29日の7万6,645枚から2倍以上に増加しています。
しかし28日以降は手じまい売りが急速に進んでおり、
新規売りが増加している可能性もあります。
森さんによると1,120ドル前後では実需買いの動きあったのですが、
投機家の投げ売りに吸収される展開となってしまったようです。

ドル高でドル建て金価格が弱含みの展開ですが、
ドル高であれば円安です。円安は円建て金価格にとっては
支援要因ですが、ここからのTOCOM金相場はどうでしょう?
森さんに伺っています。
詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。

12月OPEC総会、イランの増産分はどうバランスさせるか [大橋ひろこコラム]
2015.10/30 大橋ひろこ 記事URL

原油価格はトレンドな気小動きが続いています。中国経済への過度な不安感は薄れたものの、需要は伸びません。米国のガソリン需要は価格の安さから9月前年同月比では、3-4%増と好調となりましが、レンジ相場が続いています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はオイルエコノミストの藤沢治さんにお話を伺いました。

世界的に見ると原油の需給状況は、相変わらずの供給過剰です。
故に価格が上昇しないのですが、
IEAは10月の石油市場報告で、2015年の石油需要を再度上方修正し、
2014年比で日量180万バレル増としました。
米国と中国の石油需要が相変わらず強いとしています。


ただ、藤沢さんによると多くのアナリストが
石油需要は伸びても日量130-150万バレル程度だろう、と
IEAの予測は過大と見ているとのこと。

12月4日に次期のOPEC総会が予定されていますが、
減産することはないというのがコンセンサス。
それでも事前にいろいろな交渉が成される過程で
価格を動かすことはあるかもしれません。


市場に放出されますが、イランの増産分を何処が減らして
対処するのかが問題となってきます。
イランは制裁が解除されればすぐに日量50万バレルの増産は可能
としており、その分をほかのOPEC諸国が減産しなければ
価格はさらに下がってしまいますね。

おそらく話合は纏まらずOPECの生産量は
イランの増分が追加されることで来年は今年より多くなるというのが
マーケットの見方です。
従って2016年中に需給がバランスすることは無く、
相変わらず供給過剰になると藤沢さんは解説くださいました。

一方で米国の原油生産量は、やや減少しています。
シェールオイルの生産減少が徐々にではあるが減少傾向であり
この先石油掘削リグ数はこれから更に減少するかに注目ですが、
米国の原油生産量は、未だ昨年の同時期より高く原油在庫が
積みあがっています。

ただし、短期的に冬に向かい暖房湯の需要シーズンであるため、
11-12月には価格は少し回復すると見込んだファンド筋が
原油ロングにしている模様。
NYMEXでは、ファンド等の非当業者のNet Long Position(買い越し残)が
徐々に増えてきており、取組高に対する割合は17.5%と
8月の12%より増えています。この先ロングが積みあがっていく過程で
価格が上昇していくでしょうか。

藤沢さんには今後のWTIブレント価格展望をいただいています。
詳しくはオンデマンド放送で藤沢さんの解説をお聞きくださいね。

米利上げと金相場~原油需給は緩いまま [大橋ひろこコラム]
2015.10/28 大橋ひろこ 記事URL

FOMCを控えて商品市況全般小動きとなっています。10月の利上げはほぼないだろう、というのが市場のコンセンサスも、年内12月までに利上げがあるのかどうか見極める展開となりそうです。米利上げ観測の後退とともに反転上昇してきた金相場は今後どのように推移するでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はコモディティインテリジェンス代表取締役社長
近藤雅世さんにお話を伺いました。

12月を予想する投資家は50%以下ですが、
来年上半期までに利上げがあるとする予想する投資家は100%だと
近藤さん。やはり利上げとなれば金価格は頭打ちでしょうか。

金利や配当のつかない金にとってドル金利が上がることは
マイナスです。利上げ=ドル高でドル建て商品価格安となる
教科書的相関もあり、やはり金価格は上値が重いと思われますが、
需給面からも金の上値が重くなるかもしれないニュースが。

10月22日インド政府は正式に金の金融商品化政策を公表。
家庭の金を銀行に預金させ、金の輸入量を減らす政策を
打ち出しています。中国で金が買われても、
インドの実需が停滞すれば、需要増は相殺されてしまう?!

