米金利上昇が影を落とす金市場 [大橋ひろこコラム]
2015.02/13 大橋ひろこ 記事URL

2015年に入ってから騰勢を強めていた金価格ですが、1月分の米雇用当家が発表され、その中身が非常に強かったことが確認されたことで、一晩に30ドルもの大幅下落となってしまいました。雇用統計が発表された後から、アメリカの長期金利の上昇が金市場に影を落としています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は金融貴金属アナリスト 亀井幸一郎さんにお話を伺いました。


米雇用統計は、アメリカの金融政策を占う上でマーケット関係者の
注目の高い経済指標ですが、これまでも、いい数字が出るたびに
短期的に米国債の利回りの上昇が確認され、ドル高となることで
金が売られるということが繰り返されてきました。

しかしながら、不思議なことにアメリカの利上げ時期が近いと
目され続けながらも、金利上昇は雇用統計直後の一時的な現象に
終わり、再び金利は下落し、低金利状態が続くというパターンが
昨年来から続いていたために、今回も金利上昇が一時的なものか否かが
注目されていました。今回はというと、雇用統計が発表された6日金曜から、
米国債10年物の利回り上昇が続き、なんと11日水曜日には2%台に
乗せてきました。ひょっとしたら、本格的な金利上昇が始まるのでしょうか?!


このまま金利上昇が続くかどうかが
市場関係者の関心ではありますが、1月分の雇用統計が
米国の金融政策の大きな転換を後押しする内容であったことに
違いありません。これが今後も金市場にとって
上値を重くする材料となってきそうです。

しかし、一方で、欧州は1月に量的緩和政策を導入しています。
今週はスウェーデン中銀のマイナス金利と量的緩和策を発動しており、
「マイナス金利政策」を導入した国は、
ECB、スイス、デンマークについで4行目となります。

日本も長いことゼロ金利政策を取っていますが、
米国以外の先進国は、利下げラッシュ。
金利がない時代に入っています。

これが、金利がつかない金のデメリットを消し去ってしまうとも
言えるのですが、米ドル以外の国の通貨は緩和政策で
通貨安誘導しているわけですから、通貨の信認低下は
金の魅力を高めているともいえますね。

特に1月15日のSNBスイス国民銀行が発表した
1.20の通貨高防衛ラインの撤廃は、金市場にとっても
大きな買い材料となりました。

通貨の信認どころか中央銀行への信認低下でもあったSNBショックは、
金市場への資金流入を招き、これ以降金のETFの残高が急増しています。

SPDRゴールドシェアの年始から今週12日㈭まで62.49トンも残高を
増やしており、2014年1月だけでみると49.35トンで2011年11月に
みせた55トン増以来の規模で、ETF市場への資金流入が確認できます。

先物市場での足の速い資金の流入だけでなく
年金などの機関投資家が中期的な運用で金ETF市場へ
資金をシフトさせているという事実にも注目ですね。

米国だけが金利を引き上げる方向にあり、
2015年の為替展望はドルの一人勝ちでドル高になることが
予想されていますが、これはドル建て金にとっては
下落バイアスですが、一方で、他通貨市場からみれば
金の投資魅力が毀損しているとは考えにくいという現状。

今後をどう読めばいいでしょうか。

詳しくはオンデマンド放送で亀井さんの解説をお聞きくださいね。


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3月5日(木)夜7時~東京・虎ノ門ラジオNIKKEIにて
公開録音「"GOLD大座談会"~金投資について話そう」を開催します。


ゴールドのスペシャリスト
池水雄一さん(スタンダードバンク東京支店長)
亀井幸一郎さん(金融・貴金属アナリスト)をお迎えし
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参加は無料!抽選で20名様をご招待します。
詳しくはコチラをご覧ください。
皆様のご来場お待ちしております。
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小次郎講師に聞く「ATR」資金管理術
2015.02/10 大橋ひろこ 記事URL

今回から3月末まで毎週火曜は再び小次郎講師にご出演いただきます。今回のシリーズは「小次郎講師流~勝敗を分ける投資のポイント」前回シリーズ出演時より、さらに具体的なトレード手法に迫ります♪このシリーズは是非、資料をご覧いただきながらお聞きください。このブログの右側にある「小次郎講師に聞く 勝敗を分ける投資のポイント」という赤いマルがついたバナーをクリックしていただけますと、今シリーズのオンデマンド視聴とそれぞれの回の資料のDLができます。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回の小次郎講師のテーマは「トレードで一番大切なこと」

まず、どんな手法よりも大事なのは大切な資金を守ることです。
勝率が高くても負け方が悪ければ9勝1敗でも市場からの撤退を
余儀なくされてしまいます。

小次郎講師によると
株式でもFXでもコモディティでも7割~9割の投資家が負け組と言われる
ということで、やはり大切な資金を増やすには、勝ち組に入らなければ
なりません。

負ける理由は「資金管理」を怠ったためだと小次郎講師はズバリ!!

