ゴム生産国輸出削減策発表も下落止まらず [大橋ひろこコラム]
2016.02/10 大橋ひろこ 記事URL

年初からの金融混乱で、金価格急上昇中ですが、金に連れ高となってプラチナも上昇基調に入っています。金と比較しても圧倒的に希少性の高いプラチナが金よりもかなり割安となっています。これを機に、金とプラチナの価格差は縮小に向かうでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は商品アナリスト小針秀夫さんにお話を伺いました。

これまでのプラチナの下落過程では、地上在庫が潤沢にあるということや
南アフリカの通貨ランドの下落が続いたため南ア鉱山の増産が続き、
供給過多であることが指摘されてきました。

通貨ランドの下落も一服していることも、足元のプラチナ上昇の
一因と思われますが、小針さんは需要面の構造の変化も
プラチナ下落の背景にあるのではないか、と指摘されます。

プラチナ最大の需要は自動車の排ガス触媒ですが、
高価なプラチナではなく代替金属や金属複合化合物への
技術革新が目覚ましく、先般2月2日の日経産業新聞には
三井金属がディーゼル車で排ガスからすすなどの粒子状物質(PM)を
取り除く浄化フィルター向けに、プラチナの代わりに銀を使った
触媒を開発し出荷を始めた、という記事がありました。
触媒に使う金属の費用を2割減らせるのだそうです。

2016年1月時点で白金が1g3000円台なのに対して
銀は60円前後と50分の1程度、圧倒的に安いですね。

プラチナの今後は...?!

また、小針さんにはゴム価格についても伺っています。

ゴム価格下落を食い止めるために、世界3大天然ゴム生産国である、
タイ、インドネシア、マレーシアの3カ国が協調して
輸出削減することで基本合意がなされたと報道がありました。
この3カ国で世界の天然ゴム生産量の約7割を占めているのですから、
このニュースは大きい。

今回合意された輸出削減策はこの3月から9月までの半年継続される措置で
毎月の輸出削減総量は10万2500万トン、6カ月で累計61万5000トンを
目標としているということで、価格支援策としてはインパクトがあるかに
見えますが、この発表があった2月4日のTOCOMのゴム価格は3・7円もの
上昇をみせたものの翌日から下落が続き、高価は直後のみ。

春節による休場であったシンガポール市場が今日10日開きましたが
(5かぶりの再会)シンガポール市場のTSRゴムはいきなり5セント安。
TOCOMが上昇できなかったことを受けての値動きかと思われますが、
それにしても、、、です。

なぜ生産3か国の輸出削減策が効かないのでしょうか。

小針さんによると、過去2012年10月から2013年3月までの6カ月間、
同様にタイ、インドネシア、マレーシアの3か国が累計30万トンの
輸出削減をした経緯があったのですが、TSRグレード価格は
削減開始直前のキロ当り250セントから半年後に300セントまで
約50セント上昇して約2割高に至ったものの、高値を出尽くすと、
2013年3月以降は上げ幅の約2倍に相当する100セント安となり
一気に200セントまで急落していたのだそうです。

市場関係者はこの時の記憶があるのでは...?!

オンデマンド放送で小針さんの解説をお聞きくださいね。

また、放送ではうっかり明日の番組予告をしてしまいましたが、
明日は建国記念日で番組はオヤスミです。。。大変失礼いたしました。

明後日、金曜日にまたお会いしましょう。

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マーケット・トレンド公開録音のお知らせ♪

3月10日(木)に、東京・虎ノ門のラジオNIKKEIで、「マーケット・トレンド」公開録音を実施します。

木曜日レギュラーコメンテーター岡安盛男さん、ゴールドのスペシャリスト池水雄一さんが、
2016年の世界経済を為替動向や金価格の動きなどから徹底分析します。
この公開録音に、抽選で20名様を無料ご招待します!

司会は私、大橋ひろこが務めます。皆さまのご来場心よりお待ちしています。

詳しくはこちらから→http://blog.radionikkei.jp/trend/160310special.html

チャート分析では将来はわからない?!
2016.02/09 大橋ひろこ 記事URL

毎火曜日の「小次郎講師のトレードスクール」中級編。第2回は「チャート分析の正しい考え方」です。チャート分析って売り、買いのサインが出たらそれに沿って売買すればいいんじゃないの~?

