参院選後の安倍政権の課題 [日経新聞編集委員]
2013.07/22 山本郁 記事URL
昨日の参議院選挙は、予想通り、与党自民党の圧勝で終わりました。
今日のコメンテーター、日本経済新聞社産業部編集委員の安西巧さんは
個人的には自民党圧勝というよりは、民主へのダメ出しが続いていたという事がこの結果に繋がったという印象が強いそうです。
衆参のねじれが解消したことで、これまで「参院選までは...」と塩漬けしてきた課題が山積しているのですが
選挙も終わりこれからは安倍首相がやりたいようにどんどんやっていくということで、お手並み拝見...というところ。
今日は「参院選後の安倍政権の課題」というテーマでお話を伺いました。
これまでのところアベノミクスも快調で消費マインドも好転しているようですが、今後の課題としてまずは消費増税。
秋の時点で景気動向を見据えて消費税率引き上げを決めると言っていますが、ここに来て波乱要因がうまれたそうです。
安倍内閣の経済運営のブレーンである浜田宏一内閣官房参与が、この消費税率引き上げは時期尚早との発言をしたのです。
安倍総理の知恵袋、黒田日銀総裁の師匠という存在である浜田氏の発言は、安倍総理の決断に大きな影響力があります。
そのため、「時期を先送りするのではないか」「1%ずつ刻んで上げていくのではないか」など、色々と憶測を呼んでいるようです。
実際、過去の例を見ると、'97の橋本政権時での消費税増税は、景気を冷やし橋本退陣に繋がりました。
消費税率のアップは、それだけのインパクトを持つのです。
しかし、社会はすでに増税を睨んで動き出しているので、一度決めたことを変えるのはそれはそれで大変なこと。
慎重にならざるを得ません。

この他にも、アベノミクスの経済産業関連の課題として、電力改革、東電債権問題についても教えていただきました。
安西さんの解説はオンデマンド放送でお聴き下さいね!
乱気流に入った中国経済 [日経新聞編集委員]
2013.07/01 山本郁 記事URL

中国ではこのところ、景気の減速に加え、金融市場に混乱が生じています。
特に6月中旬ころから短期金利が通常4~5%のところ、13パーセントまで高騰し、銀行が経営破たんしたのではないか...という噂が飛び交うようにもなってしまいました。

中国に今、何が起きているのか、アジアの経済や産業に詳しい、日本経済新社 編集局 編集委員の後藤康浩さんに伺いました。

これは、一言でいうと、中国政府の政策転換によるもの。
胡錦濤 温家宝コンビの時代に、成長を重視し、不動産開発、インフラ投資でバブルに湧いていましたが、このままでは更なる成長は望めない、バブルが弾けてしまう危険があるため、習近平国家主席の新しい体制に変わった今、中国国内で起きているバブル退治、金融のシステミックリスクを取り除こうという狙いで、金融に規制を加え健全化させようとしている...というのです。
特に今問題になっているのが、「シャドウバンキング」
名前の通り、影の銀行。つまり銀行が不動産開発に対する融資をするには規制が厳しいので、別会社を作って迂回させディベロッパーに貸し付けるということなどをやっているのです。
このような迂回融資は350兆、GDPの6割を占めるという規模まで膨れ上がっているのです。
日本でもかつておこったバブルの崩壊。
構造は日本の時ととても似ているけれど、その影響は日本よりもはるかに深刻で甚大なものになりそうです。
しかし、過去の負の遺産を収束させるのは並大抵のことでは出来ない...と後藤さん。
中国の現状は?
日本としてはこの動きは歓迎するべきなのか?
後藤さんに詳しく伺いました。
オンデマンド放送でお聴き下さい。
強気になれない国際商品相場 [日経新聞編集委員]
2013.06/24 山本郁 記事URL
早いものでもう今年も間もなく折り返しです。
6月最後の月曜日、コメンテーターは
日本経済新聞社 編集局 商品部 編集委員の 志田富雄さんです。

このところの国際商品相場、個々の温度差はあるけれど全般に弱いようですが
志田さんはそこには2つの構造要因があるとおっしゃいます。
1つは、米国の景気回復。金融緩和の政策転換を睨んだドルの動き。
もう1つは、中国を中心とした新興国の景気減速。
去年からこの2つは指摘されていたのですが、その傾向がさらに強まってきて全般に上値が重くなっています。
特に先週、FRB(米連邦準備理事会)のバーナンキ議長が年内に出口戦略に着手することを明言したことで、金を中心に大幅に下げました。
世界最大の商品消費国である中国のPMI(中国の製造業活動を測る民間の購買担当者指数)も、拡大と縮小の境目を示す50を下回っています。

