地政学リスクのプレミアムは剥落、需給緩和の原油市場 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2014.08/29 大橋ひろこ 記事URL
6月から8月までの3ヶ月の月間平均価格推移はWTIで$8-9、Brentで$9近い値下がりとなっています。

7月上旬はリビアの生産回復期待からWTI 原油は値を下げるも、米国原油在庫減少、イスラエルのガザ侵攻、ウクライナ情勢の悪化で反騰、地政学要因による価格高騰に繋がるかと懸念されましたが、結局月末31日には$98.17とWTI価格は100ドル割れとなりました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオイルエコノミスト藤沢治さんに原油価格動向について伺いました。

8月に入ると、イラクのIS、ウクライナ紛争が懸念されるも、原油生産には影響を与えないことからリスクが価格に織り込まれることはなく、むりろ欧州の2Qの経済成長がゼロ、特にドイツ経済の不況ニュースを嫌気して月半ばよりジリジリと下落。石油需要もIEAも8月の市場報告で、2014年の需要予測を下方修正しています。(前回の予測より日量18万バレル減らし、日量9,286万バレル、前年比で105万バレル増、1.1%増とした。)

米国のガソリン需要も増加せず、欧州は需要減、アジアの需要も増加が鈍化などで、価格は下落。8月平均のWTIは、$96程度。(前月比$6以上の値下がり)、Brentも$103.50程度。(前月比約$5の値下がり)先物市場での非当業者のネット・ロング・ポジションの割合も減少となり、7-8月は、供給が増え需要が不振であった需給要因が支配した相場となりました。

これからの短期原油価格の決定要因を藤沢さんに伺っています。


 地政学的要因

① イラク問題

イラクの「イスラム国」の拡大と紛争は、「イスラム原理主義の国を新たに創設したい」という目的を持つ性格から、従来の紛争とは異なっており、事態はイラクだけでなくシリアにも波及しています。シリアではISは反体制派に属しており、空爆はアサド政権を利することに繋がることから事態は長期化するとの予想が多いのが現実。
8月8日、オバマ大統領がイラクへの空爆を承認、米国の空爆が開始されましたが、効果は低いものと見られます。


② ウクライナ問題

ミンスクで行われた会談に注目が集まっていましたが、プーチンとウクライナのポロシェンコの交渉は物別れに終わったようです。ロシアへの制裁はEU経済に大きな打撃となります。欧米のこれ以上の制裁強化があれば、ロシアからのガス・石油供給途絶の可能性も出てくるため、EUにとっては深刻な事態に繋がります。そこまで関係が悪化する可能性は低いと目されていますが、問題は長期化の様相を呈しています。


③ リビア問題

内乱によりリビアからの原油輸出が停止していましたが、輸出は再開されました。現在は生産が増えているものの、これが持続するとは思えないのだとか。エジプト、UAEがリビアの武装イスラム勢力に空爆をしたとの情報もあり、まだまだ混乱のリスクが残っています。専門家らの間ではリビアの原油生産、輸出の安定性は期待できないとの見方が大勢のようです。

というように、地政学リスク要因は多発している印象ですが、これらの問題は、既に市場に織り込み済みで、今のところ原油生産、供給に支障が出ていないことから原油需給は緩和しています。
仮にイラク南部がISに支配されるようになり、ウクライナ問題がこじれて、ロシアからの石油・ガス供給が削減された場合には、原油価格は急騰する可能性はありますが、現状ではそうしたリスクは低いと見れらているようですね。


こうした中にあって、地政学プレミアムはすっかり剥落している原油市場ですが、需給は緩いのが価格下落の背景。需要が伸びない反面、供給は増えているのです。


特に米国とカナダでの原油生産増が大きく、米国の原油生産は、2011年1月から今年の4月まで、日量400万バレル増加。NGLを含めた米国の液体油の生産量は、今年は日量1,000万バレルを超え、最大の産油国のサウジアラビアを超える可能性があります。特に、低硫黄で軽質原油の供給過剰が顕著になり、Brentの価格を低下させてしまっています。IEAの最新の予測では、2014年の需要量は前年比、日量110万バレル、供給は、北米だけでも日量130万バレル増。OPECが、日量3,000万バレルの生産をすれば、供給は充分、という状況にあるため、原油価格は「需給」を材料に上昇することはないのが現在のマーケット。


藤沢さんには今後の原油価格見通しも頂戴しました。
詳しくはオンデマンド放送で藤沢さんの解説をお聞きくださいね。

月23日(秋分の日)
コモディティフェスティバル2014が開催されます!!