この番組シリーズは、テキストをご覧いただきながらお聞きください。小次郎講師によるわかり易いテキストをDLしてご覧いただくことができます。このHPの右側にある「小次郎講師のトレードスクール~株・FX/コモディティに使える~中級編」というバナーをクリックしてダウンロードしてくださいね。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
小次郎講師の講座では、テクニカル分析は「計算式を理解しよう」
というのがトレードスキルをUPする極意としての基本です。

何故、計算式を理解する必要があるんでしょう。

小次郎講師曰く
「チャートで将来のことはワカリマセン!」

え~っ?!
じゃあ、何のためにチャート分析が必要なんですか。

「チャートでわかるのは現状認識のみ」

現状を知ることで勝てるようになるんでしょうか?

そもそも勝ち負けとはなんでしょう。
勝率でしょうか。結果的に資産を増やすことでしょうか。

勝率にこだわればチャート分析も当たり外れが重要だ、
という認識となってきますね。

小次郎講師曰く
「投資は予想のゲームではない、確率のビジネスである」

そう、確率が重要なのです。
現状認識ができれば「エッジ(優位性)」が発生する瞬間を
見抜くことができるのです。

ではエッジとはなんでしょうか。

今回の番組ではエッジ発生のメカニズム、
なぜテクニカル分析が重要なのか、そしてその考え方が大事なのかを
レクチャーいただいています。

詳しくはオンデマンド放送で小次郎講師のお話をお聞きくださいね。


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マーケット・トレンド公開録音のお知らせ♪

3月10日(木)に、東京・虎ノ門のラジオNIKKEIで、「マーケット・トレンド」公開録音を実施します。

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金急騰の背景と2016年LBMA予想 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2016.02/05 大橋ひろこ 記事URL

金が騰勢を強めています。ドル建て金日足チャートは200日移動平均線を突き抜けて尚、上昇を続けています。年末年始が相場の転換点になる、と昨年末の番組出演時に解説くださった池水氏に金急伸の背景と今後について、そしてLBMA の2016年相場予想について解説いただきました。果たして金価格は大底を付けたのでしょうか。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
ICBCスタンダードバンク東京支店長 池水雄一さんは
この値動きの主因は、ドル安であると指摘。

12月の利上げ実施で材料出尽くしとなり、ドル高トレンドから
ドル安転換の可能性を指摘されていましたが、利上げにもかかわらず
ドルの一段高にはつながらず、むしろ、継続利上げに懐疑的なムードが
出始めたことでドルが下落を始めました。


この動きが世界の金融市場に大きな影響を及ぼし始めていますが
減少の一途であったGold ETFの残高も年初から反騰。
70トンを越える量のゴールドが買われており、
投資家のゴールドに対する態度も一変しています。


「LBMA の相場予想」

LBMA(ロンドン地金市場協会)会員各社のアナリストの意見をまとめた
恒例の相場予想が1月中旬に公表されました。

ゴールドは1月半ばまでの平均価格1091ドルに対して、
2016年1年の年間平均価格予想は1103ドルで1.1%の小幅な上昇を予想。
ところがすでに1170ドル台まで金価格は上昇しています。
アナリストらの予想時よりもゴールドの価格は上昇中。

シルバー、PGMは5.4%とさらに強気予想。
パラジウムに至っては12.7%の上昇予想となっています。

今年は昨年の同時期の相場予想と比べ総じて強気に大きく変化しています。

ただし強気ではありますが、4メタルとも部分的な回復にとどまり、
昨年2015年の高値は越えない予想。
その予想の詳細、特筆すべき注目メタルなどなど
詳しくはオンデマンド放送で池水さんの解説をお聞きくださいね。

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マーケット・トレンド公開録音のお知らせ♪

3月10日(木)に、東京・虎ノ門のラジオNIKKEIで、「マーケット・トレンド」公開録音を実施します。

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リスク回避相場継続で上昇基調強める金 [大橋ひろこコラム]
2016.02/03 大橋ひろこ 記事URL

WTI原油価格が再び30ドル大台割れでNYダウ平均も連れ安、3日の東京株式市場では日経平均株価も大幅安となり、再びリスクオフムードが再燃しています。2月に入っても尚、鎮静化しない原油と中国株安で、リスク回避ムードが継続、ボラティリティの荒い相場環境となっていますが、金が底堅く推移しています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は株式会社インベステック調査情報グループの
森成俊さんに貴金属市場の動向と今後の見通しを伺いました。

