イラン制裁控え堅調な原油、対してゴム相場の今後は... [大橋ひろこコラム] [マーケット・トレンド]
2019/04/04(木) 20:34

WTI原油先物中心限月価格は4月2日に一時62.75ドルをつけ昨年11月以来5カ月ぶりの高をつけました。昨年12月の安値からは20ドル以上もの上昇です。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はトーキョー・トレーダーズタイムズ代表小針秀夫氏をお迎えしお話しを伺いました。


バラマキ財政のツケで、財政赤字が急速に拡大し、年間1000%近いインフレが進行、財政危機の深刻化に陥っているベネズエラ。
加えて米国の制裁措置で石油産業が打撃を受けており、
原油生産が落ち込んでいます。

さらに米政府はイランへの一段の経済制裁を検討しています。
昨年11月が期限だった同盟国へのイランからの原油輸出を禁じる制裁は
180日延長されていましたが、5月にはこれが発動される見込みです。

また、3月のOPECの産油量が4年ぶりの低水準だったと伝えられており、
減産が効いている中でのベネズエラ、イランからの供給不安が
原油高をもたらしています。


中でも、サウジアラビアは3月の原油生産を日量982万バレルとし
4年ぶりの低水準に引き下げているのですが、
サウジの油田の埋蔵量自体が限界点に来ていて
自然現象的に産油量が落ちているとの見方が浮上しているのも気がかり。

サウジの国営石油会社サウジアラムコは約40年前の国有化以降で
初めて利益を公表、債券目論見書によると
ガワール油田の生産能力は日量最大380万バレルで、
市場で広く考えられていた500万バレル超を大きく下回っています。

番組ではここからの原油相場のポイントを伺っています。


そして足下は下落基調を強めているゴム市況。

2月20~21日に開催された国際3カ国協議会(ITRC)で
インドネシアの提案で天然ゴム30万トンの輸出削減策が話し合われ、
5月20日から9月19日までの4カ月間、輸出削減することで合意しました。

輸出削減量内訳は、、、

タイ 12万6000トン(月間3万1,500トン)
インドネシア 9万8000トン(月間2万4500トン)
マレーシア 1万6000トン(月間4000トン)
総合計は24万トン

小針氏は、これは減産ではなく輸出削減であることから、
輸出を減らす分は在庫化されて、
のちのちの供給増の問題につながることは必至であるため
価格押上げ材料とはならないとしていましたが
実際、ゴム価格は3月初旬から下落基調を強めていますね。

一方で天然ゴム生産国連合(ANRPC)は、
2018年の世界の天然ゴム生産量を1396万トン、消費量を1401万7000トンで、
差し引き5万7000トンの供給不足と公表しています。

こうしたなかで、ゴム相場がどのような展開を見せるでしょう。

東京商品取引所が発表した3月10日現在のゴム指定倉庫在庫は
1万0,872トンと、前旬比1,395トンも増加し1万トンの大台を突破。

2月下旬から3月上旬の4旬の入庫量が5,000トンを上回っており、
4月に向けても引き続き入庫が活発化し、
昨年4月20日の1万3,792トンを上回って1万5,000トンに達する公算が強く、
最終的に当限と先限の順ザヤ幅は20円前後に拡大することも考えらると小針氏。
『順ザヤに買いなし』の相場か?!


詳しくはポッドキャスト配信で小針氏の解説をお聞きくださいね。