国内ガソリン価格、夏には沈静化へ?! [大橋ひろこコラム]
2011/04/06(水) 18:36 大橋ひろこ

株式会社セキツウ 山内弘史さんと

新年度スタートで街にはフレッシュな新社会人の皆さんの姿が。
東京の桜も8割ほどが開花しました。
震災の傷跡深くまだまだ心配なこともたくさんありますが、それでも春は訪れ季節は移ろいで行きます。

皆さん、ご機嫌いかがでしょうか。大橋ひろこです。

番組では今日、初登場のコメンテーターの方をお迎えしました。
株式会社セキツウの 常務取締役 山内弘史さん。
セキツウは石油、電力、ガス、その他あらゆるエネルギーについて
報道、解説、評論などを行っている会社ですが、山内さんには
今後、主に国内のエネルギー事情についてお話を伺ってまいります。

今日、TOCOMのガソリン先物価格は再び万円台に上昇、
そして石油情報センターが今日発表したレギュラーガソリンの
店頭価格は 151.80円と7週連続で上昇です。

何故ガソリン価格の上昇が続いているのか、山内さんに聞きました。

「もともとは国際原油価格の高騰が背景にあってこれが国内の
ガソリン価格に転嫁されてきているが、東北地方のガソリン価格が
全国平均を上回る上昇となっているのはロジスティック問題です」

山内さんは現状のガソリン価格が全国平均より東北地方のほうが上昇
している背景に、東北地方の元売系列ガソリンスタンド2900箇所のうち、
今回の震災の影響で700箇所ものスタンドが給油不能の状態に陥っている
ことを指摘した上で、しかしながら、国内全体のガソリン量が不足している
わけではなく、必要なところに行き渡らないことが問題となっていると
解説くださいました。むしろ、この夏には供給が過剰となる可能性もあると
いうことですが、それはいったいどういうことでしょう?!

福島の原子力発電所が稼動停止状態となっている影響で
この夏は大手企業で25~30%、一般家庭でも15%の節電目標が
掲げられましたが、それでも絶対的電力不足は補えません。
供給を増やすためにはガスタービン発電(灯油、軽油、LNGなどを燃やした
燃焼ガスでタービンを回して発電する方式)や火力発電に頼らざるを得ない状況。

これまで火力発電所の稼働率は40%程度で、基本的には日本の電力の
ベースは原子力に頼ってきました。この火力発電所をフル稼働させると
いうことが急務となってくるわけです。

この火力発電に必要な燃料がC重油。
このC重油というのは原油をガソリンや灯油などに分留して
最後に残った燃料成分。

つまり。

C重油を作るということはガソリンや灯油を作るということでもあるのです。
現状でも国内のガソリン需給が逼迫しているわけではなく、
ロジスティック問題で東北地方のガソリン価格が高騰しているのですが、
火力発電をフル稼働させることにより、ガソリンも一緒に精製されるため、
夏場に向けてはむしろガソリンが供給過多となる可能性もある、
そうなれば価格高騰は沈静化するのではないか。
山内さんはこのように解説くださいました。

ただし、大元となる国際原油価格が高騰しており、価格の更なるなる高騰が
懸念事項であるということで、中東問題も無視できません。
リビアの問題が何故原油価格を押し上げているのか、
こうした詳細も山内さんにお伺いしていますので
詳しくは是非、オンデマンド放送をお聞きくださいね。


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