2014年下半期、金融から実需相場への流れは継続するか [投資α情報(大橋ひろこ)]
2014.09/05 大橋ひろこ 記事URL
9月に入り、マーケットも動意づいてきました。日本市場は特にドル円相場が年初高値を更新する円安進行、日本株も上昇基調を強めるという値動きに湧いていますが、商品市場はどうなのでしょう。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、
大橋ひろこです。
今回は「2014年度下期商品相場見通し」
というテーマで
マーケット・リスク・アドバイザリーの
新村直弘氏にお話を伺いました。

まずは2014年度上期の商品相場を振り返っていただきました。
上期は、商品本来の需給バランスがより重要視される相場展開だったと新村さん。
2014年の大きなテーマは「金融相場から実需相場への脱却」と予想されていたそうですが、
概ねそのような形となってきています。
つまり、マクロの金融政策の影響よりも各々の商品の需給バランスが
より価格形成に重要になってきているということ。


FRBのテーパリング実施が着々と進行する中、過剰流動性マネー縮小の思惑から、
金融政策による商品価格への影響が薄れてきているのです。
テーパリング終了は10月と見込まれており、QE政策終了となれば、
次は米国の利上げが市場の焦点となってきます。
米国の出口戦略への思惑が先行し、為替市場ではドル高が進む中、
特に金や銀価格には下押し圧力が強まっているのですが
ウクライナ・ロシア問題からパラジウム供給の懸念が広がっていることで
パラジウム価格は高騰を続けている、といった塩梅です。

2014年下期もこのまま金融相場からの脱却が続き、
ファンダメンタルズが重視された相場が続くのでしょうか?


金融相場から実需相場へ、という流れの背景には、米国のQE縮小政策が
粛々と進められ出口に向かっているという事実が挙げられますが、
昨日9月のECB理事会で、今度は欧州がQE政策に舵を切りました。
政策金利引き下げ(0.15%→0.05%)とABS買い取りなどの緩和政策導入を発表したのです。
これで状況は変わるでしょうか?

新村さんは、ABS資産買い入れのボリュームはそれほど大きくはないと
思われることなどから、その効果はさほど期待できないこと、また、
更にいずれ国債購入に踏み切らざるを得ない状況と見られるが、
昨今の欧州各国の国債利回りの低下を見るに、
すでに国債は市場で買われてしまっていることなどから、
打てる手にも限りがある状況において、
欧州経済の鈍化は避けられないと解説くださいました。

この欧州経済が昨今のプラチナ価格の頭の重さに繋がっているようです。


上期は南アフリカでの5か月にも及ぶ鉱山ストライキがあり、供給の懸念から
プラチナ価格は上昇するとの予想が多かったのですが、実際には
ストに備えて企業は備蓄を増やしていたとみられ、地上在庫が潤沢で
あったことで、プラチナ価格の高騰は避けられています。また、プラチナは
欧州で主流のディーゼル自動車触媒需要、中国宝飾需要などが大きいのですが、
欧州経済の減速により、プラチナ需要が減少し、また、
欧州の重要な貿易相手国である中国経済に悪影響を及ぶことから
プラチナ需要は価格を押し上げるほど伸びないのではないか、
という思惑がプラチナ価格を抑えていくものと想定されます。

また、上期はウクライナや中東など地政学的リスクの
高まりが多かった印象ですが、中東の地政学的リスクは
今のところ原油生産に影響を及ぼしていないため、
上期は地政学リスクを材料に買われた原油価格のプレミアムが
剥げ落ちる形で下落傾向が続きました。


現在でも需給は緩く、供給に対して需要が鈍いのですが、
ウクライナ問題や、対ロシア制裁などは欧州経済への影響が
懸念され、今後の実体経済への悪影響を考えると、
今後も原油を始めとした商品価格の下落要因とも
なり得るのですが、より気がかりなのは「スラム国」が
原油生産に影響を与えるような行動を起こした場合、
原油価格が高騰するリスクは否定できません。


しかし、そのような地政学リスクによる価格の急騰は、
結局は需要の鈍さへと回帰する中で剥落するため、
ボラティリティ拡大するような相場となるという展開も
想定されるのです。


現在のドル高は、日本から見れば「円安」です。
輸入物価の上昇に平衡して賃金上昇となればいいのですが、
やはり賃金上昇はかなり遅れていますね。
新村さんには日本経済への影響についても伺っています。

詳しくはオンデマンド放送で、新村さんの解説をお聞きくださいね。

レーバーデー明け、金相場急落スタート [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2014.09/03 大橋ひろこ 記事URL

金価格が大きく下落しています。

アメリカでは9月第一月曜日はレーバーデー【労働者の日】の祭日があければ、名実ともに夏休み明け、ファンド筋も年末に向けて本格的に出動するとされています。

今年は為替市場でドル/円相場が105円台に乗せる上昇を見せるなどの動きが出ましたが、同時に金相場も大きく動きました。このところのユーロ安ドル高の流れを受けて金市場は上値の重い展開を強いられていたのですが、2日火曜日は22・40ドル安の1265ドルまで値を沈めるところからの秋相場スタートです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はインベステック調査情報グループの森成俊さんに
貴金属市場の動向と今後の見通しを伺いました。

