FOMC直前、金と原油の相場展望 [投資α情報(大橋ひろこ)] [マーケット・トレンド]
2019/06/19(水) 20:04


今夜の6月FOMCではどのようなスタンスが示されるでしょうか。

さすがに今回の利下げは市場に織り込まれていませんが、2018年末時点では2019年3回の利上げが見通されていたことを考えれば、現状の市場の利下げ期待は異常事態。FRBの政策転換はマーケットに大きなインパクトとなります。ドル安となれば株式、コモディティ市況にはプラスとなりますが、これはあくまで教科書的な見方であり、それほどまでに景気が悪いのか、と市場に嫌気されリスク資産が大きく下落するリスクがないとは言えないのです。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は三菱UFJリサーチ&コンサルティング 主任研究員 芥田知至氏をお迎えし
コモディティ市況のここからを展望いただきました。

まずは今夜のFOMC。

金融要因による金利、ドルの動向が国際商品の価格動向を大きく動かします。
教科書的には
金利低下、ドル安ならコモディティ高。
金利上昇、ドル高ならコモディティ安。



金価格は市場の利下げ期待を織り込み、6月14日には1,350ドルを上回り、
2018年4月以来の高値をつける局面もありました。


また、米中貿易交渉の不透明感や中東の緊張の高まりも金市場にとっては
下支え要因です。地政学リスクによる投機筋の金買いは一時的なボラ上昇を促し
直ぐに鎮静化する傾向が強いのですが、水面下で進められる新興国中央銀行の
金買いは長いトレンドとなっています。


新興国は米国による制裁リスクを伴うため、ドル資産の圧縮を進めているとみられ
米国債などのドル資産が粛々と金などの別資産にシフトする動きが確認されています。

ここからの展望を芥田さんに伺いました。

また、4月下旬をピークに下落傾向で推移していた原油相場は、
下げ止まったようには見えるもの上値が重く、底這いに近い状態。


来週25日がOPEC定例総会の予定でしたが
どうやら7月10~12日頃の開催に延期されたようです。

しかし、現時点ですでにサウジが産油国による協調減産の継続に向けた
動きが進んでいると示唆しており、非OPECとの協調減産継続が
下値を支えていくものと思われます。


5月にはUAEのフジャイラ沖でのサウジの石油タンカー等への攻撃や、
サウジの石油パイプラインに対するドローンによる攻撃、
6月13日にもオマーン湾で日本籍タンカーなど2隻が攻撃されるなど、
中東の地政学リスクの高まりも、原油相場の押し上げ要因。
足下では高水準の原油在庫が原油市況の上値を重くしていますが
米国は、ガソリンの需要期に入りつつあります。
ガソリン在庫は低水準で推移しているため、需要期によって需要が伸びるここから
原油から製品への精製活動が活発になり、高水準にある原油在庫が
減少に転じる可能性が期待されています。

ここからの見通しは?!
スポティファイでのポッドキャスト配信もスタートしました。
詳しくはポッドキャストでお聞きくださいね。
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