国際原油市場の構造変化と米国の実力 [大橋ひろこコラム]
2019.07/31 大橋ひろこ 記事URL

2018年の米国の原油生産量は日量1,096万㌭、2019年は1,236万㌭に、2020年には 1,326万㌭にも増える見込みです。ちなみに1970年の970万㌭を上回って過去最高の生産を更新し続ける見通しです。

サウジアラビアの原油生産量は2018年1,038万㌭,ロシアは1,040万㌭ですので、サウジ、ロシアをも上回る世界一の原油生産国へと躍り出ています。

 
皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はエネルギー情報ネットワーク 山内 弘史氏をお迎えし
「国際原油市場の構造変化と米国の実力」をテーマにお話しを伺いました。

原油だけではありません。

石油生産量についても 2018年:米国が1,531万㌭,サウジ1,358万㌭,ロシア1,155万㌭
となっており、米国が世界一。

NGL生産量も、2018年:米国は435万㌭。2019年1~7月19日462万㌭,7月第3週479万㌭
と年々伸びています。

※地下から採取されたままの状態のものは「原油」ですが
原油を精製して製品化したものを「石油製品」といいます。


米国の産油量の大増産につれて国際石油市場で何が起きているでしょうか。

米国で生産された原油やその他石油製品は海外に輸出されています。
米国は、原油・石油製品・ガスのすべてが輸入国であると同時に輸出国でもあります。
この関係が、この数年で劇的に変わったのが原油で
2018年は日量200万㌭の輸出量でしたが、2019年1~7月19日には日量288万㌭に。
6月21日の週には377万㌭もの原油が米国から海外へ輸出されています。
米国2020年には石油純輸出国になると山内さんは指摘。


OPECが非OPEC協調国と日量120万㌭の原油減産を実施していますが
超過減産しても33%,160万㌭程度。
米国は日量300万㌭超の原油輸出量を誇る輸出国となるとみられ、
米国の原油増産・輸出増加を何とかカバーするだけで精一杯です。

原油だけではなく、石油製品輸出も大きく伸びています。
2019年1~7月19日には日量508万㌭にも上ります。
ここでもOPECは市場を奪われているのが実情。

一方で、米国の原油輸入は同期706万㌭で前年比11.7%も減少しています。
OPECからの対米国輸出が減少しているのです。

 

これでは原油価格はあがりません。
OPECプラスの減産が効果を現すためには何が必要でしょうか。

山内さんはイランとベネズエラの減産・輸出減が数字上必要だとお話しくださいました。

昨年今頃には270万㌭だったイラン原油輸出量は75万㌭に減少しているほか、
2016年には270万㌭/日だったベネズエラの原油生産量は80万㌭に落ち込んでいます。

OPECプラス160万㌭の超過減産とイランの150万㌭減産があって初めて
米国の増産・輸出増とイーブン。
しかし,米国の原油輸入減・石油製品輸出増までは現状では賄えない状況です。

したがって,価格は世界的な石油需要の成長鈍化には敏感に反応し
上値が重いのが現在の原油市況なのです。

ここからの原油価格の見通しなど詳しくは
ポッドキャスト配信で山内さんの解説をお聞きくださいね。

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ゴールド・プラチナ価格上昇の背景 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2019.07/25 大橋ひろこ 記事URL

金相場は、FRBが2019年の利上げ継続に慎重姿勢を示したことから上昇基調に転換。6月のFOMCの声明文が利下げを示唆するハト派の内容であったことから1,400ドル超えとなり、長年のレンジ上限を上方ブレイクしました。1,450ドル台から一段高となると、2013年5月の高値1,487ドル、1,500ドルを目指す展開が期待されますが果たして、、、。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はみんかぶ商品調査部門アナリスト森成俊さんにお話しを伺いました。

来週7月31日のFOMCで10年ぶりの利下げの公算が高くなっています。
米国の金融引き締め政策が終焉し金利上昇に歯止めがかかれば
金利のつかない金のデメリットが薄れます。

NY金先物市場では大口投機家のポジションは今年1月終盤から買いが増え、
7月2日には25万8,946枚まで急増しています。
NY金の取組高はFOMC前の6月17日は52万3,341枚でしたが、
今月18日時点で64万2851枚まで急増し、投資資金流入を裏付けています。