資金管理を正しく学べば相当多数の投資家が
負け組から勝ち組に変わることが出来ると説きます。

何よりも大事なのはまずは、資金をどう使ってどう守るかなのです。

でも、資金管理ってどのようにすればいいの?!

◆そこで今回学ぶのが「ATR」(アベレージ・トゥルー・レンジ)


ご存知でしょうか?海外ではメジャーなテクニカル分析だそうですが、
日本の投資家の間ではまだまだ知られていないようです。

投資する銘柄、商品が1日にどのくらい変動するのか?!
これを把握しておかなければリスク管理はできません。

つまり、自分のトレード対象のリスク値を知ることが重要です。
その指標となるのがATRなのです。

小次郎講師の投資の極意は、どんなテクニカルインジケーターでも
計算式を理解することが大前提。


◆ATRの計算式は、、、
まずは今日のTR(トゥルー・レンジ)を求めます。
計算に使う数字は前日の終値と、今日の高値・安値だけ。

(1)当日高値-前日終値
(2)前日終値-当日安値
(3)当日高値-当日安値

TRは上記3つの数字のうち最大のものを指します。

そして、当日を含め過去20日分のTRを平均化すしたものが
ATRです。これは一日に動く幅の目安となります。

この数字をもとに、どのくらいのボリュームで取引したらいいのかを
決めるのです。取引量の目安に使うということですね。

◆ではATRを使って具体的にどうやって取引量を決めるかというと。。。

(投資資金額)×0.01÷ ATR = 1回あたりの取引量

簡単ですね。


◆具体的にTOCOMで金取引をする時の例を挙げてみましょう。

*金のATRは 75.5円(2/3現在)*私の資金は1000万円とします。

1000万×0.01=10万円

10万円 ÷ 75.5円 =1324 g

1324g??

これは金のラージ取引(1000g)1枚とほぼ同量です。

つまり、金は1枚の取引量ということですが、
え?1000万円でたった1枚しか取引ができないの?

いえいえ、そういうことではありません。

この計算ではじき出されるこの数字は

「1日1%の投資リスク」

という目安です。
だから5%のリスクを取りたいというなら
×5で5枚買うこともいいでしょう。

まずは自分が投資しようとする銘柄が1日どのくらい動き、
自分の資金量に対してどの程度リスクがあるのかを
計算して把握しておくことが大切なのです。

次週は、TOCOMの様々な銘柄におけるATRを使った具体的な
資金管理のポイントをお話いただきます。

詳しくはオンデマンド放送で小次郎講師の解説を
お聞きくださいね。

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油価急落が誘発するグローバルリスク [大橋ひろこコラム]
2015.02/06 大橋ひろこ 記事URL

WTI原油は2月に入って、1バレル=50ドル台を回復する動きを見せていますが、昨年の100ドル台から半年以上かけて半値にまで下落した原油相場、いよいよ底入れしたとみていいのでしょうか?

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は資源・食糧問題研究所の柴田明夫さんに伺いました。

原油は2月に入って反発基調に入ったように見えますが、
依然として需給ギャップは大きなままです。

OPEC(石油輸出国機構)は減産を見送ったまま、
日量3,000万バレルの目標を上回る生産を継続しています。

米シェールオイルの増産も続いており、いずれも原油価格の下落を
生産増でカバーしている格好です。

EIA(米エネルギー情報局)発表の1月末の米国石油在庫は
4億バレルを超え、記録を始めた1982年以降で最高水準。
まだまだ本格底入れとは言えない状況ですが、
市場では油価急落に伴うリスクへの警戒も高まってきています。

今回は柴田さんに油価急落で懸念される3つのグローバルリスクに
ついてお話を伺いました。

①米国のシェール革命への影響

シェール関連企業は油価急落分を増産で補おうとするため
直ちに生産が減退するわけではありまさえんが、
早晩、新規投資は抑制されてきています。
1月にはWBHエナジーが経営破綻。
BHPビリトンは6月までにシェール開発を
40%削減することを決めました。

ロイター通信は、ノースダコタ州バッケンで
現状の日量120万バレルの産油量を維持するためには、
井戸元価格で約55ドルが必要との政府関係者の見方を紹介
していますが、同州におけるすべての新規井の掘削が
中止となる油価は、29~41ドルとしています。
ダン郡29ドル、
マッケンジー郡30ドル、
ウィリアムズ郡36ドル、
モントレイ郡41ドル

シェール層だけではありません、在来型石油開発にも影響が
出始めています。
BPは北海油田事業で300人を解雇すことを発表しています。

②ロシアへの影響(イラン、イラク、ベネズエラへの影響も)

