リスク回避相場継続で上昇基調強める金 [大橋ひろこコラム]
2016.02/03 大橋ひろこ 記事URL

WTI原油価格が再び30ドル大台割れでNYダウ平均も連れ安、3日の東京株式市場では日経平均株価も大幅安となり、再びリスクオフムードが再燃しています。2月に入っても尚、鎮静化しない原油と中国株安で、リスク回避ムードが継続、ボラティリティの荒い相場環境となっていますが、金が底堅く推移しています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は株式会社インベステック調査情報グループの
森成俊さんに貴金属市場の動向と今後の見通しを伺いました。

日銀がマイナス金利を導入したことで、株価下落も落ち着いたかに
見えましたが、マイナス金利の副作用がジワリ広がりつつあります。

日本、ドイツ、米国の長期金利が軒並み低下。
市場関係者の一部には、日本や欧州に足並みをそろえる形で
アメリカは3月の利上げを見送るとの指摘が増えています。
利上げ見送りどころか利下げ、マイナス金利政策も
あり得るのではないか、との観測も出始め、ドルが軟調となってきました。

こうした動きにサポートされドル建て金価格は堅調推移。
足元では200日移動平均線を抜けて上昇できるかどうかに注目です。

TOCOMの円建て金も堅調で、8営業日連続陽線を示現。
1月15日には4046円まで下落し、4000円割れも視野にはいったか
に見えましたが、4300円台まで一気に巻き返しました。

金ETF市場へは資金流入が見られ、大口投機家らも買い越し幅が
増加しており、ショートからロングへとポジションをひっくり返して
いる模様。マイナス金利時代で、金利がつかない金のデメリットが
なくなったことも、金投資の魅力につながっていると思われます。
株価も軟調で、資金の逃避先となっているのでしょう。


また、金上昇に連れて上がってきたプラチナですが、
上値は重い印象です。金とプラチナの価格差は広がる一方ですが、
この先縮小に向かうことはあるでしょうか。

詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。

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マーケット・トレンド公開録音のお知らせ♪

3月10日(木)に、東京・虎ノ門のラジオNIKKEIで、「マーケット・トレンド」公開録音を実施します。

木曜日レギュラーコメンテーター岡安盛男さん、ゴールドのスペシャリスト池水雄一さんが、
2016年の世界経済を為替動向や金価格の動きなどから徹底分析します。
この公開録音に、抽選で20名様を無料ご招待します!

司会は私、大橋ひろこが務めます。皆さまのご来場心よりお待ちしています。
詳しくはこちらから→http://blog.radionikkei.jp/trend/160310special.html

小次郎講師トレードスクール中級編スタート
2016.02/02 大橋ひろこ 記事URL

今日2月2日からの3か月間毎火曜日は「小次郎講師のトレードスクール」中級編がスタートします。全9回のシリーズ、放送項目は以下の通りです。


第1回、予想はよそう!トレードの考え方
第2回、チャート分析の正しい考え方
第3回、資金管理の正しい考え方
第4回、移動平均線大循環分析
第5回、三次元分析①「ステージ」
第6回、三次元分析②「傾き」
第7回、三次元分析③「間隔」
第8回、移動平均線大循環分析の急所「帯」について
第9回、中級編まとめ、大循環分析の仕掛けと手じまいについて


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
初級編に続き中級編、小次郎講師にトレードスキルをUPする極意を徹底解説いただきます!

本日第1回は「予想はよそう!トレードの考え方」

株や為替、商品などの資産を買ったり売ったりするのに
方向感や今後の見通しは必要だと思うのですが、
「予想はよそう」とはどういうことなのでしょうか。

小次郎講師は
価格を動かす要因は山ほどあり、そのひとつひとつが刻一刻変化している!
として、今、買方が有利でも次の瞬間には売方が有利に変わる、
これが相場というものだ、として、その変化を敏感にキャッチするためには
予想しワカッタ!気になることが厳禁であると指摘します。

では、どのように、何を支えにトレードすればいいのでしょうか。


「確率で勝つ」

小次郎講師は、予想ではなく、現状から上に行くのか下に行くのか
その確率が偏る局面「優位性」が勝利のポイントだとして
「大数の法則」について解説してくださいました。

大数の法則とはデーターが多くなればなるほど正確な確率が
反映されることをいいます。

このシリーズでは、優位性の高いエッジの効いた局面を
どのように見つけるのか、また、勝つための資金管理の考え方
などをレクチャーいただきます。

今後の放送にもご期待ください。
オンデマンド放送で繰り返し復習もできます。

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マーケット・トレンド公開録音のお知らせ♪

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原油需給がバランスするのは2017年 [大橋ひろこコラム]
2016.01/29 大橋ひろこ 記事URL

原油下落が株式市場など金融混乱の一因と指摘されていますが、WTI原油は26ドル台まで下落して、反発しています。いよいよ大底と見ていいのでしょうか?!

