米国の債券市場で2年債と10年債のイールドカーブが逆転。30年債の利回りも2%を下回り史上最低に低下しています。8月の円高アノマリーには米国債の償還、利払いの円転や9月末決算のヘッジファンドの解約申し入れ期限である45日ルールが8月15日にあたるため、、、などと解説されていますが、今年のお盆は米金利の低下、そして長短金利の逆転によるリセッションへの警戒がリスク回避の円高につながった側面も大きいでしょう。
皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットアナリスト菊川弘之氏をお迎えしお話を伺いました。
トランプ劇場に乱高下する米国株式市場、
そして円高で日本の株式市場も下値不安が大きくなっていますが、
他方、金市場には資金流入が続いています。
ゴールドは米中の対立激化懸念や英国ブレグジット、
今週にわかに飛び出したアルゼンチンのポピュリズム政権樹立への
警戒など地政学リスクが下値を支えていますが、
金融要因からも金買いが旺盛になっているとみられます。
米国の7月利下げ、ECBによるフォワードガイダンスの変更(9月利下げ観測も)
今週に入ってインドやタイ、NZの予想を上回る利下げなど世界通貨安競争の
様相を呈し始めています。世界から金利が消えつつある中、金利の付かない
金のデメリットが薄れているという側面も。
中国人民元は1ドル7元の節目を突破する元安となったために
米国から為替操作国認定されています。
これも今後の波乱要因ですね。
菊川さんに、ここからの金相場展望を伺っています。
世界の景気後退が懸念される中、需要の伸びの鈍化への警戒が
原油価格の上値を抑えています。
OPECプラスが協調減産を続けていても、
米国による原油の増産は続いており
その効果は相殺されてしまっていますね。
サウジアラビアは原油価格下落を阻止するためにあらゆるオプションを
検討していると報じられていますが、
サウジアラムコのIPOの話がまた出てきています。
来年2020年の米大統領選挙に向けて、トランプ大統領は
株価への配慮も必要となってきますが、
ここからの注目ポイントを伺いました。
詳しくはポッドキャスト配信でお聞きくださいね。
https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk
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コモディティ投資をじっくり学べる一日。
毎秋恒例の「コモディティフェスティバル」今年は、9月28日(土)東京で開催!
竹中平蔵さんの基調講演をはじめ、当番組コメンテーターでもお馴染みの小次郎講師・江守哲さん・松本英毅さん・小菅努さん・大場紀章さんらが、
ファンダメンタルズ・テクニカルの両面からじっくりと解説します!
詳しくは下記のバナーをクリックしてください(外部サイト)。
金価格が1500ドル大台を達成、国内の円建て価格も5000円
皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は三菱UFJリサーチ&コンサルティング主任研究員 芥田知至氏をお迎えし金、原油価格の現状と今後についてお話しを伺いました。
マーケットが波乱含みとなっているため、
市場では米国の追加利下げを織り込み始めています。
一部には9月のFOMCでの利下げが、50bpになるとの見方も
ドル金利の低下観測は金市場にとっては強材料となっています。
また、今日一部製品についての追加関税を12月に先送りしたとは
米中貿易協議が長期化、難航していることも金のサポート要因。
イランを巡る地政学リスク、英国のEU離脱が「合意なし」
アルゼンチン情勢など世界は不確実性に満ちており、
資金流入が続くとみられます。
一方、原油相場は4月下旬をピークに下落した後、6月上旬を底に
いったん下げ止まったのですが、8月、6月上旬の底を下回る下落
8月7日をボトムにやや反発しているものの上値が重い展開を強い
OPECとロシア等との協調減産継続で原油供給が抑制される一方
米シェールオイルの増産が供給増要因で減産効果が相殺されてしま
米中貿易摩擦が原油需要の重しとなる中で、需要の伸びの鈍化が懸
原油相場は上値の重い展開が見込まれると芥田氏。
ここからの見通しについては
Spotifyポッドキャスト配信で芥田氏の解説をお聞きくださいね。
https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk
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ドル建て金価格が1500ドルの大台に乗せる上昇を見せています。1400ドルを超えたのが6月24日、8月7にには1500ドル大台達成ですので、非常に早いペースでの上昇となっていますが、特に8月1日、トランプ大統領が中国に対する第4弾の追加関税措置の実施(9月1日~)を発表したことから8月に入って金価格は5営業日連続で上昇しています。
皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はコモディティー インテリジェンス 代表取締役社長の近藤雅世氏をお迎えし、
コモディティ市況の現状と今後についてお話を伺いました。
ゴールドは米中の対立激化懸念だけでなく、金融要因からも支えられています。
米国の7月利下げ、ECBによるフォワードガイダンスの変更(9月利下げ観測も)
今週に入ってインドやタイ、NZの予想を上回る利下げなど世界通貨安競争の
様相を呈し始めています。世界から金利が消えつつある中、金利の付かない
金のデメリットが薄れているという側面も。
中国人民元は1ドル7元の節目を突破する元安となったために
米国から為替操作国認定されてしまいましたが、、、
ここからの金相場展望を伺っています。
世界の景気後退が懸念される中、需要の伸びの鈍化が原油価の
上値を抑える中、米国による原油の増産が続いています。
サウジアラビアは原油価格下落を阻止するためにあらゆるオプションを
検討していると報じられていますが、OPECプラスが協調して減産
したところで、米国シェール生産が伸びるだけですが、、、
穀物市場では、4月~7月の作付け時期に長雨が降った影響で
とうもろこしの作付けが遅れたため、6月半ばまで価格が大きく上昇しました。
夏場の受粉期の高温乾燥天候への警戒が再び価格を押し上げ
7月半ばまで再上昇があるも、足元では大きな下落に見舞われています。
今週8月10日に発表される需給報告で単収や生産量が
どの程度まで落ち込むかが一つの見どころだと近藤さん。
詳しくはポッドキャスト配信でお聞きくださいね。
https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk世界通貨安競争の様相を呈してきました。今日8月7日、RBNZ(NZの中央銀行)は政策金利を0.5%引き下げ1%とすることを決定しました。事前の市場予想が0・25%の引き下げでしたので、その倍となる0.5%の利下げはサプライズ。7月31日、FRBは昨年までの利上げサイクルからの政策転換となる0.25%の利下げを決定。米国のFF金利は2.0~2.25%へと引き下げられましたが、NZは今日の会合後の声明で追加利下げを示唆。マイナス金利も辞さない姿勢を示しました。
皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はソニーフィナンシャルホールディングス シニアアナリスト
石川久美子氏をお迎えしお話を伺いました。
豪州も6月のRBA(豪州の中央銀行)会合で3年ぶりの利下げに踏み切っており、
政策金利は1%です。
欧州も6月のECB理事会でフォワードガイダンスを変更、
現在すでにマイナス金利ですが、
9月にも更なる利下げ(マイナス金利の深堀り)がある見込み。
マレーシアやフィリピン、チリなどもこの5~6月に利下げを実施していますが
7月には韓国も3年ぶりの利下げに踏み切りました。
世界が自国通貨安誘導に動いているのです。
また8月5日、上海市場でドル人民元相場が1ドル7元の節目を突破する
元安が進行したことを受けて、トランプ大統領は中国が為替操作をしていると非難、
8月6日には中国を為替操作国に認定しています。
さて日銀はこの一連の流れの中で動きがありませんが、、、
(すでにマイナス金利を導入しており、これ以上カードがないとも)
円高を警戒する声が高まってきました。
石川さんは、現在、長期金利ゼロ近傍(±0.2%)に固定するとした
イールドカーブコントロール政策の許容幅の拡大(±0.3%?!)するなど
今後考えられる日銀の金融政策について解説くださった他、
米国の今後の金融政策についてもお話くださいました。
7月のFOMCで利下げを決定しましたが、パウエルFRB議長は
「これが緩和サイクルの始まりではない」と継続利下げを否定する発言を
したのですが、その直後から米国株が大きな調整を強いられており
現在、金利先物市場の9月の利下げ織り込みが急速に進んでいます。
詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信をお聞きください。
https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk
7月FOMCで米国は政策金利の0.25%
皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はトーキョー・
コモディティ市況の現状と今後の展望をお伺いしました。
パウエル議長は「
タカ派的と捉えられたことも大きかったようです。
織り込む形でドルが大きく跳ね上がりました。
このままドル高が進むのでしょうか?!