また金のの米国最大規模のETFであるSPDR金保有高は
6月FOMC後に急増し、今月24日時点で822.25トンを記録しました。
今年4月末の746.69トンから約10%もの増加となっており、
機関投資家らの金への関心の高さが伺えます。

GFMSが5月1日に発表したゴールド・サーベイ2019によると、
昨年の各国中央銀行など公的部門での金の需要は536トンとなり、
2017年の366トンから大幅に増加し、
2012年に544トンを記録して以来の高水準となっています。
地金、金貨の投資需要が2017年の1,031トンから923トンに減少しているのですが
中央銀行の買いがこれを補った格好ですね。

また、プラチナ相場も上昇基調に入ってきました。
金とプラチナ価格の逆転現象が長期化していますが、鞘縮小となるでしょうか。

詳しくはポッドキャスト配信で森さんの解説をお聞きくださいね。
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TOCOMゴム逆鞘は解消に向かうのか?! [大橋ひろこコラム]
2019.07/24 大橋ひろこ 記事URL


2018年11月に発生したエルニーニョ現象の影響が世界に広がっています。日本では日照不足による野菜価格高騰がニュースとなっていますが、米国穀倉地帯も長雨の影響でトウモロコシの作付けが遅れ、2013/14年度以来の低イールド予想、在庫率は13/14年度以来の低さとなったことでトウモロコシ相場が大きく上昇しました。欧州・旧ソ連・オーストラリアを襲った熱波の影響で小麦高、一方、南米では降霜の影響でコーヒー価格もボラティリティが上昇しています。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットエッジ(株)代表取締役 小菅 努氏をお迎えし
「天然ゴム相場の現状と今後」を解説いただきました。

天然ゴムは需要サイドからは工業品のイメージが強いのですが
供給はゴム樹木であり農産品です。
主な生産地は東南アジアに集中。今年は東南アジアの高温・乾燥懸念から
5~6月中旬にかけ天然ゴム相場が急伸しました。
足下では調整局面入りとなっていますが、注目されているのが当先の鞘です。


TOCOMゴム、RSS(期先)は年初から3月に向けて210円近くまで大きく上昇、
一度反落するも6/7に207.90円まで急反騰。その後7/16の174.0円安値まで
一気にねを削るも、足元では180円台中盤まで自立反発という状況です。
ところが、RSS(期近)物は一貫して230円水準で高止っており、
当先の鞘は一時50円を超える逆サヤを形成。
異常な逆ザヤはなかなか解消されぬまま、明日7/25(木)7月限が納会を迎えます。


産地タイではでは5月中旬から6月中旬にかけてゴム価格が急伸しました。
中国、東南アジア、インドの高温乾燥天候で「ハードウィンタリング」を
織り込む形で上昇前提にした価格形成となったのですが
減産樹から生産期へとシフトする過程で集荷量は例年並みのペースとなっており、
噂で買われた相場が事実で崩れる格好となっています。

一方で需要動向は芳しくありません。
ANRPC=1~4月期の世界天然ゴム需要は前年比+1.0%の454.4万トン。
中国GDPはQ2+6.2%、92年以来の低成長となっていますが
1~6月期の新車販売は前年同期比▼12.4%へと落ち込んでいます。
自動車販売はタイヤ需要に直結します。


 
供給不安も解消に向かう中、需要は伸び悩む傾向にあるなか、
何故TOCOMゴム市況は異常な逆ザヤを形成しているのか?!
国際相場と比較すると期近に割高感、期先に割安感がありますね。

小菅氏は「指定倉庫在庫の在庫保管能力」に注目されていらっしゃいました。
通常、国内に荷が流れ込み、在庫増加で期近は値下りするのですが
TOCOM指定倉庫在庫は7/10時点で1万1,831トンにも積み上がっています。
それでもまだ期近限月は値崩れをおこしていませんが、ここから先、
積み増し余地がないとの見方が価格をサポートしているとみられる、というのです。


4/20には1万2,999トンまで在庫が積み上がりましたが、足元でもこの時と同様に
入庫増加の兆候あり、在庫が限界まで増えれば、期近から価格が崩れるリスクも?!

