WPIC Platinum Perspectives~プラチナの今後を占う [投資α情報(大橋ひろこ)] [マーケット・トレンド]
2019/11/07(木) 20:30

自動車の売り上げが減少する現在、これをPGMの弱材料に取る向きが多いが果たして本当にそうでしょうか。確かにこれまでの2019年の自動車売り上げは2018年から4.2%減。触媒需要の減少も連想させる数字ですが、、、。



皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はJBMA日本貴金属マーケット理事長 池水雄一氏をお迎えし
底値がたくなってきたプラチナ市場の今後についてお話しを伺いました。

池水氏は、歴史的にみると厳しくなる排ガス規制の方が
自動車の売り上げの伸びよりもPGMの需要に
大きな影響を持っていると指摘。

厳しくなる排ガス規制と代替の動きが
自動車売り上げ減少をカバーするとお話しくださいました。

1990年から2018年の期間、自動車の販売数は1.7倍(5400万台から9400万台)に
増加しましたが、PGMの触媒需要は5.8倍(2200万オンス から1億2600万オンス)
へと大きく伸びています。

欧州でのディーゼル車の落ち込み40%に対し
プラチナの触媒需要の落ち込みは20%程度なのだとか。

環境への配慮から、自動車1台に使用する触媒量は
増加する傾向にあるのです。

環境規制が年々厳しくなる中、中国では「国6」と呼ばれる規制が
4年も前倒しで実施されており、
生産ラインはこれに追い付いていません。

中国の自動車販売台数の落ち込みが弱気材料として
取り上げられますが、実は新基準に対応する生産ラインが
整っていないことによるものとの指摘も。

また、パラジウムが歴史的高値を更新するなか
安価なプラチナへの触媒の代替についてですが
ガソリン自動車に使用されるパラジウムからプラチナへの
代替は設備投資にかかる時間とコストが大きすぎるために
困難な状況のようですが、現在ディーゼルエンジンでも
使われているパラジウムがプラチナに置き換わっていく可能性は大きいと池水氏。


価格のギャップを埋める動きに加え、
中国の新基準導入、そしてEV車からFCV社への軸足シフトなどは
プラチナ市況の今後を大きく変えていくかもしれません。


プラチナは新鉱山への投資も止まっているため
需要が伸びてくると供給が増えないことから需給がタイト化する
可能性も否定できず、これに気付き始めた機関投資家らは
ETF市場を通じてプラチナへも資金を流入させているようです。


詳しくはSpotifyのオンデマンド放送で池水氏の解説を
お聞きくださいね。