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は株式会社セキツウの山内 弘史さんにお話しを伺いました。

EIAは2016年1月のEIA"Short-Term Energy Outlook"の中で、
2016年の平均原油価格をWTI原油で38.54ドル、ブレントで40.15ドルと予測。
2017年にはWITげんゆで47ドル、ブレントは50ドルと、上昇するとみています。

今年2016年が原油相場の大底確認の年、ということですが、
世界の石油需給概略を見ると、2015年の石油の需給は
供給-消費=194万バレル(日量)に上り、この供給過剰分が
価格下落を招いた側面があります。
ちなみに2014年の供給過剰分は日量81万バレルでした。
これが2016年には74万バレルに縮小するとEIAは見込んでいます。

そして2017年にようやく世界の石油市場は需給がバランスする見込みで
2017年Q3に15Qぶりに在庫取り崩しとなるとの判断。
2017年Q3には供給9,736-需要9,749=▲13で需給が反転する予想。

原油安でシェール生産がようやく減少してきていますが、
需給がバランスするまではあと1年はかかるということですね。。。

なかなか需給がタイトにならない背景には米国の潤沢な在庫がありますが、
原油安から、ガソリン需要が伸びたことで原油からガソリン精製が増加。
しかし、同時に中間留分(暖房油やディーゼル油)も精製されるため
ガソリン消費量が伸びることで、せっせと精製されるたびに
中間留分在庫が増加していくという悪循環。

暖房油ですので、冬に需要が伸びるのですが、近年稀に見る大暖冬で
中間留分在庫は減少せず。121年ぶりの暖冬らしいですね。

1月に入って、寒波と積雪の影響で中間留分在庫は1月第3週に
前週に比べて410万バレル減少!!これで原油が上昇した、という解説が
一部にありますが、それはちょっと違うかも・・・・

というのは、雪の影響で車に乗れないためにガソリン在庫の方は
350万バレル増加していたのです。つまり相殺すれば左程在庫減とな
なっていなかったのです...。

というわけで、在庫減は容易ではないのが現状。
EIAの見込みでは1年かかる、ということですね。

詳しくはオンデマンド放送で山内さんの解説をお聞きください。

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マーケット・トレンド公開録音のお知らせ♪

3月10日(木)に、東京・虎ノ門のラジオNIKKEIで、「マーケット・トレンド」公開録音を実施します。

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原油・ゴム反騰、その背景にファンドの膨大なショート [大橋ひろこコラム]
2016.01/27 大橋ひろこ 記事URL

WTI原油価格は1月20日26.19ドルまで下落しましたが、その後急反発して22日の32.19ドルまで2日間で+6ドル+23%上昇となりました。翌日は5.8%もの下落となりましたが、その後も上昇となり、30ドル台を値固めするかのような値動きとなっています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はコモディティインテリジェンス代表取締役社長近藤雅世さんに
原油、ゴム、金などのコモディティ市況と今後について伺いました。

寒波襲来により、暖房油の需要が増えるとの連想から買い戻された、
という指摘もありますし、ECB理事会で3月の追加緩和の可能性が
示されたことがきっかけだったという指摘もありますが、
どちらにせよ、大きな上昇となった背景には、積みあがっていた
投機筋のショートポジションの買戻しがありました。

1月12日時点のNY原油のファンドの空売り残は過去最大の
31万5,944枚になっており、売られ過ぎとの見方から
一斉に買い戻しが起こったのではないかと近藤さん。

その後、イラク石油相がサウジアラビアやロシアが減産を
考慮していると述べたことも材料視されているようです。

このショートカバー、今後の新規買いに繋がるでしょうか。
原油は底入れしたとみていいのでしょうか?