日銀がマイナス金利を導入したことで、株価下落も落ち着いたかに
見えましたが、マイナス金利の副作用がジワリ広がりつつあります。

日本、ドイツ、米国の長期金利が軒並み低下。
市場関係者の一部には、日本や欧州に足並みをそろえる形で
アメリカは3月の利上げを見送るとの指摘が増えています。
利上げ見送りどころか利下げ、マイナス金利政策も
あり得るのではないか、との観測も出始め、ドルが軟調となってきました。

こうした動きにサポートされドル建て金価格は堅調推移。
足元では200日移動平均線を抜けて上昇できるかどうかに注目です。

TOCOMの円建て金も堅調で、8営業日連続陽線を示現。
1月15日には4046円まで下落し、4000円割れも視野にはいったか
に見えましたが、4300円台まで一気に巻き返しました。

金ETF市場へは資金流入が見られ、大口投機家らも買い越し幅が
増加しており、ショートからロングへとポジションをひっくり返して
いる模様。マイナス金利時代で、金利がつかない金のデメリットが
なくなったことも、金投資の魅力につながっていると思われます。
株価も軟調で、資金の逃避先となっているのでしょう。


また、金上昇に連れて上がってきたプラチナですが、
上値は重い印象です。金とプラチナの価格差は広がる一方ですが、
この先縮小に向かうことはあるでしょうか。

詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。

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小次郎講師トレードスクール中級編スタート
2016.02/02 大橋ひろこ 記事URL

今日2月2日からの3か月間毎火曜日は「小次郎講師のトレードスクール」中級編がスタートします。全9回のシリーズ、放送項目は以下の通りです。


第1回、予想はよそう!トレードの考え方
第2回、チャート分析の正しい考え方
第3回、資金管理の正しい考え方
第4回、移動平均線大循環分析
第5回、三次元分析①「ステージ」
第6回、三次元分析②「傾き」
第7回、三次元分析③「間隔」
第8回、移動平均線大循環分析の急所「帯」について
第9回、中級編まとめ、大循環分析の仕掛けと手じまいについて


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
初級編に続き中級編、小次郎講師にトレードスキルをUPする極意を徹底解説いただきます!

本日第1回は「予想はよそう!トレードの考え方」

株や為替、商品などの資産を買ったり売ったりするのに
方向感や今後の見通しは必要だと思うのですが、
「予想はよそう」とはどういうことなのでしょうか。

小次郎講師は
価格を動かす要因は山ほどあり、そのひとつひとつが刻一刻変化している!
として、今、買方が有利でも次の瞬間には売方が有利に変わる、
これが相場というものだ、として、その変化を敏感にキャッチするためには
予想しワカッタ!気になることが厳禁であると指摘します。

では、どのように、何を支えにトレードすればいいのでしょうか。


「確率で勝つ」

小次郎講師は、予想ではなく、現状から上に行くのか下に行くのか
その確率が偏る局面「優位性」が勝利のポイントだとして
「大数の法則」について解説してくださいました。

大数の法則とはデーターが多くなればなるほど正確な確率が
反映されることをいいます。

このシリーズでは、優位性の高いエッジの効いた局面を
どのように見つけるのか、また、勝つための資金管理の考え方
などをレクチャーいただきます。

今後の放送にもご期待ください。
オンデマンド放送で繰り返し復習もできます。

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原油需給がバランスするのは2017年 [大橋ひろこコラム]
2016.01/29 大橋ひろこ 記事URL

原油下落が株式市場など金融混乱の一因と指摘されていますが、WTI原油は26ドル台まで下落して、反発しています。いよいよ大底と見ていいのでしょうか?!

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は株式会社セキツウの山内 弘史さんにお話しを伺いました。

EIAは2016年1月のEIA"Short-Term Energy Outlook"の中で、
2016年の平均原油価格をWTI原油で38.54ドル、ブレントで40.15ドルと予測。
2017年にはWITげんゆで47ドル、ブレントは50ドルと、上昇するとみています。

今年2016年が原油相場の大底確認の年、ということですが、
世界の石油需給概略を見ると、2015年の石油の需給は
供給-消費=194万バレル(日量)に上り、この供給過剰分が
価格下落を招いた側面があります。
ちなみに2014年の供給過剰分は日量81万バレルでした。
これが2016年には74万バレルに縮小するとEIAは見込んでいます。

