株式市場のリスクオンと商品市場 [日経新聞編集委員] [マーケット・トレンド]
2019/11/25(月) 22:01
米国の株価は史上最高値を更新し続けていますが、
長年コモディティー市場を見続けている
本日のコメンテーター日本経済新聞社 編集局 編集委員の 志田富雄さんは
景気の実態とかけ離れていると感じているそうです。

年初の安値からの上昇率を見てみると
NYダウ...23.6%上昇
ナスダック...32.6%
日経平均...20%

これに対してコモディティは
WTI原油...19%
ブレント原油...29% 
と原油は株価並みの上昇ですが
相対的には弱い印象です。
一番景気に敏感な非鉄金属、特に銅は
高値が4月17日の6,608ドル、安値が9月3日の5,518ドル、直近11月22日5,800ドル。
殆ど上げていないというより、むしろ下げている印象です。

原油も(ブレント)
安値が年初の52ドル、高値が4月の75.6ドル、直近で63ドルと
頭が重い印象です。

これは実体経済の重さを表していると志田さん。
それでも原油は米国という大消費国を抱えています。
米国は他国に比べるとまだ堅調さを保っているので、それが下支えになっています。

一方、銅は、世界消費の半分が中国。
中国経済の減速がダイレクトに効いているのです。
今の景気減速の中心は製造業=中国
世界経済の減速がとりわけ製造業を中心としたコモディティに如実に表れているのです。
その分、緩和相場に乗ってリスクオンを続けている米国株式相場との乖離が出ているのだと。

この先、リスクオン、リスクオン、で来ている米国株式相場は
どこかで現実の整合をとらされる場面が出てくると考えられるので
大幅な調整リスクにも警戒が必要だと志田さんはおっしゃいます。

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