また昨年▲25%下落した東京ゴム価格は原油よりも少し早く
1月12日に上昇を始めました。やはり同じ理由で空売りが膨らみ
売られ過ぎからの買戻しと見られますが、原油より一足先に
上昇を始めた背景には、25日からタイ政府は天然ゴム生産者から
10万トンを市場価格の37バーツを上回る45バーツで買い付ける
価格支援策を実施しており、これが材料視されたものと思われます。

ただ、この政策では生産調整がされるわけではなく、
所有者が生産者から政府に代わるだけの話であるため
本質的な需給改善とはなりません。

ベトナムと同様に、パームオイル等に転作を奨励するなどの
抜本的な政策を行えば、大きな生産調整に繋がり、ゴム価格が
長期目線でも底入れする可能性はあろうかと思われますが、
市場価格より高い価格で買い付けるだけでは
ゴム上昇も短期的に終わりそうです...。

そして年初からの世界同時株安により金市場には逃避資金が
流入し始めたようです。ただ、近藤さんはまだSafe Havenとしての
地位を取り戻したほどにはなっていないと指摘されています。

中国における上海黄金交易所からの引き出し量が、
12月に続いて年初も大きな数字になっており、
2月の旧正月に向けて金の宝飾品が大量に売れる見込みで
業者が金を買っていることも足元の金価格のサポート要因と
見られますが、最大の変動要因となるだろうと思われるのが
今夜の米国FOMC。3月の利上げ観測がどちらにころぶかが注目。

追加利上げが先送りされるとの見方が広がりつつあり
金価格は1120ドル台まで上昇してきました。

GFMS社は今年の金価格を平均1164ドル、年末にかけ1200ドルを
突破と予想していますが、果たして?!


詳しくはオンデマンド放送で、近藤さんの解説をお聞きくださいね

穀物過去15年の作付面積、生産、在庫率推移と今後 [大橋ひろこコラム]
2016.01/26 大橋ひろこ 記事URL

毎週火曜のファンダメンタル分析シリーズ。1月中の火曜は4回に渡って「農産物のファンダメンタル分析」をお送りしてきましたが、今回が1月最後の火曜ということで最終回となります。最終回は「穀物(大豆・とうもろこし相場)需給の現状と今後」についてサンワード貿易コンシュルジュデスク 植村和久さんにレクチャーいただきました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今回の植村さんのパワーポイント,資料は是非ダウンロードしてくださいね。2001年から15年に渡ってのUSDA米農務省の作付面積、単収と生産高、そして期末在庫と在庫率などの推移をチャートにしていただいています。

特筆すべきは 2006~2007年にかけてとうもろこしの作付面積が急拡大、、
反面、大豆の作付面積が急減したこと。これはブッシュ大統領時代に決まった
とうもろこしのエタノール政策。飼料用だけではなく、燃料用とうもろこしの
需要が増加したことで、とうもろこしが増産され、大豆生産が急減した、
ということがありました。

大豆、とうもろこしの作付面積の増減は、いかに儲かる方を生産するか、
という視点で考えるとわかり易く、エタノール需要が生まれた際は
その分、とうもろこしの需要が増加するとの思惑でトウモロコシ生産量が
急増した、ということです。農家が儲かると思う方を作付するのが道理ですが
現状では大豆ととうもろこしの比価(価格差)は1:2.35程度であり、
教科書的には正常であることから、今年、どちらを生産すれば優位だという
ことはないようです。

最新の1月12日発表のUSDA米農務省発表の旧穀大豆、とうもろこしの
単収が12月発表時と比較して下方修正されており、
これが、短期的な大豆、とうもろこしの価格上昇要因となったのですが、
番組では「上方修正」と言い違えたことをお詫びいたします。
現実には大豆もとうもろこしも「下方修正」されたために、
価格上昇となる瞬間があったのですが、それもトレンドにはならず、
特に大豆価格はすぐにレンジ圏に回帰しています。

植村さんは、生産コスト面から現状では今年の新穀(4月作付が始まる分)は
農家は大豆生産へとシフトするのではないか、という予想が多いと解説
くださいましたが、その初めての見通しは2/26の農産物のアウトルックフォーラム
展望会議にて見通しが出てくるので、ここで、まず大きな動きがでてくると
思われます。その次が3/31のUSDA作付意向面積でしょうか。

