地"経"学リスクに反応する金 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2019.06/13 大橋ひろこ 記事URL

今夕、中東・ホルムズ海峡付近で日本のタンカー攻撃され原油が急反発となっています。安倍首相がイラン訪問中ですが、、、。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は金融貴金属アナリスト亀井幸一郎氏をお迎えし「地"経"学リスクに反応する金」をテーマにお話を伺いました。



米中貿易問題、そして米国とメキシコの国境、不法移民問題と貿易交渉など地政学リスクの高まりがマーケットのかく乱要因となっていますが、亀井さんは地政学ならぬ「地経学リスク」が金市場を支えていると指摘。

「地経学」?!

初めてうかがう言葉ですが、亀井さんによると
自国を優位に導くという地政学上の目的を達成するために、
関税など経済的な手段を行使することを指す言葉で
1990年に発表された「地政学から地経学へ、紛争の理論、貿易の文法」
という論文がもとになっています。


例えば、メキシコに対し不法移民対応を促すために
制裁関税の付加を掲げてのディールを行う米国、だとか、
中国の一帯一路構想。巨額の融資で新興国インフラ投資を支援するも
返済に窮すれば、投資施設は中国のものに、、、というような事案が該当。

こうした地経学ディールが可能なのは巨額のマネーを持つ中国、
そして基軸通貨ドルが武器である覇権国米国です。

こうしたリスクを小さくしようと、ロシアなどの新穀国、そして中国は
外貨準備のドル資産を減らしゴールド保有量を増やしています。

対イラン制裁強化への動きも地経学リスクの高まりといえましょう。
米国とイランの仲裁に入る格好となった日本の船が狙われるとは、、、。

劇的に変わったFRBの政策の方向性

また、ゴードの支援材料は地経学リスクだけではありません。
2018年12月FOMCでは0.25%利上げが実施され、
2019年は少なくとも2回利上げ見通しが出されました。
しかし12月の株価急落で、年明け早々に「利上げの棚上げ」が発表され
瞬く間に「利上げサイクルの終了」そして「利下げ」も視野に入るまでになっています。

驚いたのは 6月4日シカゴでのパウエル議長講演。

・FRBは世界的な貿易戦争などに起因するリスクに「適切に」対応する
・通商問題が及ぼす影響をFRBは「緊密に注視」している

と通商問題が景気に及ぼすリスクに言及し

▽将来的に景気が下向けば、金利を再びゼロ%に引き下げ、
   債券買い入れなど「非伝統的」な手段を利用せざるを得なくなる

▽非伝統的な政策の採用は再び起こる。
    われわれは何らかの形で必要になることを承知している

▽(金融)危機時に利用された手段を「非伝統的」
      と呼ぶのをやめる時が来た可能性がある。

などと発言しました。


国債などの資産を買い入れる形での量的緩和政策はこれまで
非伝統的金融政策と呼ばれてきましたが、
今後これを非伝統的と呼ぶのをやめる可能性が出てきた、、、
つまり、これが特別なことではと明言したのです。

利下げに加えて、量的緩和政策再開の可能性が示唆されたことで
ゴールド価格は大きく上昇しています。

現在1350ドルが強い抵抗となっているドル建て金相場。
ここからの展望は?!

スポティファイでのポッドキャスト配信もスタートしました。
詳しくはポッドキャストで亀井さんの解説をお聞きくださいね。
https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk

米国利下げ織り込み進行~英国ブレグジットとポンド [投資α情報(大橋ひろこ)]
2019.06/12 大橋ひろこ 記事URL

2019年も中間地点。上半期は米中貿易問題に振り回されたマーケットですが6月下旬の大阪G20で歩み寄りは見られるでしょうか。昨年末時点で、米国の金融政策は2019年3回の利上げ見通しでしたが、足元では利上げどころか年内3回の利下げを織り込む催促相場の様相を呈しています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

金利先物市場では年内3回、来年1回と4回の利下げを織り込んでおり
米長期金利は2.1%をも割り込むレベルまで低下する局面も。


以前からトランプ大統領からの利下げ圧力はありましたが
貿易問題がもたらす景況感の悪化、先行き不透明感から
FRBは年内いずれかの時点で利下げに転じるだろうというのが市場のコンセンサス。

来週の6月の利下げはさすがに織り込みは低いのですが
7月FOMCで70%程度、9月になると90%を超える利下げ織り込みとなっています。

しかしながら、ドルは意外と底堅い。
利下げ期待が株式市場を支えることで、特にドル円相場は
株高を好感した円安に動くため動きにくい相場展開となっていると石川さん。

また、ECBは6月理事会でコンセンサス通り金利据え置きも
金利のフォワードガイダンス変更。
利上げ見通しをこれまでの2019年末から2020年上半期まで延長しました。


またRBA豪州準備銀行も3年ぶりに利下げに踏み切るなど
世界は再び緩和方向へ転換し始めたようです。

ここからの主要通貨の見通しは?!
石川さんに詳しく解説いただいています。


また、ブレグジットに揺れる英国についてもお話いただきました。
7月22日には新党首選出となりますが、
もっとも人気がボリス・ジョンソン氏。
合意なき離脱も辞さない強硬派ですが、党首選の行方は
ポンド相場にどのような影響を及ぼすでしょうか。

スポティファイでのポッドキャスト配信もスタートしました。
詳しくはポッドキャストでお聞きくださいね。
https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk

原油相場下落もTOCOM価格急伸! [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2019.06/06 大橋ひろこ 記事URL


国際商品市況は今年5月から全体的に下げ相場に入っています。CRBインデックスは昨年12月の安値を割り込んで、160ポイント付近まで下げ幅をひろげる可能性も出てきました。最悪のシナリオでは2016年1月の安値154ポイント付近まで下げる最悪のシナリオは避けられるでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今日はトーキョー・トレーダーズタイムズ代表小針秀夫氏をお迎えしお話しを伺いました。

コモディティマーケットが軟化している原因は周知のとおり、
米国と中国の貿易摩擦の影響で双方ともに景気減速が懸念されることにあると小針氏。


特に顕著に下げているのは銅、アルミ、亜鉛、鉛、鉄、などの
ベースメタルや天然ガスLNGなどのエネルギー。中でも天然ガスをはじめ、
銅やアルミの下落が大きくなっています。
直近の最高値からの最大下落率は、銅が13%、天然ガスが52%、
そして原油が22%にも上っており、エネルギーセクターは下落トレンド入り。


6月はOPECの定例総会が注目となりますが、
サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業資源鉱物相は
年後半も原油市場安定に向け協調を続けると発言しており、
協調減産は継続される見込みであることや、
イランを巡る中東の緊張も原油の供給不安につながります。

しかしながら、原油価格は下落のトレンドに入ってしまいました。
その背景は、、、小針氏に伺っています。

コモディティ市場全般下落のトレンドにある中、ゴムが値を飛ばしています。
シンガポールTSRは昨年11月の安値119セントを起点に
5月31日には一時157セントまで上昇。
この間、最大で38セント高、上昇率は32%に及んでいます。

ゴム相場上昇の背景は、

① 価格支援策である輸出削減政策

タイは5月20日から4カ月にわたり、12万6,000トンの輸出削減を実施。
すでに4月からインドネシアが9万8,000トン、マレーシアが1万6,000トンの
輸出を削減しており、3ヵ国で24万トンの輸出が削減されます。
※ただし、これは在庫化が進むため将来的には供給過剰要因に。

③ 天候要因

中国南部の天然ゴム生産地、雲南省ではエルニーニョ現象による高温から
害虫被害が発生。現地のプランテーションでゴム樹液の採集作業を
停止する動きが広がり、供給減懸念が台頭しています。
雲南省は海南省と並ぶ、中国の中心的な天然ゴム産地です。
※中国全土の天然ゴム生産量は約80万トンで、世界総生産の約6%のシェアがある。


そして何より、TOCOMのゴム先物市場の当先のサヤはなんと20円も開いています。
逆張りに売りなし。小針さんは大相場の条件として逆鞘であることは重要だと
解説くださいました。ゴム相場の今後はいかに?!

ポッドキャスト配信で小針さんの解説をお聞きくださいね。

需給動向から展望するプラチナ相場 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2019.06/05 大橋ひろこ 記事URL

NYプラチナ相場、1~2月は800ドル前後で推移していましたが、4月8日には920.40ドルまで急伸しました。3月下旬からプラチナETF投資が急増し、投資主導主導の需給引き締まりからプラチナ価格が大きく上昇したのですが、8日にトップアウトし5月下旬には一時800ドルを割りこむ水準まで行って来いの下落となりました。800ドルの節目は世界同時金融危機、VW不正問題に続いて3度目のサポートだったのですが、、、。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