金は6月19日に米国の低金利継続を材料に1,270ドル台から
1,320ドル台に急騰、7月もポルトガル大手銀行の取引停止や、
ウクライナ情勢の緊張から買い人気を集め、
1,300ドル台で堅調に推移していましたが、
為替市場でドル高が進行するに連れて上値が重くなり、
とうとう1265ドルまでの下落となりました。

こうした金下落の背景には「ドル高」進行が上げられます。
米国の景気回復が順調に進んでいるのに対し、ユーロ域の景気回復力は弱く、
欧米の景況感の違いからユーロ売り・ドル買いが進み、
ユーロ・ドルが約1年ぶりの安値をつけたことが金にとっては逆風です。

ドルインデックスも1年ぶり高値を付けており、同様に金も過去1年間の
最安値まで下落しても不思議はないと考えるなら、
この1年の最安値は昨年12月の1,185.50ドルと言うことになります。

金融要因によるところの下落圧力が大きい昨今の相場ですが、
需要の方も減少しています。ワールドゴールドカウシル(WGC)が8月27日に
発表した2014年第2四半期の金の世界需要は前年同期比16%減の964トン。
投資家、実需家とも金買いに慎重姿勢であったことがわかります。

ただし、各国中央銀行の金買いは前年同期比28%増の118トンと
14四半期連続で買い越しとなっており、中央銀行の買いが相場の下支え要因、
ということになるでしょうか。

金市場から中期投資資金の流出が昨年2013年の金価格下落の
大きな要因となりましたが、世界最大の金ETFである
SPDRゴールドの現物保有高は昨年7月22日時点で1,001.66トンとなり、
昨年前半で約350トン減少。今年1月末に793.16トンまで減少した後、
一時微増も今月1日現在、793.20トンとなり、横ばい状況。

森さんは、実需筋、中国がどの水準で積極的に買い参入してくるかの見極めどころで、
1250ドルの攻防を確認し、ここを下抜けるようだと
1200ドル接近の局面もあると解説くださいました。
中国勢は価格が安くなれば積極的に買参入してくる特徴があるのですが、、、。

また、長期に及ぶ南アフリカの鉱山ストライキで供給懸念が大きかった
プラチナも下落が続いています。7月2日にドル建て現物価格ベースで
1,517ドル台まで上昇したのですが、ドル高、中国の景気先行き不透明感から下落。
2日火曜には1,401ドル台まで下落し高値から約100ドル以上の下落となっています。
ストライキを材料に買いポジションが偏っていたことも仇となった相場ですが、
やはり、欧州の景気が懸念材料。

欧州はディーゼル車が主流でプラチナ触媒を使うためです。
対ロシア制裁なども、欧州経済にはマイナスとなるなど
ネガティブ材料が多い中、1400ドルまで下げてきましたが、
流石にこのレベルは生産コストラインと言われており・・・。
ここからの見通し、詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。

トレードエッジとは?トレードエッジの計算方法
2014.09/02 大橋ひろこ 記事URL

11月4日までの毎週火曜日は「小次郎講師流トレードの極意」シリーズ、小次郎講師こと手塚宏二さんにVトレーダー(勝ち組トレーダー)になるための極意を教えていただいています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、
大橋ひろこです。

小次郎講師の放送は、テキストと合わせてご覧くださいね。
テキストはこのブログの右側あるTOCOMのバナーの下に「小次郎講師流トレードの極意」参考テキストはコチラからダウンロード其の一というところからダウンロードできます。


第2回のテーマは「トレードエッジを学ぶ」ということですが、

エッジってなんのことでしょう。

1・トレードエッジって何のこと?!

小次郎講師曰く

「価格変動の中で買い方有利の局面(売り方有利の局面)を
エッジがあると言う。」

テクニカル分析において、トレンドが明確である局面だとか、
売買のシグナルが点灯した局面ということでしょうか?

講師曰くエッジとは優位性。
優位性のあるタイミングだけを狙いすまして
ポジションを取ればいいのだが、
「100%に近い優位性があるエッジはない」とバッサリ!

ポジションを構築しても良いエッジのある局面というのは
限られており、しかも、それは絶対ということではないのです。。。

買い方がやや有利、売り方がやや有利という局面で
ポジションを取って、その当たり外れの「確率」を
制するものが「トレード」をも制するということなのです。


2・トレードエッジの計算式


トレードエッジ= 勝率×平均利益 - 負け率×平均損失

まずはこの計算式を覚えてください。
というより、早速ご自身のトレード記録を遡って計算してみてください。

「平均利益とは
勝ちトレードの合計利益を勝ちトレード回数で割ったもの」

「平均損失とは
負けトレードの合計損失を負けトレード回数で割ったもの」です。

この計算で、結果が+であれば、あなたのトレードルールは
勝ち組トレーダーのルールです。

結果が-となるようなら・・・。
あなたのトレードルールでは、一生勝ち組にはなれません。

つまりこのトレードエッジの計算式で、
あなたのトレード手法が正しいのか、否かを知ることができるのです。

講師は、この計算式は全てのトレーダーに知ってほしい!と
おっしゃいます。私もトレード日誌は付けていても
エッジの計算はしていなかった・・・(^-^;


3・トレードエッジの計算例


例えば、

勝率70%、平均利益が20万円、平均損失が50万円という
という結果があるとします。

このやり方でトレードを続けていたら
勝ち組投資家でいられるでしょうか?














