OPEC総会直前、原油価格動向~ゴム高騰は継続するか [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2019.12/05 大橋ひろこ 記事URL

前回11月ご主演時に、ゴム価格の上昇の背景に「アフリカ豚コレラ」の拡大がある、と指摘されたトーキョー・トレーダーズ・タイムズ代表の小針秀夫氏。

調整局面の金、上昇開始したゴム、その裏に...。
http://blog.radionikkei.jp/trend/date/20191114/


以降もゴム価格上昇は続いています。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。


今日はここからのゴム市況について小針氏に伺いました。


シカゴ大豆オイルは今年2月以来の高値圏で推移しています。
足元は大豆相場の下落に連動して下落しているものの
11月に一時32セントまで上昇し
今年5月の安値26セントから2割強の上昇を見せています。

豚コレラの影響で中国が大豆油など食用油の輸入を
増やしていますが、調査会社オイルワールドによると
中国は2018年10月~19年9月、
大豆油やパーム油などの食用油を1167万トンと
前年度よりも25%多く輸入したと公表しています。

ブタの飼料になる大豆の輸入が減り、
大豆を加工する大豆油の生産量が減っているのを
輸入で補っているのです。

また中国の品目別の輸入量で、大豆油は82万トンと
前期比で約2倍に拡大。パーム油も同2割増。

アフリカ豚コレラは18年8月に中国で初めて発生が
確認され、19年春までに全土に広がっています。農
業農村省によると、中国全体で豚の飼育頭数は8月、
前年同月に比べ約40%減っているとか。
今後も中国での感染が拡大した場合、
中国による食用油の輸入が増えるのは必至とみられます。


豚コレラの影響が予想外にも、米国産大豆油高、
パームオイル高につながり、これが天然ゴム相場の上昇にもつ
ながるという構図となっていますが、
このところ、コーヒーや粗糖などの農産物相場が
急上昇していることも、ゴム市場にも連想買いを誘う流れに。

また、小針氏には原油価格動向についても伺っています。
詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信で小針氏の解説をお聞きくださいね。
https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk

貴金属市場の動向と今後の見通し [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2019.11/28 大橋ひろこ 記事URL

2019年はゴールドが大きく上昇を見せた年となりましたが、9月4日に1,556.65ドルの高値をつけた後、高値調整局面入り。冴えない値動きを強いられています。反面、米国株式市場ではダウ、ナスダック総合指数、S&P500が揃って史上最高値更新。ゴールドから株式へと資金が流れているようです。

 

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今日はみんかぶ商品調査部門アナリスト 森成俊さんをお迎えし

貴金属市場の動向と今後の見通しを伺いました。

 

2019年は米国の金融政策が利上げから「予防的利下げ」へと大転換。
米10年債の利回りは7月後半に2%割れとなり
8月27日には1.50%割れまで下がりました。


米債券利回りの低下は金価格の下支え要因です。
ところが、予防的利下げの終了が示されると利回りは上昇基調へ。
他方、ゴールドが下落基調へと転じています。

 

NY金先物市場では大口投機家のポジションの買い越しは、
4月23日時点で、3万7,395枚まで急減していたのですが
4月終盤から買い越し幅が増加、9月24時時点で31万2,444枚まで拡大しました。

このレベルは過去最大水準。
ポジション調整がなければ一段高は期待できません。

 

金の米国最大規模の上場投資信託(ETF)であるSPDRの金保有高は
9月30日時点で920.83トンまで積み上がりましたが
10月以降は減少傾向にあり11月22日には891.71トンまで減少しています。

 

また金とプラチナ価格の逆転現象が長期化しています。
2015年1月は金が1,183ドル、プラチナが1,203ドルで取引を開始しましたが、
同年2月に価格が逆転し、以降、4年半以上、逆ザヤ化現象を継続中。
プラチナは900ドル台では売り圧力が強く上値が重い展開が続いています。

2020年は投資需要の減少を背景に21トンの供給過剰見通しだそうですが、、、。
(ワールド・プラチナム・インベストメントカウシル予想)。

 

ここからの金、プラチナ価格の展望は?!

