サイクルから見た原油、金~プルバック期間へ?! [大橋ひろこコラム]
2014.12/19 大橋ひろこ 記事URL
一体どこまで下げるのでしょうか、原油安がマーケット関係者の注目となっています。今回のマーケット・トレンドは、サイクル、テクニカル、そしてアストロロジーの観点から今後の動向とトレードチャンスについて伺いました。

皆さん、ご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
サイクル、テクニカル、アストロロジーといえば、、、そうです、今回は投資日報社の林知久さんにご出演いただきました。

12月25日に発売を控えた「メリマン2015年大予測」。
これまで皆川弘之さんが務めてこられたメリマン氏独占インタビューの
コメンテーターですが、今回林知久さんにバトンタッチ。先般収録を終えたばかりです。

今回は、メリマン氏のアストロロジー分析のみならず
林さん独自のテクニカル分析、サイクル論から原油、金価格見通しを伺っています。
「メリマン2015年大予測」はこちらのHPからお申込み受付中!


さて、6月を高値に下落を開始、需給だけでは説明がつかない
不可解な急落を演じている原油ですが、メリマン氏は今年前半の
強気予想から、すぐさま売り方針に転換しています。
その大きなきっかけになったのは10月の段階で

2011年の年間高値(5/2の114.83)と年間安値(10/4の74.95)を
起点にした三角保合を下放れたたことでした。

では、この下落まだ続くのでしょうか?

原油の長期サイクルは18年。

98年12月から始まっているため、09年12月の安値は
9年ハーフサイクルボトムであったという事になります。

サイクルは大抵2つないし3つのサブサイクルを持っていますが、
林さんによると、現在のNY原油は3年サイクルが3つつながって
大底をつけるパターンとみられています。

現在は2番目の3年サイクルがボトムをつける時間帯。

09年12月の安値(12/19の32.40)から11年5月の高値(114.89)まで

上げ幅は82.43㌦にも上りました。

この上げ幅に対しての黄金分割(フィボナッチリトレースメント)で見ると、
すでに61.8%修正の水準をも割り込んで下落しています。
通常、黄金分割では38.2%、50%、61.8%を使いますね。

このレベルをも超えてしまった、、、こうした場合、林さんは
「76.4%」「85.4%」と言う数字を用いて目標値を算出すると解説
くださいました。時間がないのでその数字の意味までは伺えませんでしたが、
単純にこの数字を覚えていただければと思います。

これでみると76%押し水準が51.85±7.43㌦。
85%押し水準が44.43±8.31㌦となります。


先般、UAEの大臣が1バレル=40㌦になるまで減産はないと
原油価格下落の容認ともとれる発言ををしていましたが、
テクニカル的にもこの数字は理にかなっていると林さん。

となると、53㌦台までの下落を見た原油相場は、そろそろ
下げ止まる水準なのかもしれません。

林さんは原油は98年から平均38カ月前後でボトムをつけているため、
ここは買い場探しとなってくるとお話くださいましたが、
その際、1つの目安として最新のMMAサイクルズレポートで
勧めていらっしゃるのが引け値で15日移動平均を上回ったら買いという手法。

目先は80㌦付近に抵抗帯が存在するため、それ以上の上昇があるかどうかは
まだわからないとしながらも、短期的にはプルバック、戻り局面に
入ったとお話くださいました。

ただし、注意が必要なのは長期サイクルで大底を打つのは
恐らく2020年前後になるということですから、まずは現在の下落が
いったん止まっての戻り局面ということです。


そして、2014年株高が続く中で精彩を欠いた金相場。

NY金も11月に1,130㌦まで下げ、1,180にあった下値抵抗を
割り込んでしまい、基調は弱気に転換したと林さん。

金の超長期サイクルは25年。
リーマンショックの時の08年の安値(10/24の681)で
8.5年サイクルボトムをつけているため、金の大底は
2016~2017年にやってくる、、ということで、
超長期ではまだ大底ではないため、基本は戻り売り相場なのですが
短期サイクルでは買い妙味あり、なのだそうです。

超長期サイクルに内包される金の短期サイクルは
非常に複雑になっているため、番組で詳細の解説が
出来なかったため、金のサイクルについては図をご覧下さい。

目安は11月の安値(7日の1,130.40)、短期的にはこのレベルを
割り込まない限りは買いだと林さん。

過去、2011年と2013年は、年末からそれぞれ2カ月、3カ月上昇しています。
目先11月安値を割り込まなければ、相場は2月まで高い可能性が。

テクニカル的に直近の上値抵抗は1250㌦。これを超えれば1350ドル。
これを超えるかどうかは今のところ解らないとしながらも
サイクル的には戻り局面に入ると思われます。

ただし、相場が11月の安値を割り込むと、
900ドル近くまで下がる可能性を示唆するため、ロングする際も
ロスカットはきちんと入れることをお忘れなく。

細かいサイクルに関しては投資日報社では
レポートだけでなくセミナーを開いて現状報告を行っているそうです。

番組ではまた、TOCOMの金についても分析いただいています。
現在東京金はダイヤモンドフォーメーションを描いている?!
詳しくはオンデマンド放送で林さんの解説をお聞きくださいね。

