上値の重い原油、基調強める金 [日経新聞編集委員] [マーケット・トレンド]
2019/07/29(月) 23:26
ホルムズ海峡を中心とする中東不安に
OPECの減産、米株高...。
本来ならば原油の価格が上昇する材料が整っているのですが
原油の価格が思うように上がりません。
ブレントで今月の高値は65ドル、直近63ドル近辺。
去年の高値の86ドルと比べてみても

反応の鈍さが気になります。


もし、去年秋にこの中東情勢であれば、原油価格は100ドルを抜けていたかもしれない
マーケットが、今、中東情勢よりも景気の情勢の悪さを重く見ている...と
今日のコメンテーター、日本経済新聞社 編集委員の 志田富雄さん。

確かに今、OPECは減産していますが、逆にそれは、生産余力があるということ。
そこが、去年と今との大きな違いと志田さんは指摘します。

一方、需要の予測は減少。
IEAの月報の需要見通しでは月を追うごとに減少しており
1-3月期は日量72万バレル
4-6月期は日量80万バレル、下方修正されています。
7-9月も下方修正される可能性があり
今の減産度合いでは過剰在庫の解消が遅れてしまいます。

今月に入ってからも米国株の主要指標であるダウ平均株価とS&P500株価指数が史上最高値を更新。
本来ならこれだけ株が上がっていれば市場はリスクオンに傾くはずなのですが
実体経済の悪さがそれを阻んでいるのです。

それと対照的に金は強さを増してきました。
詳しい志田さんの解説はポッドキャストでお聴きくださいね。