原油急落、新型肺炎懸念による経済停滞観測 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)] [マーケット・トレンド]
2020/01/29(水) 19:55

2020年、米国とイランの衝突でWTI原油価格は$63台に上昇するも、本格的開戦は免れたことやIEAが上半期需給の緩和観測を出したことなどを受け、原油は軟調な展開となりました。加えて中国発の新型コロナウイルスが下落に拍車をかけています。コロナウイルス問題は、終息の目途がたっていません。



皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はエネルギーアナリスト 藤沢治氏をお迎えしお話を伺いました。



コロナウィルスの影響で、ジェット燃料など石油需要が減少する
リスクが価格を押し下げていますが、この問題がなくても
米中通商交渉の第一段階の合意が実行されそうもないとの見方も。
世界景気下振れの懸念が原油市場の上値を抑えそうです。

さらに米国では8月にパーミアンからテキサスへの新しい
パイプラインが操業開始しており、
2019年末までに更に2本のパイプライン敷設が完工し操業を開始しています。
2020年のシェールオイル生産増は日量80万バレルと予測されており
2019年の日量120万バレル増より増分は減少予想も
米国全体では、2020年は日量100万バレル増となります。


米国のイラン、ベネズエラ制裁の生産減があっても、
世界全体では、新しくガイアナの原油生産が始まり、
ノルウエー領の北海ヨハン・スベルトラップ油田の生産が開始され、
ブラジルの原油生産増も見込まれるため、今年の供給量の増加は、
日量約200万バレル増加すると予想されているのです。


注目点としては、3月のOPECプラスの会合で
減産合意を4月以後も延長することで合意するとみられていることと、
イラク、リビアの原油生産量がどの程度減少するか。
イラクは、米国とイランの戦場となっているので、
米国のエンジニアが離脱していると藤沢氏。

この影響で生産が落ち込む可能性が指摘されているようです。
12月は日量460万バレルを生産し、日量400万バレルを輸出していましたが、
国内でのデモもあり今後減産を余儀なくされる可能性も。


リビアも内乱で12月の日量120万バレルから
現在は日量40万バレル以下に下落しており、これが材料視されれば下支え要因。

さて、ここからの原油価格展望は?!
詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信で藤沢氏の解説をお聞きくださいね。

https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk