トウモロコシのファンダメンタル分析 [ファンダメンタル分析シリーズ'15(~16年1月)]
2016.01/12 大橋ひろこ 記事URL

毎週火曜のファンダメンタル分析シリーズ。1月中の火曜は4回に渡って「農産物のファンダメンタル分析」2回目となる今回は「トウモロコシ相場のファンダメンタル」です。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回もサンワード貿易コンシュルジュデスク 植村和久さんにレクチャーいただきました。

トウモロコシといっても私たちが口にする甘味の強いものとは違います。
畜産飼料であったりエタノールなどの燃料向けとして消費されるもので
最大の生産地であり消費地であるのが米国です。

ということで、トウモロコシの取引所は米国シカゴが世界最大。
そして生産、消費2位である中国、日本の取引所でトウモロコシは
取引されています。

1.とうもろこしの需給状況(2013/14年度 USDA発表)

生産量 1位 米国 (35%)
2位 中国 (22%)
3位 ブラジル (8%)

消費量 1位 米国 (31%)
2位 中国 (22%)
3位 EU (8%)

最大の価格変動要因は、この需給バランスということになりますが
なんといっても世界最大の生産地米国トウモロコシの生産量と
世界の消費量が注目されます。

農産物ですから、生育状況(豊作、不作)が価格変動要因となり、
生産量が確定した後は、需要と在庫率が重要な材料となってきます。


①天候相場 4月から9月 供給主導

とうもろこしの生産量 「収穫面積 × 単収」
    収穫面積 作付時(4月下旬から5月中旬)の天候
    競合農産物との価格関係
単収 受粉期(7月中旬から8月初旬)の天候

◇天候相場期で最も重要なのが受粉期の天候です。
6月から8月で300ミリメートルていどの降水量が必要ですが
受粉期の1週間とその前後1週間の計3週間は特に重要となってきます。
適度な降雨がないHOT&DRYと呼ばれる高温乾燥気候となると
受粉に失敗し不作となってしまいます。

過去には2012年の相場で6月までの生育状況は順調だったのですが
受粉期に高温乾燥による被害で夏場のトウモロコシ価格が暴騰、
歴史的な高値を示現しました。

②需給相場 10月から3月 在庫主導 

収穫が終わり、豊作不作が確定した後は、需要動向がテーマとなります。
主な需要は下記の通り。

飼料  家畜の飼養頭数、食肉生産量
エタノール 原油価格の動向
輸出 米国: 世界最大の輸出国
在庫 期末在庫率(15%~20%が適正水準)

世界一の生産国である米国、シカゴの価格は重要ですが
TOCOM東京商品取引所に上場しているトウモロコシ価格は
どのようにみればいいのでしょうか。

為替 

ドル円相場が1円動くとTOCOMトウモロコシには
220円程度の変動要因に

フレート(海上運賃)


原油価格動向に影響されるところが大きいフレートですが
フレートが1ドル動くとTOCOMトウモロコシは130円の変動要因に

2013年から2015年まで3年連続で豊作が続いているトウモロコシ相場。
昨年からのエルニーニョの影響が懸念される今年の天候相場。
どのようなポイントを押さえておけば大相場の予兆を掴むことが
出来るでしょうか。詳しくはオンデマンド放送で植村さんのお話をお聞きくださいね。

2016年波乱の幕開けも有事の金買いとならぬワケ [大橋ひろこコラム]
2016.01/06 大橋ひろこ 記事URL

サウジアラビアとイランの国交断絶、中国PMI悪化から上海総合指数の急落、サーキットブレーカー発動での取引停止。人民元安誘導などチャイナリスクの再燃、北朝鮮による初の水爆実験成功の特別重大報道、、、と、リスク要因が多発したことで6日水曜日の日経平均も下落となりました。日経平均が年初から3営業日連続で下落したのは、1995年に大発会から4営業日連続で下げて以来、21年ぶりのことだそうです。4日の大発会からの累計で84239銭下落となった日本株。為替市場でも有事のドル買い傾向が強く、ドル高となっています。ただし、ドル円相場では円高が進行しており、ドル高円高の典型的な「リスクオフ」様相となっています。しかし、金価格はこうした有事にも大きく上昇するという風でもないようです。有事の金買いにならないのはなぜでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はインベステック調査情報グループの森成俊さんに
金価格の動向と今後の見通しを伺いました。

年初4日の取引ではサウジとイランの国交断絶の報を受けて
1083
ドルまで急騰したドル建金価格ですが、昨年12月の取引の上限
1088
ドルを上抜けることはできずにいます。

有事ということで金が物色されたことも事実ですが、同時に有事のドル買いにも

なったことが金価格があがらない一因となっているようです。
ドル円相場で見ると円高ですが、ドルインデックスではドル高進行となっています。

有事でのドル買いにはついていくな、というのが金のトレーダーの
基本ですが、今回も4日の高値をつかんだ向きが苦労する展開でしょうか。

ここからの焦点は週末のアメリカの12月雇用統計。
今月1月は2627日にFOMCが開催されますが、
2016
年に継続的に利上げが可能なのかどうか、見極める上では
雇用指数は重要な数字となってきます。

ETF市場からは資金流出が続いていることが確認されていますが、
CFTCの建て玉明細から見る投機筋のポジションでは
金の買い越し幅は9750枚にまで縮小。金上昇時には25万枚もの買い越し
だったことを考えると、投機筋も金市場から資金を撤退させていることが
確認できます。12/4には差し引きゼロとなった可能性もあるとか?!

ではここからの金価格、どのように見ていけばいいでしょうか。
オンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。

農産物のファンダメンタル分析~価格変動要因となる重要指標 [大橋ひろこコラム]
2016.01/05 大橋ひろこ 記事URL

明けましておめでとうございます。
金融市場は波乱の幕開けとなりました2016年ですが、コモディティ市況は低迷が続くというより、反騰の年になるとの見方が多いようです。本年もマーケット・トレンドをどうぞよろしくお願いいたします。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
マーケット・トレンド毎週火曜のファンダメンタル分析シリーズ。1月中の火曜は4回に渡って「農産物のファンダメンタル分析」をお送りします。レクチャーいただきますのは、サンワード貿易コンシュルジュデスク 植村和久さんです。

今回は、農産物、TOCOM東京商品取引所に上場している
大豆やトウモロコシ相場において、価格変動要因となる重要な
指標を教えていただきました。重要度の高い順から解説いただいています。

1WASDE 世界農産物需給予測 USDA米農務省発表の需給報告

発表日: 毎月10日(休日の関係でずれることも)
2016年はカレンダーの関係で12日に発表されます。
特に重要な月は以下の通り。

1月 前年収穫された最終確定生産高を発表
5月 新穀の需給予測を発表
7月 確定作付面積に基づく生産予測を発表


2・作付意向面積

発表日: 年1回、毎年3月末

3月初めに全米各地の8万3500戸以上の生産者に対して行う
その年の3月1日時点の生産者の作付け意向面積調査をまとめたもの


3・最終確定作付意向面積

発表日: 年1回、毎年6月末

6月前半2週間に、全米約9900箇所、7万戸以上の生産者に対して行った調査をまとめたもの


4・全米穀物在庫(四半期在庫)

発表日: 年4回、1月中旬、3月末、6月末、9月末

3月、6月、9月、12月の各月1日現在の穀物在庫に関して行った
調査結果をまとめたもの



5・生育状況

発表日: 4月から11月までの毎週月曜日

それぞれの穀物ごとの作付け進捗率、開花率、収穫率などの
データの他、5段階評価の作況や、土中水分等が発表される

6・輸出動向

発表日: 項目により下記の通り

日次輸出成約高 大口成約があった都度
週間輸出成約高 毎週木曜日
輸出検証高 毎週月曜日

それから、TOCOMの先鋭農産物アナリストの会の情報も要チェック!

7・農産物アナリストの会

2014年、TOCOM(東京商品取引所)が農産物を対象に
6ヶ月間行ったセミナーの修了者11名を「農産物アナリスト」と認定

「農産物アナリストの会」として、米農務省が発表する穀物在庫や
生産高などについて、会員アナリストの予想を定期的に発表しています。

日本商品先物取引振興協会をご確認ください。 http://www.jcfia.gr.jp/

2015年まで3年連続の豊作となった米国産大豆、トウモロコシですが
2016年はエルニーニョの影響が波乱要因となるとの見方も。
上記の穀物指標が価格変動要因として重要です。

詳しくはオンデマンド放送で植村さんのお話をお聞きくださいね。

下落続いた2015年のコモディティ、反騰の2016年相場へ?! [大橋ひろこコラム]
2015.12/30 大橋ひろこ 記事URL

マーケット・トレンド 2015年最終放送日となりました30日のゲストは、番組初登場のエモリキャピタルマネジメント代表の江守哲さん。今日は2015年最後の放送ということで、2015年のコモディティ市況を振り返り、2016年を展望いただきました。 

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

2015年、商品市況は下落が続きました。
原油、金、プラチナ、鉄鉱石、、、あらゆる商品銘柄の下落の止まらぬ1年と
なりましたが最大の上値圧力は「ドル高」だと江守さん。

米国の利上げがいつになるか、が焦点だった2015年でしたが、
12月のFOMCでようやく正常化に向けた第1歩を踏み出しました。
来年2016年も継続して4回ほどの利上げが見込まれていますが、
来年のドルの動向も2016年の商品市況を占う大きなファクターとなります。

利上げの思惑を織り込む形で進んできたドル高ですが、
ドル高がさらに進むのか、材料出尽くしでドル高が終焉するのか、
商品市場にとっては非常に大きな違いとなりますね。

江守さんはドル高からドル安へ、そしてコモディティの巻き返しの
1年となる、と2016年を展望くださいました。

金融面からはドルの動向がコモディティ価格を大きく左右しますが、
需給面も弱かった2015年。特に中国の景気減速と消費の減退が話題と
なりましたが、需給面からの買い材料は未だ見えてきません。

しかし江守さんは、需要増ではなく価格低迷による供給減が顕著と
なってきたことで供給面からの価格が押し上げられる可能性も大きいと指摘。

また、景気循環とサイクルから見ても2016年は株上昇の一服と
コモディティ反発の芽があるそうです。

2016年の金融市場がどのように推移するのか。
ポイントはドルの動向となってくるようです。

詳しくはオンデマンド放送で江守さんの解説をお聞きくださいね。

2015年も1年ご愛聴いただきましてありがとうございました。
皆様、どうぞよいお年をお迎えください。

ファンダメンタル分析シリーズ:世界のゴム先物の取引所と特徴 [ファンダメンタル分析シリーズ'15(~16年1月)]
2015.12/29 大橋ひろこ 記事URL

毎週火曜の商品先物取引のファンダメンタル分析シリーズ。
楽天証券 経済研究所 コモディティアナリストの吉田哲さんに聞く「ゴムのファンダメンタル分析」シリーズも今回12月最終火曜が最終回。今回は「ゴムのマーケットとプレイヤー、その取引の特徴」などを伺っています。

このシリーズは是非、資料をダウンロードしてお聞きください。ご覧の画面の右側にファンダメンタル分析シリーズ」というオレンジ色のバナーがあります。こちらをクリックしていただくと、番組資料をDLすることができます。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

ゴムはどこの市場で取引されているかご存知ですか?
TOCOM・東京商品取引所で取引ができますが、その他にも上海市場や
シンガポール市場でゴムの売買がされています。

面白いのは、TOCOMの中心限月(最も商いが多く人気のある限月)は
先限(あるいは期先)といって、現物取引が行われているスポット市場の
取引より最も先(将来)の限月なのですが、上海市場の上海ゴム先物の
中心限月は、期近ではなく「期中」

COMEX市場の原油先物や金先物取引の中心限月は「期近」といって
スポット市場に最も近い先物限月となっています。
それぞれの市場で中心限月が異なるという特徴があるのですが、
なぜ上海ゴムの中心限月が「期中」なのでしょう?

