米中合意後の、金・原油相場 [日経新聞編集委員] [マーケット・トレンド]
2019/12/30(月) 23:00
大納会。
TOCOMでも大納会式が行われ、だるまの目にも綺麗に墨が入りました。
TOCOMマーケットでは今日、金が上場来高値を更新しましたが
日経平均は、大納会としては29年ぶりの高値をつけましたね。
振り返ってみると、かなりリスクオンの一年でした。

足元では、12月13日、米中貿易協議「第一段階合意」が伝わると、
市場にはリスクオンの材料として捉えられました。

米原油先物の取り組みは、直近12月17日時点で、8か月ぶりの買い越し残高まで膨らんでいます。
9月半ばのサウジアラビアの石油施設攻撃の時でも、買い気になっていなかったのに
一気に買い越しが膨らんできたと
本日のコメンテーター日本経済新聞社 編集局 編集委員の志田富雄さん

米中合意は、これ以上の悪化は当面避けられたとの安心感をもたらし
リスクオンムードで、様々な商品の価格を上昇させましたが
非鉄相場を見てみると、景気実態そのものは決して良いとは言えないようです。

特に、世界経済一番敏感な銅相場、LME(ロンドン金属取引所)3か月先物を見てみると
今年一番の安値が、5,518ドル(2年ぶり安値)
去年の終値が、5,887ドル
直近終値で、6,200ドル台どまり。
金やプラチナなど

貴金属の上昇に比べると上げ幅はかなり小さいことが分かります。

これがモノから見た世界経済の実態。

金はというと
2つの側面で上昇いています。
安全資産としての側面が強く、リスクオンでは下落する金も
リスクオンムードに乗って、投資対象として買い進められています。
もちろん、安全資産としても買われています。
英国のEU離脱もまだ不透明感が残るし、米中問題も決して終わるわけではありません。

仮に、来年に入ってリスクオフになった時、金は
リスクオンでの上昇要素は剥落しますが、リスクオフで買い進められるので、
下げにくいことが予想されます。

詳しい、志田さんの解説は
radikoのタイムフリーか、Podcastでお聴きくださいね。

マーケット・トレンド、2019年の放送は今日が最後です。
2020年は1月6日(月)からです。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えください。

山本 郁


大納会