高値波乱の金、下落続くゴムここから [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2019.10/10 大橋ひろこ 記事URL

金はまだ上がるでしょうか?NY金は9/4の高値1566ドルをヘッドとし、8月中旬と9月中旬の高値1550ドルの二つを肩とした三尊天井を形成。ネックラインを割り込んだため、大きく下落するものと覚悟した向きも多いようですが、、、。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はトーキョートレーダーズタイムズ代表 小針秀夫氏をお迎えし
お話を伺いました。


小針氏は5月下旬の安値を起点に9/6の高値にいたるまでの上げ幅300ドルに対し、
高値から1/3押しなら100ドル下げ、1/2押しなら150ドル下げの可能性もある、
としながらも、基本的な上昇トレンドは崩れてないとお話くださいました。

金ETFからの資金流出は見られません。
2018年中央銀行金買いは1971年以来の最高水準に達すしており下値を支えています。
PMIやISMなど米経済指標の悪化が米国経済の先行き不安を高めており
株価急落のヘッジとして金市場にも一定の資金流入があるようです。

また、小針氏にはゴム市況の現状と今後の展望も伺っています。

中国の8月の新車販売台数は前年同月比6.9%減の196万台。
14カ月連続で前年実績を割り込んでいます。
中国経済の減速や米中貿易戦争の長期化を受け、
購買意欲の落ち込みが続いています。
中国政府は消費刺激策を打ち出しているものの、
なかなか需要の拡大につながっていないようです。


1~8月の累計販売台数は11%減の1610万台。
2018年は28年ぶりに前年実績を下回り、19年もマイナスになる見通しです。

こうなると、タイヤ需要の伸びも期待できませんね...。


世界の天然ゴム生産量で計3分の2を占めているタイ、インドネシア、マレーシアは
4月からの4カ月間(2019年4月から7月まで)で輸出を計24万トン削減する
価格支援策を実施してきました。

これは短期的には強気材料ですが、
輸出削減分は在庫となっていただけであり、
これが今後市場に出てくることとなります。

タイは乾季が明けてこれから雨季入りするとともに増産期へと移行するため
シーズナルの部分でも供給が増える時期で
上値が抑えられることとなりますが、、、。


2018年の中国の年間の天然ゴム消費は550万トン。
年間ベースで仮に新車販売台数が前年比10%となった場合の
天然ゴム消費のマイナス幅は55万トンとなる計算です。
国際ゴム研究会(IRSG)は1019年の年初に今年の世界の天然ゴム需給に対し
約30万トンの供給過剰としていますが、
2013年のような80万トンを超える大幅な供給過剰、
あるいは100万トン前後の超・供給過剰の状況となる恐れも。


詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信で小針さんの解説をお聞きくださいね。

https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk
中国豚肉価格高騰、米国産大豆に及ぼした影響 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2019.10/09 大橋ひろこ 記事URL
ここ数年、底を這うような値動きを続けたシカゴ穀物は、5月後半~7月にかけて2~3割急伸する場面がみられましたが、8月以降、穀物は再び下値を探る展開となっていますが、9月30日には大豆が9ドル台に反騰。中国企業が30日、米国産大豆を最大60万トン購入したとトレーダーが明らかにしたことに反応したものですが、ここから大豆市況は?!

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は資源・食糧問題研究所 代表 柴田明夫氏をお迎えし「アフリカ豚コレラの拡散と米中貿易戦争

―中国豚肉市場と米国産大豆に及ぼした影響―」をテーマにお話を伺いました。


中国向けの大豆は11月~来年1月に出荷される予定です。
中国の輸入業者に割り当てられた無関税枠の購入で、
今週は最大200万トンが購入される見通し。
来週にも予定されている閣僚級の米中通商協議への期待も高まっています。

一方、終わりの見えない米中貿易戦争、中国を中心に蔓延するアフリカ豚コレラ、
米中西部コーンベルトを襲った天候不順、悪化する米農家の経営悪化、
地球温暖化と気候大変動など穀物市場には不安材料も散見されます。