そして2017年にようやく世界の石油市場は需給がバランスする見込みで
2017年Q3に15Qぶりに在庫取り崩しとなるとの判断。
2017年Q3には供給9,736-需要9,749=▲13で需給が反転する予想。

原油安でシェール生産がようやく減少してきていますが、
需給がバランスするまではあと1年はかかるということですね。。。

なかなか需給がタイトにならない背景には米国の潤沢な在庫がありますが、
原油安から、ガソリン需要が伸びたことで原油からガソリン精製が増加。
しかし、同時に中間留分(暖房油やディーゼル油)も精製されるため
ガソリン消費量が伸びることで、せっせと精製されるたびに
中間留分在庫が増加していくという悪循環。

暖房油ですので、冬に需要が伸びるのですが、近年稀に見る大暖冬で
中間留分在庫は減少せず。121年ぶりの暖冬らしいですね。

1月に入って、寒波と積雪の影響で中間留分在庫は1月第3週に
前週に比べて410万バレル減少!!これで原油が上昇した、という解説が
一部にありますが、それはちょっと違うかも・・・・

というのは、雪の影響で車に乗れないためにガソリン在庫の方は
350万バレル増加していたのです。つまり相殺すれば左程在庫減とな
なっていなかったのです...。

というわけで、在庫減は容易ではないのが現状。
EIAの見込みでは1年かかる、ということですね。

詳しくはオンデマンド放送で山内さんの解説をお聞きください。

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マーケット・トレンド公開録音のお知らせ♪

3月10日(木)に、東京・虎ノ門のラジオNIKKEIで、「マーケット・トレンド」公開録音を実施します。

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2016年の世界経済を為替動向や金価格の動きなどから徹底分析します。
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原油・ゴム反騰、その背景にファンドの膨大なショート [大橋ひろこコラム]
2016.01/27 大橋ひろこ 記事URL

WTI原油価格は1月20日26.19ドルまで下落しましたが、その後急反発して22日の32.19ドルまで2日間で+6ドル+23%上昇となりました。翌日は5.8%もの下落となりましたが、その後も上昇となり、30ドル台を値固めするかのような値動きとなっています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はコモディティインテリジェンス代表取締役社長近藤雅世さんに
原油、ゴム、金などのコモディティ市況と今後について伺いました。

寒波襲来により、暖房油の需要が増えるとの連想から買い戻された、
という指摘もありますし、ECB理事会で3月の追加緩和の可能性が
示されたことがきっかけだったという指摘もありますが、
どちらにせよ、大きな上昇となった背景には、積みあがっていた
投機筋のショートポジションの買戻しがありました。

1月12日時点のNY原油のファンドの空売り残は過去最大の
31万5,944枚になっており、売られ過ぎとの見方から
一斉に買い戻しが起こったのではないかと近藤さん。

その後、イラク石油相がサウジアラビアやロシアが減産を
考慮していると述べたことも材料視されているようです。

このショートカバー、今後の新規買いに繋がるでしょうか。
原油は底入れしたとみていいのでしょうか?

また昨年▲25%下落した東京ゴム価格は原油よりも少し早く
1月12日に上昇を始めました。やはり同じ理由で空売りが膨らみ
売られ過ぎからの買戻しと見られますが、原油より一足先に
上昇を始めた背景には、25日からタイ政府は天然ゴム生産者から
10万トンを市場価格の37バーツを上回る45バーツで買い付ける
価格支援策を実施しており、これが材料視されたものと思われます。

ただ、この政策では生産調整がされるわけではなく、
所有者が生産者から政府に代わるだけの話であるため
本質的な需給改善とはなりません。

ベトナムと同様に、パームオイル等に転作を奨励するなどの
抜本的な政策を行えば、大きな生産調整に繋がり、ゴム価格が
長期目線でも底入れする可能性はあろうかと思われますが、
市場価格より高い価格で買い付けるだけでは
ゴム上昇も短期的に終わりそうです...。

そして年初からの世界同時株安により金市場には逃避資金が
流入し始めたようです。ただ、近藤さんはまだSafe Havenとしての
地位を取り戻したほどにはなっていないと指摘されています。

中国における上海黄金交易所からの引き出し量が、
12月に続いて年初も大きな数字になっており、
2月の旧正月に向けて金の宝飾品が大量に売れる見込みで
業者が金を買っていることも足元の金価格のサポート要因と
見られますが、最大の変動要因となるだろうと思われるのが
今夜の米国FOMC。3月の利上げ観測がどちらにころぶかが注目。

追加利上げが先送りされるとの見方が広がりつつあり
金価格は1120ドル台まで上昇してきました。

GFMS社は今年の金価格を平均1164ドル、年末にかけ1200ドルを
突破と予想していますが、果たして?!