吉田さんは、TOCOMのゴム先物取引の1日の取引のピークの時間帯に
注目され、TOCOMと上海のゴムの異市場感での裁定取引などが
旺盛となるために、上海ゴムは期中限月が商いが大きいのではないか、
と解説くださいました。

現在TOCOMの中心限月である先限は2016年6月限です。
(TOCOMの場合は最大で半年先までの取引限月があります)
そして上海の中心限月である「期中」は2016年5月限です。

TOCOMゴムの最も取引が多い時間帯は寄り付きの9:00~10:00台。
これは金などの他の商品銘柄でも同様の傾向があるのですが、
しかし10時台になると商いは大きく減少していきます。
しかし、ゴムは10時台も取引量はそれほど減少せず商い旺盛。

これは10:00からスタートする上海市場のゴム価格の値動きをみて
TOCOMゴムを取引するプレーヤーがいるということでしょう。

海外からの委託玉も増加しているTOCOM。
ゴムはトレンドが大きく出やすいことや資金効率の良さなどから
個人投資家らの根強い人気がある銘柄です。

吉田さんには3回にわたってゴムの基礎知識・ファンダメンタル分析を
解説いただきましたが、是非皆さん、勉強してみてくださいね。
オンデマンド放送で吉田さんの解説をお聞きください。

低迷する原油価格、2016年のポイント [投資α情報(大橋ひろこ)]
2015.12/25 大橋ひろこ 記事URL

2015年の原油価格は下落の1年。為替市場では米国利上げや欧州の量的緩和政策が焦点となる中でドル高が進行、金融面からの国際コモディティ価格下落も原油安の一因でしたが、やはり米国シェール革命から米国がサウジアラビアを抜いて世界一の産油国となったことで世界の原油需給が緩んだ事実が大きく、これは今後の原油価格にも長く影響してくる構造的な変化と言えるでしょう。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はオイルエコノミストの藤澤治さんに2015年の原油市場を振り返っていただき、来年2016年の原油価格を展望していただきました。


11月,12月と原油価格は一段安となり、年間の安値を更新しました。
WTI原油価格は12月21日33ドル台へと下落する瞬間も。
そもそも期待が大きくなかったのですが、12月4日のOPEC総会では、
日量3000万バレルの生産枠目標を上回って増産状態となっている問題を
認識しながらこれを是正する新たな生産目標すら決定できず、
現状を容認してしまう結果に市場は大きく失望。

米国利上げはドル高につながるとの認識から商品市場全般に
上値を抑える要因となりますが、12月16日アメリカは9年半ぶりの利上げを決定。

さらに、クリスマスのニューヨークの気温が15~6度という
観測史上まれにみる暖冬に暖房油需要が伸びないとの思惑で
原油価格は下落基調を強めています。

藤澤さんは来年の原油価格を占うポイントは世界経済と地政学要因だと
指摘されます。藤澤さんの懸念は米国の景気後退と中国経済のリスク。
さらに原油安で産油国の窮状が資金の循環を妨げることで新興国、
資源国経済が低迷することもリスクとなってきます。

2015年はISの台頭で世界のテロ激化が印象に残る年となりましたが
中東の更なる混乱で、原油供給の途絶があれば、原油価格は急騰するリスクも
あり得るとして、このシナリオの起きる蓋然性は高いと解説くださいました。

