原油相場下落もTOCOM価格急伸! [コモディティの見通し(大橋ひろこ)] [マーケット・トレンド]
2019/06/06(木) 20:10


国際商品市況は今年5月から全体的に下げ相場に入っています。CRBインデックスは昨年12月の安値を割り込んで、160ポイント付近まで下げ幅をひろげる可能性も出てきました。最悪のシナリオでは2016年1月の安値154ポイント付近まで下げる最悪のシナリオは避けられるでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今日はトーキョー・トレーダーズタイムズ代表小針秀夫氏をお迎えしお話しを伺いました。

コモディティマーケットが軟化している原因は周知のとおり、
米国と中国の貿易摩擦の影響で双方ともに景気減速が懸念されることにあると小針氏。


特に顕著に下げているのは銅、アルミ、亜鉛、鉛、鉄、などの
ベースメタルや天然ガスLNGなどのエネルギー。中でも天然ガスをはじめ、
銅やアルミの下落が大きくなっています。
直近の最高値からの最大下落率は、銅が13%、天然ガスが52%、
そして原油が22%にも上っており、エネルギーセクターは下落トレンド入り。


6月はOPECの定例総会が注目となりますが、
サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業資源鉱物相は
年後半も原油市場安定に向け協調を続けると発言しており、
協調減産は継続される見込みであることや、
イランを巡る中東の緊張も原油の供給不安につながります。

しかしながら、原油価格は下落のトレンドに入ってしまいました。
その背景は、、、小針氏に伺っています。

コモディティ市場全般下落のトレンドにある中、ゴムが値を飛ばしています。
シンガポールTSRは昨年11月の安値119セントを起点に
5月31日には一時157セントまで上昇。
この間、最大で38セント高、上昇率は32%に及んでいます。

ゴム相場上昇の背景は、

① 価格支援策である輸出削減政策

タイは5月20日から4カ月にわたり、12万6,000トンの輸出削減を実施。
すでに4月からインドネシアが9万8,000トン、マレーシアが1万6,000トンの
輸出を削減しており、3ヵ国で24万トンの輸出が削減されます。
※ただし、これは在庫化が進むため将来的には供給過剰要因に。

③ 天候要因

中国南部の天然ゴム生産地、雲南省ではエルニーニョ現象による高温から
害虫被害が発生。現地のプランテーションでゴム樹液の採集作業を
停止する動きが広がり、供給減懸念が台頭しています。
雲南省は海南省と並ぶ、中国の中心的な天然ゴム産地です。
※中国全土の天然ゴム生産量は約80万トンで、世界総生産の約6%のシェアがある。


そして何より、TOCOMのゴム先物市場の当先のサヤはなんと20円も開いています。
逆張りに売りなし。小針さんは大相場の条件として逆鞘であることは重要だと
解説くださいました。ゴム相場の今後はいかに?!

ポッドキャスト配信で小針さんの解説をお聞きくださいね。