Spotifyのポッドキャスト配信で森さんの解説をお聞きくださいね。
https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk

貴金属市場の動向と今後の見通し [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2019.11/28 大橋ひろこ 記事URL

2019年はゴールドが大きく上昇を見せた年となりましたが、9月4日に1,556.65ドルの高値をつけた後、高値調整局面入り。冴えない値動きを強いられています。反面、米国株式市場ではダウ、ナスダック総合指数、S&P500が揃って史上最高値更新。ゴールドから株式へと資金が流れているようです。

 

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今日はみんかぶ商品調査部門アナリスト 森成俊さんをお迎えし

貴金属市場の動向と今後の見通しを伺いました。

 

2019年は米国の金融政策が利上げから「予防的利下げ」へと大転換。
米10年債の利回りは7月後半に2%割れとなり
8月27日には1.50%割れまで下がりました。


米債券利回りの低下は金価格の下支え要因です。
ところが、予防的利下げの終了が示されると利回りは上昇基調へ。
他方、ゴールドが下落基調へと転じています。

 

NY金先物市場では大口投機家のポジションの買い越しは、
4月23日時点で、3万7,395枚まで急減していたのですが
4月終盤から買い越し幅が増加、9月24時時点で31万2,444枚まで拡大しました。

このレベルは過去最大水準。
ポジション調整がなければ一段高は期待できません。

 

金の米国最大規模の上場投資信託(ETF)であるSPDRの金保有高は
9月30日時点で920.83トンまで積み上がりましたが
10月以降は減少傾向にあり11月22日には891.71トンまで減少しています。

 

また金とプラチナ価格の逆転現象が長期化しています。
2015年1月は金が1,183ドル、プラチナが1,203ドルで取引を開始しましたが、
同年2月に価格が逆転し、以降、4年半以上、逆ザヤ化現象を継続中。
プラチナは900ドル台では売り圧力が強く上値が重い展開が続いています。

2020年は投資需要の減少を背景に21トンの供給過剰見通しだそうですが、、、。
(ワールド・プラチナム・インベストメントカウシル予想)。

 

ここからの金、プラチナ価格の展望は?!

Spotifyのポッドキャスト配信で森さんの解説をお聞きくださいね。
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米国のシェールオイル増産は続くのか⁉ [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2019.11/27 大橋ひろこ 記事URL

12月5~6日のOPEC総会が注目されていますが、OPECプラスが長期協調減産を実施していても原油価格の上値が重い背景に米国のシェールオイル生産の増加があげられます。OPECが減産してもそれを補って余りある米国増産が需給を均衡させてしまっているのです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はエネルギー情報ネットワーク 山内 弘史氏をお迎えし
「米国のシェールオイル増産は続くのか⁉」をテーマにお話しを伺いました。

◆米国の直近の原油生産量は1,280万㌭/日
  ちなみにサウジアラビアの10月原油生産量は970万㌭/日です。

月間では10月が1,260万㌭/日、
2019年1~10月1,209万㌭/日となっています。
2018年は1~10月1,078万㌭/日
2017年の1~10月 922万㌭/日だったことを見れば

年々生産量が増加していることが確認できます。


◆2019.11月18日発表の"drilling Productivity Report"によると
米国の主要7つのシェールガス・オイル鉱床の
11月の原油生産量は9,084千㌭/日。
12月には9,133千㌭/日になると予測されています。


*同シェール鉱床のガス生産量 11月84.9Bcf/日 12月85.2Bcf/日 
 原油生産も天然ガス生産も過去最高を更新しています。
米国本土48州の陸上油田生産量は毎月前月比20万㌭/日増を続けています。

  