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LPG価格も下落傾向、そもそもLPGとは... [大橋ひろこコラム]
2014.12/17 大橋ひろこ 記事URL
原油安が止まりません。原油価格は今年の高値から50%もの下落となっていますが、原油が安いことでLPG価格も下落しています。LPGって?!マーケット・トレンドで詳しく取り上げるのは初めてかもしれません。今日はLPGのお話。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はRIM情報開発のLPGチーム記者、編集長のリム・チーセンさんに
LPGについてお話を伺いました。

LPGとは英語Liquefied Petroleum Gasの略称です。
化石燃料の一種である液化石油ガスのことですが、
「プロパン」と「ブタン」の2種類に分かれています。

LPGは主に油田、ガス田や製油所から生産されています。
油田の発掘によって、原油は大量に生産されますが、
随伴で割と密度が軽いLPGも一緒に出ているのです。
ガス田からは基本的に天然ガスが採掘されますが、
こちらも随伴でLPGも生産されるというわけ。

また、原油を原料として製油所で蒸留することによって、
LPG、ナフサを含む軽質留分、灯油、軽油を含む中間留分
そして重油を産出しています。これが製油所生産分。

日本では、プロパンが家庭のガスコンロや給湯器で使用されていますね。
ライターや鍋料理を食べる時に利用するコンロのカセットボンベ
はブタンです。タクシーもオートガスとしてブタンを使っています。

石化プラントのナフサクラッカーがナフサの代替原料として
使用することも可能なほか、東京電力や中部電力など電力会社は
LPGを発電用の燃料として使う場合もあるのだそうです。
工場などではプロパンとブタン両方を燃料として使っています。

ともかく、持ち運べるためにインフラがなくても使える利便性が高く、
震災後はLPGが注目されました。

日本はエネルギー輸入国ですからLPGも輸入に頼っているのですが、
日本のLPG使用量は年間1千600万トン前後、
そのうち4分の3が輸入されて分です。

輸入の大半は中東からですが、近年アメリカでシェールガスが
大量に生産されており、それに伴って出ているLPGも急激に増加、
アメリカからの輸出増につながっています。
アメリカのLPGの輸出量は2012年、500-600万トンぐらいでしたが
2013年に1千万トン前後に大幅に増えました。
今年の輸出量は1千400万に達しそうだとチーセンさん。
日本もアメリカからの輸入を増やしています。

また、その4分の1は製油所から生産される分だそうですが、
そもそも日本の製油所で精油される原油が輸入されているものですから、
結局はLPGの形で輸入されていないとはいえ、
全てが輸入に頼っているということですね。

では価格はどのように決定されているのでしょうか。
元売はその殆どを中東から輸入しているため、
輸入する際に、そのコストは中東のサウジアラムコ社が毎月発表している
長期契約の公示価格(通称Aramco CP)に連動しています。
これは中東産ガス社と長期契約を結んだ時の値段です。
サウジアラムコは月末に翌月のCPを設定しますが、
長期契約以外の取引もCPに連動される場合が多いので、
Aramco CPの動きは注目されています。

LPG価格は通常、冬場の需要期に上昇して、
夏場の不需要期に下落する傾向にありますが、
今年異常な値動き、、、なのだそう。
Aramco CPはここ半年、ずっと下がっています。

11月末に確定した12月CPはプロパン550ドル、ブタン570ドルで、
11月CPと比べて、それぞれ60ドルと30ドル安くなりました。
1月CPは12月末に発表されますが、今の時点で、
12月CPより100ドルぐらい下がりそうと予想されています。

では何故、LPG価格は下落が続いているのでしょうか。
要因は2つ。
原油の急落とLPG自体の需給状況。
原油は6月以来、50%も下がっており、それに引きずられて
LPGの価格も下落しています。

そしてLPGの需給状況。
冬に需要は強くなるはずですが、供給もアメリカの輸出増で増えており、
結局、供給は需要より多くなっています。
この供給過剰もLPGの輸入価格の下落につながっているのです。

では、ここからの見通しは?
詳しくはオンデマンド放送でチーセンさんの解説をお聞きくださいね。

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原油安がもたらす金市場への影響 [大橋ひろこコラム]
2014.12/12 大橋ひろこ 記事URL

12月に入って金が上昇に転じています。11月30日㈰のスイスの外貨準備における金保有比率を高めるといった趣旨の国民投票が否決されたことを受け、週明け月曜の東京時間で金価格は1141ドルまで急落しました。11月7日につけた安値1130ドルを割り込まなかったことで、反発に転じてはいたものの、本格上昇となったのは欧州時間から。この日はNY時間もショートカバーが続き、結局金は一晩で80ドル近くも上昇となったのです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
金融貴金属アナリスト亀井幸一郎さんにお話を伺いました。

亀井さんは、週末に金がらみのイベントがあった場合、
週明け月曜日のTOCOM時間に価格が振れやすく、
天底を形成するパターンが多いようです。

行き過ぎる価格を付けるのが月曜の東京時間で、
その後反転することが多いそうですので、覚えておくといいですね。
3月16日のクリミアの住民選挙の時も、週明けに当面の高値を付けて
下落に転じて居ました。

この12月1日の大陽線から相場が底入れしたように見えますが、
亀井さんは金ETFの代表的なスパイダーゴールドの保有残高が
木曜までで3営業日連続で増加していることにも注目だと指摘。

