金を爆買いする中央銀行 [日経新聞編集委員] [マーケット・トレンド]
2019/03/25(月) 23:20
3月最終週です。
コメンテーターは 日本経済新聞社 編集委員の 志田富雄さん。
「金を爆買いする中央銀行」というテーマでお話し頂きました。

金の調査機関ワールド・ゴールド・カウンシルのレポートによると、世界の中央銀行による金の購入量(売却量を引いたネット)が、昨年、651トンに達したそうです。
これは1971年のニクソンショック以降最高。約半世紀ぶりの記録です。

651トンを超える金購入といえば、1967年(1,404トン)まで遡ります。
当時は英国のポンド危機の真最中。通貨不安がドルにも及び、ニクソン大統領は71年8月にドルと金の交換を停止。金価格も変動制へ...そんな時代でした。
現在の市場環境は当時と対照的です。
昨年は米国の一人勝ちとまで言われ、ドルの実効レートは33年ぶりの高値を付けました。
そんな中で、ロシア・中国を中心とする新興国の中央銀行は金を爆買いし、その総購入量は半世紀ぶりの高水準を記録したのです。

ロシアは昨年まで13年連続で金を買い増し、その間に金準備を2000トン以上に積み上げました。国債の保有額をピークだった10年時の10分の1弱に激減させ、代わりに金準備を急拡大させ、直近2月時点では2113トンと世界第5位の金保有国となっています。
ただし、ロシア中銀の金購入先は多くが国内の産金会社。ロシアは年250トン前後を生産する世界3位の産金国でもあるので、ニクソン・ショック当時のようなインパクトはないと考えられます。
世界最大の金産出国である中国も国内生産分を積み上げていますが、中国は突然公表する傾向があり、09年4月にも03年から08年までに金準備を計454トン増やし、計1,054トンとしたことを明らかにし、当時ニュースにもなりました。
今や1,852トンまで積み上げ、世界第6位の金保有国に浮上しています。

この新興国を中心に中央銀行が金を爆買いする傾向は、今後も続くのか...志田さんの解説をお聴きくださいね。
尚、3月いっぱいでオンデマンド配信が終了となります。
4月1日以降は、ラジコのタイムフリー、もしくはポッドキャストでお楽しみください!