また、米国の原油生産量は、現在の価格($35-40/バレル)が続けば、
シェールオイルの生産が持たないことから、2016年は供給減がポイントに。

経済制裁が解かれるイランの原油輸出再開やイラクの原油増産、
米国の原油輸出再開(40年ぶり、1月から日量60万バレルの輸出が見込まれる)
など、需要の伸びが供給増に追い付かない現状では
来年の上半期は過剰が続くと考えられますが
価格が40ドルで低迷する状況が続けば、シェールオイルの減産は
意外と早いかも知れないと藤澤さん。

来年以降の原油価格予想、ポイントを詳しく伺っていますので
オンデマンド放送で是非藤澤さんの解説をお聞きくださいね。

ゴム生産の季節性と生産効率の上昇 [大橋ひろこコラム]
2015.12/22 大橋ひろこ 記事URL

毎週火曜の商品先物取引のファンダメンタル分析シリーズ。
楽天証券 経済研究所 コモディティアナリストの吉田哲さんに聞く「ゴムのファンダメンタル分析」シリーズ2回目は、ゴム生産の季節性についてです。

このシリーズは是非、資料をダウンロードしてお聞きください。ご覧の画面の右側にファンダメンタル分析シリーズ」というオレンジ色のバナーがあります。こちらをクリックしていただくと、番組資料をDLすることができます。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

天然ゴムは「ゴムの樹」から樹液として採取されます。
いわゆる農産物なのですが、採取された樹液がタイヤなどの
工業品に加工されるというユニークなコモディティですね。

ゴムの樹は成木となって樹液が採取されるまで6~7年かかります。
おおよそゴム生産ができるのは25年程度。

タイの乾季である2月~4月はゴムの樹の落葉期にあたり、
樹液採取量が減少するために生産量が低下します。
いわゆる減産期と呼ばれるのがこの時期。

一方で主要消費国である中国では春節や寒さなどの影響で
ゴム消費が落ち込む傾向に。

また、主要生産国でもゴム消費量が年々高まっています。
現地で生産したゴムをタイヤなどの製品に消費しているのですが、
それでも近年、タイのゴム在庫が急増しています。

ゴムの樹の品種改良によってゴムの生産効率が高まっていることで
タイのゴム生産量が急増しており、これが在庫増につながっているようです。
吉田さんは在庫率が高いということは、価格の上値圧力になっているものの
この在庫が減少に転じることがあれば、価格が反騰する兆しでもある、
と解説くださいました。

ゴム生産の季節性、そして消費のサイクルなどなど
オンデマンド放送で吉田さんの解説をお聞きくださいね。

日銀の補完措置発表で大荒れのマーケット [大橋ひろこコラム]
2015.12/18 大橋ひろこ 記事URL

日銀が動きました。12月17~18日の日銀の金融政策決定会合に期待する向きはほとんどなかったため、「補完措置」発表にマーケットは大混乱。すわ追加緩和拡大かと日経平均は500円超の上昇、ドル円相場も123.50円台まで急騰しましたが、冷静に中身を吟味すると「補完措置」なる内容で、一転して日経平均、ドル円相場は大幅下落となりました。日経平均は上下に900円も動く乱高下。日銀の狙いは一体なんなのでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は外為どっとコム総合研究所の石川久美子さんをお迎えし日銀、FOMC、ECB、政策相場に揺れる為替マーケットをテーマにお話を伺いました。


石川さんには、今回の日銀の発表内容について解説いただいたほか、
12月16日のFOMCでのアメリカの利上げ発表、
12月3日のECBでの追加緩和策発表にも触れていただいています。

この12月は日米欧の金融政策発表でマーケットが大きく動かされた故、
まだまだ金融市場は「政策相場」が続いていることを改めて認識させられた
印象です。市場は金融政策を予想し、それを織り込む形で動いていきますが、
事実は市場の予想通りであっても予想を裏切る内容であっても
市場関係者の予想通りの値動きとなっていない印象です。