ゴールドは金融要因で大きく動きます。
今後のドルの行方が足下数年来のレンジ上限をブレイクし1400
ゴールドの先行きを占うこととなりますが、
昨今の世界情勢は金融要因以外にも、
ゴールドをサポートする材料がたくさん見られると小針氏。
緊張が続くペルシャ湾情勢、
米中貿易摩擦の長期化、
米国による制裁からロシア、中国などのドル離れなど
不確定要素がゴールドの下値を支えています。
また、下落基調を強めるゴム相場について小針氏は
(1) 東南アジア生産国の輸出削減策が7月末で終了し、供給が増える
(2) 米中貿易摩擦による世界的な景気後退懸念
(3) 中国の新車販売台数の減少
(4) 銅や鉄、アルミ、
などを上げ、詳細解説くださいました。
当先の逆ザヤは続いているのですが、、、。
詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信で
小針氏の解説をお聞きくださいね。
2018年の米国の原油生産量は日量1,096万㌭、2019年は1,236万㌭に、2020年には 1,326万㌭にも増える見込みです。ちなみに1970年の970万㌭を上回って過去最高の生産を更新し続ける見通しです。
サウジアラビアの原油生産量は2018年1,038万㌭,ロシアは1,040万㌭ですので、サウジ、ロシアをも上回る世界一の原油生産国へと躍り出ています。
皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はエネルギー情報ネットワーク 山内 弘史氏をお迎えし
「国際原油市場の構造変化と米国の実力」をテーマにお話しを伺いました。
原油だけではありません。
石油生産量についても 2018年:米国が1,531万㌭,サウジ1,358万㌭,ロシア1,155万㌭
となっており、米国が世界一。
NGL生産量も、2018年:米国は435万㌭。2019年1~7月19日462万㌭,7月第3週479万㌭
と年々伸びています。
※地下から採取されたままの状態のものは「原油」ですが
原油を精製して製品化したものを「石油製品」といいます。
米国の産油量の大増産につれて国際石油市場で何が起きているでしょうか。
米国で生産された原油やその他石油製品は海外に輸出されています。
米国は、原油・石油製品・ガスのすべてが輸入国であると同時に輸出国でもあります。
この関係が、この数年で劇的に変わったのが原油で
2018年は日量200万㌭の輸出量でしたが、2019年1~7月19日には日量288万㌭に。
6月21日の週には377万㌭もの原油が米国から海外へ輸出されています。
米国2020年には石油純輸出国になると山内さんは指摘。
OPECが非OPEC協調国と日量120万㌭の原油減産を実施していますが
超過減産しても33%,160万㌭程度。
米国は日量300万㌭超の原油輸出量を誇る輸出国となるとみられ、
米国の原油増産・輸出増加を何とかカバーするだけで精一杯です。
原油だけではなく、石油製品輸出も大きく伸びています。
2019年1~7月19日には日量508万㌭にも上ります。
ここでもOPECは市場を奪われているのが実情。
一方で、米国の原油輸入は同期706万㌭で前年比11.7%も減少しています。
OPECからの対米国輸出が減少しているのです。
これでは原油価格はあがりません。
OPECプラスの減産が効果を現すためには何が必要でしょうか。
山内さんはイランとベネズエラの減産・輸出減が数字上必要だとお話しくださいました。
昨年今頃には270万㌭だったイラン原油輸出量は75万㌭に減少しているほか、
2016年には270万㌭/日だったベネズエラの原油生産量は80万㌭に落ち込んでいます。
OPECプラス160万㌭の超過減産とイランの150万㌭減産があって初めて
米国の増産・輸出増とイーブン。
しかし,米国の原油輸入減・石油製品輸出増までは現状では賄えない状況です。
したがって,価格は世界的な石油需要の成長鈍化には敏感に反応し
上値が重いのが現在の原油市況なのです。
ここからの原油価格の見通しなど詳しくは
ポッドキャスト配信で山内さんの解説をお聞きくださいね。
金相場は、FRBが2019年の利上げ継続に慎重姿勢を示したことから上昇基調に転換。6月のFOMCの声明文が利下げを示唆するハト派の内容であったことから1,400ドル超えとなり、長年のレンジ上限を上方ブレイクしました。1,450ドル台から一段高となると、2013年5月の高値1,487ドル、1,500ドルを目指す展開が期待されますが果たして、、、。
皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はみんかぶ商品調査部門アナリスト森成俊さんにお話しを伺いました。
来週7月31日のFOMCで10年ぶりの利下げの公算が高くなっています。
米国の金融引き締め政策が終焉し金利上昇に歯止めがかかれば
金利のつかない金のデメリットが薄れます。
NY金先物市場では大口投機家のポジションは今年1月終盤から買いが増え、
7月2日には25万8,946枚まで急増しています。
NY金の取組高はFOMC前の6月17日は52万3,341枚でしたが、
今月18日時点で64万2851枚まで急増し、投資資金流入を裏付けています。
また金のの米国最大規模のETFであるSPDR金保有高は
6月FOMC後に急増し、今月24日時点で822.25トンを記録しました。
今年4月末の746.69トンから約10%もの増加となっており、
機関投資家らの金への関心の高さが伺えます。
GFMSが5月1日に発表したゴールド・サーベイ2019によると、
昨年の各国中央銀行など公的部門での金の需要は536トンとなり、
2017年の366トンから大幅に増加し、
2012年に544トンを記録して以来の高水準となっています。
地金、金貨の投資需要が2017年の1,031トンから923トンに減少しているのですが
中央銀行の買いがこれを補った格好ですね。
また、プラチナ相場も上昇基調に入ってきました。
金とプラチナ価格の逆転現象が長期化していますが、鞘縮小となるでしょうか。
詳しくはポッドキャスト配信で森さんの解説をお聞きくださいね。
https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk
2018年11月に発生したエルニーニョ現象の影響が世界に広がっています。日本では日照不足による野菜価格高騰がニュースとなっていますが、米国穀倉地帯も長雨の影響でトウモロコシの作付けが遅れ、2013/14年度以来の低イールド予想、在庫率は13/14年度以来の低さとなったことでトウモロコシ相場が大きく上昇しました。欧州・旧ソ連・オーストラリアを襲った熱波の影響で小麦高、一方、南米では降霜の影響でコーヒー価格もボラティリティが上昇しています。
皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットエッジ(株)代表取締役 小菅 努氏をお迎えし
「天然ゴム相場の現状と今後」を解説いただきました。
天然ゴムは需要サイドからは工業品のイメージが強いのですが
供給はゴム樹木であり農産品です。
主な生産地は東南アジアに集中。今年は東南アジアの高温・乾燥懸念から
5~6月中旬にかけ天然ゴム相場が急伸しました。
足下では調整局面入りとなっていますが、注目されているのが当先の鞘です。
TOCOMゴム、RSS(期先)は年初から3月に向けて210円近くまで大きく上昇、
一度反落するも6/7に207.90円まで急反騰。その後7/16の174.0円安値まで
一気にねを削るも、足元では180円台中盤まで自立反発という状況です。
ところが、RSS(期近)物は一貫して230円水準で高止っており、
当先の鞘は一時50円を超える逆サヤを形成。
異常な逆ザヤはなかなか解消されぬまま、明日7/25(木)7月限が納会を迎えます。
産地タイではでは5月中旬から6月中旬にかけてゴム価格が急伸しました。
中国、東南アジア、インドの高温乾燥天候で「ハードウィンタリング」を
織り込む形で上昇前提にした価格形成となったのですが
減産樹から生産期へとシフトする過程で集荷量は例年並みのペースとなっており、
噂で買われた相場が事実で崩れる格好となっています。
一方で需要動向は芳しくありません。
ANRPC=1~4月期の世界天然ゴム需要は前年比+1.0%の454.4万トン。
中国GDPはQ2+6.2%、92年以来の低成長となっていますが
1~6月期の新車販売は前年同期比▼12.4%へと落ち込んでいます。
自動車販売はタイヤ需要に直結します。
供給不安も解消に向かう中、需要は伸び悩む傾向にあるなか、
何故TOCOMゴム市況は異常な逆ザヤを形成しているのか?!