◆ 11月OPEC石油市場報告でも
2019年の米国の原油生産量は
前年比120万㌭/日増の1,219万㌭/日を予測。
うちタイト原油は同112万㌭/日増の763万㌭/日。
増産が予想されています。

◆しかしながら石油掘削稼動リグ数は大きく減少しています。

11月22日現在 全米671基が稼働していますが
 昨年同期885基で214基も減少しています。

      パーミアン  405基 昨年同期 493基 △88基
      *マーセラス 36基       58基 △22基


ところが生産量は落ちていません。むしろ増えています。

パーミアンの原油生産量 11月467万㌭/日 昨年同月363万㌭/日
            12月473万㌭/日  〃   369万㌭/日

つまり生産坑井の選択と集中が進んでいるのです。
稼動リグ数の減少は中短期的には減産には繋がりません。

◆ DUCも減少しています。これはどういうことでしょうか。
 (drilled but uncompleted well;掘削したが完成させていない坑井=待機坑井)

 2019年10月19日現在 7,642井 
ピーク2019年2月19日 8,372井 △730

 以前に掘削した坑井に水圧破砕やセメンチングを施あれ
 生産井にしているとか。つまり待機坑井は待機状態から生産油井へ。
 ゆえにシェール原油生産増が続いているというのが現状です。


◆何故シェール生産が増え続けているのでしょうか。

パーミアン・シェールの新しい取り組みと成果が一つの材料。
パーミアンの新しいパイプラインの敷設が生産レベルを引き上げました。
8月に2本のパイプラインがパーミアンで開通したのです。

※40万㌭/日のEPIC・NGLパイプラインと
 67万㌭/日のCactusⅡパイプライン。

増産続きで余剰となるパーミアン原油がメキシコ湾岸着で
他の原油と競争するには安値販売しかなかったため、
一時はパーミアンのミッドランドFOBと
クッシングのWTIスポット価格との間に最大で16ドルの価格差
(パーミアン安)がありました。
パーミアン・ベイスン~USGCの新規パイプラインの稼働によって
米シェール増産が見込めるということですね。


◆現行原油価格でも増産は続くでしょうか。

2018年のWTIスポット価格は65.06㌦。
2019年は56.45㌦,2020年は54.60㌦予測。

コスト的にはあまりよろしくありませんね。
シェール革命は中小ベンチャー企業が始めたものですが
当初、ジャンク債市場で資金調達が行われてきました。
原油価格が安価に低迷すると中小ベンチャーは採算が合わず
破綻するリスクが高まりますが、近年ではオイルメジャーが
シェールベンチャーを買収しているため、破たんリスクは大きくありません。

ここからの展望は是非Spotifyのオンデマンド配信で
山内さんの解説をお聞きくださいね。

https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk

電力先物取引の展望と課題 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2019.11/21 大橋ひろこ 記事URL

2019年9月17日、TOCOM東京商品取引所にて電力先物取引がスタートしました。

平成28年に電力小売りが全面自由化されたことで、現物の電力売買が活発化していますが、現物取引市場では電力価格が乱高下しやすいことが問題となっていました。先物市場は将来の電力価格を売買する金融取引です。自前で発電設備をもたない新電力(PPS)事業者の経営の安定化にむけたヘッジツールとして注目されます。

皆様ご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は日本エネルギー経済研究所 小笠原潤一氏を
お迎えし「電力先物取引の展望と課題」をお伺いしました。


原油や穀物などは貯蔵が可能ですが、電力は電気エネルギーの状態では
貯めておくことが出来ません。

ところが、災害の多い日本は天候リスクなどによって電力価格が大きく変動し
現物市場では4~5倍に価格が跳ね上がることも珍しくありません。
発電設備を持たない新電力事業者は、安価な電力を消費者に供給することが
難しく、高値でも現物市場から購入せざるを得ないのです。

