原油先物市場、順サヤから逆ザヤへ?!価格高止まりの背景 [大橋ひろこコラム]
2017.03/02 大橋ひろこ 記事URL

2016年の世界の石油需給は日量160万バレルプラスでした。2017年予測は日量140万バレルプラスと2016年比では若干減少するも、これまでの平年では日量120万バレルプラスであればいい好調な数字であったことを考えれば、需要見通しは年々上方修正の流れにあります。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットエッジ代表の小菅努氏にお話を伺いました。

米国の原油在庫は余剰感があり、原油価格は早晩崩れるとした見通しもありますが、
小菅さんは米国在庫はシェール増産分があるほか、その分の輸出がまだ
軌道に乗っていないこともあり、特殊なマーケットとなってきていると指摘。

「OECD(先進国)在庫」が、正しく世界の原油需給を把握するうえで重要。

※米国在庫は毎週発表されるため即時性が高いことで注目されています。
OECD在庫はIEA月報で確認できますが、若干データー古い。

IEA月報では2016年10-12月期のOECD原油在庫は日量80万バレルもの減少でした。
今後の予想では日量60万バレル程度の減少の見込み。
単純計算で1カ月で1800万バレル、半年では1億バレルあまりの原油在庫減少となります。

5年平均で見れば原油在庫はまだまだ余剰感は高いものの、
確実に在庫は減少のトレンドに入ってきていることが確認できます。
小菅さんは新興国消費が伸びていることと、意外と高いOPECの減産遵守率、
これが効いていると解説くださいました。

こうした需給の引き締まりが、ファンドの買い越しが過去最高に膨らむも
原油価格が高止まり状態にある背景とみられますが、
小菅さんは原油先物市場のカーブの変化にも注目されています。

原油価格は高値ボックスで値動きが鈍いのですが先物カーブ(サヤ)は急変動。
当限と1年先物との比較では順サヤ解消が進んでいるのです。
昨年末には5ドルほどの順サヤだったものが足元ではほぼゼロに縮小。
逆サヤ化も視野に入り始めています。

過去の原油相場高騰は逆サヤ(or順サヤ解消)局面で発生しています。
チャートをご覧いただくと2007年~2008年の原油高騰時も逆ザヤでした。

こうしてみると、逆ザヤが異常事態ということはないことがわかりますね。
小菅さんによると2000年以降 順サヤ482週(54%) vs 逆サヤ413週(46%)
どちらかというと順サヤである期間が長いですが、それほど違いはありません。
そして、価格が上昇するときは逆ザヤである局面であることが確認できますね。

逆サヤ=将来の需給緩和予想ではなく足元の需給ひっ迫(需給緩和解消)との評価
につながるのです。むしろ、順サヤは原油安のリスクとなっています。

OPECは、逆サヤが協調減産の「中間目標」と認識していると小菅さん。
投機筋の買い越しが膨らんでいるのはこうした背景にもありそうです。
原油価格はさらなる上昇もありそうですね。

詳しくはオンデマンド放送で小菅さんの解説をお聞きくださいね。

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トランプ大統領演説受けてドル一段高 [大橋ひろこコラム]
2017.03/01 大橋ひろこ 記事URL

注目されたトランプ大統領の議会演説。内容によってはマーケットの波乱も指摘されていましたが、終わってみれば日経平均は274円高、ドル円相場は円安ドル高が進行し113円台へと上昇しています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はソニーフィナンシャルホールディングス 為替アナリスト
石川久美子さんにドル円相場の動向と今後のポイントを伺いました。

トランプ大統領の議会演説は、新味に欠けるものでしたが具体性に欠ければ
マーケットの波乱要因とする事前予想とは裏腹に、演説終了後にはドル高が加速。
どうやら具体的な内容にはならないことは、演説直前までにマーケットに
織り込まれる形でドル円相場は111.60円台まで下落しており、
リスクに備えてポジション調整が進んでいたことで、
失望によるショックはそれほどなかったものとみられます。