中でも、中国で蔓延したアフリカ豚コレラ(ASF:African Swine Fever)。
※強い感染力と致死性をもつウィルス性の伝染病。
宿主としての豚を通して感染し、いまのところ有効なワクチンが無い。

世界最大の大豆(ミール)消費国である中国では、
昨年8月よりチベット自治区、新疆ウイグル地区で発見されたASFが
瞬く間に中国全土に拡散しました。
今やベトナム、カンボジア、韓国でも感染豚が確認されています。

中国の養豚飼養頭数は2016年時点で4億5112万頭、
世界の飼養頭数9億8179万頭の半分弱を占めています。
(FAOSTAT調べ:日本は931万頭)

しかし、農業農村省によると、ASF感染による殺処分により
飼養頭数は8月、前年同月比38.7%減少(2億7067万頭は)と伝えられています。
ASFの感染地域では、小規模(50頭以下)の養豚農家が
養豚を断念し始めたとも報じられているのです。
これが中国の豚肉市場にはどのような影響を及ぼしているでしょうか。

米農務省(Livestock and Poultry)によると、豚肉生産量は、
2016年の5425万トン(世界全体1億1139万トンの48%)から
2019年では4850万トンまで減少する見通しです。

消費量も5624万トンから5050万トンに減少が見込まれていますが、
生産量の落ち込みほどではありません。
不足分約200万トンは、

1)豚肉輸入の増大
2)鶏など家禽(かきん)肉へのシフト

で賄うものとみられますが中国の2019年の豚肉輸入量は220万トンと予想され、
口蹄疫やPED(子豚のかかる下痢)発症で輸入が増えた2016年を超える見通しです。



ASFの拡散→豚肉生産の減少の影響は、
中国の豚肉小売価格上昇→食料品価格の引き上げ→消費者物価上昇というかたちで庶民生活の打撃となります。

2019年8月の中国の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.8%上昇しています。
上昇幅は2013年11月以降6年振りの大きさ。
中国では、消費者物価構成品目の3分の1は食料品で、食料品の中心は豚肉。
豚肉の8月の小売価格は同47%上昇。
これだけでCPIを1.08ポイント押し上げた格好です。

中国政府は、社会安定のためCPI上昇の上限を3%と設定しており、
何らかの対策に動かざるを得ない状況にあります。
市場では、早晩、中国政府が大量の豚肉を緊急輸入せざるを得ないとの
憶測が流れているのはこのためです。

また、ASFの感染拡大により、養豚業が大打撃を受けた結果、
大豆(ミール)の需要が減退しました。
これが米中貿易戦争の長期化と相まって、
中国の大豆輸入量は、2017年の9405万トンから2018年には8300万トンに減少。


2019年は8500万トンまで輸入回復を見込んでいるものの
すでに中国の豚肉市場および大豆輸入は往年の面影を失っています。
詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信で柴田氏の解説をお聞きくださいね。
https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk

新村氏に聞く2019年度下期商品相場見通し [大橋ひろこコラム]
2019.10/03 大橋ひろこ 記事URL

循環的な景気減速を回避するため世界が金融緩和競争を繰り広げる中、緩和マネーが株や不動産など資産価格を押し上げる一方で景気循環系商品が売られる展開となってきています。米国経済は想定よりは減速がみられないものの、欧州や中国の減速が大きく商品市況にはネガティブ。米中貿易交渉やブレグジットなども先行き不安を大きくしています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットリスクアドバイザリー代表取締役 新村直弘氏をお迎えし
下期商品相場見通しをお話いただきました。


欧州景気の減速はECBの金融緩和策が限界が見える中、
財政基準(財政赤字はGDPの3%以下)の厳しさから
景気刺激のための公共投資ができないことが影響していると新村氏。
来月からECB、EUともメンバーが入れ替わりますが、
ドラギ総裁の後任であるIMFラガルド専務理事に残されたカードは多くありません。