マーケットエッジ(株)代表取締役 小菅 努さんにお話しを伺いました。



現在、NYプラチナ相場は820ドル水準まで反発していますが、
この春先の急騰急落相場の背景には何があったのでしょうか。



小菅さんはこの値動きは需給分析でほぼ説明できると指摘。


Q1は鉱山生産153.0万オンスに対してETF投資が69.0万オンスで
55.0万オンスの供給不足となりました。

昨年2018年は四半期平均で18.0万オンスの供給過剰でしたが
ETF投資が急増したことから供給不足に転じたのです。
(もしETF投資横這いなら14.0万オンスの供給過剰だった)


この投資需要が続けばプラチナ需給はさらに引き締ったのですが
Q2はETF投資需要がマイナスになり、再び需給緩和状態に戻ってしまいました。

パラジウム高騰や、南アフリカの通貨ランド安で南アフリカの鉱山生産は
前年比5%増で供給が過剰となる中、需要が伸びなければ価格は支えられません。

リサイクル供給も安定(+3%)する中、自働車触媒需要は鈍化(-3%)
宝飾需要(-2%)も中国景気減速で盛り上がりません。

燃料電池への期待もあるのですが、まだ需給にインパクトがあるレベルではありません。

ではここから、年後半に向けてプラチナ相場はどうなっていくでしょうか。

小菅さんに伺っています。

詳しくはポッドキャスト配信で小菅さんの解説をお聞きくださいね。

冴えない金,さらに冴えないプラチナ [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2019.05/30 大橋ひろこ 記事URL

FRBが2019年の利上げ継続に慎重姿勢を示したことから上昇基調に転換したゴールドですが、やはり資金は株式市場に向かう流れに上値は限定的。2019年2月20日に昨年4月以来の高値となる1,346ドル台まで上昇したものの、4月23日と5月2日に2度、1,266ドル台に下落しています。現在は200日移動平均線が通る1,260.50ドルが支持線となる展開ですが、、、。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今日はみんかぶ商品調査部門アナリスト 森成俊さんをお迎えしお話を伺いました。

米長期金利の上昇は株、金にとってもリスクオフ(回避)要因ですが、
足下で米10年債利回りは2.2%台まで急低下。
しかし、これは資金が債券市場へと逃避していることの不安から
株やゴールドのサポート要因にはなっていません。

米金利低下にもドルインデックス指数は今年の最高値水準の98台で推移
しており、市場はリスクオフの様相を呈しています。

リスクオフならゴールド市場が資金の受け皿となってもいいのですが、、、。

NY金先物市場では大口投機家のポジションは
今年1月終盤から買いが増え、買い越し幅は2日19日時点で14万5,647枚まで拡大し、
昨年4月17日以来の高水準な買い越しを記録したのですが
3月以降は、減少傾向となり、4月23日時点で、3万7,395枚まで急減。
4月終盤から、再度、買い越し幅が増加し、
5月14日時点で12万4,536枚まで増加してきたのですが、価格は上がらず。
21日時点で8万8,805枚まで減少。

金ETFであるSPDR金保有高は5月29日現在、740.86トンとなり、
年初の795.31トンと比べ、7%近い減少です。


5月に入っても減少傾向が続き、4月末の746.69トンから約1%減少で
機関投資家らの資金はゴールド市場から流出しています。

また、金とプラチナ価格の逆転現象が長期化しています。

2015年2月に価格が逆転。以降、4年以上、逆ザヤ化現象を継続中。
2月20日には価格差(サヤ)が520ドル以上まで拡大しました。

プラチナ価格は、3月上旬から4月上旬にかけて南アの鉱山スト、
電力不足による減産など上昇基調となり、
4月8日には昨年5月以来の高値となる915ドル台に上昇したのですが
900ドル台定着には至らず、再びサヤの拡大傾向に。


ここからの見通しはポッドキャスト配信で森さんの解説を
お聞きくださいね。

原油価格はトップアウトしたのか?!急落の背景 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2019.05/29 大橋ひろこ 記事URL

5月23日、WTI原油先物中心限月である期近物価格は57.91㌦/㌭と前日比3.51㌦もの下落となりました。(一時57.33㌦まで下落)下落幅としては2018年12月24日の3.33㌦を上回る大きな下落でした。前日の22日に前日比1.57㌦もの下落となっており、2日間で4.90㌦の下落。原油価格はトップアウトしたのでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今日は エネルギー情報ネットワーク共同代表 山内 弘史氏をお迎えしお話を伺いました。