近藤さんは金価格は利上げが決着しない限り
当面は1200ドル以下で上下動を繰り返すとしても
ゴールドマンサックスは今年の金の平均価格1050ドル、
来年を1000ドルと予想しているとして、
金価格は下落バイアスが強いと解説くださいました。

原油価格も供給過剰が続き、上がる要因が見当たりません。
イランなどが主導して12月4日のOPEC総会で減産を
ほのめかすとみられますが、実際に減産することはないとの
見方が大勢です。

米国の石油掘削リグは少しずつ減少し、
生産量も減少傾向にありますが、原油価格に影響するほど
ではありません。中国1~9月の原油輸入量は
前年比+8.8%と好調でしたが、その背景には、
原油価格が安いうちに備蓄を積み上げようとする
在庫積み増しの動きと既存の輸入権以外に、
習近平主席が旧体制の石油閥に対抗するために
新たな輸入利権を持った中小石油会社の輸入量が
増えているという側面があるようです。

原油の輸入増が必ずしも実需に結び付いていないと
思われる点が懸念材料だと近藤さん。
原油価格も上値は重いようです、、、。

詳しくはオンデマンド放送で近藤さんの解説を
お聞きくださいね。

金相場と為替相場の相関 [大橋ひろこコラム]
2015.10/27 大橋ひろこ 記事URL

マーケット・トレンド火曜日は商品先物取引の「ファンダメンタル分析」シリーズ。10月は貴金属商品のファンダメンタル分析のポイントですが、早いもので今回がシリーズ最後のご出演となりました。お話は岡藤商事株式会社主席ストラテジスト郷右近 要さんです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

このシリーズは是非資料をダウンロードして資料を見ながらお聞きください。ご覧の画面の右側に「ファンダメンタル分析シリーズ」というオレンジ色のバナーがあります。こちらをクリックしていただけますと、資料をDLすることができます。

今回は「為替レートの動きが金かっ買う荷動きを考えるヒント」
をテーマにお話しを伺っています。

教科書的な相関は「ドル高」=「ドル建て金安」

ですね。

では、ドル高というのはどういうことでしょうか?
ドル円相場に対してドル高のケース、
ユーロドル相場に対してドル高のケースと、
局面によってはドル高の概念が異なることも。

郷右近さんは、ドル安円安そしてユーロ高が金にとってはポジティヴ。
逆にドル高円高、そしてユーロ安は金価格にとってはネガティブに
働くとしてその構造について解説くださいました。

郷右近さんには今回、ドルと金相場の長期相関チャートもご用意いいただいています。

過去ドル高であった時期に金相場はどのように動いたのでしょうか。
チャートを見れば一目瞭然。

来年に向けて米国が金利を引き上げるとなれば
やはりドル高相場となるのでしょうか。

写真は郷右近さんがお持ちくださったベア(カワイイ~)ですが
ひっくり返すとブルキャラクターなんですよ。

チョーかわいい~!!センスありますね。

是非オンデマンド放送で郷右近さんの解説をお聞きくださいね。

スーパーエルニーニョの米国産大豆・コーンへの影響 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2015.10/23 大橋ひろこ 記事URL

アメリカの穀倉地帯は収穫期に入っています。現在までの大豆は72%、トウモロコシは59%収穫が終わっており、収穫期に農家から売りが出るために価格が下落しやすい「ハーベストプレッシャー」も、そろそろでなくなる頃です。茅野さんによれば、ハーベストプレッシャーというのは収穫が50~60%程度進んだころに最も出やすいのだそうです。 


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はコンチネンタルライス 茅野信行さんにお話しを伺いました。

今年は大豆、トウモロコシとも豊作となりそうだ、と茅野さん。
では需要はどうでしょう。11月ともなれば名実ともに需給相場です。

米農務省・USDA発表の10/15までのトウモロコシの週間輸出成約高は
24万8,000トンと市場予測40万~80万トンを大きく下回りました。
茅野さんによりますと、前年同期比で25%も減少しており、
需要がきわめて鈍いことが伺えます。

