原油暴落、2020年は50ドル以下で推移か [投資α情報(大橋ひろこ)] [マーケット・トレンド]
2020/03/25(水) 20:16


OPECプラスが3月6日の会合で追加減産をすることで合意するとの観測から$40/バレルを上回っていたWTI原油価格。ロシアが追加減産を拒否したことに加えてサウジアラビアが、4月には日量1,230万バレルに増産すると表明。(2月生産量は日量970万バレル) オイルマーケットは、この事態を全く予想しておらず、3月9日WTI原油価格は$10以上の暴落となりました。
歴史的な暴落です。



皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオイルエコノミスト 藤沢治氏をお迎えしお話しを伺いました。



ロシアの減産拒否は、米国の制裁を受けていることへの報復とみられ
米国のシェールオイル潰しを意図したものと思われます。


コロナウイルスの感染拡大による需要減もリスク。
WTI原油価格は1月3日の$63.05/バレルの高値から
約3分の1に下落してしまいました。



第1四半期の世界の石油需要は、前年同期比で
日量約250-300万バレル減少すると予想されています。

サウジの増産、ロシアの増産およびOPEC産油国の増産追随で
4-6月の供給過剰分は、日量400万バレルとも指摘されている中で、、です。

米国のトランプ政権は、シェールオイル生産業者保護の目的で、
7700万バレルをSPR(国家戦略備蓄)用に購入すると発表。
石油会社やトレーダーは、この安値に惹かれ、
またコンタンゴであるため在庫補填用に大量の買いに出ていますが、
タンクも満杯になり、貯蔵するためのタンカーも、
過剰供給分を全て貯蔵することは出来ないと言われています。


足下では中東をめぐるイラン・米国の軍事衝突の激化以外に
強気材料が見当りません。現在でも、イラク国内でイランの親派が
米軍基地を攻撃したり、米国が報復したりと鍔迫り合い的な
軍事衝突が続いていますが、材料視されていません。


シェールオイルの生産量は、この価格戦争を受けて勿論減少すると目されますが
シェブロンやエクソンモービルの大手はそれ程減産しないとの指摘も。
既にヘッジしている販売量もあります。
採算分岐点価格は、$40/バレルと言われていますが、
利益を得るには$50/バレルの価格が欲しいところ。

サウジの原油生産原価は、$4/バレル以下で、
アラビアン・ライトであれば$2/バレル程度で原油安への耐性が大きい。


ノルウエーの北海ヨハン・スベルドラップ油田、
ブラジルの生産も$20台の原油価格では減産するとみられています。


ここからの展望は?

詳しくはオンデマンド配信で藤沢さんの解説をお聞きくださいね。