植村さんに詳細伺っています。
詳しくはオンデマンド放送で解説をお聞き下さいね。

南米産大豆の高在庫率~南米産収穫期の売り圧力は?! [大橋ひろこコラム]
2016.01/22 大橋ひろこ 記事URL

2015年の穀物市場は、米国産トウモロコシ同様、米国産大豆相場も3年連続の豊作です。しかも大豆は史上最高の豊作。価格は低位安定中。また、大豆相場を見るうえで重要なのが、「南米産大豆」の生産、在庫状況。ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイなどの南米生産シェアは世界生産の50%を占め、米国産大豆を上回っています。

皆さん、ご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は大豆相場、特に南米産大豆の生産状況について
コンチネンタルライス代表取締役の茅野信行さんにお話を伺いました。

南米産大豆は南半球で生産されますので、米国産とは真逆の季節に作られます。
2月頃からが収穫期。2015年産に懸念はなく平年並みの収穫が期待できそうです。

しかも昨年の史上最高の豊作で在庫が潤沢であり、
米国産大豆の在庫率が11.9%なのに対し
南米産大豆の在庫率は24.9%と米国産の2倍にも上ります。

さらに、昨今の新興国通貨安でブラジルレアルやアルゼンチンペソが大きな下落と
なっており、通貨安から輸出競争力が高まったことで南米からの輸出は増加。
生産国の通貨安が響いて価格の上値を抑えてしまっています。

また、アルゼンチンの政権交代で新政権は実業家よりの政策にシフト。
輸出関税を35%から30%に引き下げると発表。トウモロコシに至っては
輸出の登録制を廃止するというのですから、輸出が増加すると思われます。
アルゼンチンにとってはいい政策かもしれませんが、市場にとっては
アルゼンチンからの輸出が増加するという思惑に繋がる上値圧力ですね。

こうした供給過多の中では需要が伸びてくれないことには価格が支えられません。
しかし、世界最大の消費国中国は景気後退懸念が強く、
いつ中国の輸入が止まるかと関係者は気が気ではないのだとか。

というのも、需要はほとんどが中国。年間買い付け量は

中国  8050万トン
欧州  1200万トン
メキシコ 440万トン
日本  280万トン

となっており、圧倒的に中国の買いが大豆の消費を占めているのです。
中国による大豆の輸入予約のキャンセルは珍しいことではなく、
中国が大豆を輸入しなくなったら、価格は暴落する、として
関係者が気をもんでいる、と茅野さん。

年明けからの金融混乱も中国からの資本流出が一因とされていますが
あらゆる市場で中国の存在の大きさを感じさせられますね。

最後に、南米産大豆のハーベストプレッシャーについて。
米国産の場合、収穫期に入ると収穫した大豆を農家が市場に売りに出す、
ということで、農家の売りが価格の上値を抑える傾向がありますが、
南米産の場合、それが強く出ることは少ないのだとか。

というのも、収穫は2月頃から始まるのに、南米の農家は12月頃から
予想される収穫量の4分の3程度を売ってしまうのだそうです。

収穫してから現物を渡す、ということですが、
なぜ収穫した現物でなく早々と12月ころから売りだすのか、というと、
米国と違って、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイと
競争国が多く、一刻も早く売ってしまわないと売り先がなくなってしまう、
というリスクがあるからなのだとか。
豊作となればなるほど、売り急ぐというわけですね。

ですから収穫期の売り圧力は残りの4分の1程度しか出てこない、というわけ。
面白いですね。詳しくはオンデマンド放送で茅野さんの解説をお聞きくださいね。

灯油価格下落の背景と今後 灯油から軽油へ精製シフトも [大橋ひろこコラム]
2016.01/20 大橋ひろこ 記事URL

寒くなれば暖を取りますので灯油の需要期なのですが、今年は稀に見る暖冬ですね。TOCOM東京商品取引所の灯油当限価格は2015年11月26日から12月25日までの一か月間で45,470円から37,430円へ、約8,000円(約18%)下落しました。コープさっぽろの札幌市内の配達価格は15年11月の68,000円から同年12月21日には64,000円と4,000円下落。なお、前年同月の90,000円からは26,000円下落しています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はリム情報開発国内石油製品チーム 須藤研二さんに灯油価格下落について
お話を伺いました。