ロシアの5,200億ドルを超える輸出額の6~7割は
原油・石油製品・天然ガスが占めています。
油価が半分になればこれら輸出額も半減することに。

経常収支の悪化を見越した投資筋がルーブルを売却。
1ドル=30ルーブル前後で推移していた通貨は急落しましたが
通貨急落を阻止するためロシアは政策金利を引き上げています。
引き締め政策は景気をさらに悪化させるリスクが伴いますね。

欧州復興銀行(EBRD)は今年のロシアの実質GDPが
前年比▲4.8%と予測しています。
さらに、石油会社ロスネフチの資金繰りが急速に悪化しており、
取引先である欧州企業や金融機関への影響も懸念され始めました。

③中東の不安定化

各産油国は、国内の治安維持のため、貧困層に対して
ガソリンや食料などを手厚く補助をしています。

IMFは、財政収支を均衡させる原油価格について
バレル当たり、サウジが86ドル、イラン130ドル、
イラク109ドル、UAE74ドル、カタール71ドル、
クウェート52ドルなどと推定しており、
油価急落により財源が細れば、こうした大盤振る舞いは
不可能となってしまいます。国民の不満が高まり
社会不安を増長させるリスクに繋がるとみられます.

また、ソブリンウェルスファンド(SWF)の逆流も気がかり。

オイルマネーは中東だけで2.7兆ドルにも上るとされています。
(世界では7兆ドルとの試算も)
オイルマネーのレパトリが起これば金融システム不安につながる
という指摘もあるようです。

これらはいずれも行過ぎた油価下落に対して
持続不可能なリスクですが、しかし、油価急落の後には
反動高もあるでしょう。今、まさに43ドル台の安値を底に
揺り戻しの上昇に入ったようですが、原油は新たな
均衡点価格を探るためボラティリティの高い値動きが
続くとみられます。

詳しくはオンデマンド放送で柴田さんの解説をお聞きください。

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1月の金急騰の背景とここからの焦点 [大橋ひろこコラム]
2015.02/04 大橋ひろこ 記事URL
金価格は2015年1月に大きな上昇劇を演じ、1300ドルの大台乗せを達成しました。2014年11月には1130ドルまで下落し、それまでの強い下値支持線であった1180ドルをも割り込んだことで、金市場は総悲観ムードに包まれ、大手金融機関もこぞって金の見通しを下方修正していたのですが、何があったのでしょう。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はインベステック調査情報グループの東海林勇行さんに
金市場の動向と今後の見通しを伺いました。

金価格が1300ドルの大台を回復するまで上昇した背景には

①下げ止まらぬ原油価格
②ギリシャのEU離脱懸念
③中国春節前の需要で実需買い

などが上げられます。

原油価格は昨年の100ドル台から43ドル台まで半値以下に下落しましたが、
1月中は底が見えない展開で、原油安がもたらすリスクとして
ジャンク債のデフォルト懸念などが広がりました。

原油安がもたらすリスクが不透明ななかで金に資金が流入。
加えて、ギリシャ総選挙で反緊縮派の急進左派連合が勝利すれば
ギリシャがEUから離脱するかもしれない、という不安も
金市場への資金逃避に繋がったものと思われます。

しかしながら、1月下旬からは金の勢いは失速。
1300ドル大台が遠のいていく印象です。
金買いの流れを止めたのは、原油の下げ止まり。
原油価格は43ドル台まで突っ込んだ後反騰中で、
4日早朝には54ドルまで高値を付けました。

米国製油所でのストライキのニュースがきっかけとされていますが、
これをきっかけにしたショーt-カバーが入っているようです。
米国の原油在庫は増加の一途をたどっており、
決して需給ギャップが改善したことによる下げ止まりでは
ないため、短期的な揺り戻しとみられますが、
原油が下げ止まったことで、株式市場が大幅高となり、
リスクオンムードが金相場には圧迫要因となっています。

ギリシャの債務減免要求もドイツに却下され、
ギリシャが「債務の踏み倒し」は撤回、
代わりに既存債務の交換案を出したことで、
ギリシャの不安も緩和したことも株高に繋がり、
金には利食い売りが旺盛に入ったとみられます。

ここからは、このリスクオンムードが継続するかどうかが焦点。
今夜に控えたADP雇用指数、そして週末の雇用統計の結果を受けて
アメリカの金利引き上げ時期を巡って、為替市場も大きく動くと
思われます。ギリシャ不安後退でユーロが買い戻されており、
結果、ドル高の是正が入っている形ですが、
原油やギリシャのリスクから、今後は米国の金融政策が注目と
なってきそうです。

テクニカル的には1252ドル付近を走っている200日移動平均線が
サポートできるかどうか。
ここを割りこむと1200ドルの節目までの大きめの調整があるかも
しれませんが、それでも、原油は大底を付けた確信はなく、
ギリシャの債務問題も長期化しそうですので、
金市場に資金が逃げる局面はまだ継続しそうです。