中国の減速は、構造的な減速と循環的な景気減速に、米国の制裁が
継続していることによるものですが、10月に交渉再開するとはいえ、
覇権争いは長期化の様相を呈しています。
来年は米大統領選の年であることから、
落としどころが模索されるという見方もありますが、
選挙に向けて株価を支え続ければ、選挙が終わり、
次期大統領が就任する2021年が最も景気の下振れリスクが強まることとなります。


原油価格は供給面よりも景気動向に価格が左右されやすく
世界景気の減速感が強いため価格には下押し圧力がかかる展開が予想されるますが
先日のサウジアラビアに対するドローン攻撃の持つ意味は大きいと新村氏。
予算がないテロ組織であっても、米国のパトリオットで守られた重要施設の攻撃が
可能であることが示されたことのインパクトが原油価格を急騰させました。
テロは発生の予見が難しく、これを価格に織り込むことは難しいのですが、
数百万バレル規模の生産途絶が即時に起きる可能性があるため、
価格の上昇リスクは常に意識しなければなりません。


景気循環銘柄である銅などの工業金属は
最大消費国である中国の動向に左右されやすく、
今後景気刺激のために公共投資などの「実弾」が中国政府から示されれば
強含む局面が出てくることも予想されます。
しかし、米中対立の激化やハードブレグジットなどの政治イベントが
上値を抑えると思われ、大幅な価格上昇にはつながるのかは疑問です。


では5年ぶりの高値を付けたニッケル、そして国内では40年来の高値を
更新したゴールド価格などのような背景があったのでしょうか。
新村氏に解説いただいています。

そうそう、農産物市況は来年に注意が必要かも・・・?!

スーパーエルニーニョの後のラニーニャ発生となれば、
仮に、2010年以降に確認された長期に渡るラニーニャと同様の事象が発生すれば、
穀物価格が長期的に上昇する可能性が。

詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信で新村氏の解説をお聞きくださいね。
https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk

膠着のドル円ここからのテーマ、英ブレグジットとポンド [投資α情報(大橋ひろこ)]
2019.10/02 大橋ひろこ 記事URL
10月に入りようやく秋めいてきました。今年もあと3か月。ドル/円相場、まだ今年10円も動いていませんが、何故膠着を強めているのでしょうか。そして、年末に向けてのポイントは?!

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はソニーフィナンシャルホールディングス シニアアナリスト 石川久美子氏をお迎えし、膠着のドル円相場、年末に向けてのポイントと英ブレグジットとポンドについてお話を伺いました。


10月1日の中国建国70周年記念イベントへの配慮でしょうか、
米中貿易交渉は10月10日に再開されるまでは、手掛かり材料に欠ける日々。
9月FOMCでは予想通り0.25%の利下げが実施されましたが
年内打ち止め感も出てきたことから、ドル金利低下に歯止めがかけられています。


9月の米国のISM製造業景況指数の悪化はショッキングでしたが
製造業は米国のGDPの2割程度。
10月30日のFOMCまでは今週の雇用統計をはじめ、米指標を見ながら
年内の追加利下げの有無がテーマとなってくると思われます。


米国は昨年までの利上げサイクルから利下げに政策の大転換を行ったものの
9月ECBはマイナス金利をさらに深掘る利下げと年内のQE再開を決定。
10月1日のRBA豪州準備銀行でも0.25%の利下げが発表されました。
世界の利下げ競争が激化するなか、ブレグジットに揺れる英国の
MPC委員のソーンダース氏が英国の利下げに言及、
ポンドにも緩和観測が高まりつつあります。


10月31日が英国とEUのブレグジット交渉の期限。
新首相のジョンソン氏はEUとの間でのブレグジット案がまとまらなくても
この日にブレグジットすることを高らかに宣言していますが
英議会は、19日までにブレグジット案で合意できなければ
10月末ではなく来年1月末まで3カ月期限を延長するようEUに申し入れするよう
ジョンソン氏に迫る法案を可決しており、これで合意なき離脱リスクは
後退したかに見えるのですが、ジョンソン氏はこれに素直に従うのか疑問。

石川さんには英国ブレグジットまでの重要イベント、
そしてポンドの展望についてもじっくり解説いただいています。

詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信石川さんの解説をお聞きくださいね。

サイクル・アストロロジーから読むゴールド・原油 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2019.09/26 大橋ひろこ 記事URL

40年ぶりの高値更新となっている国内金価格。NY金は保合いを上放れて9月4日1,559ドルまで上昇ましたが現在は1,485~1,500㌦付近を下値サポートにまた保合い相場入り。現在の相場は2013年2~4月の逆パターンとなっている?!