ETF市場からの資金流出は、これまでの金価格下落の大きな圧力と
なってきていましたが、資金流出が止まったのでしょうか?
9月以降3日連続で金ETF保有残が増加したことはなかったのだそうです。
亀井さんは金ETFの残高動向はマーケットの潮目の変化を読むうえで
先行指標となるケースが多いとして注目されています。

また、昨年こそ中国に首位を奪われたものの世界1の金の需要国である
インドが金の輸入規制を緩和したことも、大きな変化だと亀井さん。

インドは巨額の貿易赤字に苦しんでいますが、赤字の最大の原因は
原油です。これは輸入規制するわけにはいかないので
次に赤字の原因となっていた金の輸入に、厳しい規制をかけていました。

輸入関税を1%から10%へと10倍に引き上げたり、
80:20ルールと言って、100の金を輸入したら
そのうちの20%は加工するなどして輸出しなければ、次の輸入ができない、
という規制も施行していました。

これを11月28日に緩和したのです。

すでにインドの金輸入は9月に143トン10月に150トンと増加傾向にあり、
インドの金需要が旺盛であることは、数字にも表れていましたが、
この規制緩和を受けて、おそらく中国から金消費国首位を奪還する
のではないでしょうか。こうした金輸入増を受けて、市場では
インドが金の規制を強めるのではないか、という予想もあったのですが、
その逆でインドは金の輸入規制を緩和したのです。
その背景にあるとみられるのが原油安。

インド当局は規制緩和の理由は明らかにしていないのですが、
亀井さんは原油安によって貿易赤字が縮小する見込みであることが
金輸入規制緩和の背景にあるのではないか、と指摘。

北海ブレント価格も70ドル程度まで下落していますが、
70ドル換算で計算すると2015年のインドの原油輸入による
貿易赤字額は500億ドルも圧縮されるそうです。

ちなみに2013年の金の輸入コストは440億ドル。
来年原油価格下落で圧縮されるであろう赤字額分より
少額ですね。まるまる相殺されてしまう、という試算です。

また、昨今の原油安が今後何をもたらすのか、という点においては
シェール事業に投資していた資金の焦げ付きなどが指摘され
始めており、(シェール掘削事業も原油価格が高いことで成立していた)
すでにジャンク債市場には影響が出始めています。

ロシアも欧州向けパイプラインの事業計画凍結を発表しており、
原油安によってもたらされる地政学上のリスクも懸念されているのです。

こうした金融市場や地政学上のネガティブ材料は
金市場にとっては買い要因なってくるため、
金価格がジワリ買い戻されている背景にはこうしたリスクへの
警戒が強まっているとの見方もできないことはないでしょう。

詳しくはオンデマンド放送で亀井さんの解説をお聞きくださいね。

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原油安はゴム安を誘発、ゴム再下落 [大橋ひろこコラム]
2014.12/10 大橋ひろこ 記事URL

原油安が止まりません。注目された11月27日のOPECが総会で減産見送りとなったことで下落基調が強まっています。WTI期近は12/9時点で一時64.2ドルの安値をつけ、約5年半ぶりの安値をつけるとともに、6/20の直近高値107.73ドルから、40%(43ドル強)の下落となっています。


需要先行きを不安視した石油メジャーの一部は来年の設備投資削減を発表していますが、市場関係者の間ではWTIは、1バレル=60ドル程度までは値下がりするとの見方が多い。60ドル程度に下落すると米国で減産が始まり、原油価格は下げ止まるとの見方もあるのですが、、、。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は商品アナリスト小針秀夫さんにお話を伺いました。


小針さんは、中国の需要が伸びない中、シェールオイル革命で増産が続く
米国が輸入を減らしているため、需給は大幅に緩和的となっており、
何故OPECが減産しなかったか、という点が市場の失望を招いていると指摘。

中東産油国は原油安で苦しいものの、
財政均衡価格は国によってさまざまです。

60ドル台であればまだデフォルトリスクに繋がるような
危機ではないようです。

(ロシアやベネズエラには深刻な事態だという指摘もありますが)

政治的な意図も感じる原油安ですが、まだまだ下値余地がある
のだとすれば、この原油安の影響は様々なところに影響を
及ぼしそうですね。

原油安に連れ安となって居るのがゴム市場。

昨年からゴムの独自要因で下落トレンドが長期化していましたが、
10月から反発に転じており、底入れ観測が強まって居ました。

そこへ原油安です。合成ゴムはナフサから作られるため、
原油が下がればともに合成ゴム価格も下落します。

原油とゴムの相関係数は90%を超えており、原油安の中で
ゴムが高くなるということは考えにくい環境。

加えて、季節要因的には増産期にも入っており、
ゴム市場も需給は緩和的です。

10月の反騰は、ゴム生産国であるタイ、インドネシア、マレーシアの
3カ国で推進している輸出削減策が、好感されたという背景がありましたが
1月からスタートするはずの輸出削減策、現時点でも具体策が出てこない
ことからマーケットがこれに懐疑的になっていることも上値を抑えて居ます。

さらに、産地の安売りが止まらないことも大きなマイナス要因。
既に11月時点で、インドネシアはキロ当り150セント以下では
安売りしないとの姿勢を示したものの、依然として安売りが
止まないこともマーケットに対し悲観的なムードを誘っていると小針さん。

ジャカルタのトレーダーによると、先週末にブリジストンに対し、
15年2月積みのインドネシア産SIR20をキロ当り148セントで
売却したことが明らになっており、
インドネシア・ゴム協会が掲げている
キロ当り150セント以下では売らないとの基本方針が遵守されていない
ということで、こうしたニュースもゴム価格の下落に繋がっているものと思われます。

ここからのゴム価格は?!

