ヤフー・LINE 経営統合 [日経新聞編集委員] [マーケット・トレンド]
2019/11/18(月) 23:15



本日11月18日、ヤフーとLINEが2020年10月までに経営統合することで基本合意したと正式発表しました。
先週13日に日経新聞がスクープし、世間に驚きを与えましたが、この経営統合の背景や影響について
本日のコメンテーター 日本経済新聞社 客員編集委員 関口和一(わいち)さんに伺いました。

まず、この経営統合を一言で言うと
米国の「GAFA」・・・Google、Apple、Facebook、Amazon
中国の「BAT」・・・百度(Baidu)、アリババ(Alibaba)、テンセント(Tencent)
と言った強いIT企業やプラットフォーマーの狭間にある日本も
対抗できる競争力を持つために、日本発のしっかりとしたプラットフォーマーを作るため。


夕方5時から行われた両社の記者会見を、関口さんはTOCOMスクエアでマーケット・トレンドが始まる前まで聴いていらっしゃいましたが
ZHD・CEO(ヤフー)の川邊健太郎氏、LINE・CEOの出澤剛氏が揃って口にしていたのは、「二つの強い危機感」だそうです。
1つは、米国・中国という2つのIT大手に対して、日本が頑張らなくてはいけないということ。
情報の世界は強い所が独り勝ちし、お金も人材もさらってしまう。
日本のIT基盤が損なわれてしまわないようにしなくてはならないのです。
もう1つは、医療、介護、農業地域行政サービスなどの社会課題の解決にITが必要だということ。

統合すると、ユーザー数は、ヤフー6,700万人+LINE8,200万人→1億人以上のユーザーを得ることになり顧客ベースの拡大に繋がる
またヤフージャパンは米国のヤフーと日本のソフトバンクの合弁会社であり、日本国内でしか事業展開出来ないという足枷がありましたが
LINEとの統合で海外進出のチャンスが出来ます。
LINEは、韓国の NAVERが日本に進出して作った会社なので、アジアを中心に海外展開をしていて世界に1億8,000人のユーザーを抱えているのです。
他にも、メディアコンテンツ分野では、ヤフーはポータルサイトに強いけれど、LINEは弱い、
コミュニケーション分野ではヤフーはメールには強いけどメッセンジャーは弱い、LINEはSNSには強い
・・・などなど、統合することで、お互いの弱い部分を補完し合えるというメリットがあります。

ただし、統合すると規模が大きくなることで、独禁法に抵触する心配
また、個人情報をどう整備するかなどの課題もあります。

一方で、私たちユーザーにとっては、楽天との競争でサービスの向上などメリットが生まれる可能性がありそうです。

詳しい関口さんの解説は、radikoのタイムフリーや、ポッドキャストでお聴きくださいね。