このように勝率70%でもマイナスの結果となるなら、

その手法では資金はどんどん減っていくばかりです。

逆に勝率が低くても、平均利益と平均損失のバランスが
逆でなければ、結果は+です。

つまり、右側のトレードルールは
エッジのある局面でのトレードに成功し、
なおかつ、資金を残していける手法が確立されている、
ということですね。


4・Vトレーダーになるためには?

小次郎講師は勝ち組トレーダーのことを「Vトレーダー」と呼んでいます。
これは目標利益を安定的に稼ぎ出すトレーダーのこと。

例えば、1000万の資金を運用していて、年間利益が10万円、
これで勝ち組と言えるでしょうか?

講師曰く、
安定して3割の利益が出せないとVトレーダーとはいえない。
なぜなら、リスクを取り、時間と労力をかけている分のコストかかっている。
±0より良ければ勝ち組という考え方では、本当の意味での
Vトレーダーではないのだ。

と手厳しいですが、
確かに、ちょっとでも+だったからいいじゃないか、
という考え方に甘えるのではなく、自分に厳しく
ルールの見直しをすることが、まずは第1歩かもしれません...。

トレードエッジの計算式ではじき出された数字は
1回のトレードで期待できる損益です。
すなわち「期待値」

期待値 ×トレード回数 が
年間目標利益を上回るトレードルールを確立しましょう!

詳しくは是非オンデマンド放送で小次郎幸次の解説を
お聞きくださいね。

地政学リスクのプレミアムは剥落、需給緩和の原油市場 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2014.08/29 大橋ひろこ 記事URL
6月から8月までの3ヶ月の月間平均価格推移はWTIで$8-9、Brentで$9近い値下がりとなっています。

7月上旬はリビアの生産回復期待からWTI 原油は値を下げるも、米国原油在庫減少、イスラエルのガザ侵攻、ウクライナ情勢の悪化で反騰、地政学要因による価格高騰に繋がるかと懸念されましたが、結局月末31日には$98.17とWTI価格は100ドル割れとなりました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオイルエコノミスト藤沢治さんに原油価格動向について伺いました。

8月に入ると、イラクのIS、ウクライナ紛争が懸念されるも、原油生産には影響を与えないことからリスクが価格に織り込まれることはなく、むりろ欧州の2Qの経済成長がゼロ、特にドイツ経済の不況ニュースを嫌気して月半ばよりジリジリと下落。石油需要もIEAも8月の市場報告で、2014年の需要予測を下方修正しています。(前回の予測より日量18万バレル減らし、日量9,286万バレル、前年比で105万バレル増、1.1%増とした。)

米国のガソリン需要も増加せず、欧州は需要減、アジアの需要も増加が鈍化などで、価格は下落。8月平均のWTIは、$96程度。(前月比$6以上の値下がり)、Brentも$103.50程度。(前月比約$5の値下がり)先物市場での非当業者のネット・ロング・ポジションの割合も減少となり、7-8月は、供給が増え需要が不振であった需給要因が支配した相場となりました。

これからの短期原油価格の決定要因を藤沢さんに伺っています。


 地政学的要因

① イラク問題

イラクの「イスラム国」の拡大と紛争は、「イスラム原理主義の国を新たに創設したい」という目的を持つ性格から、従来の紛争とは異なっており、事態はイラクだけでなくシリアにも波及しています。シリアではISは反体制派に属しており、空爆はアサド政権を利することに繋がることから事態は長期化するとの予想が多いのが現実。
8月8日、オバマ大統領がイラクへの空爆を承認、米国の空爆が開始されましたが、効果は低いものと見られます。


② ウクライナ問題

ミンスクで行われた会談に注目が集まっていましたが、プーチンとウクライナのポロシェンコの交渉は物別れに終わったようです。ロシアへの制裁はEU経済に大きな打撃となります。欧米のこれ以上の制裁強化があれば、ロシアからのガス・石油供給途絶の可能性も出てくるため、EUにとっては深刻な事態に繋がります。そこまで関係が悪化する可能性は低いと目されていますが、問題は長期化の様相を呈しています。


③ リビア問題

内乱によりリビアからの原油輸出が停止していましたが、輸出は再開されました。現在は生産が増えているものの、これが持続するとは思えないのだとか。エジプト、UAEがリビアの武装イスラム勢力に空爆をしたとの情報もあり、まだまだ混乱のリスクが残っています。専門家らの間ではリビアの原油生産、輸出の安定性は期待できないとの見方が大勢のようです。

というように、地政学リスク要因は多発している印象ですが、これらの問題は、既に市場に織り込み済みで、今のところ原油生産、供給に支障が出ていないことから原油需給は緩和しています。
仮にイラク南部がISに支配されるようになり、ウクライナ問題がこじれて、ロシアからの石油・ガス供給が削減された場合には、原油価格は急騰する可能性はありますが、現状ではそうしたリスクは低いと見れらているようですね。