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は投資日報社 林知久氏をお迎えしお話しを伺いました。




NY金の週足サイクルでは、通常15~21週ごとに安値が出現しています。

5月2日と21日のダブルボトムからスタートした上昇相場ですが
9月18日に1,484㌦まで下落し直近安値を更新。
このポイントが5月安値から20週目と17週目となっていました。
従って、ここが週足サイクルの起点であると林氏。

つまり引け値ベースで18日の安値を割り込まない限り、
この相場は強いという事を意味しています。
テクニカルでは18日に強気オシレーターダイバージェンス、
銀相場との間でも異市場間強気ダイバージェンスが発生しており、
現在強気シグナルが出ています。


仮に8月安値を割り込んでも、5月からの上げ幅に対しての
フィボナッチリトレースメントでは浅くて1,450㌦前後、
深くても1,400㌦程度の下落がせいぜいでは・・・?!
日柄が延長しても24週程度で安値が出現することから
遅くても10月は買い場になると解説くださいました。


また、サウジの石油施設がドローンの攻撃を受けて急騰したNY原油相場。
サイクルの観点では終盤で急騰したため、結果的にそこが目先の天井に。
今回の急騰で日足に生じた55.68~58.77㌦のマドは
25日のNY市場で埋目られました。


通常、マドは埋められるとそれまでの流れが変わる傾向が強く
そろそろこの相場は反転する公算が高いと林氏は指摘します。


8月7日スタートした上昇相場は今週で7週目です。
前の週足サイクルは9週で安値が出現、過去のパターンでは
8~11週で安値が出現する傾向があり、早くて来週、
遅くても10月下旬までにボトムをつけるとみられます。


テクニカル的には55㌦に下値サポートが存在していますが
ここが維持され60㌦を上回ると相場は再度上昇基調に戻ります。
その場合、4月の年初来高値である66.60㌦を試す可能性も。
55㌦を割り込んでも、50.00~50.50㌦付近に次の下値サポートがあり
仮にここまで下げたとしても、チャートパターン的には
6月、8月安値とのトリプルボトムの形状となり、
その後の相場基調は強くなると解説くださいました。


アストロロジーの観点からは、明日27日から10月7日まで
ヘリオ射手座ファクター。
(太陽中心のホロスコープの射手座に水星が入居する時間帯)


ここは金相場の急変動の特異日とされています。
レイモンド・メリマン氏によるとこれまで7割の確率で上昇に関連しており、
27日までの突っ込み場面は買い示唆。
すでに25日のNYの安値は買い場であった可能性も?!


また、日本時間11月1日から21日まで水星が逆行します。
どの相場もこの期間の最初と最後、中間点(11月12日)の
相場変動には注意が必要です。


各種相場の動向について
10月26日投資日報社主催のセミナーがあるそうです。
詳しくは(https://www.toushinippou.co.jp/

そして、Spotifyのポッドキャスト配信はこちら
https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk

2020年1月から原油が上がる?!SOx規制、何が問題?! [投資α情報(大橋ひろこ)]
2019.09/25 大橋ひろこ 記事URL

2020年1月より、船舶の燃料油に含まれる硫黄分濃度を現状の3.5%以下から0.5%以下とする国際的な規制強化が義務化されます。これは外航船,内航船ともに、です。

指定海域では,2015年から0.1%(軽油相当)の燃料使用が義務化されていますが、来年1月からは一般海域においても義務化されるということで、海運業界の規制への対応が迫られます。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今日はエネルギー情報ネットワーク共同代表 山内弘史氏をお迎えし
IMOの船舶燃料のSOx規制についてお話を伺いました。

