追加緩和への布石?~最近の日銀の動き [日経新聞編集委員] [マーケット・トレンド]
2019/10/21(月) 23:01

今日のコメンテーターは日本経済新聞社 編集委員の 清水功也さん。
いつも身近な経済についてお話を伺っています。

マネタリーベースの伸びの鈍化が鮮明になってきました。
マネタリーベース(日銀の資金供給量)とは、日銀が国債買い入れなどの見返りに供給したマネーの残高のこと。
日銀当座預金とお札の発行高、貨幣の流通高の合計です。
9月は約514兆円でしたが、その増加率は前年比約3%。
1年前と比べると約半分になっているのです。
 
マネタリーベースは、2013年4月に日銀が異次元金融緩和を始めてから伸び率の拡大が目立つようになり、ピーク時の2014年には55%も増えた月もありました。
しかしその後は伸びが次第に鈍化してきました。
その一因には、2016年9月の日銀の金融政策の転換があります。
量的緩和から金利へと転換した「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」
長期金利(10年物国債利回り)を「ゼロ%程度」に誘導するのに必要な国債だけを買えばよくして、購入額を減らせるようにしました。
その背景にあるのは、巨額の長期国債購入の持続性に疑問が出てきたこと。
当時、年80兆円が目標とされていました。
今では、年間の長期国債購入額が、異次元緩和開始時の水準(約25兆円)を下回っているのです。
ピーク時との差はあまりにも大きいものの、それで問題ないのならよいような気もしますが、このまま資金供給を減らしてしまえば、「物価上昇率が安定的に2%を超えるまで資金供給の「拡大方針」を続ける」という日銀の約束を反故にすることになります。
 
でも清水さんは、これを「追加金融緩和への布石」だとも考えられると指摘されました。国債購入をいったん減らせば、将来増額によって追加緩和を演出しやすくなるからというのです。
 
清水さんの詳しい解説は、ラジコのタイムフリーかポッドキャストでお聴きくださいね。

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