こうした中にあって、地政学プレミアムはすっかり剥落している原油市場ですが、需給は緩いのが価格下落の背景。需要が伸びない反面、供給は増えているのです。


特に米国とカナダでの原油生産増が大きく、米国の原油生産は、2011年1月から今年の4月まで、日量400万バレル増加。NGLを含めた米国の液体油の生産量は、今年は日量1,000万バレルを超え、最大の産油国のサウジアラビアを超える可能性があります。特に、低硫黄で軽質原油の供給過剰が顕著になり、Brentの価格を低下させてしまっています。IEAの最新の予測では、2014年の需要量は前年比、日量110万バレル、供給は、北米だけでも日量130万バレル増。OPECが、日量3,000万バレルの生産をすれば、供給は充分、という状況にあるため、原油価格は「需給」を材料に上昇することはないのが現在のマーケット。


藤沢さんには今後の原油価格見通しも頂戴しました。
詳しくはオンデマンド放送で藤沢さんの解説をお聞きくださいね。

月23日(秋分の日)
コモディティフェスティバル2014が開催されます!!


下落が続く穀物・ゴム相場ここからどうなる?
金はアメリカの金利が上がったらどうなる?
地政学リスクにも原油が下げっているのは何故?
コメ価格の今後・・・などなどコモディティ価格の何故にせまります。


スタンダードバンク東京支店長、池水 雄一さん。
資源食糧問題研究所代表、柴田明夫さん、
そして小次郎講師や菊川弘之さんら、
番組でもお馴染みのメンバーが登場、
住友商事グローバルリサーチ社長 高井裕之氏による基調講演は必聴です。

トークセッション、総合司会は私、大橋ひろこが務めさせていただきます。

ゴールドグッズや豪華賞品が当たる
コモディティプレゼント抽選会もありますよ~!

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ドル高の様相で国際商品価格に下落圧力 [大橋ひろこコラム]
2014.08/27 大橋ひろこ 記事URL

ぐっと気温が下がり過ごしやすくなりました。今週で8月も終わり、夏の去っていくムードは寂しいものですが、皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今日はコモディティインテリジェンスだ代表取締役 近藤雅世さんに
コモディティ市況について伺いました。

円安、ユーロ安が進行し、全面ドル高の様相となっています。
円安は円建ての商品価格TOCOM市場にとっては押し上げ要因ですが、
国際商品価格には下落圧力となります。


金やプラチナ価格も頭が重く、今年は地政学リスクで買われる局面も
あった原油市場も足元では下落が続いており、
6月には107ドルあったWTI原油価格は93ドルにまで落ちてきています。

近藤さんによると米国では6月末から8週間のうち7週間原油在庫が
減少し、約2%原油在庫が減っているそうなのですが・・・。

在庫減の背景は石油精製設備稼働率が過去最高になっているためで、
8月15日の週は93.4%でした。
日本の稼働率が87.3%ですからかなり米国の石油精製設備の
稼働率が高いことがわかります。

しかし、市場はこれを材料視していないようです。

OPECのOil Market Report8月号によりますと、
今年の世界の原油需要量は日量9111万バレルですが、
非OPECからの供給は6146万バレル、その差は2965万バレルです。

それをOPEC諸国が生産すれば需給は均衡するのですが、
7月のOPECの生産量は2991万バレルなので、
日量26万バレルだけ余分に生産されているということになります。

需要の伸びが110万バレルであるのに対し、米国やカナダ等
非OPEC諸国の生産の伸びが158万バレルですから
OPECは減産する必要があります。

ところが、イスラム国で荒れているイラクですら、
前月比7万5千バレル減の305万バレルも生産しています。

リビアからも2隻目のタンカーが出航リビア生産も回復基調。

原油価格が下落するとOPEC総会で減産を決め、価格を支えてきたOPECですが、
現在ではOPEC諸国も外貨を稼ぎたいため少しでも多く生産してしまうのだとか。

このまま原油価格は下落が続くのでしょうか。

近藤さんはNY原油価格は6月20日の107.73ドルから
8月21日の92.5ドルまで▲15.23ドル14%も下落しているため、
気分的には何かあればそろそろ反転する頃だと指摘されています。

何か?というのは地政学要因でしょうか、それとも。。。。

番組では下落が続く穀物相場についても伺っています。
詳しくはオンデマンド放送でお聞きくださいね。

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9月23日(秋分の日)
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小次郎講師流トレードの極意 全10回スタート! [大橋ひろこコラム]
2014.08/26 大橋ひろこ 記事URL

今日から11月4日までの全10回、講演会は常に満員御礼、トレーダーに大人気の小次郎講師こと手塚宏二さんがレギュラー出演です。
「最高レベルのトレード手法を世界一わかりやすく!」をモットーに小次郎流投資の極意をお伝えしてまいりますのでご期待くださいね。

小次郎講師の放送は、テキストと合わせてご覧くださいね。
テキストはこのブログの右側あるTOCOMのバナーの下に「小次郎講師流トレードの極意」参考テキストはコチラからダウンロード其の一というところからダウンロードできます。

第1回目の今日のテーマは「Aクラストレーダーの心構え」レベルアップの方法論を知る!です!

1・小次郎講師は、トレードでは「予想はよそう」とバッサリ。(ダジャレ?)

 

伝説の投資集団タートルズは予想をしないことで伝説となったのです!

ん?予想しないでどうやって買ったり売ったりするの?