IMO= 国際海事機関
SOx規制=環境への悪影響の防止のため船舶からの排気ガス中の
     硫黄分濃度を0.5%以下とする規制

海運業界がこれに対応するにはどのような手段があるでしょうか。

①SOxスクラバー(排ガス浄化装置)搭載
 SOx洗浄装置を搭載し洗浄で排ガスを脱硫する手段がありますが
 これを搭載するには億単位の費用がかかります。
 また重量が大きいのでこれを搭載することで、他の貨物積載量が減少してしまいます。

 
②代替燃料への転換(LNG,LPG/エタン)
 例えばLNG燃料中は硫黄分濃度が0。規制をクリアできますが、
 重油燃料で動く船舶からガス燃料での船舶への切替には中長期的取り組みが必要。
 造船には数年かかるだけでなく相応のコストも。

③規制適合燃料油の使用
   現行の船舶燃料であるC重油からSox規制適合油に切り替えるのが現実的。
   ①軽油 ②LSA重油(ローサルA重油)③LSC重油(ローサルC重油)


①,②にはコストと時間がかかるため、当面は規制適合の燃料油に
切り替える③の対応が現実的ですが、現行燃料費に比べて割高な規制適合油を
調達することによるコストアップは大きな負担です。

どのくらいのコストアップとなるでしょうか。

これまでのバンカーC重油の比較的信用度の高い指標は
シンガポールのHSCバンカー市況。

Sox規制後の適合燃料において、現在最も有力な価格指標と考えられるのは、
シンガポールのLSMGO(低硫黄軽油相当油)。


この両市況を比較して規制適合油転換に伴う輸送費高騰分を試算すると、、、

足下8月~9月のHSCとLSMGOを比較すると平均でLSMGOが
約200㌦/㌧程度の高いことがわかります。

仮に中東~日本の航海日数36日,積みと卸の日数を4日間と計算し
40日分の燃料使用量をすると200㌦/㌧を掛けた分がコストアップとなります。


これはあくまで現状での計算。

世界中で規制適合油の使用が一斉に始まり,規制適合油の需給が逼迫すれば
さらなる高騰のリスクも懸念されます。


C重油の需要が大幅に減少し中間留分需要が増加するため、
石油精製で中間留分の多く生産できる軽質で低硫黄の原油を
選択することが多くなれば軽質原油需要が増えて高騰するかもしれません。

また、現状ではOPECの減産,ベネズエラ/イランへの制裁で
重質原油の供給が不足しており重質原油が高騰しています。
重質原油を処理している米国のメキシコ湾岸製油所のマージンが低下,
ディーゼルなど中間留分の生産を減らしているという現状が。
結果,MDOなどの供給がタイトになる傾向にあります。

ここへ世界一斉の規制適合油転換が重なれば重質油原油だけでなく
軽質油原油まで価格が押し上げられることに。

山内さんには、この規制適合油への切り替えに伴う問題への対応について
いろいろとお伺いしています。

詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信で山内さんの解説をお聞きくださいね。

https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk


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コモディティ投資をじっくり学べる一日。
毎秋恒例の「コモディティフェスティバル」今年は、9月28日(土)東京で開催!
竹中平蔵さんの基調講演をはじめ、当番組コメンテーターでもお馴染みの
小次郎講師・江守哲さん・松本英毅さん・小菅努さん・大場紀章さんらが、
ファンダメンタルズ・テクニカルの両面からじっくりと解説します!
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サウジ石油施設攻撃の衝撃~原油高常態化の可能性 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2019.09/19 大橋ひろこ 記事URL

9月FOMCでは市場の予想通り0.25%の利下げが決められましたが、FOMCボードメンバーらのドットチャート、そしてパウエルFRB議長のコメントから利下げ打ち止め感
が。FRBはあくまで予防的、保険的利下げであることを強調していますが、米経済の現状は?!