詳しくはオンデマンド放送で東海林さんの解説をお聞きくださいね。

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3月5日(木)夜7時~東京・虎ノ門ラジオNIKKEIにて
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大豆相場ファンダメンタル分析のポイント [大橋ひろこコラム]
2015.02/03 大橋ひろこ 記事URL

昨年11月からスタートしたファンダメンタル分析のポイントシリーズも今回が最終回となりました。貴金属、ゴム、石油、トウモロコシと専門家に解説いただきましたが、今回は「大豆」相場を見るうえでのファンダメンタル分析のポイントです。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
穀物、農産物のファンダメンタル分析のポイントシリーズは
サンワード貿易 コンシュルジュデスクの植村和久さんにお伺いしています。

このシリーズは是非、資料をご覧いただきながらお聞きください。
このブログの右側にある「ファンダメンタル分析シリーズ」
という青いバナーをクリックしていただけますと、
今シリーズのオンデマンド視聴とそれぞれの回の資料のDLができます。

まずは大豆の生産と消費、基本の需給です。

①生産量
1位 米国 (32%)
2位 ブラジル (30%)   
3位 アルゼンチン  (18%) 

上記3か国で世界全体の80%を占めています。


② 消費量
1位 中国 (29%)
2位 米国 (18%)   
3位 ブラジル (14%)

上記3か国で世界全体の60%を占めています。

大豆の作付けはとうもろこしより10日ほど後。
市場ではUSDA発表の作付意向面積(3月末)と
確定作付面積(6月末)に注目が集まります。

また、トウモロコシと同じで8月末の期末在庫率の
推移もマーケットの材料となります。
(10%~15%が適正水準)

しかしながら、大豆相場を見るポイントとして
トウモロコシと大きく異なる点があります。
作付時期が10日ほど遅いことに加えて、
生産の2位と3位の総計が50%近くにも上り、
1位の米国の32%を大きく上回ります。

つまり、ブラジル、アルゼンチンといった南米産のシェアが
拡大してきたことで、大豆は米国産だけでなく
南米産の天候相場や需給も価格の変動要因として
大きな注目ポイントであるということ。

南半球のため、米国とは生育サイクルが逆で、
米国産の大豆が収穫期に入るころ南米産の作付が
意識され始め、米国産の作付が意識される時期が
南米産の収穫期となります。

米国産と南米産、どちらの材料により大きく影響を
受けるかは、その時の相場の地合いによる、というところが
ちょっとトウモロコシよりは難しいかもしれません。

また中国の需給も無視できません。
大豆ミール、大豆油の需要増加に伴い、
中国は世界最大の消費国に躍り出ました。

そのほとんどは米国、ブラジル、アルゼンチンの
3ヶ国に輸入依存しており、
米国や南米の中国への輸出成約高が相場の変動要因として
注目となっています。中国の買いが旺盛であれば価格は支えられ、
中国の買いが細れば価格は崩れがちとなります。


また、天候相場のポイントとしては
作付け時に長雨となると、重機がぬかるみに取られるために
作付が進まず、価格を押し上げる要因となることがあります。

また、7月から8月にかけての開花・着莢期の気温・降水量は
天候相場として、最も注目されてきます。
トウモロコシ同様、高温乾燥となるとリスクです。
収穫時の早霜、長雨にも注意が必要。

トウモロコシ相場と違って、大豆相場は南米産の生産も大きな材料と
なってきたことで、価格変動要因が多く、
トウモロコシは天候相場が極まる夏場に高値を付けることが
多いのですが、大豆は高値を付ける時期に季節的特徴が
出にくいようです。

詳しくはオンデマンド放送で植村さんの解説をお聞きくださいね。

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原油生産量増加で洋上在庫が増加中 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2015.01/30 大橋ひろこ 記事URL

1月29日、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、原油先物価格が2009年4月以来約6年ぶりに44ドル台を割り込む局面がありました。米エネルギー情報局(EIA)石油在庫統計で23日までの週の原油在庫が1982年の統計開始以降で最高を記録。23─27日の石油受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫がさらに160万バレル増加したことなどが嫌気されました。原油市場では今一体何が起こっているのでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は株式会社セキツウ常務取締役 山内 弘史さんに
原油市場を取り巻く材料と今後についてお話を伺いました。

EIAが1月28日発表した統計によると、

米国の1月1~23日までの原油生産量は日量919万㌭。
これはなんと前年同期比113.6%にも上ります。
1月23日の1週間の生産量を見ると日量921万㌭で
前の週と比べて日量で3万㌭/日も増加していたことが分かりました。

ちなみに12月の生産量は日量912万㌭で、この時点でも
前月比0.7%増、前年同月比115.9%でした。
12月としては原油生産量は1972年以来の高水準となっています。