灯油価格下落の背景には大きく2つの要因があります。
まずは原材料となる原油価格安。
TOCOM原油は2015年11月26日から12月25日までの一か月間に
32,730円から26,550円へ、約6,000円(約19%)下落しており、
精製コストが下がったことが、灯油市況を押し下げる要因となっています。


もうひとつは需給面
エルニーニョ現象に伴う暖冬の影響で暖房に使用される灯油の需要が低迷。
12月の東京の平均気温は9.35度で平年値7.6度より1.74度も高かったそうです。

この影響が灯油需要を鈍らせてしまいました。
2015年12月の推定出荷(石油連盟が毎週発表する石油在庫統計からリムが推計)は
※週間推定出荷=前週在庫+当週生産量+当週輸入量-当週輸出量-当週在庫

208万3,303kl

過去5年平均 279万4,372 klですので過去5年平均比で
71万1,069kl(25.4%)、前年比38万3,450kl(15.5%)減少となっています。

こうした動きを受けて、市場では灯油から軽油の精製を増やしているのだとか。
現在1klあたりで1万円弱も軽油の方が高いそうです。
1月に入ってようやく寒さも厳しくなってきたことで、供給が絞られる中
灯油の需要も増えていれば、タイト感が出て価格上昇となる可能性はあるでしょうか?

・・・・そもそもの原油価格の下落が止まらないと何とも...。


須藤さんによりますと、最高気温が10度を下回る日が3日続かないと
灯油の需要が伸びないのだそうです。最高気温が一けた台に入って3日経過して
ようやくストーブなどを引っ張りだすという傾向があるからだそうです。

詳しくはオンデマンド放送で須藤さんの解説をお聞きくださいね。


大豆のファンダメンタル分析 [ファンダメンタル分析シリーズ'15(~16年1月)]
2016.01/20 大橋ひろこ 記事URL

毎週火曜のファンダメンタル分析シリーズ。1月中の火曜は4回に渡って「農産物のファンダメンタル分析」3回目となる今回は「大豆相場のファンダメンタル」です。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回もサンワード貿易コンシュルジュデスク 植村和久さんにレクチャーいただきました。

大豆とトウモロコシの大きな違いは
「大豆には天候相場が1年に2回ある」ことです。
トウモロコシの天候相場は4月の作付開始から収穫される9月くらいまでですが、
大豆は同じく4月~9月の米国の天候相場に注目するのは当然ですが
その後、10月~3月の「南米産大豆」の天候相場にも注目する必要があります。

どういうことかと言いますと、、、

大豆生産量 1位 米国 (32%)ですが、

2位 ブラジル (31%)
3位 アルゼンチン(19%)

ブラジル、アルゼンチンの生産量を足すと50%にも上り、
南米産大豆は米国産大豆の生産量を上回っているのです。

90年代までは米国産大豆が世界生産量の50%を占めていたのですが、
米国産大豆の生産が減少したわけではなくて、
ブラジル、アルゼンチンの生産が増加したことで
そのシェアを伸ばしてきたのです。
つまり大豆の世界生産量は増加しているということですね。

北半球の米国産大豆の生育状況と
南半球の南米産大豆の生育状況が大豆価格を動かす変動要因となるため
大豆の天候相場は年に2回あるということになります。

天候相場が終わると、収穫去れた大豆の需要が材料となりますが、
これも、米国産、南米産とテレコで材料になってくるというわけです。

では需要国、消費が最も多いのはどこでしょうか。

消費量 1位はやはり 中国 (29%)

2位 米国 (18%)
3位 ブラジル (15%)

となっています。

◆米国需給

天候相場

4月~9月が天候相場ですが、
大豆の作付けはとうもろこしより10日ほど後に始まります。
よって、トウモロコシを作付するつもりでいた農家も、
天候要因などで作付ができなかった場合、大豆にシフトすることも。

USDA発表の作付意向面積(3月末)と
確定作付面積(6月末)のギャップが価格を大きく動かします。

天候のポイントとしては 作付け時の長雨や
7月から8月にかけての開花・着莢期の気温・降水量、
そして 収穫時の早霜、長雨などがリスク要因となってきます。

需給相場

需給相場にはいると次年度8月末の期末在庫率が材料視されます。
10%~15%が適正水準で、この域から外れると価格が動きます。
在庫率が下がれば価格上昇、高在庫率なら価格下落。


