OPEC増産議論の裏に景気後退への懸念 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2011/06/08(水) 18:19 大橋ひろこ

オーバルネクストアナリスト柿原一也さんと

今日再びドル円相場は80円を割り込みこのブログを書いている18時時点でも79円台で推移しています。80円前後では日本の個人投資家がかなりのドル買いをしていたことが報道されていましたが、このところのユーロドルの堅調推移を思えば、個人のドル買いがこれまでドル円の80円台を守っていたのかもしれないという気がしますね。これがまた狙われた、、、ということなのでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
為替市場では止まらぬドル安が気がかりですが、ダウ平均も
5/2の高値から下落基調が続き、12000ドルのポイントを守れるか否か、
という水準にまで落ちてきています。
このところのアメリカの経済指標が軒並み悪化しており、景気後退が
深刻なテーマとなりつつあるような気がします。

今日はオーバルネクストアナリスト柿原一也さんに
原油市場の動向と今後の見通しを伺いました。

原油相場は5月の115ドルアラウンドの7急落後
100ドルを挟んで膠着状態。狭い幅でのレンジ相場となっています。
これまではユーロドル相場と高い相関があり、ユーロが上がれば
原油が上がるという動きが見られたのですが、ダウが弱含み出してから
状況が変わってしまったようです。

こういう膠着相場は「放れにつけ」が鉄則ですが、
ではこのレンジはどちらに放れるのでしょうか?

目下最大の焦点は今夜8日のOPEC総会。
増産の見通しが出てきています。
この100ドル前後の水準で増産の議論がなされているのに
若干の違和感を感じるのですが、柿原さんによると
米景気後退から原油価格沈静のためのアメリカからの圧力も
あるのではないか、という見方もあるそうで、
増産推進派がサウジ、反対派がイランというのもこの説を
裏付けるように思えてなりませんね。

しかし増産するにしてもOPECの生産枠の遵守率は低く
常に闇増産が行われているとの指摘もありますから、
今回仮に増産が発表されても、実際のところどれほどのインパクトになるかは
わかりません。事前に市場がどのくらい増産を織り込んでいるかにもよるので
しょうけれど、この膠着相場では判断が難しいですよね。

しかしアメリカの思惑として原油価格を抑えて景気減速に歯止めを
かけたいという部分はあるでしょうから、やはりこのレンジ、下に放れることを
シナリオに描いておくべきかと思います。ダウ平均のチャートもテクニカル的に
あまり強いとは言えず、スパイラル的に株安、商品安という局面が訪れないでも
ないような・・・・でもそんなときにでも資金を集めるのは金。
この先はマクロマーケットの弱気からコモディティ間でも強弱分かれる
のかもしれませんね。詳しい解説はオンデマンド放送で
柿原さんの解説を是非聞いてください。


コメント