増産傾向が続いているのは米国だけではありません。
中東産油国、OPECの原油生産量も増加の一途をたどっています。

OPECの12月の原油生産量は
日量3,048万㌭で、前月比8万㌭/日の増加。
内訳をみてみると、
イラクが日量370万㌭で前月比29万㌭増加
イランが日量284万㌭で前月比3万㌭増加
UAE276万㌭/日 前月比5万㌭/日増加
一方、リビアは日量44万㌭で前月比で25万㌭減少したのですが
それでも相殺すると他国の増産が効いてなおプラスでした。

米国もOPEC産油国も増産する中、、、需要はどうなのでしょう。

2014年のQ4の石油需要は日量9,340万㌭でしたが、
前月の需要見通しを9万㌭から下方修正されています。

世界の石油供給は日量9,430万㌭となっており、
依然「供給>需要」供給過剰状態が続いています。

2015年Q1需要は日量5万㌭下方修正の9,250万㌭予測。
供給は9,350万㌭見込みですので、引き続き供給過剰状態が
続くとみられています。

米国を除いて石油需要の伸びは当面鈍化、ないしは後退を続ける
と見られ、IEA,EIA,OPECなどの
各国際的エネルギー機関は
「2015年の前半までは価格下落が避けられない」と予想しています。

しかし、これだけ原油価格が下落しているのに、生産抑制の動きは
ないのでしょうか?

山内さんによると、稼働リグ数は減っているものの,
原油生産量は増加しているということのようです。

◇原油の稼働リグ数 2014年のピークは10月の1,596基 12月は1,539基
2015年1月23日には1,317基

しかし、減少しているのは垂直掘りの古いリグや水平掘りでも
生産効率の低いリグで、残された生産効率の高いリグ1基当たりの
原油生産量は増加しているのだそうです。

ここまで価格水準が大きく変わってくると
シェールオイルの生産コスト、OPEC諸国などの原油生産コストが
注目されますが、ばらつきは大きいものの
中東陸上油田の平均コストは29㌦、5㌦前後の油田も多いとか。
ガワ―ル油田など古くて大量生産できる油田は5㌦以下だそうです。

油田(国)によってコストはまちまちでも
まだまだ下値余地があるとみることもできますね。

米国のシェールオイルは平均62㌦とされていますが、
三大シェール(バッケン,イーグルフォード,パーミアン)の
量産シェールのコストは30数㌦~40㌦で、45㌦前後の現在の
価格からみれば、まだコスト的に余裕があります。
この3大シェールで生産の85~87%を占めているのですから、
この30数㌦~40㌦というコストが最も重要だと考えていいでしょう。

ちょっと驚いたのが、需給の緩みで在庫が急増し、
世界の陸上タンクはどこもほぼ満杯になってしまっていること。
山内さんによれば、陸上タンクにストックできなくなったため、
VLCC(200万㌭)をチャーター。

つまり、海の上に原油在庫がストックされているという状態に。
これを洋上在庫と呼ぶのですが、この隻数が約20隻にも増加して
いるのだそうです。

40ドル台にまで下がっていよいよここが底値かと
原油を購入し在庫として抱えた向きが、値下がりにより
この原油を一気に市場で放出し、さらなる市場価格の下落を
招く一因であると山内さん。

まずは、この歴史的な在庫がはけるまでは原油の反転上昇は
考えにくいということになりますが、さて、、、。

詳しくはオンデマンド放送で山内さんの解説をお聞きくださいね。

価格の歪みか、是正か?!2015年マーケット展望 [大橋ひろこコラム]
2015.01/28 大橋ひろこ 記事URL

日経平均価格とダウ平均価格が逆転しました。27日火曜日の日経平均は終値でNYダウを上回り日米株価が昨年12月14日以来の逆転となりました。12月の時は僅か1日だけの日経平均上ザヤだったのですが、今日28日も日経平均はプラス引けで、日経平均優位の値動きは継続しそうなムードです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットアナリスト菊川弘之さんにお話を伺いました。

商品市場では金価格とプラチナ価格が逆転しています。
金の生産量とプラチナの生産量を比較するとプラチナは金の30分の1しかなく、
プラチナ価格の方が上サヤであることが自然です。

ところが、金の方が強い相場となってきたことの背景には
金は、1200ドル割れでは生産コスト割れが強く意識される水準であること
世界が通貨安競争に入る中、通貨の信認低下で金が見直されていること、
イスラム国などテロのリスクに対しての安全資産としての価値の再評価もあって
金市場には資金が流入しています。

一方でプラチナは、ギリシャのEU離脱懸念など欧州リスクが
再燃する中で、欧州銘柄(欧州車はディーゼルエンジン、プラチナは
ディーゼル社の触媒としての消費が多い)として強気できる環境に
ありません。