小針さんに見通しを伺っています。
詳しくはオンデマンド放送で小針さんの解説をお聞きくださいね。

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産油国、原油安で逆オイルショックの様相 [大橋ひろこコラム]
2014.12/05 大橋ひろこ 記事URL

サウジアラビアは4日、米国とアジア向けの1月積みの原油価格を大幅に引き下げると発表しました。サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコは代表油種「アラビアンライト」の米国向け公式販売価格(OSP)を12月から0.70ドル、アジア顧客向けの価格は1バレル当たり1.90ドル引き下げ、ドバイ原油とオマーン原油の平均価格より2ドル安い水準とするとされています。サウジアラムコは10月にも、アジアとアメリカ向けの原油輸出価格を大幅に引き下げており、市場シェアを守る道を選んだとみられますが、何故原油価格は下落が続いているのでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は資源・食糧問題研究所 柴田明夫さんに原油市場を取り巻く問題と
原油価格の今後について伺いました。

11月27日、ウィーンで開催されたOPEC(石油輸出国機構)総会は、
日量3,000万バレルの現行生産枠を維持することで合意し、
油価急落を防ぐために必要な減産を見送りました。

これを受け、ニューヨークWTI原油は、1バレル=60ドル台半ばまで急落。
北海ブレントも一時70ドルを割り込んだのですが、原油価格に底入れ感はありません。

ちなみに、IMF(国際通貨基金)は、
財政収支を均衡させる原油価格について、
サウジが86ドル/バレル、
イラン130ドル、
イラク109ドル、
UAE74ドル、
カタール71ドル、
クウェート52ドルと推定しているのですが、
何故OPECは減産しなかったのでしょうか?


柴田さんは油価急落をめぐって、原油市場が
サウジアラビアと米国のシェールオイルとの
「チキンゲーム(我慢比べ)」の様相を呈し始めたと指摘。
このままチキンゲームが終わらなければ原油の供給過剰が継続し、
原油価格は一時的に50ドルを割る可能性もあるとしています。


サウジをはじめとするOPECは、イージーオイルと言われる
在来型原油を生産しています。
これは「液体で濃縮された経済的な場所にある」安価な原油です。

サウジやイランなど中東産油国の生産コストは
バレル当たり4~20ドルとされています。

対して、シェールオイルに代表される非在来型原油の場合、
「液体でなく、濃縮されておらず、経済的な場所にもない」
ハードオイル(hard oil)で、
生産コストは30~90ドルとされています。
シェール層によってコストは随分違うようですね。

米国のリサーチ会社が、北米のシェールオイルの損益分岐点を
調査したところ、WTIが80ドルを割れば、
約3分の1が採算割れになると発表していいます。


WTI原油の急騰は、日本などの輸入国にとっては
「オイルショック」をもたらすものでした。
しかし、2011年以降は90~100ドル台で推移してきたことに
慣れてしまったことから考えると、今回の60ドル台までの急落は
産油国にとって「逆オイルショック」と言えよう、と柴田さん。

サウジは市場シェアを重視し、シェールオイルの減産を
引き出すために敢えて油価下落を選んだとみられますが、
OPECにおいても10月の原油生産量が、
過去14か月で最も高い水準である日量3,097万バレルとなり、
6カ月連続で目標生産枠を超過しています。

どうやら原油価格は「新たな下値均衡点」を探る動きに
入ったようですが、シェールオイルの生産が直ちに
抑制されるとも思えません。

限界生産コストの高い鉱区での生産は困難になるとしても、
比較的低コストの鉱区では、油価下落による原油収入の
落ち込みを増産によってカバーしようとするでしょう。

ちなみにBP統計によれば、米国の原油生産量は、
2008年の日量678万バレルから2013年で1,000万バレルに拡大。
この内、450万バレルがシェールオイルとされます。

短期的には、価格が下落することで更なる増産となり、
供給過剰からさらに価格が下がるという負のスパイラルに
入ってしまいましたが、問題は、将来の需要拡大に必要な
上流部門への開発投資が控えられてしまうことだと柴田さん。
多くの産油国は、国内の治安維持のため、
貧困層に対してガソリンや食料などを
手厚い補助金によって提供しているため、油価急落により
財源が細れば社会不安を増長させることにも繋がります。

詳しくはオンデマンド放送で柴田さんの解説をお聞きくださいね。

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12月1日金急落急騰乱高下の背景に [大橋ひろこコラム]
2014.12/03 大橋ひろこ 記事URL

12月1日月曜、12月最初の取引日、金価格は急落急騰と派手に動きました。週末の外貨準備に金を20%保有を義務付けるとしたスイスの国民投票は否決されましたが、この影響もあったのでしょうか。金価格は取引オープンから売り込まれ一時1500ドルの大台を割り込み1141ドルまで下落しました。