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はエコノミスト・為替ストラテジストのエミンユルマズしをお迎えし
米経済と緊張高まる中東、原油価格の行方についてお話を伺いました。

ISM米製造業景況感指数が分水嶺である50を下回ったことは懸念材料だが
中国やドイツなどと比べ米国にとって製造業はそれほど存在感は大きくないとエミン氏。
製造業の悪化は中国、ドイツ、日本ときて米国が最も遅行しているのでは、
と解説くださいましたが、米製造業の悪化は米中貿易摩擦の影響が顕著。


今年はリセッションのシグナルとされる
米長期債と短期債の利回りが逆転する逆イールドが発生したことも
マーケットの関心を集めていますが、来年大統領選挙を迎える
トランプ大統領にとって、リセッション入りは何としても回避したいところ。
大統領選に向け米中の歩み寄り、妥協点を探しての合意の可能性もありそうです。


またサウジアラビアの石油施設の攻撃による原油の急騰ですが、
エミン氏は原油が高止まりする可能性に言及。
最悪のシナリオでは第3次オイルショックもあり得るとし
今後向かえる最悪のシナリオに備えて世界がオイルの確保に動く
(ヘッジとしての原油買い)だろうと指摘。

何より重大なのが、1期160万円程度の小さなドローン10機による
攻撃を事前に防ぐことができず、世界の原油供給の5%が止まってしまった事実。

フーシ派による犯行声明が出されましたが、
サウジアラビアと米国はイランの関与に言及。
対イラン制裁の強化を発表すると表明しました。

報復には報復を。

攻撃が1度きりで終わる保証はどこにもありません。

ということでトレーダーらは原油ショートしにくくなりました。

WTI70ドル程度までなら原油高でも米経済は耐えうるとしながらも
需要増ではなく、供給不安による原油高はあまりよくないとエミン氏は
お話くださいました。

詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信でエミン氏の解説をお聞きくださいね。

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コモディティ投資をじっくり学べる一日。
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電力先物取引スタート~石油施設攻撃で原油乱高下 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2019.09/18 大橋ひろこ 記事URL

9月17日火曜日、TOCOM東京商品取引所は、国内発の電力先物を上場しました。電力の自由化で、多用な業者が料金/サービスを競争するようになました。異業種から新たに電気事業へ参入した企業を「新電力」と呼びますが、電力調達をスポット市場に頼る新電力事業者が増えています。在庫を持てない電力は気温などで需給がぶれ、スポット価格は乱高下しがちで経営の安定化が難しいのですが、将来の電力を先物価格で売買しておくことで、安価で安定した電力供給のヘッジとなることが期待されます。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケット・エッジ代表取締役 小菅努氏をお迎えし
注目されるTOCOMの電力先物市場と、サウジ石油施設攻撃で乱高下する
原油価格動向についてお話しを伺いました。

今回上場された電力先物は4種。
需要の多い平日の日中の電力を対象とした「日中ロード電力」
休日分を含めたまる1日分を取引する「ベースロード電力」
それぞれ関東と関西エリアにわけ上場されました。

いずれも1カ月分の電力を取引。現物の受け渡しはなく、
決済月のスポット価格の月間平均との差額を決済します。


発電能力を持たない新電力は、あらかじめ安価な先物を買っておくことで、
天候要因などで高値でスポット市場から電力を調達しなければならなくなっても、
先物で利益が出すことが出来ます。

大手電力会社にもメリットがあります。
太陽光発電の普及で、スポット市場での電力売却時に値下がりするリスクを
先物を売っておくことで不需要期の販売価格を固定することが可能となります。


安価で安定した電力供給の実現に寄与できれば
今後、液化天然ガス(LNG)や石炭の上場の道も開けると小菅氏。
3年間の試験上場中に、取引実績が積み上がれば本上場へと移行されます。


さて、14日サウジアラビアの重要な石油関連施設が攻撃されたことで急騰した原油価格。
攻撃により日量570万バレルの減産となるとみられることがわかると
WTI原油価格は15%、ブレント原油は19%もの急騰となりました。
570万バレルはサウジ産の58%、世界の5%に相当します。