◆南米需給

南半球のため、米国とは生育サイクルが逆です。
10月~3月が南米産の天候相場期。
10~12月期が種まきシーズン、
1月の生育状況が重要で
3月が収穫期に当たります。

また、ブラジル内陸が主要生産地となるため
港までの輸送はトラック輸送。
米国産は川を使っての輸送なのに対し輸送コストがかさみます。


◆中国需給

大豆ミール、大豆油の需要増加に伴い、世界最大の消費国

米国、ブラジル、アルゼンチンの3ヶ国に輸入依存
1995年までは大豆の輸出国でしたが、現在は世界一の輸入国。
この20年で輸入量は90倍にも膨らんでいます。
当然ですが、現在中国で生産された大豆は輸出されていません。

食用油価格が高騰すると国家備蓄の放出などの政策をとることが
ありますが、このニュースが出ると大豆価格は下がります。

◆最後に円建てう輸入大豆価格について

CBOT大豆価格が10銭と動くとTOCOM大豆は470円の変動要因

為替が1円動けば400円 

フレート(海上運賃)がトン当たり1ドル上昇すれば130円

2012年には大干ばつで大相場を演じた大豆相場ですが
2013年から2015年まで3年連続で豊作が続いています。

昨年からのエルニーニョの影響が懸念される今年の天候相場。
どのようなポイントを押さえておけば大相場の予兆を掴むことが
出来るでしょうか。詳しくはオンデマンド放送で
植村さんのお話をお聞きくださいね。

原油価格底入れの条件、ここからの新材料とは [大橋ひろこコラム]
2016.01/15 大橋ひろこ 記事URL

原油価格下落が止まりません。そもそもの下落は「供給過多」に尽きるのですが、更なる下落があるでしょうか。ここからの原油価格動向を読むうえで何に注目しておくべきか。更なる下落を招く可能性がある新材料、あく抜けとなり得る「底入れの条件」などを検証いただきました。

 

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今回は番組初登場、よそうかい・グローバル・インベスターズ代表 松本英毅さんにお話を伺いました。

 

1:アメリカの在庫貯蔵能力を超えスポット市場へあふれた時

毎週水曜日、EIAから発表されるアメリカの原油・石油製品在庫統計が原油価格の変動要因となっています。増え続ける原油在庫の数字が発表される度に、原油価格下落が加速するというパターンが繰り返されていますが、原油の貯蔵能力の限界とされながらも、まだ地味に在庫増ペースが続いています。陸上タンクの貯蔵能力が限界に達しても、海上タンカーを借りての洋上在庫という手段があり、スポット市場で安価な原油を買って先物市場で売るといった鞘取りによる在庫を抱える取引が続いているようです。いよいよこの「在庫」を抱えることができなくなり、在庫が市場に放出されスポット(現物)市場にあふれ出れば、更なる価格下落を招くでしょう。在庫上限がどこなのか明確な数字は分かりませんが、在庫の増加が止まり、なおかつ減少もしなくなったなら、いよいよスポット市場への流出するサインかもしれません。在庫水準の変化を注視しておくこと。

 

2:中国の備蓄が止まった時

一般ニュースで「中国景気減速による消費鈍化」が原油価格の下落要因と解説されることもあるのですが、確かに消費量は鈍ってはいるものの、中国は安価な原油を購入して備蓄に回しているため、輸入量は決して減少していません。中国の輸入減による需給の緩みではない、ということは勘違いしないでおきたいポイント。ただ将来の懸念を先取りしているということですね。ただし、中国とて備蓄能力の限界はあります。中国の原油備蓄がとまり、いよいよ輸入が落ちて来れば、原油価格はさらなる下落を招く可能性は否定できません。

 

3:ドル高による国際商品価格低迷~米利上げペースは?