1500ドルという心理的節目を再び割り込んだことや、期待された減産合意がなかった原油市場で先物価格が63ドル台まで下落していたこともあり、金市場には悲観ムードが漂ったのですが、欧米市場に入ってから風向きが変わりました。原油先物価格が自立反発を見せるなか、金価格も反発を始めたのですが、金曜日の引け近辺であった1165ドルをブレイクした頃から今度は買いのストップが始動したとみられ、1180ドルまで急伸。その後10ドルごと急伸するという値動きを何度も繰り返し、1200ドルを回復。1221ドルまで上昇を見せました。安値からは80ドル近くの上昇で、近年稀に見る大陽線をつけたのです。


皆さんご機嫌いかがでしょうか。大橋ひろこです。
今日はインベステック調査情報グループの東海林勇行さんにお話を伺いました。


このドル建ての派手な動きに伴って円建ての金、TOCOMの先物市場でも
金価格は乱高下。100円安から一転して200円高という凄まじい展開となりました。

この背景にはいったい何があったのでしょうか。


東海林さんは、原油急落からの反発局面で金市場はストップを巻き込んで急伸した
として、原油価格に連れた側面もあったとしながらも、
足元では金のリースレートが上昇しており、現物市場では
タイト感が出始めていたところだったと解説くださいました。


ETF市場からは相変わらず資金流出が続いているとのことですが、
月曜の上昇局面ではETFの買いも見られたとのこと、
ETF市場からの資金流出が止まるかどうかにも今後注目ですね。


また、インドは貿易赤字の主因となっていた金の輸入に
規制をかけていましたが、先週末「80:20ルール
(ゴールド輸入を規制するため、100輸入した場合、そのうち20を
付加価値をつけて輸出しなければ次の輸入は許されない)を
即日中止すると発表しており、このニュースも心理的には強気に働くと
思われます。


こうした背景から、急落から一転、急騰劇を演じた金市場ですが
チャート的にはテクニカルの好転からしばらくは売り方劣勢の
センチメントが形成されそうです。


しかし、来年はアメリカの利上げが目されており、
金利のつかない金は下落するという見方が大勢であり、
金を買う材料は見当たらないのが現状。
欧州が量的緩和策に踏み切るのも時間の問題とみられ、
ドル高が加速すれば、金は下落するというのがセオリー。


基本的には今回の金の急騰劇は一時的な値動きである可能性が強く、
あまりここから金が上昇するという見方は多くはありません。
ここからの金の見通しはオンデマンド放送で
東海林さんの解説をお聞きくださいね。


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ラジオNIKKEIでは、開局60周年を記念し、純金のインゴットが付いた特製カードを限定にて販売しています。

この特製カードは、ラジオNIKKEIの人気マーケットキャスターの写真が入ったオリジナルカードで、日本マテリアル製のゴールドインゴットとともに販売します。本物の金ですよ。

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10gのインゴットが付いたカードは6種類。

「マーケット・トレンド」からは3人のキャスターが登場、山本郁さん、櫻井彩子さん、そして私、大橋ひろこの3人それぞれのデザインのカードがあります。
円安のヘッジに円建ての金が注目。。。と番組でもお伝えする機会が増えていますが、(実際に、円建ての金は現在上昇中)おそらく、これから来るであろうインフレヘッジとしてますます注目が高まると思われます。この機会に実物資産のゴールドを!私たち3人娘?のデザインカード付の金インゴットを是非、ご検討ください。


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トレーディング目線でみる白金需給 [大橋ひろこコラム]
2014.12/02 大橋ひろこ 記事URL

ドル高で国際商品価格全般が下落基調が強かった1年でしたが、マクロ要因だけが商品価格を決定するものではありません。物の値段は需給が決定するのが基本です。しかし今年は南アフリカの鉱山会社のストライキが長期化、供給逼迫懸念から上昇予想が大勢であったプラチナ市場でしたが、実際には価格は大きく下落してしまいました。一体何があったのでしょう。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
3回にわたってお送りしてきた
岡藤商事 主席ストラテジスト 郷右近要さんの
「トレーディング目線で見るファンダメンタル分析」シリーズ、
今回は白金の需給要因についてです。

このシリーズは是非、資料をご覧いただきながらお聞きください。
このブログの右側にある「ファンダメンタル分析シリーズ」
という青いバナーをクリックしていただけますと、
今シリーズのオンデマンド視聴とそれぞれの回の資料のDLができます。

およそ半年にも渡った南アフリカの鉱山会社のストライキ。
長くプラチナマーケットを見ている関係者は、定期的に行われる
ストライキが価格を押し上げる要因として、材料視されることを
知っているために、プラチナ価格は大きく上昇するという
展望が大勢と占めていました。しかし、上昇するどころか
大きく下落したことについて、郷右近さんは、
ストライキがあることは昨年から分かっていたため鉱山会社が
事前にリスクを避けるために調達していたことで
在庫が積みあがっていたことで、需給タイト感が出なかったと
解説くださいました。

加えて、プラチナ市場が成熟する過程で
スクラップルートが確立してきたのではないか、とのこと。
スクラップというは、リサイクルのこと。
この市場が大きくなってきたことでバッファーとなる在庫が
昔に比べて増えてきたことが、鉱山生産供給要因だけで
価格が動かなくなってきたと思われます。