演説を前にダドリーNY連銀総裁が、
「金融引き締めの必要性はかなり切迫している」とタカ派発言。
石川さんは、NY連銀総裁はFRB副議長でもあるほか、
これまで中立スタンスであったのに、ここにきて利上げに積極的な発言を
行ったことのインパクトは大きいと指摘。

市場の関心はトランプ大統領演説から3月のFOMCでの利上げに
シフトしたと解説くださいました。

とはいえFOMCが開催される3月15日はオランダの選挙も重なっています。
欧州政治リスク警戒はないのでしょうか。

オランダは極右政党の自由党(PVV)の支持率が高まっており、
政権与党の自由民主国民党(VVD)を上回る調査結果も出ています。
自由党(PVV)党首のウィルダース氏はオランダでEU離脱を問う
国民投票を実施すると主張しているのですが、、、。

石川さんはオランダ自由党が勝利しても政権樹立は難しいことを指摘。
それほど大きなリスク要因ではないと、オランダ選挙のポイントを
詳しく解説くださいました。

ここからのドル円相場のポイントは?!
詳しくはオンデマンド放送で石川さんの解説をお聞きくださいね。

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小次郎講師のトレードラジオ講座~ボリンジャーバンド活用編 [『小次郎講師のトレードラジオ講座』第3期(~17年3月)]
2017.02/28 大橋ひろこ 記事URL

毎週火曜の小次郎講師のトレードラジオ講座。トコムスクエアにて公開生放送終了後、ミニセミナーでより詳しい解説を行っています。たくさんの受講生が毎週、トコムスクエアにご来場くださっています。投資をより深く学びたい方は、是非お気軽にトコムスクエアまでお越しくださいね。もちろん、公開生放送揉みにセミナーも無料です。

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皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はLesson11
「ボリンジャーバンド活用編」。

ボリンジャーバンドは3つの視点で分析します。

①トレンドの方向性
②ボラティリティ
③相対的価格の高さ

この3つの組み合わせでトレンドを見出し、
トレンドに乗るのがボリンジャーバンドを使ったトレードの醍醐味。

「トレンド」はミッドバンドで確認します。
「転換点」はバンド幅で見極めます。

巷に広まっている「+2σで売り」という逆張りではなく
+2σを超えたところを買うのです。

ただし、「スクイーズ」状態であることを確認、
バンド幅が前後の期間の中で最小に狭まっている「スクイーズ」からの
バンド拡大局面をとる「バンドウォーク」が最も妙味があるトレンド局面です。

安定上昇トレンドでは価格は+2シグマ近辺で小さく上下動しながら上昇。
バンド幅はほぼ並行でミッドバンドは右肩上がり。
安定下降トレンドでは価格は-2シグマ近辺で小さく上下動しながら下降。
バンド幅はほぼ平行でミッドバンドは右肩下がり。

バンド幅が前後の期間の中で最大に広がっているところをボージと呼びますが
これを確認するまでトレンドに乗り続けて利を伸ばすことが肝要なのです。

知れば知るほど奥が深いボリンジャーバンド。
その極意はオンデマンド放送で小次郎講師の解説をお聞きくださいね。

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米株高でも買われているゴールド [大橋ひろこコラム]
2017.02/23 大橋ひろこ 記事URL

金ドル建て現物価格は2月に入って1250ドルに迫るところまで上昇してきました。2017年はドル高となる予想が多い中で、ドル高とは逆相関関係にあるゴールドが強いのは何故でしょうか。

 

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今日はみんかぶ商品調査部門アナリスト森成俊さんにお話をうかがいました。

 

2017年の金利引け上げ見通しは2~3回実施との予想が多いなか、

NYダウはトランプ政権への期待から史上最高値の更新が続いています。
ゴールドは株とも逆相関関係というのが教科書的な解説ですが、

現在は米株の高値警戒感から金をリスクヘッジとして買う動きが強いとみられます。

 

