金だけが上昇トレンド回帰?!その裏に潜むリスクとは・・・ [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2011/05/25(水) 22:44 大橋ひろこ

オーバルネクストアナリスト東海林勇行さんと

5月、日本のGWを挟んでマーケットの景色が大きく変わったようです。
ユーロの下落、ダウ平均の下落、コモディティ価格の下落・・・。
一時の調整であればそろそろ上昇トレンドラインに回帰してもいい頃なのでは・・・・?!
ところが、神経質な値動きながら大きく買い戻される気配はありません。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオーバルネクストアナリスト東海林勇行さんにお話を伺いました。

GW後からマーケットがリスク回避相場に入っているようです。
コレが本当の天井打ちでの下落なのか、調整なのかはまだ判断しかねますが、
こうした下落相場の中にあって、金だけは再び1500ドルを回復し、
強気を継続しています。コレは一体どういうことなのでしょうか。

「リスク回避からの資金の逃避先として金が選ばれています」
東海林さんは金ETFが増加傾向にあること、
そして、ジョージ・ソロスがほぼ全ての金を売却したというニュースで
金市場も一時的に弱気となっていた頃に、メキシコ中銀が
その何倍にも相当する金を買っていたことなどを解説くださいました。

スペキュレーターが利食いで金を売り払っても、新興国などの中央銀行が
豊富な外貨準備を金にシフトしている動きが顕著です。
世界の中央銀行はこれまでずっと金の売り手でしたが、
去年から買い越しに転じていますね。
メキシコだけではなく、ロシア、タイ、ボリビアなどの新興国が
金が下がれば金を買っているという統計がIMFから発表されていますが、
中国の富裕層が積極的に金を買っているとも言われ、
その買いのエネルギーはソロスの売りを飲み込んでしまいました。

逃避先として金が買われているというならば、この先、この調整に見える
マクロマーケット動向が本格下落に向かうことがあっても金は上がり続ける
ということになります。
しかしながら、東海林さんは、ギリシャの政治的動向、デフォルト懸念が
テーマとなって市場心理が著しく悪化するような事態となれば、
その時はトリプル安、何もかもがたたき売られるようなドラスティックな
相場となることもリスクとしては考えられると指摘します。
その時は金も大きな売りにさらされるでしょう。

しかしながら、嵐が過ぎ去った後、最もリスクのない資金の逃避先として
金が選ばれ、最も早く立ち直るであろうことも解説くださいました。

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