※タートルズとは...新聞広告で集められた10人の素人集団。素人を天才トレーダーに育て

ることができるか?という賭けをした2人の天才トレーダーに投資理論を伝授されトレード
開始したこの素人集団はなんと4年半の間に年平均80%以上の収益をあげた。
方法論にのっとれば素人でも天才トレーダーになれることが証明された大実験。

小次郎講師は「まずトレードのルールを作ることが基本」と解説くださいました。


2・トレードエッジを見つけよう!


んんん?エッジって何のこと?

小次郎講師曰く

「投資は予想のゲームではありません。確率のゲームなのです。」

極意は価格変動を予想するのではなく、変動の中に「エッジ」のある
タイミングを狙っていく、というのです。

それは一体どのようなポイントなんでしょうか。

エッジとは優位性。優位性のあるタイミングだけを狙いすまして
ポジションを取ればいいのです。

具体的にはとエンドが継続するサインが点灯している局面。

テクニカル的に優位性の高い、エッジのある瞬間に絞っていかなくては
ならないのです。投資のタイミングはあなたの時間の都合でも、
あなたの用意できる資金量の都合も全く関係ありません。
投資のタイミングは相場にエッジがある時なのです!


3・トレードルールを作ろう!

皆さんはトレードに厳格なルールを設定していますか?

小次郎講師は東大生のように優秀な人でも、トレードをした瞬間
(ポジションを持った瞬間)から高校生程度の判断力になる、と指摘します。

曰く、トレードには欲や恐怖が伴うが故に冷静な判断ができなくなる。

というのですが、確かに、買いポジションを持つと都合のいいニュ―ス
ばかり集めて、悪いニュースを見なかったことにしがち・・・。

騰がると予想して買ったはいいものの、下がることなど想定していなかった、
というポジションの構築では勝ち組にはなれません。

予想はするな。

ポジションを構築して間違ったら速やかな撤退判断も
必要なのです。このルールをきちんと持っていないと
損失が膨らんでも損切りができませんね。

Aクラストレーダーとなるためには撤退のルール、
上手な負け方が必要なのです。




4・資金管理・リスク管理を学ぼう!


相場の構造としては7~8割が負け組と言われています。
では2~3割の勝ち組は何故勝ち組なの?

小次郎講師曰く、負け組投資家の大半は資金管理リスク管理の

失敗で撤退を強いられているそうです。

どんなエッジ局面で買えばいいの?とついついトレードの手法を

学ぶことに精を尽くしてしまいがちですが、手法よりも大事なのが
資金管理。。。なのだそうです。

「1回あたりの取引量において、あなたは何%のリスクを取っているか」

これにすぐに答えられなければ失格です。
あ・・・。私も失格です・・・(笑)

自身の資金管理を徹底できてポジションコントロールができれば

手法が何であれ、Aクラストレーダーの仲間入りができる?!

小次郎講師のトレードの極意、全10回のシリーズにて
エッジとはどんな局面なのか。
トレードルールはどのように作るのか。
資金管理はどのようにしていけばいいのか。
などなど、詳しく解説いただきます。

全10回中、前半5回はトレードの極意、考え方を、

後半5回はテクニカル分析を軸に小次郎講師に伺っていきます。

毎週火曜のシリーズ、今後もお付き合いくださいね。

詳しくはオンデマンド放送をお聞きください。



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9月23日(秋分の日)

コモディティフェスティバル2014が開催されます!!

下落が続く穀物・ゴム相場ここからどうなる?
金はアメリカの金利が上がったらどうなる?
地政学リスクにも原油が下げっているのは何故?
コメ価格の今後・・・などなどコモディティ価格の何故にせまります。

スタンダードバンク東京支店長、池水 雄一さん。
資源食糧問題研究所代表、柴田明夫さん、
そして小次郎講師や菊川弘之さんら、
番組でもお馴染みのメンバーが登場、
住友商事グローバルリサーチ社長 高井裕之氏による基調講演は必聴です。

トークセッション、総合司会は私、大橋ひろこが務めさせていただきます。

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下落続くトウモロコシ、生産コストからみると・・・ [大橋ひろこコラム]
2014.08/22 大橋ひろこ 記事URL

中東・ウクライナ情勢などの地政学的リスクが後退したとの見方が強まったことに加え、米国の金利引き上げ時期を巡っての思惑からドル高が進行したことで、商品市場は全般軟調な推移となっています。10月にはテーパリングも終了する見込みで、いよいよ米国の金利が動き出すとの見方が強まっており、ここからさらに米国金利の上昇→ドル高→商品安のシナリオに傾いていく可能性も?!

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はマーケット・リスク・アドバイザリー津賀田真紀子さんにお話を伺いました。

穀物、特にトウモロコシ相場は弱い値動きが続いています。
シカゴトウモロコシは最大生産国である米国で豊作見通しが
強まっていることから上値の重い動きが続いています。

8月12日に米農務省から発表された需給報告によると、
2014-15年度の米国トウモロコシの生産高は前月から上方修正され、
前年度比+0.8%の140億3,200万ブッシェルと
過去最高を記録するという見通しに変っています。

今年の夏は5年ぶりにエルニーニョ現象の発生が予想されていましたが、
発生が秋から初冬にずれ込む見込みに変ってしまったため、
の要である受粉期に干ばつなどの被害を受けずに済みました。

現在、主要産地ではクロップツアーと呼ばれる実勢調査が
行われているそうですが、作柄が例年以上に良好で、
今後、単収・生産高とも更に上方修正される可能性も高いと
見られているようです。

価格が下がればそれだけ需要が増えるということはないでしょうか?