教科書的には、金とはプラチナ価格の逆転すれば、この価格差が
正常に回帰するほうにポジションメイクするトレーダーも出てきますが、
菊川さんは、2015年はこうした市場のゆがみが長期化するリスクが高い
として、今年のマーケットの展望、リスクを解説くださいました。

また原油価格も北海ブレント価格とWTI原油価格の鞘が急激に縮小
していますね。様々な市場で見られるこれまでの常識からの乖離、
ゆがみが今年の大きなテーマとなってきそうです。

ただ、原油価格は昨年までの100ドルを基準とした価格帯が高すぎで
原油バブルだったという見方もできると菊川さん。













図は、リーマンショック後の最安値を基準にして
主要商品価格の推移を比較したものですが、
金や、大豆、トウモロコシ、パラジウムなどの価格から
原油高が著しく乖離して高騰していたことが確認できます。
(赤い線がWTI原油価格です)

これがまっさかさまに落ちてきたことで、他商品と
同水準にまで水準訂正がされたということなのかもしれません。

となると、やはり、原油だけが再び切り返して
再び100ドル台まで回帰するというシナリオは考えにくいと
いうことになりますし、下落もそろそろ終息するレベルにまで
きているということでもあるとおもうのですが、、、。


今年ここからの注目銘柄とトレード戦略は
番組本編で菊川さんの解説をお聞きくださいね。
菊川さんに 帝国ホテルのガルガンチュワのケーキ差し入れていただきました~
美味しくて一気に半分くらい食べれちゃいそうですよ!

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ラジオNIKKEIからお知らせです!

ラジオNIKKEIでは、開局60周年を記念し、純金のインゴットが付いた特製カードを限定にて販売しています。

この特製カードは、ラジオNIKKEIの人気マーケットキャスターの写真が入ったオリジナルカードで、日本マテリアル製のゴールドインゴットとともに販売します。本物の金ですよ。

今回、販売するインゴットは100gと10g。価値あるゴールドを、人気キャスターのカードとともにケースに包んでお届けします。

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ファンダメンタル分析から見た とうもろこし市場のポイント
2015.01/27 大橋ひろこ 記事URL
穀物相場を見る上では、穀物の需給を把握しておかなくてはなりません。豊作で潤沢にモノがあれば価格は下がりますし、不作でモノがなければ価格は上がります。豊作となるか、不作となるかは天候に大きく左右されるため、作物の生育期間の天候も重要となりますね。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
穀物、農産物のファンダメンタル分析のポイントシリーズは
サンワード貿易 コンシュルジュデスクの植村和久さんにお伺いしています。
今回は「トウモロコシ」相場におけるファンダメンタル要因について。

このシリーズは是非、資料をご覧いただきながらお聞きください。
このブログの右側にある「ファンダメンタル分析シリーズ」
という青いバナーをクリックしていただけますと、
今シリーズのオンデマンド視聴とそれぞれの回の資料のDLができます。

◆とうもろこしの需給状況

世界1のとうもろこし生産国はどこだと思いますか?
広大な土地を持つ米国です。生産国トップ3は以下の通り。

生産量 1位 米国 (32%)
2位 中国 (24%)
3位 ブラジル (9%)

米国産とうもろこしが世界の生産の3割以上にもなるのですね。
では消費国はというと、

消費量 1位 米国 (30%)
2位 中国 (23%)
3位 EU (8%)

やはり生産・消費ともに米国が1位です。2位は中国。
世界生産のシェアも圧倒的な米国のとうもろこしの生産、需要動向が
価格の変動要因となってくるのです。

◆米国の需給

とうもろこし相場は、生産生育状況が価格に影響を及ぼす天候相場と
生産されたとうもろこしの需要と在庫状況が価格変動要因となる需給相場に
わけられます。

①天候相場~4月から9月まで 供給(生産状況)主導の相場
②需給相場~10月から3月まで 在庫主導の相場

◆天候相場 (4月~9月)

天候相場ではどのようなことが価格を動かす材料となるのでしょうか。

米国農家の作付意欲を調査するところから始まり、
実際の作付がどのくらい行われたかを確認することで
おおよその生産量が予想できますが、
以降、生育状況はどうか、
予想される生産量に変化はないのか、が注目材料となります。

作付は4月からスタートしますが、天候要因により作付が遅れると
収穫時期も遅れてしまい、秋の降霜被害リスクが高まってしまいます。
よって、とうもろこしの作付は遅くとも5月中旬までには
行われるということです。

昨今は農機具の大型化で、作付のスピードも向上しており
作付遅れが懸念されることは少なくなってきているのですが、
逆に降雨による土壌のぬかるみが起きると重量のある農機が
使えなくなるので、この時期の多雨はリスクになっているようです。