春、秋は晴れ間が多く再生可能エネルギーが増えることから
電力価格は下がりやすく、暑い夏や寒い冬の需要期には
需要超過から高値となりやすいなど電力価格にもサイクルがありますが
天候予測は難しく、予測誤差といって、予報が外れることで
電力価格が不安定化することも。

電力先物は、将来の電力価格を売買する金融取引です。
先物取引は決められた期日の価格を、現時点で決めることができるため
発電設備を持たぬ新電力事業者らは
事前に先々の電力価格を固定して購入するなどの活用で、
安定的に電力を調達することが可能になります。

また、海外の電力取引事情についてもお伺いしました。
GAFAと呼ばれる巨大IT企業などによる電力使用が増加しており
年間の電力需要は3割も増えているのだそうです。

石油や石炭などの使用が多い企業は、ESG投資から外されるとして
これらの企業は電力を再生可能エネルギーにシフトするための投資も
積極的に行っており、実需家だけでなく投資家による取引も盛んです。
日本でも環境に優しい企業として投資家らの資金を呼び込むための
動きが活発化すれば、市場参加者も増えていくと思われます。

また、大手電力も、長期的に同コストでの電力が調達したいのが本音。
現状では、月ごとに限月が立っていますが、
年単位での取引が可能となれば安定的な経営、戦略的事業計画を組むために
先物市場でのヘッジ調達ニースが拡大していくものと考えられます。

今後の課題に至るまで、
小笠原さんに詳しく解説いただきました。
是非Spotifyのポッドキャスト配信で音声をお聞きください。
https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk

年末に向け膠着を脱却できるか、ドル円相場の展望 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2019.11/20 大橋ひろこ 記事URL
今年も残すところあと1ヵ月半弱となりました。ドル/円相場は正月3日のフラッシュクラッシュと呼ばれる急激な円高進行が今年最大のボラティリティとなっており、その後の高値安値の値幅は8円強に収まっています。2017年、2018年のドル/円相場も10円程度の狭いレンジでの値動きに終わりましたが、今年はそれをさらに下回っています。このまま1年を追えてしまうのでしょうか。



皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はソニフィナンシャルホールディングス シニアアナリスト石川久美子氏をお迎えし、ドル/円相場、年末に向けてのポイントと注目通貨をテーマにお話しを伺いました。


19日、米上院が香港人権法案を可決。10月に下院を通過していますので
後はトランプ大統領の署名があれば法案は成立します。


これに中国は激しく反発。成立なら報復すると表明。
これが楽観が広がっていた株式市場を冷やしています。
リスクオフ相場の到来となれば、ドル/円相場は円高に
備えなくてはなりませんが、米株が史上最高値を更新、
日本株も年初来高値更新のリスクオン相場でも
ドル円相場は上値重く推移しており、
必ずしも株式市場に相関する値動きとなっていません。



日米金利差はどうでしょうか。
米長期金利上昇には綺麗に相関しドル円が上昇してきましたが
足下では米長期金利は低下傾向。
これはドル円相場にとってはマイナス材料ですが、
金利の低下のスピードと比較するとドル円下落は緩慢です。


ここから大きく動く可能性はあるのでしょうか?!


石川さんには香港人権法案成立までの今後の道筋と
これを受けて米中通商交渉が決裂した場合のシナリオ、
ドル/円相場の今後の展望についてお話を伺いました。

また、ポンドの今後についても。
12月12日の総選挙を控えて、世論調査の数字がポンドを動かす?!

詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信で石川さんの解説をお聞きくださいね。
調整局面の金、上昇開始したゴム、その裏に...。 [大橋ひろこコラム]
2019.11/14 大橋ひろこ 記事URL

ゴールドが調整色を強める中、ゴム先物価格が上昇しています。10月3日に154円台まで売り込まれたTOCOMゴム先物価格は11月6日には180円まで上昇。まさか、この背景に「アフリカ豚コレラ」の影響があるとは...。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はトーキョー・トレーダーズタイムズ代表 小針秀夫氏をお迎えし
調整色強める金の内部要因、そしてゴム上昇の背景を伺いました。


中国でアフリカ豚コレラが蔓延、
豚肉価格が急騰し食糧インフレが生じていることが話題となってます。

家畜の飼料となるのはトウモロコシと大豆ミール。
大豆ミールは大豆から大豆油を抽出した粕を粉砕して作られた粉末ですが、
加工食品や豚、鶏等の家畜飼料の原料として使用されます。

中国は米国から輸入した大豆から大豆油を抽出、
その粕を大豆ミールにして飼料にしてきましたが、
豚コレラの影響で、大豆ミールの需要が激減。
しかし、食用油は必要です。

豚コレラの影響でミールの需要が低下したことから、
中国は大豆油を直接米国から輸入するようになりました。
この流れから大豆油市場では価格が上昇しており、
高くなった大豆油の代替として、中國はパーム油を購入するようになっています。

大豆油は今年5月13日の26.21ドルから11月5日の31.96ドルまで
上昇トレンドを形成。

そして足下ではパーム油の国際価格も上昇、約1年ぶりの高値圏にります。
国際指標のマレーシア市場のパーム油相場は11月上旬に
トン当り2500リンギ程度と9月末からは15%上昇もの上昇となりました。
中国は昨年10月~今年9月にパーム油を655万トンと
前期比で2割多く輸入しています。

パーム油の生産地はインドネシアとマレーシア。
ゴムの生産地と重なります。
これが、ゴム高の一因であると小針氏。

詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信で小針氏の解説をお聞きくださいね。https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk

TOCOM電力先物市場、発展拡大の課題 [大橋ひろこコラム]
2019.11/13 大橋ひろこ 記事URL

2019年9月17日、TOCOM東京商品取引所にて電力先物取引がスタートしました。乱高下する電力スポット価格のヘッジツールとして新電力事業者の経営の安定化にも寄与するものとして期待されています。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はエネルギーアナリストの大場紀章氏をお迎えしお話しを伺いました。

電力先物は、将来の電力価格を売買する金融取引です。


2016年の電力全面自由化に伴って「新電力(PPS)」と呼ばれる
自前の発電設備を持たない事業者も
ぞくぞくと電力の小売り事業に参入してきました。

自社で電源を保有しない事業者は、
消費者に安定的に安価な電気を提供するために
JEPX 日本卸電力取引所にて電力を買うなど、
安定的な電力供給確保が求められますが、
卸売価格は乱高下しがちで価格が安定しません。

新電力には消費者に安定的に電力を供給するめに
先物市場で、先々の電力価格を固定して購入するなどの
ヘッジニーズがあると期待されますが、
市場には売値を提供する大手電力の参加がなければ価格が成立しません。
大手電力、そして新電力が参加して初めてマーケットが成立するのです。

※JEPX 日本卸電力取引所
一日前市場と呼ばれるスポット市場、
その後の調整市場として当日市場(時間前市場)の取引などが行われています。

ということで、新電力が安定的な電力を供給できるための
ヘッジとしてだけでなく、大手電力が市場に参入してくることが重要ですが
現状において大手電力は、市場への参加の必要性が高くないという実態が。

皆さんは毎月送られてくる電気料金の内訳をチェックしていますか?
「燃料費調整額」という項目があります。
これは電力会社が発電するための燃料(原油、液化天然ガス、石炭)の
価格変動に応じて毎月の電気料金を調整し、
価格変動を電気代に反映させるための制度です。
この制度によって大手電力は、原料費の変動によるリスクにさらされることがないのです。

また、仮に市場に様々なプレーヤーが参加し取引が増えてきた場合、
いかに公正透明な価格形成ができるのか、
どのようにルール、規制を作るかもポイントです。

体力の大きくない新電力に対し、大手電力は価格決定に際しても優位性が高く、
電力を提供する側の売り手価格と購入する側の買い手の価格の
ギャップを埋めるには市場の流動性の拡大も急務となります。

そもそも先物市場の健全化のためには、
スポット市場(卸市場)の価格の安定も重要です。
そうすることで、スポット市場と先物市場の裁定も効いくるのです。

3年の試験上場を経て、正式上場を目指すTOCOMの電力先物取引。
その意義、そして市場発展のための課題とは?!