津賀田さんによると、2014-15年度の米国全体のトウモロコシ需要は
前年度を下回ることが予想されているのだとか。
飼料向け需要は+1.4%となることが見込まれていますが、
エタノール向けは▲0.9%、
輸出向けは▲10.2%となる見込みです。

トウモロコシ由来のエタノールはガソリンにブレンドして使用されますが、
米国でガソリン自体の需要が伸び悩んでいることから、
エタノール需要の伸びが期待され難い状況になっていることも背景に。
輸出向け需要は最大の輸出先であった日本の需要が減少しているようです。


では現在の価格水準は適正なのでしょうか?

津賀田さんが解説くださったのは「生産コスト」
価格決定要因は様々ありますが、生産コストという観点からみると
現在の価格水準は割安であると伺いましたなようです。

米農務省が6月3日に発表した予想によると
2014-15年度の1エーカー当たりのトウモロコシの生産コストは
690.59ドルとされています。

今回8月12日に発表された需給報告では単収が
167.4ブッシェルと予想されていますから、
690.59ドルを167.4ブッシェルで割る
1ブッシェルあたりの生産コストは412.54セントとなります。
現在のシカゴトウモロコシ相場の359.50セントというの
売られ過ぎとみることもできますね。

ただ、今週から始まった米中西部のクロップツアーの結果では
過去3年を上回る単収になると見込まれている地域がほとんどです。
おそらく9月の需給報告では更に単収が上方修正され、
これによって1ブッシェルあたりの生産コストが
更に引き下げられる可能性があるため、すでに割安であっても、
今の時期に積極的にポジションをしかける非商業筋(ファンド勢)は
少ないのではないか、と津賀田さんは解説くださいました。

今後は、ファンド筋のショートポジションが今年5月以降
急速に積み上がっているということを考えると、一時的に
買い戻しの動きによって相場が反転する可能性が考えらるとはいえ、
足元のファンダメンタルズの弱さを考えると、
上値余地は限定されるのではないかと予想されます。


詳しくはオンデマンド放送で津賀田さんの解説をお聞きくださいね。

ブレントとドバイ原油価格差縮小の背景 [大橋ひろこコラム]
2014.08/20 大橋ひろこ 記事URL
ウクライナやイラクなど地政学リスク要因が多発している印象が強い2014年ですが、その割に、足元では原油価格は2か月ほど下落基調が続いています。
原油価格といってもWTI、北海ブレント、ドバイなど様々な指標がありますが、最も影響が大きいのはどのインデックスでしょうか?

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はリム情報開発 記者の高木啓子さんが番組初登場!

高木さんはアジアの消費国が輸入する中東産、アフリカ、アジア、
北海、中南米産の原油とコンデンセートの取引と、
世界で取引される指標原油の動向についてレポートされていらっしゃいます。

番組冒頭では世界で取引される原油の指標となるブレント、ドバイ、WTI原油の
違いについて伺ってみました。

① WTI、ブレント、ドバイ、原油国際指標価格とは?

ブレント 北海産原油で、アフリカや地中海原油などの価格指標
ドバイ  UAE産の原油で、主に中東産原油の価格指標
WTI 米国産原油で、南米産原油などの価格指標

ということですが、一般的にニュースなどで取り上げられる指標は
WTI価格だという印象ですね。しかし、日本含めアジアの現物市場にとっては
ドバイが重要で、日本のスポット市場はドバイ価格を指標に動いているそうです。

② 原油価格はなぜ下落している?

そのブレント、ドバイとも今年の6月、ウクライナ情勢の緊張の高まりを背景に
年初来の高値を付けた後に下落基調が鮮明となっています。
ブレント原油 今年6月19日に115.71ドルと10ヶ月半ぶりの高値から
8月15日には102.05ドルと13ヶ月ぶりの安値へ下落。

バイ原油  今年6月20日に111.29ドルと10ヶ月半ぶりの高値も
8月18日には、100.55ドルと13ヶ月ぶりの安値へ下落。

高木さんは、ウクライナ、イラクの地政学リスクを背景に買われたものの
情況は膠着状態で地政学リスクが後退するにしたがって、下落していると
解説くださいましたが、特にイラク情勢に関しては、
米国が今月イスラム過激派の拠点のあるイラク北部の空爆に踏み切ったものの、
南部を中心に生産される原油の供給に影響が出ていないことで
供給面に影響がないことで、地政学プレミアムが剥げ落ちているようです。

その間、OPECの原油生産は潤沢で7月は5ヶ月ぶりの高水準である一方、
需要サイドでは、石油製品のマージンはアジア、欧州で低迷しており、
需給が緩和していることが大きく影響しています。

③ ブレント、ドバイ原油の価格差縮小

また、ブレントは、特にイラク、ウクライナは欧州に近いことで懸念が高く、
地政学リスクの後退の影響をドバイより大きく受ける傾向がある上、
欧州が主に輸入しているリビア産原油の輸出再開の影響も受けていることで
ドバイに比べ下げ幅が大いため、ブレント価格とドバイ価格差が縮小しています。

ブレント、ドバイの期近限の格差、5月15日  4.66ドル
7月15日  2.63ドル
8月7日   1.59ドル
8月19日  1.11ドル

と縮小傾向を続けているのです。この影響はどんなところに出ているのでしょうか。


④ ブレント、ドバイの価格の縮小の影響は?

