貴金属市場の動向と今後の見通し [コモディティの見通し(大橋ひろこ)] [マーケット・トレンド]
2019/03/28(木) 19:50

3月のFOMC声明文が想定よりハト派的であったことで、金相場は3月26日、1,326ドル台まで上昇しましたが、その後ECBもハト派姿勢を明確にしたことからユーロが大きく下落、ドル堅調となったことで、上値追いとはならず。現在、25、50日移動平均線が通る1,306ドル水準をやや上回る水準でもみ合っています。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はみんかぶ商品調査部門アナリスト森成俊氏をお迎えし貴金属市場の動向と今後のポイントをお伺いしました。


FRBは2018年には4回の米利上げを実施、昨年秋の時点では
2019年は3回、2020年は1回の利上げを実施との見通しが大勢でしたが
年明け早々にFRBパウエル議長がハト派転換。
3月FOMCでは米国の景気判断も下方修正されており
足下では利上げどころか、年内利下げも織り込み始めています。


米10年債利回りは2.40%割れまで低下。ドル安、金高となりやすい環境です。
中国、ロシア、トルコなどの中央銀行が米国債の保有比率を引き下げる一方、
金の保有比率を引き上げていることも金価格を下支えています。


NY金先物市場の大口投機家ポジションは3月19日時点で88.396枚。
2月中は買い越し幅の減少が続いていましたが
3月FOMC前後から買い越し幅増へ。
多い時は20万枚を超えますので、まだまだ買い余地は残っています。


ゴールドETF市場、SPDR金保有高は3月27日現在、784.26トン。
3カ月前の昨年12月27日の787.67トンと比べ、約1.5%減。
こちらもまだまだ機関投資家らの金買いは旺盛ではありません。


2018年は公的機関、各国中央銀行からの需要が前年比73.8%増の
276.7トンとなったことが需要増の最大要因であり、
これが金の下値を支え続けているものとみられます。

また、金とプラチナ価格は2015年2月に金価格がプラチナを上回り
4年以上、逆ザヤ化現象が続いています。
2月20日には価格差(サヤ)が520ドル以上まで拡大しました。


プラチナ価格は、2月14日まで800ドル割れで低迷していましたが、
米中通商協議が進展の報道を好感し、800ドル台を回復。
南アの鉱山会社のストライキも支援材料として加わり、
2月28日には876ドル台まで上昇しましたが。。。


プラチナは引き続き中国の景気動向がカギを握るとみられます。
詳しくはポッドキャスト配信で森さんの解説をお聞きくださいね。