大場さんに詳しく解説いただきました。
是非Spotifyのポッドキャスト配信で音声をお聞きください。
https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk

WPIC Platinum Perspectives~プラチナの今後を占う [投資α情報(大橋ひろこ)]
2019.11/07 大橋ひろこ 記事URL

自動車の売り上げが減少する現在、これをPGMの弱材料に取る向きが多いが果たして本当にそうでしょうか。確かにこれまでの2019年の自動車売り上げは2018年から4.2%減。触媒需要の減少も連想させる数字ですが、、、。



皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はJBMA日本貴金属マーケット理事長 池水雄一氏をお迎えし
底値がたくなってきたプラチナ市場の今後についてお話しを伺いました。

池水氏は、歴史的にみると厳しくなる排ガス規制の方が
自動車の売り上げの伸びよりもPGMの需要に
大きな影響を持っていると指摘。

厳しくなる排ガス規制と代替の動きが
自動車売り上げ減少をカバーするとお話しくださいました。

1990年から2018年の期間、自動車の販売数は1.7倍(5400万台から9400万台)に
増加しましたが、PGMの触媒需要は5.8倍(2200万オンス から1億2600万オンス)
へと大きく伸びています。

欧州でのディーゼル車の落ち込み40%に対し
プラチナの触媒需要の落ち込みは20%程度なのだとか。

環境への配慮から、自動車1台に使用する触媒量は
増加する傾向にあるのです。

環境規制が年々厳しくなる中、中国では「国6」と呼ばれる規制が
4年も前倒しで実施されており、
生産ラインはこれに追い付いていません。

中国の自動車販売台数の落ち込みが弱気材料として
取り上げられますが、実は新基準に対応する生産ラインが
整っていないことによるものとの指摘も。

また、パラジウムが歴史的高値を更新するなか
安価なプラチナへの触媒の代替についてですが
ガソリン自動車に使用されるパラジウムからプラチナへの
代替は設備投資にかかる時間とコストが大きすぎるために
困難な状況のようですが、現在ディーゼルエンジンでも
使われているパラジウムがプラチナに置き換わっていく可能性は大きいと池水氏。


価格のギャップを埋める動きに加え、
中国の新基準導入、そしてEV車からFCV社への軸足シフトなどは
プラチナ市況の今後を大きく変えていくかもしれません。


プラチナは新鉱山への投資も止まっているため
需要が伸びてくると供給が増えないことから需給がタイト化する
可能性も否定できず、これに気付き始めた機関投資家らは
ETF市場を通じてプラチナへも資金を流入させているようです。


詳しくはSpotifyのオンデマンド放送で池水氏の解説を
お聞きくださいね。

東京モーターショー、次世代自動車とタイヤ、ゴム [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2019.11/06 大橋ひろこ 記事URL

10//24-11/04に開催された第46回東京モーターショー。最先端の技術を駆使したコンセプトカーや新型車の展示、綺麗なコンパニオンで、自動車ファンを集める時代は終わり、「CASE(ケース)」、「MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)」時代の自動車の未来を示すショーへの転換が印象的だったようです。次世代自動車への関心が高まっていますが、自動車のスタイル、在り方というより、移動手段としていかに生活に溶け込んでいくのかが問われています。



皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットエッジ(株)代表取締役 小菅 努氏に
タイヤの素材でもある天然ゴムを軸にお話を伺いました。