下落が続く穀物・ゴム相場ここからどうなる?
金はアメリカの金利が上がったらどうなる?
地政学リスクにも原油が下げっているのは何故?
コメ価格の今後・・・などなどコモディティ価格の何故にせまります。


スタンダードバンク東京支店長、池水 雄一さん。
資源食糧問題研究所代表、柴田明夫さん、
そして小次郎講師や菊川弘之さんら、
番組でもお馴染みのメンバーが登場、
住友商事グローバルリサーチ社長 高井裕之氏による基調講演は必聴です。

トークセッション、総合司会は私、大橋ひろこが務めさせていただきます。

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ドル高の様相で国際商品価格に下落圧力 [大橋ひろこコラム]
2014.08/27 大橋ひろこ 記事URL

ぐっと気温が下がり過ごしやすくなりました。今週で8月も終わり、夏の去っていくムードは寂しいものですが、皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今日はコモディティインテリジェンスだ代表取締役 近藤雅世さんに
コモディティ市況について伺いました。

円安、ユーロ安が進行し、全面ドル高の様相となっています。
円安は円建ての商品価格TOCOM市場にとっては押し上げ要因ですが、
国際商品価格には下落圧力となります。


金やプラチナ価格も頭が重く、今年は地政学リスクで買われる局面も
あった原油市場も足元では下落が続いており、
6月には107ドルあったWTI原油価格は93ドルにまで落ちてきています。

近藤さんによると米国では6月末から8週間のうち7週間原油在庫が
減少し、約2%原油在庫が減っているそうなのですが・・・。

在庫減の背景は石油精製設備稼働率が過去最高になっているためで、
8月15日の週は93.4%でした。
日本の稼働率が87.3%ですからかなり米国の石油精製設備の
稼働率が高いことがわかります。

しかし、市場はこれを材料視していないようです。

OPECのOil Market Report8月号によりますと、
今年の世界の原油需要量は日量9111万バレルですが、
非OPECからの供給は6146万バレル、その差は2965万バレルです。

それをOPEC諸国が生産すれば需給は均衡するのですが、
7月のOPECの生産量は2991万バレルなので、
日量26万バレルだけ余分に生産されているということになります。

需要の伸びが110万バレルであるのに対し、米国やカナダ等
非OPEC諸国の生産の伸びが158万バレルですから
OPECは減産する必要があります。

ところが、イスラム国で荒れているイラクですら、
前月比7万5千バレル減の305万バレルも生産しています。

リビアからも2隻目のタンカーが出航リビア生産も回復基調。

原油価格が下落するとOPEC総会で減産を決め、価格を支えてきたOPECですが、
現在ではOPEC諸国も外貨を稼ぎたいため少しでも多く生産してしまうのだとか。

このまま原油価格は下落が続くのでしょうか。

近藤さんはNY原油価格は6月20日の107.73ドルから
8月21日の92.5ドルまで▲15.23ドル14%も下落しているため、
気分的には何かあればそろそろ反転する頃だと指摘されています。

何か?というのは地政学要因でしょうか、それとも。。。。

番組では下落が続く穀物相場についても伺っています。
詳しくはオンデマンド放送でお聞きくださいね。

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小次郎講師流トレードの極意 全10回スタート! [大橋ひろこコラム]
2014.08/26 大橋ひろこ 記事URL

今日から11月4日までの全10回、講演会は常に満員御礼、トレーダーに大人気の小次郎講師こと手塚宏二さんがレギュラー出演です。
「最高レベルのトレード手法を世界一わかりやすく!」をモットーに小次郎流投資の極意をお伝えしてまいりますのでご期待くださいね。

小次郎講師の放送は、テキストと合わせてご覧くださいね。
テキストはこのブログの右側あるTOCOMのバナーの下に「小次郎講師流トレードの極意」参考テキストはコチラからダウンロード其の一というところからダウンロードできます。

第1回目の今日のテーマは「Aクラストレーダーの心構え」レベルアップの方法論を知る!です!

1・小次郎講師は、トレードでは「予想はよそう」とバッサリ。(ダジャレ?)

 

伝説の投資集団タートルズは予想をしないことで伝説となったのです!

ん?予想しないでどうやって買ったり売ったりするの?

※タートルズとは...新聞広告で集められた10人の素人集団。素人を天才トレーダーに育て

ることができるか?という賭けをした2人の天才トレーダーに投資理論を伝授されトレード
開始したこの素人集団はなんと4年半の間に年平均80%以上の収益をあげた。
方法論にのっとれば素人でも天才トレーダーになれることが証明された大実験。

小次郎講師は「まずトレードのルールを作ることが基本」と解説くださいました。


2・トレードエッジを見つけよう!


んんん?エッジって何のこと?

小次郎講師曰く

「投資は予想のゲームではありません。確率のゲームなのです。」

極意は価格変動を予想するのではなく、変動の中に「エッジ」のある
タイミングを狙っていく、というのです。

それは一体どのようなポイントなんでしょうか。

エッジとは優位性。優位性のあるタイミングだけを狙いすまして
ポジションを取ればいいのです。

具体的にはとエンドが継続するサインが点灯している局面。

テクニカル的に優位性の高い、エッジのある瞬間に絞っていかなくては
ならないのです。投資のタイミングはあなたの時間の都合でも、
あなたの用意できる資金量の都合も全く関係ありません。
投資のタイミングは相場にエッジがある時なのです!


3・トレードルールを作ろう!

皆さんはトレードに厳格なルールを設定していますか?