ECB理事会を受けてユーロ安は加速しパリティを目指すと思っていた
市場は、期待外れの追加緩和策に失望し、ユーロが急騰しました。

FOMCでのアメリカの利上げは市場の予想通りの結果でしたが、
事実が出ればドル安となるとした予想が市場に広く蔓延したために
FOMCの前にはドル安が進んでしまっていたため、FOMC後には
素直にドル買いが出る相場となりました。

そして日銀・・・・。

ETF現在の買い入れ枠3兆円に加えて3000億円の枠を新設
長期国債の平均残存期間を7年~12年に長期化
REIT銘柄別の発行額の買い入れ限度額枠引き上げ
金融機関から買い入れた株式の売却を完了する期限2026年3月まで延長
(保有していた株式の市場売却を予定通り2016年4月に再開)

などが発表されました。

日銀は02年11月、株価下落で金融機関の損失が拡大するのを防ぐため、
金融機関が保有する株の買い取りを始め、04年9月に買い取りを終了。
07年10月に売却を始めたのですが、リーマン・ショックを受けて、
08年10月から売却を停止していました。

来年4月に日銀が保有していた株の売却を再開するというニュースも
市場関係者の心理を圧迫したように思うのですが、どうなのでしょう。

石川さんには、こうした各国の金融政策を受けて
来年2016年のドル円相場、ユーロなどがどう動くのかを展望いただきました。

詳しくはオンデマンド放送で石川さんの解説をお聞きくださいね。

半値に沈んだLPG価格、LPG市場の「2016年問題」とは?! [大橋ひろこコラム]
2015.12/16 大橋ひろこ 記事URL


原油価格の下落の影響は様々なエネルギー銘柄にも及んでいます。LPG市場も同様に大きく下落しています。アラムコ公示価格の2015年平均は416ドル、ちなみに2014年平均790ドルですから、おおよそ半値になっているということですね。LPG市場には「2016年問題」なるものも存在していて、厳しい下落に見舞われた今年2015年よりも厳しい年になるのではないか、という懸念が広がっているようです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はリム情報開発 LPGチームリーダー 高橋大地さんに
LPG市場の怒涛の2015年を振り返り
さらに怒涛の年となりそうな2016年を展望いただきました。

まずはLPGの基礎から。
Liquefied Petroleum Gas、液化石油ガスのことです。
種類はガスコンロや給湯器などに使用される一般家庭でのプロパン、
ライター、カセットボンベ、タクシー、石化プラントなどのブタンがあります。

高橋さんにとって2015年のLPG国際市場は
「これまでとは一味違った」1年だったとか。

LPGの価格低迷の1年となりました。

最大の背景は原油価格急落にありますが、
アメリカの輸出も大きかったようです。
シェールガス革命でアメリカのLPG輸出は昨年の1.5倍にも増加しました。
※2015年計2,200万トン/2014年計1,400万トン

但し、中国のLPG輸入量は増加。
中国はLPG爆買いの1年となっています。
中国国内需要が増加している他、
LPGを原料とするPDH向けの需要が顕著なのだそうです。
PDHとはプロパン脱水素装置。
簡単に説明すると石化製品を作るところです。
いよよ中国の輸入数量が日本を追い抜き、世界トップに。

※中国輸入数量
2015年10月までの計980万トン/2014年10月までは560万トン

※日本
2015年10月まで計940万トン/2014年10月まで970万トン

日本は「ひたすら低在庫」の1年でした。

価格動向が読めなくなっているため、冬場に向けた
早めの在庫積み上げをしておらず、
日本の在庫統計は昨年とくらべて割合は90%弱にとどまって居ます。


ではLPGの市場関係者の間で囁かれる「2016年問題」とは?!