金ETFの金現物保有高は今月22日現在、1,178.85トンで

先月末の1,136.75トンから3.7%増。年初の1,159.85トンから約1.5%の増加です。

機関投資家らの資金流入が確認できますね。

 

また、ヘッジファンドら大口投機家の買い越しは今月14日現在、

10万9,407枚となり、3週連続で10万枚以上の買い越しを維持。

多い時には20万枚を超えますので、まだ買い越し増加の余地あり。

実需は中国が弱いもののインドで婚礼シーズンを迎え、需要回復の動きも

みられるようです。

 

東京金先物価格は、2月16日に昨年7月21日以来の高値となる4,512円まで上昇。

昨年7月20日の高値4,523円が抵抗線となっていますが、4,523円突破なら

昨年3月7日の高値4,622円が高値目標になると森さんは解説くださいました。

 

詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。

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膠着する原油先物市場、ここからのポイント [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2017.02/22 大橋ひろこ 記事URL

原油先物市場は3か月近く膠着状態が続いています。米国の原油在庫増でも、OPEC/非OPEC産油国の減産期待で下値固く推移しています。このレンジ、どちらにブレイクするでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオイルエコノミスト藤沢治さんにお話を伺いました。

2月14日時点でのNYMEXの大口投機筋のNet Longは
50万8千枚を超えています。これは、総取組高の23.3%で
前週の21.8%から増加、下値固い相場の買い手はヘッジファンド勢ともいえそうです。
在庫高から原油価格が下落しても不思議はないのですが、、、。

藤沢さんに今後の原油価格変動要因となり得るポイントを伺いました。
OPEC/非OPECの減産合意に関してはその遵守率が注目されていましたが、
意外と減産遵守率が高いことが評価されているとの声がある一方、
その継続性の意味では、5月のOPEC定例総会で、減産が延長されるか
更なる減産に踏み切れるかどうかが問われることになるだろうと藤沢さん。


というのも、ロシアは、1月には日量10万バレルで目標の日量30万バレルの減産は、
3月末にかけて段階的に実施という状況、リビア、ナイジェリアも増産しており、
現状のままでは需給リバランス時期はかなり遅れそう。

現在OECD在庫は、先行き68日をカバー。本来は57-60日程度でバランス。
リバランスは、需要が良ければ年末までに、と推測されます。
上半期にリバランスするとは、今の時点では予想できないと藤沢さんは指摘されています。

今年の世界の石油需要増は、前年比で大体日量140万バレルと予想されているのですが、
原油価格が徐々に上がっていることに加え、トランプ政権の経済政策によっては、
新興国の経済成長が低迷し、需要が伸び悩むことも予想されます。

また、米国シェールオイル増産も需給緩和バイアス。

ただ、市場は地政学的要因による一時的高騰も織り込んでいるようです。
イランへの制裁復活、イスラエル/パレスチナ紛争の激化など、トランプ政権では
中東の紛争激化が想定されています。

ここからの原油価格予想は?!

詳しくはオンデマンド放送で藤沢さんの解説をお聞きくださいね。

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小次郎講師のトレードラジオ講座~ボリンジャーバンド基礎編 [『小次郎講師のトレードラジオ講座』第3期(~17年3月)]
2017.02/21 大橋ひろこ 記事URL

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皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はLesson10「ボリンジャーバンド基礎編」。

米国の現役テクニカルアナリスト、ジョン・ボリンジャー氏が
考案したテクニカル指標ボリンジャーバンドですが、
「逆張り」と「順張り」の2つの取引手法で使えるとして解説されていることが多いですね。

小次郎講師は正しく使われていないケースが多いと指摘。

正しく使うためには、ボリンジャーバンドが何を表している
テクニカルインジケーターなのかを理解する必要があります。

ボリンジャーバンドは、20日移動平均線である中心線(ミドルバンド)と
その上方に描かれる+1σ(シグマ)、+2σ、+3σの3本のラインと
その下方に描かれる-1σ、-2σ、-3σの3本のラインがありますが
表示はカスタマイズできますので、上下1σのみ表示の3本ボリンジャーバンド、
上下に2σを表示した計5本のもの、上下に3σの計7本と使う人によって異なっていたりします。