小次郎講師は東大生のように優秀な人でも、トレードをした瞬間
(ポジションを持った瞬間)から高校生程度の判断力になる、と指摘します。

曰く、トレードには欲や恐怖が伴うが故に冷静な判断ができなくなる。

というのですが、確かに、買いポジションを持つと都合のいいニュ―ス
ばかり集めて、悪いニュースを見なかったことにしがち・・・。

騰がると予想して買ったはいいものの、下がることなど想定していなかった、
というポジションの構築では勝ち組にはなれません。

予想はするな。

ポジションを構築して間違ったら速やかな撤退判断も
必要なのです。このルールをきちんと持っていないと
損失が膨らんでも損切りができませんね。

Aクラストレーダーとなるためには撤退のルール、
上手な負け方が必要なのです。




4・資金管理・リスク管理を学ぼう!


相場の構造としては7~8割が負け組と言われています。
では2~3割の勝ち組は何故勝ち組なの?

小次郎講師曰く、負け組投資家の大半は資金管理リスク管理の

失敗で撤退を強いられているそうです。

どんなエッジ局面で買えばいいの?とついついトレードの手法を

学ぶことに精を尽くしてしまいがちですが、手法よりも大事なのが
資金管理。。。なのだそうです。

「1回あたりの取引量において、あなたは何%のリスクを取っているか」

これにすぐに答えられなければ失格です。
あ・・・。私も失格です・・・(笑)

自身の資金管理を徹底できてポジションコントロールができれば

手法が何であれ、Aクラストレーダーの仲間入りができる?!

小次郎講師のトレードの極意、全10回のシリーズにて
エッジとはどんな局面なのか。
トレードルールはどのように作るのか。
資金管理はどのようにしていけばいいのか。
などなど、詳しく解説いただきます。

全10回中、前半5回はトレードの極意、考え方を、

後半5回はテクニカル分析を軸に小次郎講師に伺っていきます。

毎週火曜のシリーズ、今後もお付き合いくださいね。

詳しくはオンデマンド放送をお聞きください。



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9月23日(秋分の日)

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下落続くトウモロコシ、生産コストからみると・・・ [大橋ひろこコラム]
2014.08/22 大橋ひろこ 記事URL

中東・ウクライナ情勢などの地政学的リスクが後退したとの見方が強まったことに加え、米国の金利引き上げ時期を巡っての思惑からドル高が進行したことで、商品市場は全般軟調な推移となっています。10月にはテーパリングも終了する見込みで、いよいよ米国の金利が動き出すとの見方が強まっており、ここからさらに米国金利の上昇→ドル高→商品安のシナリオに傾いていく可能性も?!

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はマーケット・リスク・アドバイザリー津賀田真紀子さんにお話を伺いました。

穀物、特にトウモロコシ相場は弱い値動きが続いています。
シカゴトウモロコシは最大生産国である米国で豊作見通しが
強まっていることから上値の重い動きが続いています。

8月12日に米農務省から発表された需給報告によると、
2014-15年度の米国トウモロコシの生産高は前月から上方修正され、
前年度比+0.8%の140億3,200万ブッシェルと
過去最高を記録するという見通しに変っています。

今年の夏は5年ぶりにエルニーニョ現象の発生が予想されていましたが、
発生が秋から初冬にずれ込む見込みに変ってしまったため、
の要である受粉期に干ばつなどの被害を受けずに済みました。

現在、主要産地ではクロップツアーと呼ばれる実勢調査が
行われているそうですが、作柄が例年以上に良好で、
今後、単収・生産高とも更に上方修正される可能性も高いと
見られているようです。

価格が下がればそれだけ需要が増えるということはないでしょうか?

津賀田さんによると、2014-15年度の米国全体のトウモロコシ需要は
前年度を下回ることが予想されているのだとか。
飼料向け需要は+1.4%となることが見込まれていますが、
エタノール向けは▲0.9%、
輸出向けは▲10.2%となる見込みです。

トウモロコシ由来のエタノールはガソリンにブレンドして使用されますが、
米国でガソリン自体の需要が伸び悩んでいることから、
エタノール需要の伸びが期待され難い状況になっていることも背景に。
輸出向け需要は最大の輸出先であった日本の需要が減少しているようです。


では現在の価格水準は適正なのでしょうか?

津賀田さんが解説くださったのは「生産コスト」
価格決定要因は様々ありますが、生産コストという観点からみると
現在の価格水準は割安であると伺いましたなようです。

米農務省が6月3日に発表した予想によると
2014-15年度の1エーカー当たりのトウモロコシの生産コストは
690.59ドルとされています。

今回8月12日に発表された需給報告では単収が
167.4ブッシェルと予想されていますから、
690.59ドルを167.4ブッシェルで割る
1ブッシェルあたりの生産コストは412.54セントとなります。
現在のシカゴトウモロコシ相場の359.50セントというの
売られ過ぎとみることもできますね。

ただ、今週から始まった米中西部のクロップツアーの結果では
過去3年を上回る単収になると見込まれている地域がほとんどです。
おそらく9月の需給報告では更に単収が上方修正され、
これによって1ブッシェルあたりの生産コストが
更に引き下げられる可能性があるため、すでに割安であっても、
今の時期に積極的にポジションをしかける非商業筋(ファンド勢)は
少ないのではないか、と津賀田さんは解説くださいました。