中でも特に動きの激しい金ですが、ついに節目の1,300ドルを割り込みました。直近の一番安い所で、1,268ドル台、2年9か月ぶりの安値をつけています。
それに呼応するかのように、金ETFの主力銘柄であるスパイダー ゴールド・シェアの残高もついに1,000tを割り、989tと去年の年末より26パーセント減少。
これだけの下げは初めてで象徴的な動きといえると志田さんはおっしゃいます。
もう一つの指標である、ニューヨーク商品取引所(COMEX)の売り越し買い越しは、わずか153tの売り越しと8年ぶりの低水準となっています。
先月もおっしゃっていらしたのですが、売りを仕掛けているとみられ、市場心理は下げを見ていると言えそうです。

原油や穀物についても詳しく教えて頂きました。
オンデマンド放送でお聴き下さいね。
アベノミクス"第3の矢"の効果を占う [日経新聞編集委員]
2013.06/10 山本郁 記事URL
6月5日の午後、安倍首相がアベノミクス第3の矢である「成長戦略」の第3弾を発表したところ
その直後からみるみる株価が下落し、終値で518円89銭の下げと今年3番目の下げ幅を記録。
また為替も円高が進みました。
これを受けて第3の矢は失敗だった...との声も聞かれるようです。
本日のコメンテーター、日本経済新聞社 産業部編集委員の安西巧(あんざいたくみ)さんは
この日リアルタイムで、安倍首相の発表と市況を見ていたそうですが
事前に報道されていた内容と変わらずサプライズがなかったこと、
アベノミクスへの過剰な期待感の裏返しの反応でしょうと。
これでアベノミクスが失敗というのは違うと。

アベノミクス(安倍内閣が推進する経済政策)の3本の矢。
第1の矢「異次元緩和」、第2の矢「財政出動」、ここまでは予想を上回る効果が見られ、株価は上昇し、為替も円安へ大きく振れました。
しかし株価を指標とするならば、5月23日の大暴落があったことからも、何か大きなサプライズが発表されるのではないかとの期待が高まってしまったわけです。
その状況での今回の第3の矢。
タイミング的にも不幸な状況での発表で、性質としても"企業の活力を引き出す"という間接的なもので、効果がすぐに出てくるものではありません。
国民総所得を10年後に150万円増加というのも、10年後なんてどうなっているか分からない絵に描いた餅でピンきません。
今、個人消費を盛り上げたいというのも無理があります。
掲げている目標の内容はいいことばかりです。
設備投資、民間雇用を増やす、起業を増やす、などなど。

ただ、戦略を打ち出すときにはサプライズが重要です。
市場と対話しながら対策を打ち出して行く必要があります。その点、今回はサプライズが無かったことが失敗だったと。

また期待されていた法人税率の引き下げや混合医療の解禁に踏み込まず、発送電分離も当面ないことがわかりました。
なぜ、この期待に応えられなかったのか。サプライズを打ち出せなかったのか。
それは来月に参議院選挙を控えているからです。

安倍首相は今後も第4の矢、第5の矢を討ってゆくと言っていますし、参議院選挙が終われば、もう少し大胆な政策を発表することが出来るので
選挙後の次の戦略は期待できるのではないかと安西さんは見ているそうです。

詳しいお話はオンデマンド放送でお聴き下さいね!



米中首脳会談と日米関係 [日経新聞編集委員]
2013.06/03 山本郁 記事URL
習近平・中国国家主席が今月7日~8日に国家主席になって初の訪米をし、オバマ大統領と首脳会談を行います。
一般に米国の大統領が国賓級の相手と会談する時はホワイトハウスを使いますが
今回、その会場となるのがカリフォルニア州のサニーランズという高級リゾート地。
しかも、習近平氏が国家主席に就任してわずか2カ月余りのスピードと異例尽くしの会談となります。
安倍首相が昨年総理に就任し、1月にもオバマ大統領と会談をしたいと希望した時は2月まで待たされた上、ホワイトハウスでの会談でしたが
今回の米中首脳会談は...。これは米国が日本よりも中国を重視しているということなのでしょうか?
日本経済新聞社 編集委員の春原剛(すのはらつよし)さんに伺いました。
確かにホワイトハウスではなく、サニーランズで会談をするということから、中国の新国家主席との個人的な信頼関係を早く構築したいというオバマ大統領の思惑が窺がえます。
その点では中国を重視していると言っても間違いはないでしょうと。
しかし、スピード会談というのは少し事情が違っていて、実は、去年の夏にオバマ大統領の側近であるドニロン大統領補佐官が、当時まだ副主席だった習近平氏に「オバマ氏再選の際には来年の初夏頃に両国の対話を活性化させましょうと約束をして、その頃からこの対談の路線はすでに敷かれていたということなのだそうです。
そして、米国としては、大国の論理、同盟の論理の2つがあって、グローバルな問題などはやはり大国の中国の協力が無いと解決できないということ。
また日本は、民主国家で信頼はあるけれど、中国は何をするか分からないところがるので、しっかりと掌握しておかなくてはならない...ということがあるわけです。
日本も中国もどちらも大切であるということです。
尖閣問題も当然今回の議題になると思われますが、春原さんは、おそらく双方の意見が合意することはないので突っ込んで話すことはないと見ているそうです。
では、この尖閣問題をめぐって米国は日本と中国のどちらの肩を持つのでしょうか?
当然、同盟国であり日米安保条約を結んでいる日本は互助の対象であり、中国が一方的に武力を使って日本から領有権を奪おうとするならば、日本とともに立ち上がるでしょう。
最大のポイントとしては、どちらが先に手を出すか、だそうです。
中国は今日も尖閣諸島の領海付近に漁業監視船を送って日本の自衛隊を刺激しようとしていました。
自衛隊はこれに耐えて見守っていたわけですが、ここで手を出したら負けという訳です。
またどちらが選りオバマ大統領のシンパシーを勝ち取ることができるか。
日本が米国との関係を巻き返すにはどのような手を打てばよいのでしょうか。
詳しい春原さんの解説は、オンデマンド放送をお聴き下さいね!