一般的に「逆張り」使用時の解説には、、、

ボリンジャーバンドは統計的に、
価格が+1σから-1σの間に存在する確率は、68.3%
価格が+2σから-2σの間に存在する確率は、95.5%
であるため、±2σを抜けてしまう確率は極めて低いということになります。

つまり、そのような状態は長く続かないとして、
上昇時に+2σに到達すれば売り、下降時に-2σに到達すれば買う、
というトレード手法が、広く解説されています。

しかし、小次郎講師は「正規分布」であれば成立する手法だが、
ボリンジャーバンドは「20日観の終値から算出」された標準偏差。
これが正規分布であるということはありません。

つまり、その確率通りの値動きとなることを期待してはいけないのです。

標準偏差とは、データの散らばり具合(ばらつき)を表す数値。
ばらつきが大きいと標準偏差は大きくなり、ばらつきが小さいと小さくなります。
これが「σ」で表されているのがボリンジャーバンド。

対して偏差値とは相対的なそのデータの位置づけを示す数値です。
平均値を50とし、平均値から1シグマ上が60、1シグマ下が40と計算
します。小次郎講師は、「ストキャスティクス」が「現在の点数」を
表すなら、「ボリンジャーバンド」は「現在の偏差値」を表す指標だと解説くださいました。

+2σが偏差値70・・・早慶レベル
+1σが偏差値60・・・明治・法政・立教レベル

という風に解説されると、ボリンジャーバンドが何を意味しているのかが
何となく見えてきませんか?!

詳しくはオンデマンド放送で小次郎講師の解説をお聞きくださいね。


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金利上昇にも崩れぬ金相場、2017年のテールリスクとは [大橋ひろこコラム]
2017.02/16 大橋ひろこ 記事URL

今週、FRBイエレン議長は議会証言で3月のFOMCでの利上げの可能性も排除しないというタカ派的な発言をしたことで、2017年はいよいよ米金利が本格的に上昇するものと思われますが、金価格は意外にもしっかりとした推移を続けています。金利上昇・ドル高は国際金価格にとってネガティブ要因ですが、なぜ金価格は上昇基調を崩していないのでしょうか。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケット・アナリスト菊川弘之さんにお話を伺いました。

原油市場もまた、高値圏で膠着したままです。
WTI原油価格は50~55ドルのボックス相場で高止まり。
ファンド筋は過去最大レベルのロングを抱えたまま次の展開待ちの
様相となっていますが、OPECの減産遵守率が意外にも高いとはいえ、
非OPECの減産が遅れていることや米国シェールが増産基調に
なってきたことを考えると、手仕舞いが入らないことに違和感を覚える相場。

菊川さんは、リスクに備えた相場となっていることを指摘。

トランプ大統領は選挙期間中、在イスラエルの米国大使館を
テルアビブからエルサレムに移転すると発言していました。

実はこの件、米議会が1995年に大使館移転を認める法案を可決しています。
しかし歴代の米大統領は半年ごとに大統領令を発して移転を凍結させてきました。
半年毎に大統領令によってこの問題は延期、凍結されてきました。
最後の大統領令は昨年12月、オバマ前大統領によって発せられていますが
今年5月には再びその期限がやってきます。

トランプ大統領が一言「議会の判断を尊重する」としてこれを認めれば
実現するわけで、早ければ5月に判断を下す可能性があるとの憶測が
原油市場でも意識されているものとみられます。

こうした紛争につながりかねないテールリスクに加え、
2017年は欧州が選挙年にあたり3月にはオランダ、4月にはフランスの選挙が。
2016年は英国のEU離脱、トランプ大統領勝利とポピュリズムの台頭から
予想外の結果がマーケットを混乱させましたが、、、。