その背景は

①中国の買いが鈍っている

②米国産トウモロコシは割高

・新興国通貨安によって、新興国の穀物価格が相対的に安く、
ドル高である米国産穀物は割高であることから、
中国はウクライナからの輸入を増やしている

③小麦豊作による影響

・EUのトウモロコシ生産は不作だったものの小麦が豊作で
あったため、小麦からトウモロコシへの代替が進む流れに

また、大豆も同様にブラジル、アルゼンチンなどの南米産大豆
価格が通貨レアル・ペソ安によって価格競争力が高く
米国産が割高となっているために、米国産大豆の輸出が伸びません。

米国の利上げの思惑から長期的にドル高、新興国通貨安と
なってきた為替の影響が、米国産と新興国産の穀物輸出競争にも
影響を及ぼしてきたということですね。これは実際に米国が
利上げを実施するまで続くのか、利上げしてからも続くのか...
ドル高による影響がここにも出てきているということです。


しかし、今冬はスーパーエルニーニョの観測が出ており、
これによる穀物高をはやす向きも出てきました。

エルニーニョうとなれば米国の大豆やトウモロコシ穀倉地帯には
高温乾燥懸念が増すとされています。要するに干ばつリスクです。

茅野さんは、エルニーニョは発生そのものより
「消え方」が重要であり、どのように消滅するかによって
穀倉地帯への影響が変わってくると解説くださいました。

最もリスクが大きいのは
2-3月頃に忽然とエルニーニョが消えるパターン。

2-3月にパッとエルニーニョが消えると、7-8月に
穀倉地帯がホット&ドライとなるのだそうです。

5-6月までエルニーニョがなかなか消えずに残るようなら
7-8月のトウモロコシの受粉期などの重要な時期に
影響はあまりないと茅野さん。

エルニーニョは発生している期間というより
その消滅の在り方が、米国穀倉地帯にもたらす影響が
異なってくるというのが重要です。
ここからスーパーエルニーニョとなるリスクがある、
という予報がありますが、エルニーニョ発生=穀物不作
ということではありませんので要注意。

実際1997-8年の20世紀最大のエルニーニョパターンでは
穀物は平年並みに収穫されたことで大相場となっていません。

ここからの価格動向予想など
詳しくは茅野さんの解説をお聞きくださいね。

急落したLNG価格の背景に新規プロジェクト続々 [大橋ひろこコラム]
2015.10/21 大橋ひろこ 記事URL

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はリム情報開発 LNGチームリーダーの植村和司さんに
LNG価格下落の背景と今後の動向についてお話を伺いました。

LNGとは、Liquefied Natural Gasの頭文字を取った略称。
液化天然ガスのことです。
天然ガスをマイナス170度前後まで冷却すると液体となりますが
これを特別な船舶に積み込み、輸送された消費地で
再度気体に戻して使用します。

おもに火力発電と都市ガス用に消費されますが、
日本に輸入されるLNGのおよそ6~7割が火力発電用で
3~4割が都市ガスとして消費されています。

今年に入って北東アジアのスポットLNG相場は
節目の10ドルを割り込みました。
その後、ほぼ一貫して下落基調を辿っています。
2月に入って7ドルを割り込み大きく下落、その後一度8ドル近くにまで
反転した後、足元では再び6ドル台での商いが続いています。
震災前の2010年末ごろから2011年直後のスポット相場の水準は
9~10ドル。現在は震災前の水準をも大きく下回っているのです。

では何故急激にLNG価格は下落したのでしょうか。

植村さんによりますと、LNGの長期契約のベースとなっている
原油相場が大きく下落したことが主因。LNGの長期契約は、
3カ月から6カ月遅れでその影響が出始めるので、
今年に入ってまず長期契約価格が大きく下落し、
それにつられて今年に入ってからのスポット相場も
後追いで下落が激しくなったと考えられます。

そのほか、太平洋圏で新規プロジェクトが立ち上がっていることも
供給増に繋がっているものと思われます。
昨年末にオーストラリアでカーティスプロジェクトからLNGが出荷された後、
7月にインドネシアのドンギースノロプロジェクト、
先月末にはオーストラリアのグラッドストーンプロジェクトからも
LNGの出荷が開始されています。
これらのプロジェクトだけで年間1,500万トン近い数量が
新たに供給されることになりました。
このため、供給潤沢感が日を追って高まったと考えられるのです。