22日に米国エネルギー情報局(EIA)は「週間石油需給統計」を発表。
5月17日現在の原油在庫(商業在庫)は
前週10日比470万㌭増の476.8百万㌭に膨らみました。
この増加量は10日の在庫増540万㌭や
4月26日の1,050万㌭/日ほどではなかったのですが、
なぜこれだけ大きな反応を示したのでしょうか。


在庫面からいえば、ガソリン在庫が17日段階で
前週比370万㌭増となったことが原油下げに影響したとみれれます。
ガソリンシーズンインが迫るのに5月10日までの約1カ月間
同在庫は増加しないどころか減少していました。

通常,米国のガソリンシーズンは5月27日(5月最終月曜)の
メモリアル・デーから始まります。

冬場のヒーティングオイル増産を終えた製油所は、
2月末から順次定修に入り、3月末からガソリン増産体制に入るのです。

ところが、製油所のトラブルが数カ所で発生したため、
在庫積み増しができなかったという事情が。
それがここにきてようやく増加してきました。
5月17日現在のガソリン在庫は226.7百万㌭。

トランプ大統領がしきりにガソリン価格に気を遣い,
サウジに原油増産を求めていますが、これは
米国石油需要の46~47%はガソリンが占めているためです。
ガソリン価格が3㌦/㌎を超えると米国の消費は鈍り、
選挙に影響を及ぼすと考えられています。
この在庫増で米国のガソリン小売価格は2.85㌦と前週比2㌣の下落。


EIAは「今年のガソリン価格は昨年同様の2.85㌦前後で
メモリアル・デーを迎える」と24日に発表しており
トランプ大統領はひと安心といったところ?!

しかし、これは22日の下落の理由にはなっても
23日の急落の説明としてはインパクトに欠けます。
なぜ原油市況は崩れだしたのでしょう。


5月、中東の緊張の高まりが立て続けに報道されました。

① 5月12日:UAEのフジャイラ沖でサウジのタンカー2船などが攻撃を受け破損。

② 5月14日:サウジ東部の原油パイプラインをドローンが攻撃,パイプライン閉鎖。

③ 5月15日:サウジなどアラブ連合軍がイエメンのフーシ派拠点を空爆。

④5月19~20日:イラクのバグダッドやサウジのメッカに向け弾道ミサイルが発射された。

米国・サウジなどはこれらをイランが関与していると激しく非難。
米国軍はペルシャ湾に空母を派遣したほか
「最大12万人の兵力を中東に派遣する用意がある」と言明。
イランはこれに対抗して「ペルシャ湾を閉鎖する」としています。
「一触即発」ともなりかねない事態ですが、、、
原油価格は大きく上昇することはありませんでした。

投機筋らはすでに買いポジションを減らす動きに出てます。

米国先物取引協会が発表する原油先物取引はの投機筋ポジションは
4月23日までは買い越し残が547千枚に上っていましたが、
5月21日には478千枚にまで減少。(1枚=2,000㌭)。

中東の紛争で供給に実害が出ていないこと、
そして、この緊張は市場の材料としてはインパクトに欠けるものと
なりつつあり、投機筋は次の材料に反応しているものと考えられます。

それは原油の需給。
現状、そして先行きの需給見通しを
山内さんに伺っています。

詳しくはポッドキャスト配信で山内さんの解説をお聞きくださいね。

プラチナ・パラジウムの最新需給状況 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2019.05/23 大橋ひろこ 記事URL

5月第二週は毎年「ロンドン・プラチナ・ウイーク」という、世界中のプラチナ関係者(生産者、需要家、トレーダーなどプラチナを取り扱う人々)が一斉にロンドンに会するイベントが開催されます。この機会にプラチナにかかわる各社からいろいろなレポートが発表されます。その中で、プラチナの供給過剰、パラジウムの供給不足が継続していることが改めて確認されました。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はICBCスタンダードバンク東京支店長 池水雄一氏に
プラチナ、パラジウムの最新需給動向をお話いただきました。


今回池水さんには「Platinum & Palladium Focus 2019」から
需給動向を解説いただいています。


18年に続いて2019年、(そしてそれ以降も)
プラチナの供給過剰、パラジウムの供給不足といった対照的な需給構造は続く見込みです。

2018年、プラチナは10.8トンの供給過剰。
パラジウムは25.5トンという大きな供給不足。

2019年予想は、プラチナが19.6トンの供給過剰、
パラジウムは17.9トンの供給不足となっています。

その結果、プラチナの地上在庫は年末に302トンとなり、
2010年年初の215トンから大きく増加してしまっています。
一方パラジウムは、ほぼ一貫して地上在庫は減り続け、
2010年年初の550トンから、2019年年末には
400トンまで減少する予想となっています。