【プラチナの供給元】

プラチナが取れるのはほぼ南アフリカとロシアの2か国に限定されています。
そのほとんどが南アフリカであることから南アフリカの鉱山会社の
ストライキがマーケットの大きな変動要因となっているのですが、
昔は鉱山会社対労働組合だった構造が、昨今では
新興労組と既存労組の対立へと変わってきており、
内情はより複雑になってきています。

またロシアはいまだに秘密のベールに包まれており、
どのように掘られているのか、またその生産コストも
明らかになっていません。

プラチナの供給は偏在しているだけでなく、
安定供給が確保された国ではないことがリスク要因でもあります。

【プラチナの需要】

しかしながら、需給がタイトであれば価格は上がります。
今年、価格が大きく下がったということは
需要が伸びなかったことも一因です。

プラチナ需要はその大半が自動車触媒、次いで宝飾需要。
そしてその自動車触媒需要の多くが欧州のディーゼルエンジン自動車です。
欧州債務危機に始まった欧州の景気後退でプラチナ需要が
伸びないのも価格下落の背景にあると思われます。

郷右近さんには2004年から2013年までの世界白金需要と
世界白金供給の推移のグラフを頂戴しましたので、
是非、DLして資料をご覧いただきたいのですが、
供給も伸びて居なければ、需要も伸びていないことが分かります。

対して、掘られた分は再びスクラップ回収され地上在庫として
存在するため、この部分がこれまで供給と需要だけで
語られてきた価格変動要因に加わったことが
今年のプラチナ価格予想を難しくさせたものと考えられます。

郷右近さんには投資需要としてのプラチナのETF市場についても
解説いただいています。
詳しくはオンデマンド放送で郷右近さんの解説をお聞きくださいね。

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減産合意に至らなった第166回OPEC総会 [大橋ひろこコラム]
2014.11/28 大橋ひろこ 記事URL

原油価格が大きく下落しています。今年2014年はウクライナ問題やイスラム国など地政学リスクがマーケットの懸念材料として取り沙汰され、原油価格は地政学プレミアムから買われる局面もあったのですが、地政学リスクによる供給懸念は生じなかったことから一転下落に転じ、地政学プレミアムが剥落する過程ではドル高圧力も加わり、100ドル台から70ドル台へと下落していました。それだけに11月27日開催のOPEC総会はオイル関係者のみならず。マーケット関係者の関心も高かったのですが...。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は減産合意に至らなかったOPEC総会と原油市場を
取り巻く背景を株式会社セキツウ常務取締役の山内弘史さんに
伺いました。

そもそも、オイル関係者の間では今回のOPEC総会での減産合意は
難しいだろうとされていました。OPEC総会前にサウジアラビア,
イラン非OPECのロシアなどが会談しており、減産しないことで合意していたためです。ベネズエラが減産を強く主張したもののこの主張は受け入れられませんでした。

OPEC減産合意ならずで、総会後の原油市況は更に下落しました。
WTIは一時前日比5.02㌦下げの68.43㌦/㌭
北海ブレントは同6.27㌦下げの71.26㌦に
どちらも2010年5~6月以来の安値に沈んでいます。

地政学プレミアムの剥落、ドル高によるコモディティ価格下落、
そして、OPEC減産合意ならず、という下落要因による急落ですが、
しかし、そもそもの需給がタイトであれば、ここまで価格が下がる
ことはありません。

山内さんによると、石油供給量-(引く)石油需要量=
2013年 ▲50
2014年Q1+40
2014年Q2+130
2014年Q3+50
という状況になったおり、供給過多状態になってきているのが
そもそもの原因です。

そこで、OPECが価格を押し上げるために減産するのでは?
という見方が出ていたわけですが、、、

現在のOPEC原油生産量は日量3,000万㌭。
2012年から変わっていません。
しかしこれはあくまで生産目標量。

実は最近のOPECの生産量は下記の通り。
2014年Q2 3,008万b/d
2014年Q3 3,051万b/d
8月 3,031万b/d
9月 3,075万b/d
10月 3,060万b/d

2014年Q2まではなんとか生産目標量を遵守していたのですが
それ以降は31~75万b/dの増産となってきていました。

OPECの中で特に増産が著しいのはリビアです。

2014年Q2は23万b/dまで落ち込んでいたのですが,
最近は100万b/dにまで回復しているのです。
もともと160万b/dの生産能力がありますので、
増産余力はまだまだ大きい。

これまでリビアは原油積出港5つのうち4つが
反政府部族によって支配されていたために、
原油生産が止まっていました。
この混乱解消によって生産量が回復したことで
OPECの生産量は超過状態になっていったのです。
アメリカのシェール革命です。

アメリカの原油生産量は
2008年の500万b/dがボトムで
2009年535万b/d
2010年548万b/d
2011年565万b/d
2012年650万b/d
2013年745万b/d
と増産されており、
2014年1~11月には848万b/d、
11月第2週以降は900万b/dを超えるまでに。
これは1970年代以来の規模になってきたということです。

これだけ供給が増えていることが主因ではあるものの
世界の景気がよく需要も大きければ需給は締まります。
しかし、先進国経済の成長は鈍化傾向にあり、
加えて中国も鈍化してきたことは周知の事実。

ということでIEAは9月石油市場報告で
世界の石油需要を下方修正しています。

このような状況にあるのに、なぜOPECは減産しなかったのか?