詳しくはオンデマンド放送で、近藤さんの解説をお聞きくださいね

穀物過去15年の作付面積、生産、在庫率推移と今後 [大橋ひろこコラム]
2016.01/26 大橋ひろこ 記事URL

毎週火曜のファンダメンタル分析シリーズ。1月中の火曜は4回に渡って「農産物のファンダメンタル分析」をお送りしてきましたが、今回が1月最後の火曜ということで最終回となります。最終回は「穀物(大豆・とうもろこし相場)需給の現状と今後」についてサンワード貿易コンシュルジュデスク 植村和久さんにレクチャーいただきました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今回の植村さんのパワーポイント,資料は是非ダウンロードしてくださいね。2001年から15年に渡ってのUSDA米農務省の作付面積、単収と生産高、そして期末在庫と在庫率などの推移をチャートにしていただいています。

特筆すべきは 2006~2007年にかけてとうもろこしの作付面積が急拡大、、
反面、大豆の作付面積が急減したこと。これはブッシュ大統領時代に決まった
とうもろこしのエタノール政策。飼料用だけではなく、燃料用とうもろこしの
需要が増加したことで、とうもろこしが増産され、大豆生産が急減した、
ということがありました。

大豆、とうもろこしの作付面積の増減は、いかに儲かる方を生産するか、
という視点で考えるとわかり易く、エタノール需要が生まれた際は
その分、とうもろこしの需要が増加するとの思惑でトウモロコシ生産量が
急増した、ということです。農家が儲かると思う方を作付するのが道理ですが
現状では大豆ととうもろこしの比価(価格差)は1:2.35程度であり、
教科書的には正常であることから、今年、どちらを生産すれば優位だという
ことはないようです。

最新の1月12日発表のUSDA米農務省発表の旧穀大豆、とうもろこしの
単収が12月発表時と比較して下方修正されており、
これが、短期的な大豆、とうもろこしの価格上昇要因となったのですが、
番組では「上方修正」と言い違えたことをお詫びいたします。
現実には大豆もとうもろこしも「下方修正」されたために、
価格上昇となる瞬間があったのですが、それもトレンドにはならず、
特に大豆価格はすぐにレンジ圏に回帰しています。

植村さんは、生産コスト面から現状では今年の新穀(4月作付が始まる分)は
農家は大豆生産へとシフトするのではないか、という予想が多いと解説
くださいましたが、その初めての見通しは2/26の農産物のアウトルックフォーラム
展望会議にて見通しが出てくるので、ここで、まず大きな動きがでてくると
思われます。その次が3/31のUSDA作付意向面積でしょうか。

植村さんに詳細伺っています。
詳しくはオンデマンド放送で解説をお聞き下さいね。

南米産大豆の高在庫率~南米産収穫期の売り圧力は?! [大橋ひろこコラム]
2016.01/22 大橋ひろこ 記事URL

2015年の穀物市場は、米国産トウモロコシ同様、米国産大豆相場も3年連続の豊作です。しかも大豆は史上最高の豊作。価格は低位安定中。また、大豆相場を見るうえで重要なのが、「南米産大豆」の生産、在庫状況。ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイなどの南米生産シェアは世界生産の50%を占め、米国産大豆を上回っています。

皆さん、ご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は大豆相場、特に南米産大豆の生産状況について
コンチネンタルライス代表取締役の茅野信行さんにお話を伺いました。

南米産大豆は南半球で生産されますので、米国産とは真逆の季節に作られます。
2月頃からが収穫期。2015年産に懸念はなく平年並みの収穫が期待できそうです。

しかも昨年の史上最高の豊作で在庫が潤沢であり、
米国産大豆の在庫率が11.9%なのに対し
南米産大豆の在庫率は24.9%と米国産の2倍にも上ります。

さらに、昨今の新興国通貨安でブラジルレアルやアルゼンチンペソが大きな下落と
なっており、通貨安から輸出競争力が高まったことで南米からの輸出は増加。
生産国の通貨安が響いて価格の上値を抑えてしまっています。

