サウジアラビアの原油生産能力に疑問?! [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2011/06/15(水) 23:11 大橋ひろこ

オーバルネクストアナリスト小針秀夫

先週OPEC総会で増産の合意が成立せず、原油価格が急騰する局面がありました。
サウジアラビアが原油生産枠を大幅に引き上げる提案をしていたのですが、イランやベネズエラなどがそれを拒否。一体何があったのでしょうか?

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオーバルネクストアナリスト小針秀夫さんにお話を伺いました。
小針さんによりますとサウジの原油増産の提案は
アメリカの景気に配慮したもの。
このところの景気の後退を示唆する指標の悪化の根源は
原油高のせいだという指摘をする向きも。
アメリカは車社会、ガソリン価格がダイレクトに景気を左右します。
それを増産余力が乏しく高い価格を望むイランやベネズエラは拒否。
でも単純に考えると反米国でもありますね。

現状、余剰生産能力があるのはサウジアラビアしかないと言われており、
サウジアラビアの原油生産量に注目が集まっています。

OPEC総会の決裂から
「サウジアラビアが独自に7月に産油量を
日量1000万バレルまで拡大する可能性」とアラビア紙が報じ、
今度は原油が急落するなど神経質な値動きとなっています。

ところが小針さんは
このサウジの1000万バレルの増産に疑問を呈されています。

というのもサウジの生産量は少なくとも過去10年、1000万バレルを
超えことはなく2008年7月の970万バレルが最高と見られており、
どうやらそのサウジの原油生産は5月には日量900万バレル
を超えた可能性が高いとも指摘されています。

ということは、すでに過去最高レベルに原油を生産している状況。

しかしながらサウジアラビアの余剰生産能力はまだ余裕があるはず。
1200万バレルまでの増産が可能とのコンセンサスですけれど・・・・。

「それが本当なのか疑問なんです」と小針さん。
サウジアラビアの原油は生産量と同じ程度の海水を注ぎ込まないと
掘削出来ない状況にまで来ておりピークオイル説が囁かれている・・・?!
昔は掘れば原油が吹き出したらしいのですが今では海水を注入し
油圧を高めなければ出てこないのだそうです。それがもう生産量と
同じ程度の海水を入れなくては採れなくなっているというのです。

サウジの生産余剰能力がほぼ無くなっているということは
もうOPECに増産余力がないということ。
つまり、原油価格はまだ上がるリスクが・・・?!

詳しくはオンデマンド放送で小針さんの解説を聞いてくださいね。


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