未来の自動車産業の大きなテーマである
「CASE」~「Connected」「Autonomous」「Shared&Service」「Electric」
「MaaS」~電車やバス、飛行機など複数の交通手段を乗り継いで移動する際、スマートフォン等から検索~予約~支払を一度に行えるように改めて、ユーザーの利便性を大幅に高めたり、また移動の効率化により都市部での交通渋滞や環境問題、地方での交通弱者対策などの問題の解決に役立てるというコンセプトは、自動車の「所有」から「共有」、「娯楽の手段」から「生活の足」における自動車の未来像を示すものです。


自動車共有時代、無人運転時代にはタイヤ需要は減少するでしょうか。
個人所有から共有化の流れで、新車販売台数の減少がタイヤ需要を減少させる
という見方もありますが、これまで自動車を使わなかった層が生活密着型で
自動車を使う未来像も描けます。これまで自宅の車庫で眠っていた自動車のタイヤの
摩耗が少なかった分、シェアリング社会での自動車の走行距離が延びるとするならば
タイヤの摩耗、交換の需要はむしろ増加するという見方も。 


また、無人運転車ではパンクしたタイヤの交換は誰が行うのでしょう。
パンクが許されない、とまではいかなくても、少なくとも
パンクしたタイヤを交換できる場所まで安全に走行できることが求められます。
タイヤ品質管理、交換等が難しくなる時代に突入すると考えられます。


ブリジストンの新ポリマーを使った「SYSYM(サシム)」は
ゴムと樹脂を分子レベルで結合した新素材。
天然ゴムの5倍の耐亀裂性、2.5倍の耐摩耗性、1.5倍の引っ張り強度があるとか。


横浜ゴムの「Z・P・S」は空気圧ゼロでも一定時間の走行可能
同じく横浜ゴムの「Self Seal Concept Tire」は
内部の粘着性の高いシーリング材が穴を塞ぐという新技術が?!
新たな技術開発と研究が進められています。


また次世代自動車の覇者はEVなのかFCVなのか、、、、
EV自動車の普及を妨げる要因の一つがバッテリー、電池の問題です。
タイヤの技術が進化することでEV自動車の普及が広がるかもしれません。


「ワイヤレス給電タイヤ」の研究開発が進められているというお話。
重く高額のバッテリーを積んで走るのではなく、
道路や駐車場からワイヤレスで自動給電はできないか。
ただし、現在のタイヤ素材は電気を通しませんので充電は不可能ですが
タイヤ経由で充電出来る素材の開発という新発想。  


石炭を使った蒸気機関車が現在では架線からの給電による電車と
なったように、自動車も走行、駐車中に充電できる未来が?!
現在で未開発技術ですが、発想が面白いですね。
タイヤが走行と給電の役割り担う時代が来るかもしれません。
~小菅氏の東京モーターショーレポートでした♬

さて、天然ゴム相場。
TOCOM天然ゴム先物相場(RSS)、8月以降は3カ月にわたって
155~175円をコアとしたボックス相場を続けてきましたが、
期先限月は足下で上昇基調を強めています。


ただし産地相場は安値低迷状態が継続しており、TOCOMゴム先物も
期近限月は安値に低迷したままですので、先物価格上昇は株式市場の堅調に
連れた投機性のつよいものだと小菅氏。

ただし、ゴム独自の材料として菌類の病害である「ペスタロチオプシス」の
感染拡大が懸念事項となっており、今後のニュースに注意。
インドネシアからマレーシア、最近ではタイ南部へと感染地域の
拡大が報告されています。感染地域ではイールドがほぼ半減することが分かっています。


季節要因的には、これから増産期入り。決して強気できる相場ではありません。
ただし、小菅氏のよるとゴム相場は12月~翌年2月にかけて反発するアノマリーがあり、
過去10年、20年、30年のいずれも12月~2月は50%以上の上昇確率が。
ということで、11月まではダウンサイドリスクを想定しながらも
安値を拾う好機が?! 

詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信で小菅さんの解説をお聞きくださいね。

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