FXの怪しい値動きに規制ルール策定 [日経新聞編集委員]
2013.05/20 山本郁 記事URL
このところの為替相場はドル/円100円台と円安方向に大きく動いており
FX(外国為替証拠金取引)も活況を呈しているようですが
そのFXに初の自主規制ルールが策定されるようです。
対象となるのは業者の提示価格とは異なる水準で取引が成立してしまう「怪現象」!?
それがどんな現象で、どんなルールが策定されようとしているのか
日本経済新聞社 編集委員の 清水功哉(しみずいさや)さんに伺いました。

FXでは、業者が提示している外貨の売値と買値を投資家が見て注文を出しますが
その売値と買値が、いざ注文を出した時に、提示されていたのとは違う水準で取引が成立してしまうことがあります。
これは「スリッページ」といって、為替など動きの速い相場の場合は止む負えない現象ですが
自然な滑り、スリッページなら、投資家が損をする場合と、得をする場合と、その確率は同等のはずですが
問題とされているのは、投資家が不利な滑りばかりが起きている業者があるということ。

昨年12月、ある経済研究所がFXの主要6社を対象に、投資家に不利なスリッページがどの程度発生したのか調べたところ
何と、6社中3社で、不利な滑りが3分の2以上を占めていたことがわかりました。
しかも1社は100%不利な方向にスリッページしていたというのです!!

実際、一部の業者で投資家に有利な滑りを起きにくくして、不利な滑りを放置する...といった操作が行われていたのが、昨年7月当局の調べで分かっています。
この時は当局が、業務改善を求める行政処分を出しましたが、12月の調査結果をみても現在もなお、操作が行われている可能性があります。

そのような状況を背景にして、業界全体としてこのような怪現象を無くそうという空気が広がり、規制ルールが作られることになったというのです。
ルールは6月にも策定される方向で、スリッページが投資家にとって不利・有利の割合が半々から大きくかけ離れたときに何らかの処分が行われることになるだろう...ということですが、この自主規制、どれだけ効力を発揮するのか、「怪現象」は無くなるのか...今後注目です。

清水さんの詳しい解説はオンデマンド放送でお聴き下さいね!
どうなる?金急落のゆくえ [日経新聞編集委員]
2013.04/22 山本郁 記事URL
今日の東京株式市場はほぼ全面高で、日経平均株価は1万3568円37銭と年初来高値更新して終了。
また、円相場は、1ドル100円が目の前に迫ってきています。
こうした中、先週、歴史的な急落をみせた金相場も少ずつ戻してきたようです。
今日のコメンテーターは、日本経済新聞社 編集局 商品部 編集委員の志田富雄さん。
志田さんにはいつも商品関連のお話を頂いています。
先週の金の急落は、新聞では使わない表現だけれど、"暴落"という言い方に近い動きだった...と志田さん。
15日のCOMEXの売買高は75万枚。COMEXの標準品で1枚100トロイオンスだから、換算すると2300トン以上。
年間の世界の生産量に匹敵するくらいの量が一日で売買されたことになります。
いくら、下がれば新規の実需の買いが入ると言っても、それすらもかき消すほどの歴史的な下げの勢いだったのだそうです。
そしてもうひとつ歴史的だったのが国内の動き。
国内貴金属小売店で4月10日に5300円台をつけ、その後4月16日に4408円まで下げました。
そこで、下げを待っていた人たちの新規の買いが一気に膨らみ、記録的な売り上げとなったそうです。
昨年末から金の下げは予測されていたものの、じわり下げるくらい...と思っていたら、予想外のこの急落。
その背景と、今後の見通しについて伺いました。
市場参加者が皆一方向を見ているときは転換しやすいもの。
今皆が下を見ているので、こういう時は戻るのではないかと志田さんは見ているそうです。
詳しい志田さんの解説はオンデマンド放送でお聴き下さいね♪