・とうもろこしの生産量 「収穫面積 × 単収」
・収穫面積 作付時(4月下旬から5月中旬)の天候
・競合農産物との価格関係

・単収 受粉期(7月中旬から8月初旬)の天候

とにかく大事なのが「受粉期」
このたった1週間くらいの時期に受粉に失敗すると不作となります。
適度な水分が必要な時期であるため、乾燥が大敵。
7月の受粉期の天候が最も重要となってきます。

◆需給相場 (10月~3月)

収穫が終わり、生産高が確定すると、今度はこれが
どの程度使われるか、在庫状況が材料視されます。
主なとうもろこしの需要は家畜の飼料ですが、
ブッシュ大統領時代のエネルギー政策で
エタノール(油)向けの需要も急増しました。

昨今の原油安で、わざわざとうもろこしをエタノール転化しなくても
いいのではないか、という議論もあるのですが、
実際にはエタノール需要は鈍化していないようです。

・飼料 家畜の飼養頭数、食肉生産量
・エタノール 原油価格の動向
・輸出 米国: 世界最大の輸出国
・在庫 期末在庫率(15%~20%が適正水準)

期末在庫率は新穀が出回るまでの昨年度分の旧穀分の在庫のこと。
8月末の在庫を基準にはじき出されますが、
期末在庫は15~20%が適正とされ、この水準に収まっていれば
波乱はないのですが、10%を切ってくると需給タイト感が出て
価格上昇の材料となってきます。


◆天候のポイント

天候相場とは言いますが、

一体どういう状況なら生育にとって良好なのでしょう。
注目されるのは「降水量」

・降水量 6月から8月で300ミリメートル

また、とうもろこしにとって最も重要なのは「受粉期」です。
この時期に受粉できなければとうもろこしはできません。

7月の第1週~2週くらいの時期の
わずか7日間程度が最も重要な期間となります。

天候状況としては受粉期の7日間と
その前後1週間の計3週間は特に重要です。
1日10ミリメートル

◆日本のとうもろこし価格

米国シカゴ価格が基準となり、TOCOMのとうもろこし価格も
連動して動きますが、円建てとなりますので、為替動向も
価格に織り込まれていきます。

昨今の円安基調で、シカゴ価格の下落にも、TOCOM価格は
それほど下がらないというようなことが起こっています。

また、日本のとうもろこし価格には海上運賃分が上乗せされるため、
米国シカゴ価格より高くなります。
この部分をフレーとと呼びますが、これは原油価格にも左右されます。

詳しくはオンデマンド放送で植村さんの解説をお聞きくださいね。

原油安、ポイントは米国生産の抑制?! [大橋ひろこコラム]
2015.01/23 大橋ひろこ 記事URL

2015年、激動の幕開けです。
13日には、銅の市況が1日で8%もの急落、15日にはスイスフランが4割も急騰。そして今週19日には、上海株が8%の急落と、マーケットが荒れる中、安全資産への逃避買いが出やすかったということで、金は堅調に推移し、1トロイオンスあたり1,300ドル前後まで上昇してきていいます。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は三菱UFJリサーチ&コンサルティング芥田至道さんに
原油市場についてお話を伺いました。


金融、コモディティ市場が大きく動いている背景に
世界の中央銀行の緩和競争も。
21日には予想外のカナダ中銀の利下げ。
産油国であるカナダは、今後予想される原油安による
経済へのマイナス影響を緩和するため、
先回りし利下げに踏み切ったとみられます。


22日のECBによる量的緩和の決定については、
事前にかなり織り込まれていたとはいえ、
量的緩和の規模が月間600億ユーロと事前の報道を
上回ったことで、更なるユーロ下落となっています。


ちなみに21日には日銀の金融政策決定会合がありましたが、
原油価格が大幅に下落する中で、消費者物価上昇率の見通しが
どの程度、下方修正され、それに対する政策対応として、
超過準備への付利の引き下げなどが検討されるかどうかが
注目されていたのですが、付利の引き下げについては
議論もしなかったとされたため、追加緩和期待は萎んだ格好。
日銀の政策に関する相場の反応は限定的でしたね。


こうした世界的に通貨安競争激化で金価格は高騰。
1300ドル大台乗せまで上昇してきました。
これだけ金が上がっている一方で原油安が止まらないのは
不思議に見えますね。金買いは決してインフレ期待によるもの
ではないということになります。


リスク回避の側面からの資金流入が見られるということなのでしょう。、
原油はもともと市場規模が大きなコモディティであり、
原油の価格変動が各国の景気や物価に大きな影響を及ぼとして
注目度が高いのですが、昨年から続く大幅下落の行方に
不透明感が強まっています。


12月後半に原油相場が底堅さをみせた背景には、
16~17日に開催されたFOMCを受け、
利上げが慎重に進められるとの見方が強まったことなどが、
投資家心理を好転させ、金融市場やコモディティ市場全般に
リスクオンの状態にしたことがあるとみられますが、
それでも、ドル高が進む環境の下で、コモディティ価格は下押し
圧力が強く、金融要因も原油下落の一因だと芥田さん。