復旧見通しに様々な憶測が流れる中、
サウジのアブドルアジズ・エネルギー相が17日
サウジアラビアの石油生産は2~3週間以内に通常に戻り
9月の石油輸出は落ち込むことがないだろうとの見通しを示しことで
原油価格は急反落となっています。


そもそも、サウジアラビアの国内備蓄(1億9,000万バレル程度)や
トランプ大統領によって発表された米国のSPR戦略石油備蓄の放出を考えれば
喫緊に需給がひっ迫する事態ではなかったのですが、
有事の懸念が週明けの原油市場の急騰をもたらしたということでしょうか。


小菅氏は、いざとなれば、OPEC臨時総会で緊急的な増産対応の可能性もあり、
IEAによる備蓄放出という手段もないわけではないと解説くださいました。
OECD在庫は政府で32日、民間で61日分をカバーできるとか。

ただし、攻撃が1度で終わるかどうかわかりません。
今後警戒されるシナリオとして、米国とイランの軍事衝突があげられます。
攻撃直後はフーシ派による犯行声明が出されましたが
ポンぺオ米国務長官はイランの関与に言及。
トランプ大統領は、サウジの報告を待って対応するとしており
軍事行動の準備はできているとまで発言しています。


ということはサウジアラビアの報告が鍵を握っている?!


サウジアラムコIPOは年内予定、サウジアラビアは原油高を望んでいたことから
自作自演説の陰謀論も渦巻いていますが、生産障害を抱える企業のIPOが
成功するはずもなく、これに小菅氏は否定的見解。
むしろ、早期に生産を復旧させることでアラムコの存在感を
示し、IPO延期との見方を払しょくし、予定通り上場を目指すのでは?!とのこと。


ボルトン大統領補佐官解任でイランとの歩み寄りへの期待が高まったところへの
石油施設攻撃。地政学リスクが原油価格を高騰させましたが
需要増での原油高ではありません。
第2弾の石油施設攻撃がなく、イランと米国の対立の激化がみられなければ
地政学プレミアムの剥落から原油価格は緩やかに下落していくのではと小菅氏。


詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信で小菅氏の解説をお聞きくださいね。

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コモディティ投資をじっくり学べる一日。
毎秋恒例の「コモディティフェスティバル」今年は、9月28日(土)東京で開催!
竹中平蔵さんの基調講演をはじめ、当番組コメンテーターでもお馴染みの
小次郎講師・江守哲さん・松本英毅さん・小菅努さん・大場紀章さんらが、
ファンダメンタルズ・テクニカルの両面からじっくりと解説します!
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やっぱり豊作?!2019年のコーンの生産高 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2019.09/12 大橋ひろこ 記事URL

中国が米国の穀物を買わない、、、など米中貿易摩擦では穀物貿易が話題となりますが、先のG7において日本が米産コーンを追加購入するなどのニュースがありました。穀物市場にはどのような影響があったでしょうか。

皆様ご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はよそうかい・インベスターズ・インク代表 松本英毅氏をお迎えしトウモロコシ相場の現状と今後の見通しを伺いました。

日本が米国産トウモロコシを購入するというニュースは
トランプ大統領にとって、中西部の農民にアピールする政治的な意味はあったものの
コーンの需給や相場に与える影響は、ほとんどないと松本氏。


米国のコーン輸出全体に占める中国向けの割合は、今年度が0.4%、前年は0.6%。
一方で日本向けの割合は、今年度は25.8%、前年が19.7%と、中国はそもそも
コーン輸入は大きくありません。


一方、米国産大豆の中国向けは今年度が27.0%、前年が49.2%であり
需給や価格への影響が大きいのですが、仮に日本が中国が買わなくなった分を
全て追加購入したとしても、米国の輸出全体に占める影響はわずかだとして
相場に及ぼす影響はないとバッサリ。



今は、天候相場から今年度の穀物生産高が確定する需給相場に入る時期です。
収穫期を控えた今の時期は需要面よりも供給面の材料が重要視されることが多いのですが、
今年は春先からの生産地の大雨や洪水の影響で、作付や生育が大幅に遅れ
生産高に大きな影響が出る(供給)との見方から、大相場となるという見通しが多くありました。