国際相場と比較すると期近に割高感、期先に割安感がありますね。
小菅氏は「指定倉庫在庫の在庫保管能力」に注目されていらっしゃいました。
通常、国内に荷が流れ込み、在庫増加で期近は値下りするのですが
TOCOM指定倉庫在庫は7/10時点で1万1,831トンにも積み上がっています。
それでもまだ期近限月は値崩れをおこしていませんが、ここから先、
積み増し余地がないとの見方が価格をサポートしているとみられる、というのです。
4/20には1万2,999トンまで在庫が積み上がりましたが、足元でもこの時と同様に
入庫増加の兆候あり、在庫が限界まで増えれば、期近から価格が崩れるリスクも?!
明日7月限が納会を迎えるため、異常な高値を形成する限月は8月と9月限の2本に減ります。
勝負はこの2本の限月が納会を迎えるまででしょうか。
逆にいうと最長であと2か月の期近高が続く可能性はあるのですが
在庫環境によっては当限が崩れ、
逆サヤ解消からゴム相場が大きく崩れるパターンも考えられます。
詳しくはポッドキャスト配信で小菅さんの解説をお聞きくださいね。
パラジウムは3月に1600ドルをつけてから投資家の利食い売りにより1300ドルまで下落し、レンジ相場となっていましたが、再び上昇し始めました。パラジウムは過去9年間、供給不足が続いており、供給不足幅は年々増加しています。これは一重に自動車触媒の増加によるものです。
皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はICBCスタンダードバンク東京支店長 池水雄一氏をお迎えしPGM市況の現状と今後の展望を伺いました。
パラジウムは供給がほぼ安定的で増えることもありません。
一方、需要は年々確実に増加しているのですが
特に自動車触媒全需要のほぼ8割を占めており、
過去10年間で110トンもの大幅増。
2018年はパラジウムの触媒が使われるガソリン車の売上げは
約1%の減少になりましたが、中国そして欧州では、
近い将来に排ガス規制がより厳しくなり、
より多くのパラジウム(+ロジウム)を使う必要が出てきました。
これに対応すべく事前調達の動きも出ているようです。
車の台数よりも一台に使われるメタル量が増えていると池水氏。
この排ガス規制ですが、より厳しく複雑になっているようです。
そのスピードは技術の進化をはるかに超えるペースだとか。
規制当局はこれまで排ガスの排出量を減らすことをターゲットに
規制強化してきましたが、現在規制当局は、自動車の排ガス「試験」を
厳しくすることに重点を置き、これまでよりもより厳しいテストを
行うようになっています。これはフォルクスワーゲンをきっかけにした
ディーゼル車の排ガス不正が次々と発覚したことに起因しているものと思われます。
厳しいテストを通すために、より多くのPGMが必要だということです。
では、価格が低迷しているプラチナによる代替は何故起きないのでしょうか。
池水氏に詳しく教えていただきました。
解説は是非音声でお聞きください。
Spotifyでのオンデマンド放送はこちらから皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は予定を変更し東京商品取引所 代表執行役社長 濵田 隆道氏に「どうなる世界経済と金・原油」をテーマにお話を伺いました。
現代貨幣理論(現代金融理論)と訳されるMMT。
自国通貨の発行権を持つ政府が財政破綻することはないとして
財政赤字は脅威ではないとする理論ですが、
なぜいま日本で議論が活発化しているのでしょうか。
利下げという緩和カードがある米国と違って
日銀の金融緩和策に期待できるカードはほとんど残されていません。
金融ではなく、財政拡大によって景気を下支えしなくてはならない時が来るのでしょうか。
濵田氏に解説いただいています。
また、金利が付かない資産であるゴールドは、米国の利下げによって
そのデメリットが薄れると考えられますが、
ゴールドは6月に急騰し、長かったレンジ相場の上限をブレイクしましたが、
原油価格は上値が重い展開が続いています。
OPECプラスは減産延長で合意しましたが、
米シェール増産が減産効果を打ち消しているだけでなく
米中貿易摩擦の影響で世界のエネルギー需要が鈍化することも懸念されています。
ここからのゴールド、原油の見通しもお伺いしました。
何故中東産原油がWTI原油価格より高い状態が続いているのか、などなど
詳しくは濵田氏の解説をお聞きください。
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