また、アルゼンチンの政権交代で新政権は実業家よりの政策にシフト。
輸出関税を35%から30%に引き下げると発表。トウモロコシに至っては
輸出の登録制を廃止するというのですから、輸出が増加すると思われます。
アルゼンチンにとってはいい政策かもしれませんが、市場にとっては
アルゼンチンからの輸出が増加するという思惑に繋がる上値圧力ですね。

こうした供給過多の中では需要が伸びてくれないことには価格が支えられません。
しかし、世界最大の消費国中国は景気後退懸念が強く、
いつ中国の輸入が止まるかと関係者は気が気ではないのだとか。

というのも、需要はほとんどが中国。年間買い付け量は

中国  8050万トン
欧州  1200万トン
メキシコ 440万トン
日本  280万トン

となっており、圧倒的に中国の買いが大豆の消費を占めているのです。
中国による大豆の輸入予約のキャンセルは珍しいことではなく、
中国が大豆を輸入しなくなったら、価格は暴落する、として
関係者が気をもんでいる、と茅野さん。

年明けからの金融混乱も中国からの資本流出が一因とされていますが
あらゆる市場で中国の存在の大きさを感じさせられますね。

最後に、南米産大豆のハーベストプレッシャーについて。
米国産の場合、収穫期に入ると収穫した大豆を農家が市場に売りに出す、
ということで、農家の売りが価格の上値を抑える傾向がありますが、
南米産の場合、それが強く出ることは少ないのだとか。

というのも、収穫は2月頃から始まるのに、南米の農家は12月頃から
予想される収穫量の4分の3程度を売ってしまうのだそうです。

収穫してから現物を渡す、ということですが、
なぜ収穫した現物でなく早々と12月ころから売りだすのか、というと、
米国と違って、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイと
競争国が多く、一刻も早く売ってしまわないと売り先がなくなってしまう、
というリスクがあるからなのだとか。
豊作となればなるほど、売り急ぐというわけですね。

ですから収穫期の売り圧力は残りの4分の1程度しか出てこない、というわけ。
面白いですね。詳しくはオンデマンド放送で茅野さんの解説をお聞きくださいね。

灯油価格下落の背景と今後 灯油から軽油へ精製シフトも [大橋ひろこコラム]
2016.01/20 大橋ひろこ 記事URL

寒くなれば暖を取りますので灯油の需要期なのですが、今年は稀に見る暖冬ですね。TOCOM東京商品取引所の灯油当限価格は2015年11月26日から12月25日までの一か月間で45,470円から37,430円へ、約8,000円(約18%)下落しました。コープさっぽろの札幌市内の配達価格は15年11月の68,000円から同年12月21日には64,000円と4,000円下落。なお、前年同月の90,000円からは26,000円下落しています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はリム情報開発国内石油製品チーム 須藤研二さんに灯油価格下落について
お話を伺いました。

灯油価格下落の背景には大きく2つの要因があります。
まずは原材料となる原油価格安。
TOCOM原油は2015年11月26日から12月25日までの一か月間に
32,730円から26,550円へ、約6,000円(約19%)下落しており、
精製コストが下がったことが、灯油市況を押し下げる要因となっています。


もうひとつは需給面
エルニーニョ現象に伴う暖冬の影響で暖房に使用される灯油の需要が低迷。
12月の東京の平均気温は9.35度で平年値7.6度より1.74度も高かったそうです。

この影響が灯油需要を鈍らせてしまいました。
2015年12月の推定出荷(石油連盟が毎週発表する石油在庫統計からリムが推計)は
※週間推定出荷=前週在庫+当週生産量+当週輸入量-当週輸出量-当週在庫

208万3,303kl

過去5年平均 279万4,372 klですので過去5年平均比で
71万1,069kl(25.4%)、前年比38万3,450kl(15.5%)減少となっています。

こうした動きを受けて、市場では灯油から軽油の精製を増やしているのだとか。
現在1klあたりで1万円弱も軽油の方が高いそうです。
1月に入ってようやく寒さも厳しくなってきたことで、供給が絞られる中
灯油の需要も増えていれば、タイト感が出て価格上昇となる可能性はあるでしょうか?

・・・・そもそもの原油価格の下落が止まらないと何とも...。


須藤さんによりますと、最高気温が10度を下回る日が3日続かないと
灯油の需要が伸びないのだそうです。最高気温が一けた台に入って3日経過して
ようやくストーブなどを引っ張りだすという傾向があるからだそうです。

詳しくはオンデマンド放送で須藤さんの解説をお聞きくださいね。


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