今後は、ファンド筋のショートポジションが今年5月以降
急速に積み上がっているということを考えると、一時的に
買い戻しの動きによって相場が反転する可能性が考えらるとはいえ、
足元のファンダメンタルズの弱さを考えると、
上値余地は限定されるのではないかと予想されます。


詳しくはオンデマンド放送で津賀田さんの解説をお聞きくださいね。

ブレントとドバイ原油価格差縮小の背景 [大橋ひろこコラム]
2014.08/20 大橋ひろこ 記事URL
ウクライナやイラクなど地政学リスク要因が多発している印象が強い2014年ですが、その割に、足元では原油価格は2か月ほど下落基調が続いています。
原油価格といってもWTI、北海ブレント、ドバイなど様々な指標がありますが、最も影響が大きいのはどのインデックスでしょうか?

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はリム情報開発 記者の高木啓子さんが番組初登場!

高木さんはアジアの消費国が輸入する中東産、アフリカ、アジア、
北海、中南米産の原油とコンデンセートの取引と、
世界で取引される指標原油の動向についてレポートされていらっしゃいます。

番組冒頭では世界で取引される原油の指標となるブレント、ドバイ、WTI原油の
違いについて伺ってみました。

① WTI、ブレント、ドバイ、原油国際指標価格とは?

ブレント 北海産原油で、アフリカや地中海原油などの価格指標
ドバイ  UAE産の原油で、主に中東産原油の価格指標
WTI 米国産原油で、南米産原油などの価格指標

ということですが、一般的にニュースなどで取り上げられる指標は
WTI価格だという印象ですね。しかし、日本含めアジアの現物市場にとっては
ドバイが重要で、日本のスポット市場はドバイ価格を指標に動いているそうです。

② 原油価格はなぜ下落している?

そのブレント、ドバイとも今年の6月、ウクライナ情勢の緊張の高まりを背景に
年初来の高値を付けた後に下落基調が鮮明となっています。
ブレント原油 今年6月19日に115.71ドルと10ヶ月半ぶりの高値から
8月15日には102.05ドルと13ヶ月ぶりの安値へ下落。

バイ原油  今年6月20日に111.29ドルと10ヶ月半ぶりの高値も
8月18日には、100.55ドルと13ヶ月ぶりの安値へ下落。

高木さんは、ウクライナ、イラクの地政学リスクを背景に買われたものの
情況は膠着状態で地政学リスクが後退するにしたがって、下落していると
解説くださいましたが、特にイラク情勢に関しては、
米国が今月イスラム過激派の拠点のあるイラク北部の空爆に踏み切ったものの、
南部を中心に生産される原油の供給に影響が出ていないことで
供給面に影響がないことで、地政学プレミアムが剥げ落ちているようです。

その間、OPECの原油生産は潤沢で7月は5ヶ月ぶりの高水準である一方、
需要サイドでは、石油製品のマージンはアジア、欧州で低迷しており、
需給が緩和していることが大きく影響しています。

③ ブレント、ドバイ原油の価格差縮小

また、ブレントは、特にイラク、ウクライナは欧州に近いことで懸念が高く、
地政学リスクの後退の影響をドバイより大きく受ける傾向がある上、
欧州が主に輸入しているリビア産原油の輸出再開の影響も受けていることで
ドバイに比べ下げ幅が大いため、ブレント価格とドバイ価格差が縮小しています。

ブレント、ドバイの期近限の格差、5月15日  4.66ドル
7月15日  2.63ドル
8月7日   1.59ドル
8月19日  1.11ドル

と縮小傾向を続けているのです。この影響はどんなところに出ているのでしょうか。


④ ブレント、ドバイの価格の縮小の影響は?

ブレント原油の下げ幅が、ドバイ原油の下げよりも大きいため、
ブレントを指標に取引される原油の価格競争力が高まり、
ナイジェリア産やアンゴラ産などのアフリカ産の原油などが
大量にアジアに流入しているそうです。
通常、アフリカ産原油を購入していない日本の元売りや台湾の石油会社が、
実際アンゴラ産原油の調達に踏み切っているそうです。
より割安な方を輸入するという動きが現物市場で起こっているんですね。


⑤ 今後の注目材料

欧米のロシアに対する制裁の行方は、欧州経済への悪影響が
懸念されていますが、原油市場では制裁の対象となっている
ロスネフチの販売するエスポなどロシア産原油に対する
買い控えが今後進むかどうかが注目だそう。
今のところ相場に大きな影響はないのですが、、、。

また、今後も地政学要因は原油市場へ影響を及ぼすでしょうか。
高木さんに伺っています。
詳しくはオンデマンド放送で高木さんの解説をお聞きくださいね。

穀物底打ちの音聞こえず、ハーベストプレシャーはこれから [大橋ひろこコラム]
2014.08/15 大橋ひろこ 記事URL

エルニーニョ発生が夏場の天候相場のリスク要因になるという予想から春先に買われた穀物相場。

今年1月には1260セント台だったシカゴ大豆は4月20に1532セントまで上昇。

同じく1月406セントの安値をつけたシカゴトウモロコシは5月9日に522セントまで綺麗なトレンドを描いていました。

ところが、米国穀倉地帯の天気は良好で、エルニーニョ発生も秋にずれ込むとの観測で、天候相場に波乱はなく、春先ン天井をつけた大豆、トウモロコシ価格は一転下落基調を辿っています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はコンチネンタルライス茅野信行さんにお話しを伺いました。