ブレント原油の下げ幅が、ドバイ原油の下げよりも大きいため、
ブレントを指標に取引される原油の価格競争力が高まり、
ナイジェリア産やアンゴラ産などのアフリカ産の原油などが
大量にアジアに流入しているそうです。
通常、アフリカ産原油を購入していない日本の元売りや台湾の石油会社が、
実際アンゴラ産原油の調達に踏み切っているそうです。
より割安な方を輸入するという動きが現物市場で起こっているんですね。


⑤ 今後の注目材料

欧米のロシアに対する制裁の行方は、欧州経済への悪影響が
懸念されていますが、原油市場では制裁の対象となっている
ロスネフチの販売するエスポなどロシア産原油に対する
買い控えが今後進むかどうかが注目だそう。
今のところ相場に大きな影響はないのですが、、、。

また、今後も地政学要因は原油市場へ影響を及ぼすでしょうか。
高木さんに伺っています。
詳しくはオンデマンド放送で高木さんの解説をお聞きくださいね。

穀物底打ちの音聞こえず、ハーベストプレシャーはこれから [大橋ひろこコラム]
2014.08/15 大橋ひろこ 記事URL

エルニーニョ発生が夏場の天候相場のリスク要因になるという予想から春先に買われた穀物相場。

今年1月には1260セント台だったシカゴ大豆は4月20に1532セントまで上昇。

同じく1月406セントの安値をつけたシカゴトウモロコシは5月9日に522セントまで綺麗なトレンドを描いていました。

ところが、米国穀倉地帯の天気は良好で、エルニーニョ発生も秋にずれ込むとの観測で、天候相場に波乱はなく、春先ン天井をつけた大豆、トウモロコシ価格は一転下落基調を辿っています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はコンチネンタルライス茅野信行さんにお話しを伺いました。

先週8月12日にアメリカ農務省USDAから発表された
大豆、トウモロコシの需給発表では予想されていた程に
イールド見通しが引き上げられなかったことで、
売り材料に出尽くし感が浮上し始めているようです。

マーケットでは、前月の165.3Bu/エーカーから170Bu前後までの
上方修正が予測されていたのですが、167.4Buに留まっています。
春先から3か月あまりに渡って豊作見通しを織り込んできた
トウモロコシ市場にとっては意外感のある内容ではなかったとみられ、
大きな下落に繋がっていません。

一方大豆のイールド見通しは前月の45.2Buから45.4Buまで
小幅に上方修正されましたが、トウモロコシとは違って
需要見通しの引き上げが実施されなかったこともあり、
大豆相場は下落しています。

天候相場に波乱が生じなかったことから、
今年生産されるの大豆、トウモロコシが豊作となることは
確実となりましたが、この3~4ヶ月に間にかなりこの事実が
相場に織り込まれてきたことで、今後の需給相場にむけてそろそろ
底入れ反転となるのではないか、という
買い場探しの声も出始めているようです。


茅野さんは「まだ買うには時期尚早、これから
ハーベストプレッシャー相場が来る可能性も否定できない」
と値頃買いに警鐘の厳しいお言葉。

3~4か月下落が続いているようにみえますが、
大豆については中国の輸入堅調が続いているため、
ディマンドレーショニング(価格高騰による需要後退)が
起こっていません。茅野さんから見ると
割高な価格水準が続いているようです。

8月のUSDA需給報告はトウモロコシの軸部分や
大豆のポッド(鞘)部分の数を数えて計測されたもので、
まだ予測値に過ぎません。

実際の大豆、トウモロコシを収穫し、重量を測って実測値に
近い形で計算されるのが10月に発表される報告で
この2か月の間に、さらに作柄作況が改善されることも否定できず、
まだ今回発表されたUSDA需給報告をもって、
確定したわけではないのです。

さらに実際収穫が終わって生産高が確定するのは
1月半ばとなることから、まだこの時点での豊作織り込みが
底値とみるには気が早いかもしれません。

お盆明け、20日頃から南部のルイジアナ州での大豆の収穫が始まり、
主要生産地の収穫は9月の彼岸の頃、この時期は
ハーベストプレッシャーといって、収穫期の農家の売り圧力が
高まる時期として警戒されています。

随分安値に沈んだので、需給相場を前に底入れするのではないか、
という思惑も出てくるかと思いますが、
農家の心理は、新穀が収穫できれ
「価格が下がる前に売り抜けたい」というもので、
大豊作が解っているからこそ、一刻も早く収穫し市場で売り抜けたいと
いうもの。明日さらに下がるなら今日の内に売っておこうということです。

逆に買い方の心理は、
高くなる前に早め早めで買っておこう、というものですね。
今買いたい気分になっているのは、農家ではなく、投機家です。
今から収穫期に入る穀物相場は農家の収穫期には
農家の方の生産者側の心理による売りにさらされる時期に
はいるということであり、これを軽く見ないことだ、
と茅野さんは指摘されています。

また、大豆がまだ値を下げる余地がある、とする根拠のひとつとして
トウモロコシとの比価が依然として高いことも上げられます。、
また生産コスト面では相対的に余裕があることで
大豆が割高なんですって。

CME9月物の大豆価格は10.94ドル 同じくトウモロコシは3.61ドル
この比価はなんと3・03ドル!!