中国の大気汚染の現状と今後 [日経新聞編集委員]
2013.04/15 山本郁 記事URL














本日のコメンテーターは、日本経済新聞社 編集局 編集委員の後藤康浩(ごとうやすひろ)さんです。
後藤さんには毎回アジアの経済や産業についてお話を伺っています。

先月下旬に中国へ行ってこられたばかりの後藤さん。
今月に入って鳥インフルエンザの感染拡大が問題となり少し姿を潜めている中国の大気汚染問題ですが、現状は一言「酷い!」だそうです。
後藤さんは、内陸の山西省・陝西省を回ってこられたそうですが、そこは石炭の産地であり工業地帯。
大気汚染の状況は北京より酷く、今一番問題となっているPM2.5の数値も北京の3~5倍高いのだそうです。
テレビのニュースの映像で、真っ白な北京の空をご覧になっていると思いますが、後藤さんが目の当たりにした中国内陸の汚染状況は、川の対岸の景色が見えないほど、なのだそうです...。

PM2.5の発生の原因、大きなものは2つ。
自動車の排気ガスと、火力発電や鉄鋼・ガラス産業など石炭を燃やす産業。
中国は去年まで3年連続で世界最大の自動車市場だったこともあり、年に1800~1900万台の勢いで自動車の数が増えており
大都市では大渋滞を引き起こし、その排気ガスが深刻な問題となっている訳です。
日本でもかつて、トラックやバスのディーゼルエンジンから排出されるPM2.5が問題となったことがありましたが、東京都や首都圏が規制を行い公害の拡大を抑えることに成功しました。
しかし、中国ではガソリンやディーゼルオイルの規制が日本より5~10倍緩いのだそうです。
何故かというと、中国の石油産業は国の大きな産業。
規制をするにはコストがかかることから放置されている...というのが現状だそうです。
環境対策よりも、地元企業の発展が優先。
コストがかかればその分、人件費を削減するなどリストラ対策が必要になるという訳で
国民も、環境改善を望みながらも、それよりも失業したくない、給料が上がって欲しい...という気持ちの方が大きく
成長至上主義は揺らがないようです。
日本でも中国からのPM2.5の飛来が問題となっているため、改善のための技術協力を行っていますが、とても追いつかない状況のようです。
中国は世界の石炭の半分を使用し、鉄鋼の46%を生産しています。
この経済構造が変わらない限り、中国が環境汚染大国である状況も変わりません。
少しずつ生産能力を落として行かないといけないのですが...それを働きかけるのはかなり難しそうです。
後藤さんの詳しい解説はオンデマンド放でお聴きください。
安倍総理・訪米後の日米関係 [山本郁コラム]
2013.04/01 山本郁 記事URL

平成25年度が今日からスタートしました!

今年度もマーケットトレンド、どうぞよろしくお願いいたします。

今日のコメンテーターは日本経済新聞社 編集委員の春原剛(すのはらつよし)さん。

春原さん、今日から編集局長付になったそうです。

春原さんにはいつも国際関連のテーマを解説して頂いていますが

今日のテーマは 『安倍総理・訪米後の日米関係』

先月も米国に取材に行かれたので、オープニングで

「あちらの空気はいかがでしたか」とお聞きしたら

「寒かったです」

...お分かりと思いますがわざとです。

結構お茶目な春原さん。エイプリルフールに免じてお許しください。

実際は、安倍首相の訪米は2月で、少し時間が経っていたこともありますが

米国では日本のことは殆ど話題になっていなかったのだそうです。

民主党政権時代にすっかり拗れてしまった日米関係。

政権が変わったからと言ってすぐに改善という訳にはいかないようです。

むしろ野田首相時代にはかなりオバマ大統領の信頼も回復しつつあったようなのですが

安倍首相が、まだ就任前から約束もとりつけていない訪米を公言したことがマイナスだったようです。

安倍首相の訪米の成果、日米関係を改善してゆくための課題、TPPはこれからどうなってゆくのか春原さんにお聞きしました。

詳しい解説はオンデマンド放送でお聴き下さい!

なお、今朝の朝刊7面の国際面に、TPP関連の春原さんの記事が掲載されていますのでお読みくださいね。

 

 

 

 全51ページ中16 ページ   前の10件 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 [16] 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 次の10件