先週8月12日にアメリカ農務省USDAから発表された
大豆、トウモロコシの需給発表では予想されていた程に
イールド見通しが引き上げられなかったことで、
売り材料に出尽くし感が浮上し始めているようです。

マーケットでは、前月の165.3Bu/エーカーから170Bu前後までの
上方修正が予測されていたのですが、167.4Buに留まっています。
春先から3か月あまりに渡って豊作見通しを織り込んできた
トウモロコシ市場にとっては意外感のある内容ではなかったとみられ、
大きな下落に繋がっていません。

一方大豆のイールド見通しは前月の45.2Buから45.4Buまで
小幅に上方修正されましたが、トウモロコシとは違って
需要見通しの引き上げが実施されなかったこともあり、
大豆相場は下落しています。

天候相場に波乱が生じなかったことから、
今年生産されるの大豆、トウモロコシが豊作となることは
確実となりましたが、この3~4ヶ月に間にかなりこの事実が
相場に織り込まれてきたことで、今後の需給相場にむけてそろそろ
底入れ反転となるのではないか、という
買い場探しの声も出始めているようです。


茅野さんは「まだ買うには時期尚早、これから
ハーベストプレッシャー相場が来る可能性も否定できない」
と値頃買いに警鐘の厳しいお言葉。

3~4か月下落が続いているようにみえますが、
大豆については中国の輸入堅調が続いているため、
ディマンドレーショニング(価格高騰による需要後退)が
起こっていません。茅野さんから見ると
割高な価格水準が続いているようです。

8月のUSDA需給報告はトウモロコシの軸部分や
大豆のポッド(鞘)部分の数を数えて計測されたもので、
まだ予測値に過ぎません。

実際の大豆、トウモロコシを収穫し、重量を測って実測値に
近い形で計算されるのが10月に発表される報告で
この2か月の間に、さらに作柄作況が改善されることも否定できず、
まだ今回発表されたUSDA需給報告をもって、
確定したわけではないのです。

さらに実際収穫が終わって生産高が確定するのは
1月半ばとなることから、まだこの時点での豊作織り込みが
底値とみるには気が早いかもしれません。

お盆明け、20日頃から南部のルイジアナ州での大豆の収穫が始まり、
主要生産地の収穫は9月の彼岸の頃、この時期は
ハーベストプレッシャーといって、収穫期の農家の売り圧力が
高まる時期として警戒されています。

随分安値に沈んだので、需給相場を前に底入れするのではないか、
という思惑も出てくるかと思いますが、
農家の心理は、新穀が収穫できれ
「価格が下がる前に売り抜けたい」というもので、
大豊作が解っているからこそ、一刻も早く収穫し市場で売り抜けたいと
いうもの。明日さらに下がるなら今日の内に売っておこうということです。

逆に買い方の心理は、
高くなる前に早め早めで買っておこう、というものですね。
今買いたい気分になっているのは、農家ではなく、投機家です。
今から収穫期に入る穀物相場は農家の収穫期には
農家の方の生産者側の心理による売りにさらされる時期に
はいるということであり、これを軽く見ないことだ、
と茅野さんは指摘されています。

また、大豆がまだ値を下げる余地がある、とする根拠のひとつとして
トウモロコシとの比価が依然として高いことも上げられます。、
また生産コスト面では相対的に余裕があることで
大豆が割高なんですって。

CME9月物の大豆価格は10.94ドル 同じくトウモロコシは3.61ドル
この比価はなんと3・03ドル!!

比価というのは、どちらを植えたほうが利益になるか、
という観点から、農家の方が種まき時期に、
どちらが高いか、利益になるかを測るために大豆とトウモロコシ価格を
比較する際に採用している指標ではあるものの、
生産高が確定しない今時期でも、
その価格差が3倍を超えているというのは
やはり割高感があるというもの。

通常は2・5倍前後、3倍を超えると
農家は大豆の種子を購入し大豆を作付けするといい、
2倍に近づくとトウモロコシを作付する意欲が高まるとされています。

また、茅野さんは最終的なトレンドを決めるのは需給バランスだとして、。
南米の期末在庫(14/15年度)は
32パーセントあることも指摘されています。

南米産も豊作だったところへ米国が史上最大の
作付面積、好天、高単収が重なっているわけです。
相場は値下がりすると考えるのが自然です。

大豆相場はいずれ10.00ドルを割り込み、
9.50ドルくらいまで値下がりすることが考えられるとして、
値頃で買い参入は危険だとお話しくださいました。

私は大豆の作柄が決まる9月10日が目途で、後1ヶ月くらいは
売り圧力が強いままではないか、とのことです。

詳しくはオンデマンド放送で茅野さんの解説をお聞きくださいね。

下げ止まらないゴム、タイの価格支援策とは [大橋ひろこコラム]
2014.08/13 大橋ひろこ 記事URL
お盆ウィークで都内の電車は空いているようです。市場も夏休みムードが色濃くなっていますが、今回は青島で開催されたラバーサミットで中国の企業、実需家に対しゴムのセミナー講師を務められた小針秀夫さんに、下げ止まらないゴム価格の背景と今後の展望について伺いました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