トランプ新政権のエネルギー政策と中東リスクが原油価格を下支えしており、
またリスクヘッジの金買いを促す流れとなっているようです。

ただし、季節要因的には灯油需要期からガソリン需要期の端境期に
入っており、製油所の定期修理などで原油の在庫の余剰感が出やすく、
目先は価格が緩む可能性もあると菊川さん。

3月の原油相場の陽線確率は低いのだそうです。

詳しくはオンデマンド放送で菊川さんの解説をお聞きくださいね。、

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トランプ政権後のエネルギー情勢と原油価格 [大橋ひろこコラム]
2017.02/15 大橋ひろこ 記事URL

2017年、WTI原油価格は1バレル=50ドル台前半で強含み推移を続けています。

OPECと非OPECは1月22日、昨年合意した協調減産に対する第1回監視委員会をウィーンで開催し、減産目標である日量180万バレルに対し、同150万バレル(80%)の減産を履行していると発表しましたが、2月13日公表されたOPECオイル・マーケット・レポートでも、1月の生産量は減産目標の9割を達成したことを明らかにしています。
ただしロシアなど非OPECの減産は目標60万バレルの約4割に留まりました。高い減産遵守率が原油価格の高止まりの背景とみられます。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は資源・食糧問題研究所 代表 柴田明夫さんに
トランプ政権後のエネルギー情勢と原油価格をテーマにお話を伺いました。

◆トランプ政権のエネルギー政策

エネルギー産業の強化を図ろうとするトランプ政権の閣僚人事には
石油・天然ガス産業の経営者が多いことが注目されています。

①世界最大の石油企業であるエクソンモービルCEOの
レックス・W・ティラーソンを国務長官(日本の外務大臣に相当)に起用。
石油産業の振興への姿勢を鮮明にしています。

ディラーソン氏はロシアの石油・ガスの探査開発など上流部門での
仕事で功績を挙げ、エクソンモービルのトップに上り詰めた人物です。

ロシア最大の石油企業ロフネフチのセーチン社長やプーチン大統領とも懇意で
あり、北極海やメキシコ湾での石油・ガス開発でロシアとの協力体制が
強まる可能性が高いことが指摘されています。

当然、彼はウクライナ危機に対して現在欧米が行っている
対ロシア経済制裁には反対の立場。


②米国の環境政策を指揮するEPA(環境保護局)長官には、
産油州であるオクラホマ州司法長官のスコット・プルイット氏が就任。
オバマ大統領のシェールオイル開発に関する環境規制に反対の立場を
表明しており、早速規制緩和の動きが。

建設が禁止されてきたカナダからテキサス州に原油を輸送する、
キーストーンXLパイプラインの建設も大統領令に署名がなされました。


③CIA(米国中央情報局)長官に起用された共和党下院議員の
マイク・ポンぺオ氏は、オバマ前政権のイラン核合意に
かねてから反対している人物であり、
新たなイラン制裁の作成に向け動き出しているようです。


④エネルギー長官のリック・ベリー氏は全テキサス州知事。
エネルギー産業を代表する立場にある人物です。


こうした閣僚布陣から打ち出される主要政策は、
①環境規制の緩和でその延長にはパリ協定離脱も視野にある、
②石油・天然ガスの増産と輸出拡大。
シェールオイル、シェールガス、石炭の増産へ。
③資源外交でロシアとの協力。
特に北極海やメキシコ湾での戦略的提携を進める―の3つ。

◆リスクをはらむトランプ政権の中東政策

トランプ政権にとって、国内のシェールオイル開発は
原油価格の押し下げ要因となります。エクソンモービルやシェブロンなどの
エネルギー企業やロシアにとって痛し痒しですね。


実際に足元では原油価格の回復もありリグ稼働数は、
昨年5月の404基を底に増加のトレンドに入っており、
2017年2月時点では728基が稼働しています。
これに伴い、シェールオイルの生産量も2016年12月時点で
日量454万バレルまで回復してきました。


しかし、中東情勢が緊迫化すれば、原油価格の上昇と
国内エネルギー産業の競争力強化の両方を手にすることができます...。
こうした観点から、トランプ政権の中東政策を見ると興味深いと柴田氏。