金融要因も原油をはじめとした国際商品価格下落の一因です。米利上げの影響は資源国や新興国通貨安を招いており、資源国は通貨安から更なる増産体制にはいるなどの悪循環。人民元安が止まらないのも、米国の利上げに起因するとの指摘もあり、2016年米国が粛々と金利を引き上げることで他通貨安が進み、金融市場の混乱がさらに拡大することとなれば、米国は利上げのペースを再考せざるを得ないとの見方も。松本さんは3月の利上げは実施される可能性が高いが、その後ドル高が加速し、金融市場の混乱が大きくなれば年後半の利上げは難しくなることもある、として、最終的にドル安となれば、原油価格も反騰すると解説くださいました。

 

4:シェール関連企業の社債デフォルトリスク

原油安によるシェール企業の採算悪化で、ハイイールド債のデフォルト懸念が高まっています。仮に比較的大きなシェール関連企業のデフォルトがあった場合、一時的には原油価格の上昇も見られるかもしれませんが、結局は、大手に吸収され生産は継続されるとみられます。実際に原油生産量が落ちるかどうか、、その点を見極めないと単発的な値動きに終わるでしょう。


 これらの材料が原油価格をどのように動かすでしょうか。

松本さんに、詳しくお話を伺っています。
オンデマンド放送で松本さんの解説をお聞きくださいね。

WTI原油30ドル割れ、底入れはまだ先?!~ゴム急伸の背景 [大橋ひろこコラム]
2016.01/13 大橋ひろこ 記事URL

12日のNY市場で、WTI原油先物価格は一時30ドルを割り込みました。需給が緩む中、中国経済の悪化懸念などから原油が売られ、1バレル=29ドル93セントの安値を付けました。30ドル大台割れは2003年12月以来となります。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は商品アナリスト小針秀夫さんに原油、金、ゴムなどの
商品市況についてお話を伺いました。

昨年2015年夏までは100ドル台で推移していた原油価格。
それが30ドル割れにまで下落した背景には
シェール革命による米国原油生産の拡大で米国が世界一の
原油生産国に躍り出ただけでなく、2016年からはこれまで戦略物資で
あるとして禁じられていた原油輸出が解禁されるなど、
原油供給増があるだけでなく、消費大国である中国の需要の先行きに
不安が生じていることなどが上げられます。

米国が利上げに踏み切ったことで、米ドルが上昇、ドル高という
金融要因も上値を抑えています。

2015年ゴールドマンサックスがWTI原油価格が20ドルにまで下落する
リスクがある、と予想し関係者を驚かせましたが、20ドル台にまで
到達してしまいました。さて、市場関係者が意識するターゲット示現
ということで、ここからの下値は深くないと考えてもいいでしょうか?!

しかし最近になってスタンダード・チャータード銀行が原油価格
10ドルまで下落するとの予想を出してきました。

中東最大の産油国であるサウジアラビアの原油生産コストは4~5ドルと
されています。財政均衡コストは90ドル前後と、現在の30ドル近辺の
価格でも財政赤字状態ではありますが、生産コストが低いため、
サウジはまだ30ドル台の価格では減産に踏み切ることはないとみられます。

小針さんは、昨今のコモディティ市況全般低迷を強いられる中、
鉄鉱石はプラチナなどは生産コストを大きく下回ってもなお
価格反騰の兆しが見られないほどの供給過多状況にあることを
考えると、原油市場においてもここからは生産コストが意識され、
あるいはターゲットとなる可能性は否定できないとして、
まだ底入れ感はないと解説くださいました。

1サウジの4~5ドルは大げさだとしても、、、10ドル台の可能性は
ある、というようにマーケットが認識し始めると
トコトン下がる相場があるかもしれません。

それから、原油安にも底堅かった金価格はショートカバーであると見られ、
また上値を抑えられて下落してきました。
小針さんは2016年半ばにかけて1000ドル割れを試す可能性がある、と、
こちらも底入れ反転はまだ先だとしています。

それから今日サーキットブレーカー発動の急伸となったゴム相場。
ゴム価格低迷で生産者に自殺者も出ているとして大規模デモが
計画されたことを受け、タイ政府が市場価格より高い値段での
買い取り策を発表したことを受けた上昇だそうです。

小針さんによると、こうした政府の買い取り作は一時的な価格上昇が
あっても、結局は生産者の増産に繋がり、在庫が積みあがるだけなので
将来的な価格下落の要因となってしまう、と解説くださいました。
高値追いは禁物でしょう。

詳しくはオンデマンド放送で小針さんの解説をお聞きくださいね。

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