明日7月限が納会を迎えるため、異常な高値を形成する限月は8月と9月限の2本に減ります。
勝負はこの2本の限月が納会を迎えるまででしょうか。
逆にいうと最長であと2か月の期近高が続く可能性はあるのですが
在庫環境によっては当限が崩れ、
逆サヤ解消からゴム相場が大きく崩れるパターンも考えられます。

詳しくはポッドキャスト配信で小菅さんの解説をお聞きくださいね。

パラジウムとプラチナ、異なる需給バランス [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2019.07/18 大橋ひろこ 記事URL

パラジウムは3月に1600ドルをつけてから投資家の利食い売りにより1300ドルまで下落し、レンジ相場となっていましたが、再び上昇し始めました。パラジウムは過去9年間、供給不足が続いており、供給不足幅は年々増加しています。これは一重に自動車触媒の増加によるものです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はICBCスタンダードバンク東京支店長 池水雄一氏をお迎えしPGM市況の現状と今後の展望を伺いました。


パラジウムは供給がほぼ安定的で増えることもありません。
一方、需要は年々確実に増加しているのですが
特に自動車触媒全需要のほぼ8割を占めており、
過去10年間で110トンもの大幅増。


2018年はパラジウムの触媒が使われるガソリン車の売上げは
約1%の減少になりましたが、中国そして欧州では、
近い将来に排ガス規制がより厳しくなり、
より多くのパラジウム(+ロジウム)を使う必要が出てきました。
これに対応すべく事前調達の動きも出ているようです。
車の台数よりも一台に使われるメタル量が増えていると池水氏。


この排ガス規制ですが、より厳しく複雑になっているようです。
そのスピードは技術の進化をはるかに超えるペースだとか。
規制当局はこれまで排ガスの排出量を減らすことをターゲットに
規制強化してきましたが、現在規制当局は、自動車の排ガス「試験」を
厳しくすることに重点を置き、これまでよりもより厳しいテストを
行うようになっています。これはフォルクスワーゲンをきっかけにした
ディーゼル車の排ガス不正が次々と発覚したことに起因しているものと思われます。
厳しいテストを通すために、より多くのPGMが必要だということです。

では、価格が低迷しているプラチナによる代替は何故起きないのでしょうか。
池水氏に詳しく教えていただきました。

解説は是非音声でお聞きください。

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TOCOM濵田氏に聞く「世界経済と金、原油」 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2019.07/17 大橋ひろこ 記事URL
米中貿易摩擦の影響がジワリ世界経済に波及する中、米国の主要株価指数は軒並み史上最高値を更新。労働市場も堅調ですがFRBは7月のFOMCで「予防的利下げ」に踏み切るとみられています。日本経済は秋からの消費増税を前に株価も冴えない展開が続いていますが、市場で話題となっているMMT理論とは?!

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は予定を変更し東京商品取引所 代表執行役社長 濵田 隆道氏に「どうなる世界経済と金・原油」をテーマにお話を伺いました。



現代貨幣理論(現代金融理論)と訳されるMMT。
自国通貨の発行権を持つ政府が財政破綻することはないとして
財政赤字は脅威ではないとする理論ですが、
なぜいま日本で議論が活発化しているのでしょうか。

利下げという緩和カードがある米国と違って
日銀の金融緩和策に期待できるカードはほとんど残されていません。

金融ではなく、財政拡大によって景気を下支えしなくてはならない時が来るのでしょうか。
濵田氏に解説いただいています。

また、金利が付かない資産であるゴールドは、米国の利下げによって
そのデメリットが薄れると考えられますが、
ゴールドは6月に急騰し、長かったレンジ相場の上限をブレイクしましたが、
原油価格は上値が重い展開が続いています。


OPECプラスは減産延長で合意しましたが、
米シェール増産が減産効果を打ち消しているだけでなく
米中貿易摩擦の影響で世界のエネルギー需要が鈍化することも懸念されています。

ここからのゴールド、原油の見通しもお伺いしました。

何故中東産原油がWTI原油価格より高い状態が続いているのか、などなど
詳しくは濵田氏の解説をお聞きください。

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アストロロジー・テクニカルから読む日経平均とゴールド [投資α情報(大橋ひろこ)]
2019.07/11 大橋ひろこ 記事URL

アストロロジー・サイクル論の第一人者レイモンド・メリマン氏の2019年フォーキャスト、上半期を振り返り下半期を予測いただく時期となりました。コメンテーターの投資日報社の林知久氏にメリマン氏独占インタビューを受けて解説をいただいています。特別番組「メリマン・スペシャル~2019年後半を読む!のポイント」は7月15日12:00オンエア。スペシャルコンテンツ「「メリマン・スペシャル~2019年後半を読む!」CD、音声ダウンロード版は2019年7月23日(火)発売!です!