何故、プラチナが供給過剰状態に陥ってしまっているのか。
主要なディーゼル車の市場である欧州の自動車販売の不調が主な要因です。
自動車触媒需要は3年連続で減少(3%)しています。


また、2019年は宝飾市場でも3%の需要減予想。
中国での落ち込みが最大の理由でプラチナの総需要は
4年連続での減少。前年比1.2%の落ち込みで239トンとなる見込みです。
需要が落ち込んでいる反面、鉱山生産は南アの増産で、3%の増加予想。
南アはランド安とコストが押さえられたために生産が増加しています。


一方のパラジウムは自動車触媒需要が2019年は3.6%の増加で、
史上最大の267トンになる見込みです。
ほとんどの地域で、排ガス規制がより厳しくなり、
触媒でのPGMの使用量が増したこと、
欧州におけるガソリン車の比率の増加が背景です。
また特に米国で大型の乗用車が好まれるようになっていることも
触媒の量が増える要因だとか。

ここからのポイントを池水さんに伺っています。
詳しくはポッドキャスト配信で池水さんの解説をお聞きくださいね。

地政学リスクと原油市況、なぜボラティリティは上昇しないのか [投資α情報(大橋ひろこ)]
2019.05/22 大橋ひろこ 記事URL

4月23日、WTI原油価格は66ドル台の高値をつけましたが、トランプ大統領がOPECに増産要請したことを明らかにしたことで、原油価格はトップアウト。しかし、5月12日サウジの石油タンカーがUAE沖で水中ドローンにより撃され、破壊工作を受けたことや、14日、サウジアラビアの石油パイプラインのポンプ施設2カ所がドローンによる攻撃を受けたことなどから原油価格は反発となりました。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はエネルギーアナリスト大場紀章氏をお迎えし
原油価格の現状と今後の見通しを伺いました。


米当局者は、サウジの石油タンカーが攻撃を受けた事件について、
イラン軍が直接関与したというより、イランに同調する、
あるいは支援を受けている勢力であるイエメンのイスラム教
シーア派武装組織「フーシ派」によるものである可能性を指摘しています。


米国は原子力空母を中心とする空母打撃群を中東地域に派遣しており、
中東の紛争リスクの高まりが原油価格を下支えしていますが、
足下では原油価格が再び軟化しています。


こうした地政学リスクによる原油価格高騰の懸念は大きくないのでしょうか。

大場さんは、ホルムズ海峡の代替ルートが狙われていることで
広範囲の攻撃に備えよという警告の意味もあるとし、
決して小さくないニュースだが、原油市場のボラティリティは
昨年米国株式市場が急落した際に一緒に売り込まれた時と比較しても
あまり大きくないことについて、ドローン攻撃は報道されていないものを
含めると年間140件にも上っておりイエメン フーシ派によるテロが
常態化していることに、マーケットの感応度が鈍くなっている可能性があると指摘しています。


今後は頻発するタンカー被害で海運業者の保険料が引き上げられる
リスクがあるため、これが実現すれば再度原油価格が上昇する可能性もあると解説くださいました。

しかしながらIMFやOECDなどが貿易摩擦などの影響で世界景気が減退すると見通しを出しており、
エネルギー需要増による原油市場のタイト化への懸念はありません。

世界原油在庫は積み上がる傾向にあり、
原油の需給としては価格は下落しても不思議はないのですが、
足下の地政学リスクやトランプ政権によるイランやベネズエラへの制裁も
原油価格を下支えしていますが、

上振れリスクと下振れリスクが高まる中、
ボラが低下してしまっている現状をどのように考えればいいでしょうか。

大場さんに解説いただいています。

詳しくはポッドキャスト配信で大場さんの解説をお聞きくださいね。

米中貿易摩擦とコモディテイ [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2019.05/16 大橋ひろこ 記事URL

米中貿易協議、なかなか合意が取り付けられません。米国は中国からの輸入品2000奥ドル分の10%の関税を25%に引き上げを決めました。このニュースを受けて世界の株式市場は大きく下落したのですが、ゴールド市場では、1300ドルの大台を回復するなど、資金の受け皿となっているようです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。今日はコモディティインテリジェンス代表取締役社長 近藤雅世氏をお迎えしお話を伺いました。

