進化するコモディティAIトレーディング [投資α情報(大橋ひろこ)] [マーケット・トレンド]
2019/09/04(水) 21:06

コモディティ取引ではAIトレーディング(自動取引)化が遅れているとされてきましたが、近年比較的に進んでいるようです。

2019年3月にCMEが、CME銘柄のトレーディング状況を公表したレポートによると、2013年と2018年比で通貨先物市場は75%→90%に、株や国債市場は、75%→80%へと自動取引化が進んだことが確認されましたが、目を見張る自動化が進んだ分野がコモディティ市場。エネルギー取引が2013年時点では60%程度だったのですが、2018年には80%が自動取引化されました。穀物市場においては同50%が80%となっており、株や債券市場と並ぶAIトレーディング化の実態が明らかとなったのです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はエネルギーアナリスト大場紀章氏をお迎えし
「進化するコモディティAIトレーディング」をテーマにお話を伺いました。


コモディテイの変動要因とされる需給ですが、
需給状況のデーター、材料は即時性がありません。
米国の石油在庫も週に1度ですし、OPECなどの産油国の生産状況も
月に1度程度しか出てきません。穀物需給も然り、です。

材料に乏しく、データーに先行性がないことが一つの障壁でしたが
エネルギー、貴金属、穀物といった商品セクター毎に情報が
縦割りとなっており、情報共有があまりなされてこなかったために
コモディティ市場の自動取引化が進まなかったという事情もあるようです。


一概にAIトレーディングと呼んでいますが、この言葉の裏には二つのアプローチが。

①取引の機械化、自動化(アルゴリズム)
②相場の先読みをAIが行う

自動化という意味では、人間が裁量で取引するシェアは10~20%にまで低下、
あらゆるアセットクラスでのAI化が進みましたが、
②の相場の先読みに関しても目覚ましい進化がみられます。


過去の価格推移と膨大な変動要因となった材料、いわゆるビッグデーターを
AIに解析させて先行きを予測するケースだけではないようです。
大場さんによると、従来の材料ではない新たな材料が
AI予測に組み込まれるようになってきているとか。

気象レーダーによる5分毎の降水強度分布観測と、
5分毎の60分先までの降水強度分布予測を連続的に表示するナウキャスト。
これは気象予想のモデルですが、Tradingの世界でも
人工衛星の映像を使ったりするのだとか。


港湾の石油タンカーの増減、煙突から製油所の稼働率を予測するなど
衛星データ-からは様々な情報を読み取ることができるようです。

こうした情報を収集し解析するベンチャー企業が
英国、イスラエルには多いようですが、
こうなってくると人間の相場予測など必要なくなってしまうのでは、
と心配になりますが、大場氏は
短期ディーリングの世界では裁量取引はAIのスピードに適わないとしながらも、
中央銀行の金融政策変更や、政治リスクなどは人間の決定、関与によるものだとして
人間の関与が未来を変えていく世界である長期トレンドの未来予想は
まだまだAIには難しいのではないか、とお話しくださいました。

詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信で
大場さんの解説をお聞きくださいね。

https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk


本日ご出演の大場紀章氏にもご登壇いただくコモディティフェスティバル。

大場氏には新テクノロジー次世代自動車を切り口にコモディティ展望をいただきます。

是非ご参加ください ↓

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

コモディティ投資をじっくり学べる一日。
毎秋恒例の「コモディティフェスティバル」今年は、9月28日(土)東京で開催!
竹中平蔵さんの基調講演をはじめ、当番組コメンテーターでもお馴染みの
小次郎講師・江守哲さん・松本英毅さん・小菅努さん・大場紀章さんらが、
ファンダメンタルズ・テクニカルの両面からじっくりと解説します!
詳しくは下記のバナーをクリックしてください(外部サイト)。