2008年のリーマンショック前までの高騰で
国際ゴム価格が3倍にも上昇していたことで、
タイ、マレーシア、ベトナムなど生産国がゴムを大増産。

ゴムの樹は植えてから樹液が採取できるようになるまで
およそ6年程度かかります。
リーマンショックの2008年頃からの大増産ということで、
ちょうど6年後にあたる2013~2014年になって
ゴムの樹液が採取できるようになったことが、
昨今のゴム価格の下落の背景です。

今年4月、タイ政府は備蓄している天然ゴム在庫22万トンの全量か、
あるいはこの在庫のうちの20万トンを売却する意向を示したのですが、
政府がゴム在庫を放出すれば市場価格はさらに下落してしまうため、
地元のタイ農民が政府の対応に対し強く
反対の姿勢を示したことで売却は見送られました。

それにより在庫は保有されたままとなって依然として
マーケットの圧迫要因となってしまっています。
また在庫売却が見送られたことでタイ政府の
市中買い取りができなくなっていることも
市況の陽転を遅らせています。

このような状況の中で、タイ政府関係者はこのたび、
ユニークな解決方法を示しました。
余って在庫化している天然ゴムを市中に売却するのではなく、
道路舗装用として利用するというアイディアだそうで、
天然ゴムをアスファルト代わりにするというのです。

そもそもアスファルトの原料は石油。
天然ゴムと素材構成が同じ合成ゴムも石油から製造されます。
道路舗装材アスファルトは結合材として利用され砂利や砂の骨材と
フィラーと呼ばれる微粉末を混合した
アスファルト・コンクリートが一般的ですが、
この結合材に天然ゴムを用いるという案のようです。

この草案、タイ国内でも意見は二分されている模様で、
在庫解消の奇策として受け入れる向きもあれば、
一方で道路向けに天然ゴムを使用するのは意味がないので、
トラックやバスなどの大型車両タイヤ向けとして
消費するのが好ましいという意見も少なくないようです。

まだこれは決定事項ではなく、実現性にも疑問があることから、
ゴムの下げ止まりに寄与するとは思えませんね。

具体的な価格支援策としては需給調整を図る計画を
打ち出しています。
年間35万ライ(1ライ=1600㎡)の天然ゴム樹を
伐採するプランですが、小針さんによるとこのボリュームだと
おおよそゴム生産の5~6トン該当し、
年間300tもの生産規模からみればそれほど大きくないとこのと。

このニュースが出ても、ゴム市場に下げ止まりの
兆しが出てきていないことからやはり、
構造的に供給過多となってしまった需給に
大きな変化が訪れない限り、ゴム価格の反騰はなさそうです。

年内は価格低迷が続くとしながらも、小針さんは
近年、タイ国内ではバイオ燃料産業向けとして
パームオイル(ヤシ木)の需要が拡大傾向となっているため、
切り倒した天然ゴム樹の代わりにパームオイルを
植え替えることを奨励している流れが継続していけば
いずれは供給過多の構造からタイト感が出てくるだろう、
とも解説くださいました。

詳しくはオンデマンド放送で、小針さんの解説をお聞きくださいね。

地政学リスクの高まりにも下落続く原油 [大橋ひろこコラム]
2014.08/08 大橋ひろこ 記事URL
8月に入ってさしたる理由もなく、米国株価が大きく下げるなど不安定となってきています。米4-6月期のGDPが好結果であったことから早期利上げの思惑が広がったためという見方もできますが、結果的に米10年債利回りが上昇してはいないため、金利上昇が原因とも言い切れません。ウクライナ問題を巡る対ロシア制裁に対し、ロシアも報復措置をとるという東西冷戦を思わせる緊張も欧州経済への影響が懸念されており欧州から崩れだしているという見方や、ウクライナにロシア軍が侵攻する準備が整っていると報じられたこと、オバマ大統領がイラク空爆を承認したというなどの報道でリスク回避が強まるなどの材料も嫌気されているようです。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は三菱UFJリサーチ&コンサルティング主任研究員の
芥田知至さんにお話を伺いました。

ウクライナ、イラクなどの地政学要因で株式市場が崩れだしている
とするならば、コモディティ市場においては金や原油市場などに
大きな動きがでるというのが教科書的なシナリオですが・・・。

確かに金価格は、10月にアメリカの量的緩和政策が終了すると
見られることから金利上昇のリスクを嫌気して頭が重い値動きが
続いていましたが、イラク空爆承認のニュースでは大きく上昇しました。

ところが、WTI原油価格は1-2ドル買われたものの、
6/20の107.73ドルを高値に下落トレンド形成中で
現在は100ドルを割り込んでいます。

地政学リスクが債券や株式、為替マーケットに波及する中、
原油価格がジワリ下落基調を強めていることは少し不気味ですね。

一体どういうことなのでしょう?