林氏は、メリマン氏の下半期展望と、投資日報社で今春から発売開始したギャン理論からマーケットを展望する「中原駿レポート」が、非常に似ているとし、どちらも日経平均の夏に向けての上昇と、これが最終局面であるという点が合致していることを指摘されています。興味がある方は是非。


さて、メリマン氏、中原氏共に足下の日経平均株価は強気見通しですが、
林氏は、テクニカル分析からも強気が裏付けられるとしています。

4月以降、日経平均には大小含め「窓(ギャップ)」が散見されますが
目立ったものだと7回もの窓が確認できます。
最も重要なものは5月31日の安値と翌週6月3日の高値との間で出現した
ギャップダウン(20,438~20,581)
6月4日の高値と5日の安値との間で出現した
ギャップアップ(20,464~20,646)。

特に6月4日の安値は「アイランド・リバーサル・ボトム」と呼ばれる
チャートパターンになっており、加えて、6月4日の安値は逆三尊の頭で
あった可能性が高いことから、強気のチャートパターンであると解説くださいました。

現在は5月7~8日の相場で生じた21,639~21,875円の窓と
6月最終週から7月第一週にかけて生じた21,338~21,559の窓の間で
もみ合っていますが、上放れる公算が高いとご覧になっています。
21,000~21,500円付近にある2本のネックラインがサポートです。


そしてゴールド。


6月に引け値ベースで1,400㌦を超え長期レンジ上限を上方ブレイク。
NY金相場は2015年12月の安値を中心に、前後30カ月程度の日柄で
構成されたなべ底型の底打ちを完成。
このパターンで底入れした場合、中心となる安値を軸に
左右対称の相場展開になる事が多く、
2011年9月から2013年6月までの下げ相場の逆パターンになる可能性がある
と林氏。となると年内は少なく見積もっても1,500㌦~1,600㌦、
最大で1,700~1,900㌦まで上昇する可能性があるそうです。


しかしながら日足で見ると6月25日の1442㌦と7月3日の1,441㌦で
ダブルトップにも見え、買いにくい高値であることも確か。
林氏は現在が水星逆行中であることは見逃す事が出来ないとし
この期間に起こりうる事象について詳しく解説くださいました。

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苦境にあえぐ米シェールオイル企業 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2019.07/10 大橋ひろこ 記事URL

7月1日、OPECプラスの会合で減産期間の9カ月延長が合意されましたが、その直後2日の市場で大きな急落に見舞われた原油相場。世界の景気減速によるエネルギー需要の伸びの減少が懸念されており、市場は減産延長は織り込み済みだったとみられます。
また、この5~6月はタンカー攻撃などのきな臭いニュースも相次ぎました。イランと米国の対立、軍事衝突のリスクの高まりなどは本来原油の下支え要因ですが、これも足元の原油市場では原油の押し上げ要因とはなっていないようです。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はエネルギーアナリスト 大場紀章氏をお迎えしお話を伺いました。


様々な原油押上げ要因にも反応鈍い原油市場。
この背景には「米シェール生産の増加」が指摘されています。

米国は今やサウジアラビアやロシアを抜いて原油生産量世界一です。
その生産量は増加の一途を辿っているとされ、中国の景気減速の懸念とともに
原油価格の上値を抑えているとされてきました。

が、大場さんは「増産量は2018年の前年同月比220万バレルをピークに
徐々に減ってきている」点が気がかりだと指摘。
確かにシェール企業のシェール生産動向を見るうえで指標とされている
掘削リグ稼働数も2018年11月の880基をピークに足下では780基まで減少してます。


実は、WTI原油価格は昨年10月の高値70ドル台後半から40ドル台前半まで
急落して以降、投資家らのシェール企業への投資が冷え込んでいます。
原油価格は12月には底入れし2019年5月に向けて65ドルを超えるまでに
回復してきたのですが、投資家らが戻ってきていないというのです。


大場さんによると第1四半期の米シェール企業の決算は
調査した40社のうち36社がネガティブキャッシュフロー。
シェール企業は200社近くありますが、今年すでに8社が倒産、
あるいは倒産の危機に瀕しているとか。