比価というのは、どちらを植えたほうが利益になるか、
という観点から、農家の方が種まき時期に、
どちらが高いか、利益になるかを測るために大豆とトウモロコシ価格を
比較する際に採用している指標ではあるものの、
生産高が確定しない今時期でも、
その価格差が3倍を超えているというのは
やはり割高感があるというもの。

通常は2・5倍前後、3倍を超えると
農家は大豆の種子を購入し大豆を作付けするといい、
2倍に近づくとトウモロコシを作付する意欲が高まるとされています。

また、茅野さんは最終的なトレンドを決めるのは需給バランスだとして、。
南米の期末在庫(14/15年度)は
32パーセントあることも指摘されています。

南米産も豊作だったところへ米国が史上最大の
作付面積、好天、高単収が重なっているわけです。
相場は値下がりすると考えるのが自然です。

大豆相場はいずれ10.00ドルを割り込み、
9.50ドルくらいまで値下がりすることが考えられるとして、
値頃で買い参入は危険だとお話しくださいました。

私は大豆の作柄が決まる9月10日が目途で、後1ヶ月くらいは
売り圧力が強いままではないか、とのことです。

詳しくはオンデマンド放送で茅野さんの解説をお聞きくださいね。

下げ止まらないゴム、タイの価格支援策とは [大橋ひろこコラム]
2014.08/13 大橋ひろこ 記事URL
お盆ウィークで都内の電車は空いているようです。市場も夏休みムードが色濃くなっていますが、今回は青島で開催されたラバーサミットで中国の企業、実需家に対しゴムのセミナー講師を務められた小針秀夫さんに、下げ止まらないゴム価格の背景と今後の展望について伺いました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

2008年のリーマンショック前までの高騰で
国際ゴム価格が3倍にも上昇していたことで、
タイ、マレーシア、ベトナムなど生産国がゴムを大増産。

ゴムの樹は植えてから樹液が採取できるようになるまで
およそ6年程度かかります。
リーマンショックの2008年頃からの大増産ということで、
ちょうど6年後にあたる2013~2014年になって
ゴムの樹液が採取できるようになったことが、
昨今のゴム価格の下落の背景です。

今年4月、タイ政府は備蓄している天然ゴム在庫22万トンの全量か、
あるいはこの在庫のうちの20万トンを売却する意向を示したのですが、
政府がゴム在庫を放出すれば市場価格はさらに下落してしまうため、
地元のタイ農民が政府の対応に対し強く
反対の姿勢を示したことで売却は見送られました。

それにより在庫は保有されたままとなって依然として
マーケットの圧迫要因となってしまっています。
また在庫売却が見送られたことでタイ政府の
市中買い取りができなくなっていることも
市況の陽転を遅らせています。

このような状況の中で、タイ政府関係者はこのたび、
ユニークな解決方法を示しました。
余って在庫化している天然ゴムを市中に売却するのではなく、
道路舗装用として利用するというアイディアだそうで、
天然ゴムをアスファルト代わりにするというのです。

そもそもアスファルトの原料は石油。
天然ゴムと素材構成が同じ合成ゴムも石油から製造されます。
道路舗装材アスファルトは結合材として利用され砂利や砂の骨材と
フィラーと呼ばれる微粉末を混合した
アスファルト・コンクリートが一般的ですが、
この結合材に天然ゴムを用いるという案のようです。

この草案、タイ国内でも意見は二分されている模様で、
在庫解消の奇策として受け入れる向きもあれば、
一方で道路向けに天然ゴムを使用するのは意味がないので、
トラックやバスなどの大型車両タイヤ向けとして
消費するのが好ましいという意見も少なくないようです。

まだこれは決定事項ではなく、実現性にも疑問があることから、
ゴムの下げ止まりに寄与するとは思えませんね。

具体的な価格支援策としては需給調整を図る計画を
打ち出しています。
年間35万ライ(1ライ=1600㎡)の天然ゴム樹を
伐採するプランですが、小針さんによるとこのボリュームだと
おおよそゴム生産の5~6トン該当し、
年間300tもの生産規模からみればそれほど大きくないとこのと。

このニュースが出ても、ゴム市場に下げ止まりの
兆しが出てきていないことからやはり、
構造的に供給過多となってしまった需給に
大きな変化が訪れない限り、ゴム価格の反騰はなさそうです。

年内は価格低迷が続くとしながらも、小針さんは
近年、タイ国内ではバイオ燃料産業向けとして
パームオイル(ヤシ木)の需要が拡大傾向となっているため、
切り倒した天然ゴム樹の代わりにパームオイルを
植え替えることを奨励している流れが継続していけば
いずれは供給過多の構造からタイト感が出てくるだろう、
とも解説くださいました。

詳しくはオンデマンド放送で、小針さんの解説をお聞きくださいね。

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