原油安が世界経済の不安定さを示す象徴的な存在となり、
新たな不安定化要因の発生源となるとの懸念も強まってきており、
1月7日には、シェール開発を手掛ける小規模企業の経営破たんが
報道されました。1月中旬にみられた銅市況の大幅下落も、
原油安に連動した面があろうと芥田さんは解説くださいましたが、
原油はいったいいつごろ下げ止まるのでしょう。


いずれ原油相場を反転させる材料となるのは、
米国のシェールオイルの減産が需給ギャップの縮小が
見られるまで続くことが必要となってくるそうです。
実際シェール開発は鈍化し始めてきていますが、
年央あたりから、米国の原油生産量の減少が
確認されるとともに、緩やかに原油相場は持ち直してくると
芥田さんは予想してくださいました。

また、今日はアブドラ国王の死去の報道に伴い、
サウジアラビアの石油政策について不透明感が生じて、
原油相場が押し上げられる局面がありましたが、
ているが、一時的な動きにとどまっています。
親米、穏健派路線は引き継がれるだろうこと、
かといって、急に減産に踏み切ることはないだろうことから
原油価格は再び下落しています。

今後の焦点は、サウジなどのOPEC諸国ではなく、
米国のシェール大増産が減産に転じるか否か。

詳しくはオンデマンド放送で芥田さんの解説をお聞きくださいね。

WTIとブレント原油の価格差縮小、ほぼ同鞘に [大橋ひろこコラム]
2015.01/21 大橋ひろこ 記事URL

国際原油価格の下落がマーケットの注目ですが、反発らしい反発もないままに7か月も陰線が連なっています。とうとうリーマンショック後の40ドル割れ(WTI33.87ドル、BRENT36.61ドル)が視野に入ってきていますが、何故下落が止まらないのでしょう。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はリム情報開発 原油コンデンセート記者の狩野克彦さんにお話を伺いました。

原油価格の下落で、OPECが価格をサポートするために減産するだろう、
という期待は、昨年11月のOPEC総会での減産見送りで剥落。

米シェールオイルの増産、ロシアの増産、イラクの増産などで、
世界の原油は供給過剰状態にあるのですが、
需要は欧州や中国の景気低迷で伸び悩んでいます。

需給が緩いことが原油安の最大の理由ですが、
サウジアラビアは20ドルまで下がっても減産はしないことを明言しており、
下値を模索する展開が続いています。

国際的な原油の指標価格であるWTI、ブレント、ドバイ原油の全てが下落しているのですが、
狩野さんは、WTIとブレントの格差が昨年末以降、急速に縮小していることに注目されています。

2012年末時点ではWTIとBRENTの価格差は20ドルもありました。
(WTIよりブレント原油価格が高い)
当時はWTIの集積地である米オクラホマ・クッシングから
メキシコ湾岸への輸送能力が低く、クッシング在庫が
積み上がっていたために、WTI価格は安かったのですが、
新しいパイプラインが建設され
クッシングからメキシコ湾岸への輸送能力が向上。

クッシングの在庫圧縮につながってきたことで
昨今、WTI原油価格は下落しているとはいえ、
ブレント原油などと比較すると下げ圧力は大きくなく、
WTIとブレント原油の価格差が縮小してきたということ。

2012年末のクッシング在庫は5000万バレルもありましたが、
2014年後半にむけては2000万バレルまで減少しています。
これまで、WTI原油価格がブレントより割安であったのは
ボトルネック問題だった、ということですね。

ボトルネック問題の改善でWTIとブレント原油の価格差は
12/26
WTI/BRENT -4.39
1/15
WTI/BRENT -0.17
1/16
WTI/BRENT -1.54
1/19
WTI/BRENT -1.04

とほぼ同鞘化しています。

また、昨年米国産コンデンセートの輸出が解禁となり、
国際市場への米国産カーゴの流出もブレントの圧迫要因と
なってきました。

コンデンセートは、原油や天然ガスを生産する際に
産出される随伴ガスですが、去年日本でもコスモ石油、
韓国ではGSカルテックスが米国産コンデンセートを
輸入しました。

ただ、その後はしりすぼみ状態だとか。

様々なガス田から産出されたガスを混ぜて輸出しているため、
品質がなかなか安定しないことや、米国からアジア間の
海上運賃が高いため、価格面での競争力に乏しいことで、
アジア向けの輸出はそれほど大きくならないとみる向きも。

主に欧州向けに輸出されることとなるのでしょうね。
しかし、この米国産コンデンセート輸出が拡大すれば、
競合油種が増えるということで、ブレント原油にとっては
上値を抑える要因となると思われます。

詳しくはオンデマンド放送で狩野さんの解説をお聞きくださいね。

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