山内さんはOPECは生産カルテルとしての役割を放棄したと
解説くださいました。世界的な石油需給の緩和でOPECが
スウィング・プロデューサー役を果たせなくなったことが
大きいのですが、原油価格回復のために減産すると,
結局は米国などにシェア―を奪われるだけなのです。

サウジは1980年代半ばに価格維持のための減産で
シェアを奪われたことがトラウマになっており、
この時は900万b/dだったサウジの生産量が
一時は250万b/dまで落ち込みました。
現在の環境では真面目に減産しても、その分のシェアを
米国などほかの産油国に奪われるだけだと思われます。

しかし、これだけ原油価格が下がってくると
アメリカのシェールオイル革命はどうなるでしょう。
そもそも原油価格が高くなったことからシェールのコストが
賄えて利益を上げられる構造です。
米国は下落に耐えられるのでしょうか?

山内さんによるとシェールオイルの生産コストは
38~80㌦/㌭、随分幅がありますね。

中でもバッケン,パーミアン,イーグルフォードの3つの
シェール層の生産量が全体の大半を占めるため
これらのシェール層のコストが重要です。
この生産量はそれぞれ100万b/d,150万b/d,120万b/dで
合計で370万b/d。(全体では900万b/d近く)

山内さんによると、この3つのシェール層の生産コストは
50㌦前後だそうです。ということは70ドル近辺の現在でも
まだ余裕があるということになりますね。

山内さんはまだアメリカが減産に踏み切るには
下値余地があるとして、原油価格はさらに下落するだろう、
と解説くださいました。

詳しくはオンデマンド放送で山内さんの解説をお聞きください。

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タイト感はなかったJM需給レポートも・・・ [大橋ひろこコラム]
2014.11/26 大橋ひろこ 記事URL
1180ドルの重要な節目を割り込んだことから総悲観となったドル建て金価格、意外や意外、このところ確り上がっててています。この週末に控えた11月30日のスイスの国民投票が注目されていることからの思惑買いでしょうか?

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はコモディティインテリジェンス代表取締役近藤雅世さんに
お話を伺いました。

右派のスイス国民党が今年3月に、中銀の金準備売却禁止の是非を問う
国民投票を実施するために必要な署名を集めたことから
11月30日「スイス中央銀行が金準備高を増やす法案」を問う
国民投票が行われることになりました。

国民投票が可決されれば、スイス中央銀行は、
国外に保管している全ての金準備をスイスへ持ち帰ること、
スイス中央銀行の全資産の20%を金準備とすること、
スイス中央銀行の金準備の売却を行わないこととなります。

スイス中央銀行の準備高の20%を金にするということは
新たに金を買う必要が出てくるということです。

現在のスイス中央銀行の金準備は世界7位の1040トンですが、
1965年には2703トンありました。

全資産に占める割合は、2010年4月以来20%を割り、
今年4月現在は7.9%まで下げています。
これを20%に戻すためにスイスは今後5年間で約1500トンの金を
購入する必要が出てきます。

このスイス国民投票への思惑から金が買い戻されているという近藤さん。
果たして、可決されるのでしょうか?
先月の世論調査では、賛成が44%を占めていますが、
法案成立に必要な過半数には届いていないようですので、
大きな混乱には繋がらないというのが現在のマーケットのコンセンサス。
日曜日の投票結果が待たれます。

そして下落が続く原油価格。
足元の注目は27日に開催されるOPEC総会で減産提案があるかどうか。

イランが、サウジアラビアは減産するかもしれないと述べたり、
ロシアもOPECの生産調整に同調するなどと事前の口先介入はありますが、
肝心のサウジアラビアが減産に消極的で
実際に減産するかどうかはかなり微妙な情勢のようです。

今夜26日イランのザンギャネ石油相は、サウジアラビアの
ヌアイミ石油鉱物資源相と会談し、
原油価格の下落に歯止めを掛けるために
OPECの原油生産目標の日量3000万バレルを100万バレル
引き下げる提案を行う可能性があると報道されていますが、
昨日はサウジアラビアとロシア、ベネズエラ、メキシコの
4か国が市況対策で協議していますが、決裂しています。

OPECの生産量は7月以降4ヶ月も目標生産量3000万バレルを越えています。
近藤さんは、減産の実現性は低くとも、
口先で目標を下げて一時的に価格を釣り上げることは
あるかもしれないとして、原油をShortしているファンドの買戻しで
価格が反騰する可能性があると解説くださいました。

また、今週はジョンソン・マッセイ社からプラチナの需給予測が出ました。
2014年の供給は、南アの生産量が前年の131トンから108トンに▲23トン減少、
供給合計は159トンと予想しています。

スクラップの供給が昨年より+8トン多い71トンあるので、
供給全体では230トンとなります。

一方昨年272トンあった需要は、投資用が▲18トン減少し、
自動車触媒は+8トン増ですが、需要全体では、265トンに▲7トン減少するため、
需給ギャップは▲7トンの供給不足と意外に小さく見ています。

