高騰するパラジウム、上昇は継続するのか [マーケット・トレンド]
2019/03/07(木) 23:47

ちょうど5年前の今日、2014年3月7日、マーケット・トレンドにご出演された池水雄一氏は「プラチナとパラジウムは等価となる日が来る!」とお話しくださったのを記憶しています。当時のパラジウム価格は750ドル程度、プラチナは1400ドル台での推移。ほぼプラチナの2分の1程度の水準にあったパラジウムですが、今、この価格差が逆転しその差は広がるばかりです。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はICBCスタンダードバンク東京支店長 池水雄一氏をお迎えし
「パラジウムの現状とこれから」をテーマにお話しを伺いました。

当時からパラジウムは供給不足気味でしたが、
まさかプラチナ価格を上回り2倍近くの価格示現となるとは
思いもよりませんでした。2019年3/1、ドル建てパラジウム価格は1565ドル、
円建てでは5631円と史上最高値を更新しています。
ちなみにプラチナ価格は現在820dる程度で推移しています...。

価格上昇の背景は「パラジウムが足りない」の一言に尽きます。
現物市場でどれだけ需要が旺盛であるかを測る物差しに
リースレートがありますが、一時より下がったものの
現在のパラジウムのリースレートは1年12%前後で安定して推移。
ちなみにゴールドは0.35%、プラチナは0.75%程度です。
いかにパラジウムのリースレートはずば抜けて高いかがお分かりいただけますか?

パラジウムの供給不足状態は過去8年間継続しています。

パラジウムの世界の供給の80%はロシアのニッケルの副産物と
南アのプラチナの副産物として生産されています。
パラジウムの供給はこの二つのメタルの生産によるところが大きく、
パラジウムの生産を増やすという直接的なコントロールは不可能なのです。

環境配慮から排ガス規制のさらなる厳格化により、
欧州と中国の自動車メーカーのパラジウム需要が増加傾向にある中、
生産はほぼ一定で変化がありません。副産物ですから増産が容易ではないのです。

これだけ価格差が開いているのだから高騰するパラジウムの代替として
プラチナを触媒利用すればいいのでは、、、と池水氏に伺うと、
ガソリン車の触媒としてパラジウムが最適化されており、
プラチナに換えるには、技術と設備投資が必要。

1台数百万の自動車に数グラムしか使用しない触媒のために
その記述面、コスト面からそのシフトを行うリスクは
取れないというのが実情のようです。
グラム5000円のパラジウムを数グラム使用したところで
車体価格に占める触媒価格高騰は微々たるものですね。

池水氏はこのトレンドは継続すると指摘。
年内高値は1800ドル、中期的には2000ドルもあり得るとお話しくださいました。

詳しくはオンデマンド放送で池水氏の解説をお聞きくださいね。