プラチナ・パラジウムの最新需給状況 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)] [マーケット・トレンド]
2019/05/23(木) 21:12

5月第二週は毎年「ロンドン・プラチナ・ウイーク」という、世界中のプラチナ関係者(生産者、需要家、トレーダーなどプラチナを取り扱う人々)が一斉にロンドンに会するイベントが開催されます。この機会にプラチナにかかわる各社からいろいろなレポートが発表されます。その中で、プラチナの供給過剰、パラジウムの供給不足が継続していることが改めて確認されました。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はICBCスタンダードバンク東京支店長 池水雄一氏に
プラチナ、パラジウムの最新需給動向をお話いただきました。


今回池水さんには「Platinum & Palladium Focus 2019」から
需給動向を解説いただいています。


18年に続いて2019年、(そしてそれ以降も)
プラチナの供給過剰、パラジウムの供給不足といった対照的な需給構造は続く見込みです。

2018年、プラチナは10.8トンの供給過剰。
パラジウムは25.5トンという大きな供給不足。

2019年予想は、プラチナが19.6トンの供給過剰、
パラジウムは17.9トンの供給不足となっています。

その結果、プラチナの地上在庫は年末に302トンとなり、
2010年年初の215トンから大きく増加してしまっています。
一方パラジウムは、ほぼ一貫して地上在庫は減り続け、
2010年年初の550トンから、2019年年末には
400トンまで減少する予想となっています。

何故、プラチナが供給過剰状態に陥ってしまっているのか。
主要なディーゼル車の市場である欧州の自動車販売の不調が主な要因です。
自動車触媒需要は3年連続で減少(3%)しています。


また、2019年は宝飾市場でも3%の需要減予想。
中国での落ち込みが最大の理由でプラチナの総需要は
4年連続での減少。前年比1.2%の落ち込みで239トンとなる見込みです。
需要が落ち込んでいる反面、鉱山生産は南アの増産で、3%の増加予想。
南アはランド安とコストが押さえられたために生産が増加しています。


一方のパラジウムは自動車触媒需要が2019年は3.6%の増加で、
史上最大の267トンになる見込みです。
ほとんどの地域で、排ガス規制がより厳しくなり、
触媒でのPGMの使用量が増したこと、
欧州におけるガソリン車の比率の増加が背景です。
また特に米国で大型の乗用車が好まれるようになっていることも
触媒の量が増える要因だとか。

ここからのポイントを池水さんに伺っています。
詳しくはポッドキャスト配信で池水さんの解説をお聞きくださいね。