対して需要面では主要なLNG消費国である日本、
韓国そして中国のエネルギー需要が鈍化。
日本では今年の冬場に寒さが厳しくなかった上、
夏場もエルニーニョ現象の影響で例年ほど気温が上がらず、
火力発電用のLNG消費が伸びませんでした。
中国は景気減速の影響でLNGや他のエネルギー消費全体が鈍っています。
韓国は、輸出産業が主体ですが、その最大貿易国である
中国の景気減速の影響をもろに受けてしまったようです。

中国をはじめとした景気回復は、しばらく見込めそうにありませんが
その一方で、LNGの4大消費国に近いアジア太平洋圏では、
これからも次々と新たな大型プロジェクトの稼働開始が予定されています。
このため、冬場の需要期が近づいてきているとはいえ、
相場の上昇は見込めそうにない、との見方が市場関係者の間では広まっているのだとか。

さらに、アジア太平洋圏だけでなく
米国産のシェールガスを基にしたLNGの出荷も今年末に始まります。
アジアだけでなく、世界各地で需給の緩みが発生しそうな状況で
相場が急反発することは考えにくい状況なのです。

ただし、昨年中東のエジプト、ヨルダン、そして南アジアのパキスタンで
相次いでLNGの受け入れ基地の操業が始まりました。
これらの新興国での需要は旺盛で、現時点でも太平洋圏で
余剰となったLNGを活発に引き取り始めています。
このため、これらの需要に支えられて、日本を含む
北東アジア着の相場も大幅な下落は見込めないというのが一般的だそう。

エジプトはLNGや天然ガスなどエネルギー輸出国であったのに
今では輸入国なんですね。国内需要が旺盛なようです。
エジプトの景気はいいのでしょうか?
詳しくはオンデマンド放送で植村さんの解説をお聞きくださいね。

トレーディング目線で見るプラチナ需給 [大橋ひろこコラム]
2015.10/20 大橋ひろこ 記事URL

マーケット・トレンド火曜日は商品先物取引の「ファンダメンタル分析」シリーズ。10月は貴金属商品のファンダメンタル分析のポイント。ご出演は岡藤商事株式会社主席ストラテジスト郷右近 要さんです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

このシリーズは是非資料をダウンロードして資料を見ながらお聞きください。ご覧の画面の右側に「ファンダメンタル分析シリーズ」というオレンジ色のバナーがあります。こちらをクリックしていただけますと、資料をDLすることができます。

今回はトレーディング目線で見る白金需給をテーマに
VWワーゲンショックで話題となったプラチナの基礎知識。

同じ貴金属でも金とはまるで異なるプラチナ。

大きく違うのが供給元。
金は比較的世界中で採掘されているのですが、
プラチナは南アフリカとロシアに偏在しています。

よって、生産国南アフリカ事情に供給量が左右される
ということが起こり、そのたびにプラチナ価格が
急騰するというサイクルが。

例えば鉱山会社の新興労組と既存労組の対立やストライキ。
電力不足による生産停止などが頻繁に起こるため、
供給への懸念から価格が急伸することがよくあります。

また、需要も圧倒的に自動車触媒に偏っており、
しかもその自動車もディーゼルエンジン車に使われると
あって、ディーゼル車が主流となっている欧州の需要が
圧倒的となっています。ここにVWショックが起こったために
プラチナ需要減退の思惑でプラチナ価格が急落するということが
この9月に起こりました。

自動車需要の次に多いのが宝飾用需要ですが
この分野で圧倒的な存在感を示すのが中国。
次いで日本となっています。

また、昨年2014年の場合、南アフリカの鉱山ストライキが
長期化したことで、プラチナ価格が高騰すると思われたの
ですが、プラチナは逆に急落に見舞われました。

ここで出てきたのが、地上在庫です。

これまでの生産されたプラチナは価格が上がれば
スクラップ(リサイクル)されるプラチナが市場に出てきます。
また、比較的価格変動が大きいプラチナは自動車産業によって
備蓄される部分も大きく、この在庫が価格高騰を引き起こさずに
済むバッファーとなっていたと思われます。
プラチナは地上在庫が潤沢である、ということも
昨今のプラチナ価格軟調の一因でしょう。

このほかにも、投資用需要はどうなっているのか。
今年2015年のプラチナ需給状況は?

郷右近さんに伺っています。
詳しくはオンデマンド放送で郷右近さんの解説をお聞きくださいね。

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