ところが、現時調査の数字が初めて発表される注目の8月のUSDA需給報告では、現時調査の数字が初めて発表されることもあり、イールド1エーカー169.5ブッシェルと、3.5ブッシェルの引き上げとなる一方で、
作付の減少は限定的、生産見通しは139.01億ブッシェルと、2,600万ブッシェルの引き上げとなり
不安が大きく後退したことから相場は大きく崩れてしまっています。


ここからの注目は今夜12日の米国時間に発表される9月の需給報告。
生産高引き上げなら、価格は一段安となるリスクがあると松本氏。

詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信で松本氏の解説をお聞きくださいね。
https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk


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8月後半以降、生産地では適度な降雨によって生育が順調となっており
本日発表される9月の需給報告でも、イールドや生産見通しが引き上げられる可能性は高いとみていらっしゃいます。
8月、9月とイールド見通しが引き上げられる年は、10月に改めて引き上げられるケースが多くく、
生産者を中心とした収穫期の売りが一巡する11月前半にかけて、一段安の展開か?
松本氏は330-.20セントあたりまでの値を下げることも、十分にあり得ると解説くださいました。

投資需要増でプラチナ急上昇、実需は...?! [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2019.09/11 大橋ひろこ 記事URL

プラチナ価格が大きく上昇しています。金やパラジウムが大きく上昇する中、安値に放置され続けてきましたが、中国の自動車購入制限の緩和ニュースが引き金となったとみられます。ではこの上昇は本物でしょうか?!大底確認の上昇トレンド転換と言ってもいいのでしょうか。

 

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今日は日本貴金属マーケット協会 代表理事 池水雄一氏をお迎えし

プラチナ市場を取り巻く需給と価格展望を伺いました。

 

900ドル以下(生産コスト割れ水準)を
過去1年にも渡ってウロウロし続けたプラチナ。

メタル市場で負け組であったシルバーが先行して上昇を開始、
プラチナ市場にも遅れて資金が流入しています。

 

World Platinum Investment Council WPICの
「Platinum Quarterly Q2 2019」からプラチナの需給を池水氏に解説いただきました。

 

2019年のプラチナ需要は9%増と大きく増加しました。
中でも投資需要が、触媒4%と宝飾需要5%の減少を補って余りある状況に。

 

2019年前半の投資需要は約26.6トンと急増。
特にプラチナETFの伸びが23トンを占めています。

 

供給は4%増。この増加は2018年に精錬過程に入ったものです
ここからは2019年後半の電力不安と労働組合活動が、
南アの鉱山生産を減少させる可能性があるため、供給に不安も。

 

ここから需要増が供給を上回る可能性が高く、
2019年の需給バランスは供給過多が11.6トンの予想から
10.7トンへ下方修正されています。それでも供給過多ではありますが。

 

2019年第二四半期は、精錬途中在庫と自動車触媒の増加で
6.8トンの供給過多となりました。
第一四半期が18.3トンの記録的な供給不足であったため、
今年前半は結果的に11.5トンの供給不足となります。

 

第二四半期の自動車触媒需要は前年比1.6トンの減少ですが、
この減少のペースは少なくなってきています。
2015年にドイツのフォルクスワーゲン社の排ガス不正で
その性能に懐疑的なムードが蔓延しディーゼル車のイメージは
著しく低下しましたが、池水氏によると新型のディーゼルエンジンの
窒素酸化物と二酸化炭素排出量が格段に減ってきているのだそうです。


EUの二酸化炭素排出量規制に対応する上で、ガソリン車よりも
新型ディーゼル車のほうが見直されているという背景もあり、
プラチナは触媒として重要な役割を果たすことが期待されています。

また燃料電池車(FCV)および、自動車以外の列車に関するニュースも
増えてきていますね。電車ではなく燃料電池で動く列車にも注目なのだとか。

FCVが今後の無公害交通の中心となる可能性もありそう。

詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信で池水氏の解説をお聞きくださいね。
https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk


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