米中貿易協議決裂の報道があるまでは米国の株式市場は絶好調。S&P500 yaナスダック総合指数は史上最高値を更新する強さを見せていましたが、ゴールド市場も底堅さを見せていました。その背景には世界の中央銀行の金買いが継続していたことが指摘されています。

原油市場は、米中貿易交渉の悪影響で世界経済の先行きに懸念が生じれば
エネルギー需要にはネガティブとの見方もありますが、
中東情勢の緊迫化に供給不安がぬぐえず高止まりのままです。


サウジアラビアは14日石油パイプライン施設2カ所が
無人機に攻撃されたことを発表している他、
UAEアラブ首長国連邦も、サウジ船籍2隻を含む4隻の石油タンカーが
妨害攻撃を受けたことを発表しています。


米国は昨日15日、イラク在住の米国人に出国を命じるなど
緊張が高まっており、原油価格はリスクプレミアムが価格を支えているようでウ。

米中貿易摩擦の影響を受けて下落が続いていた大豆は14日のシカゴ市場で急反発。
コーンの作付け進捗率に驚きショートカバーが入ったものと思われますが
ここからの天候相場で作付けの巻き返しはできるでしょうか。

近藤さんに伺っています。
詳しくはポッドキャスト配信で近藤さんの解説をお聞きくださいね。

低迷する穀物相場 大豆は一時12年ぶりの安値へ [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2019.05/15 大橋ひろこ 記事URL

楽観的見方が広がっていた米中貿易交渉は"時間切れ"トランプ政権は10日から対中関税を従来の10%から25%に引き上げました。これに対抗し、中国もすぐさま約600億ドル(約6兆6000億円)にもなる米国からの輸入品に25%の関税を課すことを発表(6月1日から)しています。


米中の終わりのない報復関税合戦を受けて、シカゴ穀物市場では、大豆、小麦、トウモロコシ価格が下値を探る展開になっています。とりわけ、真っ先に米中報復関税引き上げ合戦の対象になった大豆は、一時1ブッシェル=8ドルの節目を割り込む下落となりました。14日は作付の遅れ懸念から急反発していますが、価格水準は2007年5月以来、およそ12年振りの安値に沈んでいます。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は資源・食糧問題研究所 代表 柴田明夫氏をお迎えしお話を伺いました。

米農務省(USDA)は5月10日、
2019/20年度(19年後半~20年前半)の世界農産物需給見通しについて
最初のレポートを発表しました。



世界の穀物生産量は27.01億tで、史上初めて27億tを突破、
7年連続の豊作という強気の内容となっています。

3大作物では、小麦7.77億t、トウモロコシ11.33億tで
いずれも史上最高を更新。

コメ(精米)は4.98億tで過去最高となった
昨年の4.99億tに並ぶ見通しです。

「旺盛な需要」と「高水準の貿易量」と穀物市場のスケールの拡大を指摘する一方で
「潤沢な供給量」と「積み上がる在庫」が懸念材料といった内容となりました。

USDAの発表した予想は、あくまでも机上の計算です。
実際にどうなるかは今後の世界の天候次第。

14日、シカゴ大豆、トウモロコシ相場は大きな反発を見せました。
米穀倉地帯では3月より大雨・洪水により
トウモロコシの作付が大幅に遅れていることが確認されました。

USDAによれば、5月13日時点の主要生産18州の作付進捗率は30%と、
過去5年平均59%の半分。
大豆は9%で、同29%の3分の1です。

当初は、「農業機械の高速化で、少々晴れ間があれば、
一気に作付作業が進む」とみられていたのですが
大豆も含めて回復不可能となる懸念も出てきました。

このニュースが穀物市場の急反発をもたらしたのですが、、、
「積み上がる在庫」が上値を抑えると思われます。

5月のUSDA報告では足もとの世界穀物在庫は8億tの大台を超え、
期末在庫率(年間消費量に対する在庫量の比率)も
4年連続で30%を超える状況。

FAO(国連食糧農業機関)が適正とする在庫率が17~18%ですので、
現状は明らかに過剰です。

ところが、市場はこの在庫にあまり反応しませんでした。
何故でしょう?!

柴田さんに詳しく解説いただいています。

詳しくはオンデマンド放送で柴田さんの解説をお聞きくださいね。

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