原油価格下落の背景に、米国のガソリン需要が伸び悩んでいる
ことが一つの要因としてあげられると芥田さん。

過去のデータをみると米国のガソリン需要は、
雇用の増加ペースと連動して推移する傾向がみられたのだそうです。
雇用が増加する状況下では自動車で通勤する人が増え、
ショッピングや旅行に自動車で出かける人も増えるためです。
しかしリーマンショック後の雇用回復期にはガソリン需要は
増加せず低迷が続いているのです。

この背景として芥田さんは、2000年代に入って生じた
エネルギー価格の高騰を受けて自動車の燃費効率が向上したことや、
1台あたりの自動車の走行距離が抑制される傾向が
強まったことをお話くださいました。

今年の春頃、米国では需給のひっ迫懸念がしていました。
米国のガソリン需要期は5月終盤のメモリアル・デーから本格化し、
7月初めの独立記念日頃にピークを迎え、
9月初めのレーバー・デーまで続くとされています。
これに先立ってガソリン需要が増加しガソリン在庫の水準が
低くなっていたため、懸念が強まっていたのですが...。


結果、ガソリン需要の伸びは長続きせず、
6~7月のガソリン需要は、ほぼ前年並みにとどまりました。
つまり、米国経済が6カ月連続で20万人超の雇用増加数を
記録するような状況でも、石油需要はそれほど伸びないことが
明らかになってきているのです。

一方で、ウクライナや中東で地政学的な緊張が高まっても、
今のところ、直接的な原油供給の障害にはつながりそうにない
ことも明らかになっており、原油高の材料と目される要因も、
実際には、それほど原油需給を引き締めはしないことで
原油価格が下がりやすくなっているのが現状。
原油が値下がりしても、景気の停滞を示している訳ではない、
ということが起こっているようです。

他方、米国のガソリン需要が弱くても米国や中国を中心に
自動車販売は好調で、各国の景気が堅調なことを示しています。
このため、ガソリンや原油以外の自動車と関連が深い
コモディティの市況は、自動車を作るときに必要になる
パラジウム、亜鉛、アルミなどの市況は、堅調に推移していますね。

供給面では米国のシェール革命。供給増にも需要が伸びずで、
価格は上がりにくい構造となってきたようです。

ではここからの原油価格見通しは?
詳しくはオンデマンド放送で、芥田さんの解説をお聞きくださいね。

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9月23日(秋分の日)
東京・御茶ノ水のソラシティホールにて
コモディティ投資の魅力を伝えるスペシャルイベント
「コモディティ・フェスティバル2014」が開催されます。

コモディティを知り尽くす講師陣による、これからのコモディティを考えるセッション、
そして魅力を伝える多彩な展示ブースまで。
コモディティ投資をじっくり学べる一日です。

「コモフェス2014」の講師は、
スタンダードバンク東京支店長、池水 雄一さん。
資源食糧問題研究所代表、柴田明夫さん、
そして小次郎講師や菊川弘之さんら、番組でもお馴染みのメンバーが登場します。

トークセッション、総合司会は私、大橋ひろこが務めさせていただきます。

ゴールドグッズや豪華賞品が当たるコモディティプレゼント抽選会もありますよ~!
「コモフェス2014」のお申込は無料です。

お申込受付はコモフェス2014公式サイト↓↓↓からどうぞ。

地政学リスク高まりにも膠着の金 [大橋ひろこコラム]
2014.08/06 大橋ひろこ 記事URL
8月入りから株式相場が軟調です。米国株も久方ぶりに大きな調整入りの様相を呈し始めていますが、今日の日経平均は5日続落、やはり株式市場にとって8月は鬼門のようです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は貴金属アナリスト東海林勇行さんにお話しを伺いました。

例年、8月は金市場にとって閑散となりやすく値動きに乏しいとされていますが、
今年も例外ではないようです。

昨晩のCOMEX市場では、米7月ISM非製造業指数など
指標が好結果となり、
金利が上昇したことで金価格は下落に見舞われたのですが、
ロシアが欧米による制裁に対して報復措置をとるとプーチン大統領が表明、
ウクライナ侵攻の準備も整っているという報道が飛び出したことで
地政学リスクから金が買い戻され急伸する局面も見られました。

が、しかし、株が大きく崩れたチャートと比較してみると極めて値動きは小さく、
レンジ相場での推移が続いています。

金は金利が上がると売られやすくなりますが、地政学リスクが高まれば買われます。

米国の景気回復が確認できる指標が発表されるたびに米国債利回りが上昇し、
金は下落するのですが、昨今のウクライナ、イスラエル、イラクなどの
地政学の緊張の高まりに下値がサポートされていると見られ、
大きな下落とはなっていません。