この背景には2015年のチャイナショックと呼ばれたマーケットの急落局面で
原油価格が30ドルをも割り込むまでに下落したアイに
150社ものシェール企業が倒産に追い込まれたことに起因するのではないか、
と大場氏。投資家らはそのトラウマから慎重になってしまっているのです。


さらに中国の原油輸入は2019年4月に過去最高の1060万バレルに達したと
報じられましたが、4月には920万バレルに減少、5月には840万バレルに落ち込んでおり、
中国の需要の減退も投資意欲を低下させる一因であると思われます。


現在、米シェール企業の原油生産コストは平均で40~50ドルとされていますが、
現状の60ドル台では利潤が薄く、原油価格が上がらないと投資家が戻ってこない
可能性も否定できません。


ということで、目先は需要の伸びの減少などが原油価格を抑える中、
シェール企業の苦境が続区とみられますが、
シェール産業全体への投資が鈍ることは長期的に何を意味するのでしょうか?!


大場さんは、2019年後半にかけシェール生産量に陰りが見えてきたときに
投資不足による生産能力の低下が焦点となれば
原油価格が大きく動く可能性に言及、詳しく解説くださいました。

また、地政学の供給リスクはイラン、リビアなどの国に注目とか。


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二極化するコモディティ市況、ここから [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2019.07/04 大橋ひろこ 記事URL

コモディティマーケットは二極化しています。大豆やトウモロコシ、小麦、コーヒーなどの農産物と金や銀が上昇していますが、アルミ、ニッケルなどの産業素材、そして天然ガスなどの一部エネルギー銘柄は冴えない状況が続いています。堅調だったゴムが足元で大きな下落となってきています。何が明暗を分けているのでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はトーキョー・トレーダーズタイムズ代表小針秀夫氏をお迎えし
コモディティ市況の現状と今後の展望をお話しいただきました。



NY金は6/25に一時1443ドルまで上昇し約6年ぶり高値を示現。
東京金も6/25に一時4932円まで上昇して4年5カ月ぶり高値をつけました。
FRB(連邦準備制度理事会)が6月FOMCで2019年中の利下げを示唆。
次回7/30~31開催のFOMCで利下げとなる公算が強まっていることから
米金利が低下、金利のつかない金にとってはポジティブ材料です。



一方で原油は上値が重い展開が続いています。
7月2日OPECブラスが減産を決定した直後、原油価格は大きく下落しました。
減産延長合意は予想されていたことで、材料出尽くしの売りとみられますが
その先に世界的な景気後退に伴うエネルギー消費の減少懸念もあるようです。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチのアナリストは
今後の原油価格の見通しとしてバレル30ドルを予測していますが、、、。



そしてゴム相場。東京は当先のサヤが逆ザヤ化して、
足元の需給が引き締まっていることを示していたはずですが、
足下では急落に見舞われています。
産地の原料価格は高騰しているのですが・・・。

上海ゴム相場は日足の下値支持線を割り込んでおり、下値不安が広がっています。
上海ゴムは、米中貿易摩擦の問題から中国の景気減速の懸念が底流していることが
上値を重くしていると小針氏。


この上海ゴムの下落が東京を含む国際ゴム相場の下落を先導しているようです。
世界最大の天然ゴム産地であるタイは例年、3月から5月にかけて
ウインタリング(落葉期)入りして生産活動が停滞します。
これに伴う減産期は4月から6月にかけて。
今年も5月から6月にかけては減産に伴い在庫が急速に減少しました。



この結果、原料であるUSS(アンスモークドシート)が高騰し、
原料の争奪戦がおこり船積の契約が履行できなくなっているシッパー(輸出業者)が
出ていると小針氏。

2011年から続いている天然ゴム価格の大幅下落によって、
タイのシッパーの経営が大きく悪化しているという背景もあり
5月には、中堅の天然ゴム企業のBRIGHT(ビーライト)が経営破綻。
タイの老舗大手企業であるリーラバーをはじめ、テクビハンやタイファーは
中国のシノケムに買収されて現在中国企業となっています。



またタイ南部最大の天然ゴム企業のボンバンデイットも中国企業の海南ラバーの傘下に。
そのうえボンバンディットは経営悪化のため現在従業員の一部をレイオフしています。



今年の原料不足でゴム原料不足でタイの一部シッパーが契約不履行となる懸念が残り
これが足元のゴム不足を誘って、東京市場の逆ザヤ形成につながっているようです。
7月4日時点での東京ゴム(RSS)の当先の逆ザヤは40円を超える
大幅なバクワデーションとなっていますが、、、。