GFMSが供給は218トン、需要は238トンで▲20トンの供給不足と
見ているのと比べて需要を少なく見積もっている分だけ
需給ギャップのインパクトが小さくなっています。
実際は足りないのではないか?!と近藤さん。

燃料電池車には1台当たり30~50グラムのプラチナが使われるそうですが、
これが事実なら、これまでの自動車触媒の5倍近くのプラチナが
燃料電池車が売れるたびに必要となります。

自動車メーカーとしては何としてもプラチナ価格は抑えたいところでしょう。
つまり、プラチナの製品を生産するジョンソンマッセイ社も
需要を伸ばすためには価格は抑えたいという意向が
働くのではないかと近藤さんは解説くださいました。

詳しくはオンデマンド放送で近藤さんの解説をお聞きくださいね。

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トレーディング目線で見る金とマクロ指標
2014.11/25 大橋ひろこ 記事URL
2014年10月、長らく継続してきた量的緩和策を終了させたことで、アメリカはいよいよ利上げの時期が焦点となってきました。対して欧州や日本が量的緩和政策を継続していますので、各国の金融政策の違いは「ドル高」をもたらしています。この為替市場のドル高がドル建ての国際商品価格の上値を抑え、コモディティ価格は下落基調が続いています。商品というと、「モノ」ですから、商品の需給が価格を決定するという側面もあるのですが、どうしても、為替から受けるインパクトは逃れられません。特に金市場はその影響が大きく、モノという側面だけでなく、通貨としての側面も持ち合わせている特性が影響を大きくしているものと考えられます。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
前回から3回に渡って岡藤商事 主席ストラテジスト 郷右近要さんに
お話いただいています「トレーディング目線で見る金のファンダメンタル分析」
今回のテーマは「金とマクロ指標」。

このシリーズは是非、資料をご覧いただきながらお聞きください。
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商品価格は、需給のみならず為替動向に大きく反応します。
つまり、為替の変動要因となる経済指標にも
大きな影響を受けるということです。

まず初めに郷右近さんに伺ったのは、
ビジネスサイクル。景気の浮き沈みによるアセットクラス別の
値動きの中で、金はどのようなポジションにあるのでしょう。

直近の例でいえば、
2007年サブプライム、2008年リーマンショックで金価格は大きく下落
しましたが、この時は不動産も株も何もかも売られるショック状態。
金だけが売られたわけではありませんでした。

米国の金融引き締めのピーク時、つまり米国FF金利が
最も高かったのは2007年8月。
なんと米国FFレートは5.25%もありました。

これがサブプライム、リーマンショックで信用不安が
拡大する中、米国はFF金利を段階的に引き下げ、
2008年12月には0.25%となり、実質ゼロ金利政策は
現在に至っています。

伝統的金融政策である金利引き下げだけではどうにもならず、
FRBは米国債やMBSを購入する量的緩和政策を開始します。
これを受けて株や債券市場も落ち着きを取り戻し
史上最高値圏まで上昇するのですが、
最も早く上昇を始めたのは、金市場でした。

パニック時には何もかも売られますが、金はラストリゾートと
呼ばれ、不安時の逃避先として選ばれる特徴があるのです。
そして、金は過去最高値を付けるのですが、その後株が
立ち直り、FRBが量的緩和の縮小に言及したころから
逃避資金は株式市場へとシフトし、金価格は下降を始めました。

このようなサイクルにおいて、トレーディング目線では
どんな経済指標に注意して置けばよかったのでしょうか。

景気の減退期、回復期において、重要な指標は

①鉱工業生産
②住宅価格
③雇用指標

特に回復期において、ここからは雇用指標の中でももっとも遅れて
上昇してくる「賃金の伸び」には注目しておく必要があります。

現在の米国の景気は鉱工業生産、住宅、雇用指標などの
改善傾向が顕著ですが、それでもなかなか金利が上がらないのは
賃金上昇が見られないことをイエレンFRB議長が慎重に見ているため
だと指摘されています。この部分が回復してくれば
いよいよ利上げ近しということで、さらにドル高となり、
金が売られる可能性は否定できません。

しかし、郷右近さんに御用いいただいた
「NY金月間足終値とFFレート推移 1989~2014年」を見ると
金利上昇期に必ずしも金が下落していたわけではありません。

金利が上がるということは、すなわち景気がいいことでもあり、
インフレ傾向にあるということでもあります。
金はインフレヘッジとして買われていたと思われる期間も
随分とあることが見て取れます。

しかし、、、
米国の金利も70~80年代には20%もあったのですね。
米金利は長期的に下落が続いているのです。

そして、この金利動向に反応して動く為替市場。
ドルの総合的な価値を見るドルインデックスと金価格の
相関チャートから見えるポイントや、米株との相関なども
郷右近さんに解説いただいています。

詳しくは、オンデマンド放送で郷右近さんの解説を
お聞きくださいね。

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そして、ラジオNIKKEIマーケット番組の60周年を記念し、
マーケットキャスター 岸田恵美子さん,
叶内文子さんと内田まさみさんの2ショットカードもあります!

円安のヘッジに円建ての金が注目。。。と
番組でもお伝えする機会が増えていますが、
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おそらく、これから来るであろうインフレヘッジとして
ますます注目が高まると思われます。

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