地政学リスクの高まりで結局、安全資産として米国債が買われることから
金利は結局上がらないという構図となってしまっています。

地政学要因と金利を左右する金融要因に神経質に触れる動きながら
ボラティリティは低く、金相場は夏枯れの様相ですね。

では実需筋はどうでしょう。

中国は2013年は世界一の金の消費国となりましたが、
今年は昨年に比べると金の買いが減少していると東海林さん。

プレシャスメタルズの試算によると今年は最大で400tも中国の買いが
減少する可能性があるとのこと。
投機的な取引のための担保としての金の調達に政府が規制をかけて
いることなどが一因とされていますが、中国の買いが相場を作る
ことはなさそうです。

また、インドも金の輸入規制緩和を見送ったことから旺盛な買いが
期待できる状況ではなく、また、この時期はインドの需要期にも当たらないことで
インド勢からの買いも期待薄。

金ETF市場も、一時保有残高の下げ止まりが見られ増加に転じるも
再び減少したりと顕著な資金流入とはなっていないようです。
投機筋は米経済指標で金利上昇となれば金を売り込むものの、
地政学リスクの高まりで買い戻すという神経質な取引に終始しているようです。

東海林さんは、10月にテーパリング終了となると目される米金融政策に
注目だとしながらも、足元では明日のECB理事会でユーロがどう動くかも
ポイントとなってくると解説くださいました。

詳しくはオンデマンド放送で東海林さんの解説をお聞きくださいね。

9月23日(秋分の日)、東京・御茶ノ水のソラシティホールにて

コモディティ投資の魅力を伝えるスペシャルイベント

「コモディティ・フェスティバル2014」が開催されます。

コモディティを知り尽くす講師陣による、これからのコモディティを考えるセッション、

そして魅力を伝える多彩な展示ブースまで。
コモディティ投資をじっくり学べる一日です。


「コモフェス2014」の講師は、

スタンダードバンク東京支店長、池水 雄一さん。

資源食糧問題研究所代表、柴田明夫さん、

そして小次郎講師や菊川弘之さんら、番組でもお馴染みのメンバーが登場します。


トークセッション、総合司会は私、大橋ひろこが務めさせていただきます。

ゴールドグッズや豪華賞品が当たるコモディティプレゼント抽選会もありますよ~!

「コモフェス2014」のお申込は無料です。

お申込受付はコモフェス2014公式サイト↓↓↓からどうぞ。


 
Metals Focus-Nikos Kavalis氏の金展望 [大橋ひろこコラム]
2014.08/01 大橋ひろこ 記事URL
昨年、海外からの特別ゲストとしてPaul Walker氏をお連れ頂き、金価格の展望をいただいた際にはブッキングしてくださった池水雄一さんに通訳までお願いし、エキサイティングな生放送となりましたが、今回のマーケット・トレンドでも海外からの特別ゲストとしてMetals FocusのNikos Kavalis氏をお連れいただき、通訳をお願いしちゃいました!池水さん、今回もありがとうございます。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回の番組ゲストはスタンダードバンク東京支店長池水雄一さんでしたが、
この日は市場調査で日本を訪れていたMetals FocusのNikos Kavalis氏を
池水さんが番組に招聘くださいました。


Metals Focus は金の需給を調査していますが、Nikos氏は元GFMSということで、
昨年番組にご出演下さったPaul氏と一緒に働いていたのだそうです。

ということで、最初にお伺いしたのは「2014年は米金利が上昇するため
金は1000ドルを割れる」というPaul氏の見通しについて伺いました。

昨年の下落局面では売り方はかなりこなされており、
マーケットの需給はかなり改善されていたことや、
スクラップの売りも価格低迷であまり市場に出てこなくなったことなどで、
下値は1200ドル割れのところで限定されました。

今週は米国の4-6月期のGDP速報値が+4%と予想を
大きく上回る好結果となったことで、金利が上昇し米株が急落に見舞われましたが、
今年後半も金利の急激な上昇は考えにくく、
金利が上がるのは2015年になってから、
しかも緩やかなものとなるとして、
1000ドル割れという見通しはやや行き過ぎだったとお話くださいました。

金融要因からの金の下落圧力は大きなものではないとしても、
需給からみた今後はどうでしょう?
昨年世界一の金の消費国となった中国の動向についても伺いました。

Nikos氏は上海から戻ってきたばかりということでタイムリ―な話題だったようです。
去年と比べると中国の今年の需要は劇的に減少しているそうです。
Nikos氏は2013年はボーナスのような年で、中国の買いは尋常ではなかったのですが、
2012年と比較すると2014年の金の買いは堅調なのだそうです。
要するに普通に戻っただけ、と見ることもできるとか。

シャドーバンキング問題についてのリスクについては、
(金などのコモディティを担保に投機的取引をしている)
実際に起こっていることではあるものの、
担保として抑えられている金はヘッジされているものであり、
また全体のほんの1部であり大きな影響を及ぼすものではないと解説くださいました。

そして2014年後半の展望について。

現在は価格修正期。まだまだ上昇できる地合いではなく、
下値を追う展開となる局面もあろうということでしたが、
下値は限られておりレンジ相場となりそうです。

ずばり下半期の予想は1200-1350ドル幅。
アヴェレージ1300ドルとお話くださいましたが、
Nikos氏の解説とステキなお声は是非オンデマンド放送で直接放送を聴いてくださいね。

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