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とうもろこし実作面積増のサプライズで波乱の天候相場 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2019.07/03 大橋ひろこ 記事URL
7月は受粉期という非常に重要な時期を迎える米国トウモロコシ市場。今年は春先からトウモロコシの作付けの遅れが指摘され、5年近くにわたる揉み合いから上放れるかに見えたのですが、、、。59年振りの作付遅れは解消したのでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今日は資源・食糧問題研究所 代表 柴田明夫氏をお迎えしトウモロコシ生育状況と今後の相場展望を伺いました。

USDA米農務省が6月28日に発表した、主要作物の実作付面積は、
ネガティブサプライズとなりました。

トウモロコシ前年比3%増(9170万㌈)
大豆10%減(8000万㌈)
小麦5%減(4560万㌈)

なんとトウモロコシの作付け面積は3%増。

これを受け、週明け7月2日のシカゴ穀物市場では、
トウモロコシ(415セント、前日比▲9.25セント)、
大豆(889、▲14.75)、小麦(511、▲15.5)といずれも急落となりました。


中西部の穀倉地帯では、春先からの大雨・洪水・低温が続き、
4月からのトウモロコシの作付が大幅に遅れ、作付放棄する農家が急増。

米農務省が5月より毎週発表している作付進捗率は
5日23%(平年46%)→12日30%(同66%)→19日49%(同80%)
26日58%(同90%)→6月2日67%(同96%)→16日92%(同100%)、
そして23日時点では96%(100%)と大幅に遅延していたはずですが、、、?!

1980年のデータ収集開始以来、最も遅い進捗率だったのですが
6月末に向けて猛烈に作付けが進んだということなのでしょうか。

作付面積はサプライズの前年比増とはなっていますが、
懸念されるのが発芽進捗率(Corn Emerged)です。
6月23日時点で89%(99%)に留まっているのです。


例年なら7月第1週から2週にかけての時期が授粉期となりますが
今年は作付けが遅れ発芽率も遅れていることから授粉時期が後ずれすると目されています。
7月下旬にずれ込むと、穀倉地帯は高温乾燥リスクが高まります。
この時期の受粉がうまくいくでしょうか?!

授粉期を前に現段階で今年の作付面積を判断するのは難しく、
7月11日あるいは8月12日の需給報告を待つ必要があるとしています。

7月の需給報告発表時点では受粉が始まってもいないかもしれませんね。


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日本エネルギー経済研究所・小山氏に聞く原油相場 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2019.06/27 大橋ひろこ 記事URL

米国の利下げ期待の高まりから、米国株市場は史上最高値圏へと上昇、ゴールドは長いこと1350~1370ドルが上値抵抗となっていましたが、これを突破すると1400ドル台へと水準を大きく切り上げました。典型的な金融相場の様相を呈していますが、原油相場の値動きは抑制的。米株との相関性も低下しています。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は日本エネルギー経済研究所 主席研究員 小山堅氏をお迎えし原油相場を取り巻く材料とここからの展望を伺いました。


原油相場、足元では金融相場との相関が薄れている背景には、
米中貿易摩擦から中国はじめ世界の景気後退リスクが懸念され始めていることで
エネルギー需要の伸びが下方修正されていることが影響しています。


米シェール革命で、米企業が社債を発行し資金調達を行って原油・ガスの生産を
行うようになってから、金融要因が原油市場にも色濃く反映するようになっていますが、
そうはいっても原油はコモディティ。需要がないのに生産が過剰となれば
需給が緩み価格は下落していきます。


ただし、足元原油の需給はバランスしており、価格に及ぼす影響は大きくありません。
あくまで、米中貿易摩擦の影響から中国の購買力が低下する「リスク」を
先に織り込み始めたようです。
その意味では週末の大阪G20での米中首脳会談はエネルギー関係者からの
注目度も高いのだとか。

OPECプラスの定例総会が6月25日から7月1~2日に変更になったのも
G20での米中トップ会談を受けてから考えたいとの思惑があるのでは、と小山氏。


また、トランプ大統領はイラン攻撃を10分前に中止したことを明らかにしていますが
米国とイランとの対立、緊張の高まりが今後原油市場に及ぼす影響は?!


地政学リスクの考え方、そしてその後の原油価格動向、、、。
小山氏に詳しく伺っています。
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