①アメリカ産LPGのアジアへの流入増加がさらに加速するとみられます。
米エンタープライズ(現在のLPG輸出数量の4割を占める最大手)が
2015年末から輸出能力を1.7倍に拡大します。
(年940万トン→1,660万トン)

②2016年4月にパナマ運河拡張開通
 
船がスムーズに通ることができるようになるわけです。
アメリカからアジアへの船便はこれまで40日程度かかっていたものが
25日に短縮されるということで、アメリカからの到着が早くなることは
アメリカ輸出量の拡大に拍車をかけることになりそうですね。


③船賃(フレート価格)の相場が下落リスク

新規に作られた大型VLGC船の投入が進んでいます。

2015年末では既に40隻弱が投入。
2016年にはさらに40隻が投入されるとあって
船を一時的にチャーターする傭船市場が大暴落するとの懸念が。
関係者の間ではまるでナイアガラの滝のような下落になるのでは
ないかとして警戒が広がっています。

フレートの下落は原油価格の下落だけでなく、船の供給過多からも
引き起こされるということですね。



④イラン産LPGの解禁でさらに供給増?!

2016年にはイラン産のLPGの取引に対する経済制裁が解除の可能性。
2012年からの経済制裁では中国がイラン産を主に買い付けてきました。
しかも格安価格で、、、。今後はイラン玉が市場に幅位広く出回る
可能性が出てきたわけで、これも価格下落の一因となります。

船も、LPGも供給過剰気味になるのではないか・・・・?
との懸念が広がっており2016年問題は深刻です。

詳しくはオンデマンド放送で高橋さんの解説をお聞きくださいね。

天然ゴムのファンダメンタル分析① [ファンダメンタル分析シリーズ'15(~16年1月)]
2015.12/16 大橋ひろこ 記事URL

毎週火曜の商品先物取引のファンダメンタル分析シリーズ。
今回から12月いっぱいは「ゴムのファンダメンタル分析」シリーズがスタートします。ゴムのファンダメンタルを教えてくださるのは楽天証券の吉田哲さん。1回目の今日は「ゴムの主要用途と生産国、消費国など基礎的ファンダメンタル」について伺いました。

このシリーズは是非、資料をダウンロードしてお聞きください。ご覧の画面の右側にファンダメンタル分析シリーズ」というオレンジ色のバナーがあります。こちらをクリックしていただくと、番組資料をDLすることができます。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
ゴムって最も使われているのはなんだと思いますか?
また、ゴムはどこで生産されているかご存知でしょうか。


ゴム需要の最も大きなシェアを誇るのは自動車のタイヤです。
ゴムには合成ゴムと天然ゴムがありますが、タイヤはそのどちらも
使います。タイヤを組成するカーボンブラックやワイヤーなどと
配合されるのですが、その比率は天然ゴムが27%、合成ゴムが23%程度です。

消費地のメインはアジア。特に中国・インドで40%消費しています。

そして供給元、生産国はタイ、マレーシア、インドネシアなどの
東南アジア諸国。暖かいところでゴムの木は育つのですね。

赤道近辺から北緯15℃までの間のアジア諸国がゴムの生産に適している
気候なのですが、温暖化の影響なのでしょうか。昨今では北緯15℃より
北の中国などでもゴムが生産されているのだそうです。

世界一のゴム生産を誇るのはタイ。1970年代にはマレーシアの生産が
世界シェアの44%を占めていたのですが、2014年にはわずか4%にまで
シェアが低下、マレーシアはゴムからパーム油に生産シフトしています。

こうした独自の需給要因が明確であるコモディティであるため、
ゴムは独自の価格変動をする印象がありましたが、
CRB指数とゴム価格の相関は非常に高く、コモディティ全般の値動きと
大きなかい離は見られません。

詳しくはオンデマンド放送で吉田さんのお話をお聞きくださいね。
今後、第2回、3回でゴムの価格変動要因や、季節性などを
伺っていきますので、今後の放送にもご期待ください!

 全66ページ中34 ページ   前の10件 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 [34] 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 次の10件