トランプ大統領は就任早々、イラク、シリア、イラン、スーダン、
リビア、ソマリア、イエメンなど政情不安定なイスラム圏7カ国出身者に
対する一時入国禁止令を発し、世界的な混乱を招いています。
また、中東政策に関して
親イスラエル、反イラン、イスラム国(IS)壊滅という
3つの「アイ(I)」政策を主張しています。


オバマ前政権で悪化したイスラエルとの関係修復を図るため、
駐イスラエル・米大使館をテルアビブからエルサレムに移すと発言。
仮にこれが実行された場合、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の
信者を巻き込む宗教戦争に発展しかねません。


また、トランプ氏は、前政権下で取り決められたイラン核合意を
「これまで行われた取引で最悪のもの」と酷評、
今後新たな制裁を含めた対イラン措置をとる可能性が高まっています。

これに対し、イランも弾道ミサイル発射実験を行うなど
両国の緊張が高まっていますが、今後、5月に大統領選を控えたイランで、
穏健派の労派に大統領に代わり再び反米強硬派が勝利する恐れが出てきました。


ISに対しては、壊滅に向けロシアとの共闘を模索し、
アサド・シリア大統領については存続を容認する姿勢。
サウジアラビアにとっては、IS壊滅は好ましいものの、
アサド政権の存続はイランの勢力を温存することになり看過できません。


これら中東情勢を巡るリスクが1つでも顕在化すれば、
原油価格上昇のシグナルとなるでしょう。
原油価格の上昇局面におけるシェールオイル生産拡大を図る
トランプ政権にとって願ってもない環境が整うことになるのです...。


OPECの原油減産遵守率は予想を上回ったとはいえ、
需給は決してタイトではありません。

また、投機筋の先物市場での原油ロングポジションは過去最高レベルに
達しています。この裏に、中東情勢の緊迫化が?!
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小次郎講師のトレードラジオ講座~誤解が多いストキャスティクス [『小次郎講師のトレードラジオ講座』第3期(~17年3月)]
2017.02/14 大橋ひろこ 記事URL


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皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はLesson9「ストキャスティクス活用法」。

ストキャスティクスは、誤解が多く正しく活用されていない印象が大きいのですが、
買われすぎ売られすぎを示す指標だと思っていませんか?!

70(80)%以上が買われすぎで売りサイン(←間違い)
30(20)%以下が売られすぎで買いサイン(←間違い)

だいたい、何が何に対して70%に達しているというのでしょう?!
その意味を正しく知るために、計算式から教えていただきました。

ストキャスティクスには3本のラインがあります。
え~自分が使っているチャートシステムでは2本表示ですけど、、?!
という方も多いかもしれません。

◆ストキャスティクスの3本のライン

%K  %D  S%D(スロー%D)

現在は、その3本のストキャスティクスのうち
%Kと%Dの2本を表示されたものを「ファーストストキャスティクス」
%DとS%Dの2本を表示させたものを「スローストキャスティクス」として
使用することがトレンドとなっているようですが、正しくは3本のラインがあるということを覚えてくださいね。

そして、その3本のうち主役、軸になるのは%Kです。

%Kは以下の計算式で表すことができます。

%K=(C-Ln)/(Hn-Ln)×100
※C :当日終値
※Hn:当日を含めた過去n日間の最高値
※Ln:当日を含めた過去n日間の最安値

ん~難しいですね。

わかりやすくいうと、n値は過去何日間の○日に当たる日数のこと。

要するに過去○日の値動きの最高値、最安値の幅の中で
今日の値位置は「下からカウントして何%のところに位置しているか」

ということを表したのが%Kです。


%Dは %Kの3日移動平均であり、 
S%Dは%Dの3日移動平均なのです。

ただ、それだけのことです。

問題は、その○日というのを何日間に設定するかがポイント。

実はストキャスティクスには「デフォルト」で統一された数字が存在しません。
ですから、業者さんによって、設定が全然違うのです。

5日、9日、13日、24日、、、皆さんのチャートでは何日設定になっていますか?

この数値が重要です。パラメーターと呼びますが、%Kの計算式のもとになる
n値は自分で変更することができます。

小次郎講師は検証と研究を重ね、この数値を「26」に設定するのがいいと
解説くださいました。覚えてくださいね、26です。

そして、この3本のストキャスティクスをどのように活用するのか。
小次郎講師は「S%D」が80%を割り込んで下げてくるポイント、
あるいは20%を超えて上昇してくるポイントがエッジのある局面である、
と解説くださいました。教科書的な使い方とは異なりますね。

詳しくは、テキストをお手に取っていただきながら
小次郎講師の番組内での解説をお聞きくださいね。

大相場演じた天然ゴム相場、その背景と今後 [大橋ひろこコラム]
2017.02/09 大橋ひろこ 記事URL

米株市場は堅調ながら、ゴールド市場もジワリ下値を切り上げてきました。株とゴールド市場が逆相関という教科書的な視点から見れば、このゴールド価格浮上は不気味ですね。この状況の下、金鉱株の上昇傾向が鮮明となっています。代表的な金鉱株の指標である「HUI指数」は右肩上がりのトレンドが継続。2016年12月中旬につけた安値165ポイントを起点として210ポイントまで、約45ポイント上昇(27%高)。個別でも、カナダのバリック・ゴールドは12%、米フリーポート・マクモランは20%、それぞれ年初から上昇してきています。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は商品アナリスト小針秀夫さんにお話を伺いました。


小針さんはテールリスクが金市場への資金流入を促していると指摘。
トランプ大統領の政策への不確実性、欧州の政治リスク、中国景気後退リスクなど
リスクを挙げればキリがありませんが、米国FRBの利上げというゴールド市場にとっての
リスクはすでに市場に織り込まれてしまったのではないか、と小針さん。
ここからのゴールド価格展望を伺っています。

また、小針さんには大相場を演じた天然ゴム市況についても解説いただきました。

今年に入ってからタイの南部で大雨の被害が出ている模様で
天然ゴム農園や水稲などで98万ライ(1ライ=1600平方メートル、15.7万ヘクタール)以上の農地に
被害が出たおり、タイ・ゴム協会が「南部の洪水の被害で天然ゴムの生産が約5%減少する見込み」
であることを明らかにしたと伝えています。

こうした供給リスクが材料視された側面もありますが、小針さんが注目しているのは
需要面。中国の天然ゴム消費の増加が続いています。
IRSG(国際ゴム研究会)による2016年当初の中国の年間天然ゴム需要見通しは490万トン。
前年2015年の467万トンとの比較で4.9%増とでしたが、この推定量は大きく上方修正され
530~540万トンに達する見込みです。

この見込み量が正しければ、増加量は前年より60~70トン超。

ちなみに2015年の日本の天然ゴム消費実績が67万トンでした。
昨年2016年の中国需要量の上方修正分だけで日本の年間分に匹敵するほどの規模となります。

この中国の需要上方修正の背景には新車販売が挙げられます。
中国の11月の新車販売台数は293万台に達し単月で過去最高を記録しましたが、
昨年1-11月の累計台数はこの11月の時点で前年同期比14.1%増の2494万8000台となり、
12月を待たずにすでに昨年実績を上回って過去最高が確定しています。
12月分を入れた推定の年間伸び率は14~15%が想定されています。

自動車販売はタイヤ需要につながりますね。

中国だけではありません。世界消費量第2位のアメリカも自動車販売が好調で需要が伸びています。
このため2016年の天然ゴム需給ギャップは、当初見込みの5万トンの供給過剰から一気に逆転して
40~50万トン程度の供給不足へと修正される可能性が高まっているということで、
この需要増がゴム価格上昇の大きな原動力だと小針さんは解説くださいました。

詳しくはオンデマンド放送で小針さんの解説をおききくださいね。

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