WTI原油価格,60ドルの節目接近なら要注意のワケ [コモディティの見通し(大橋ひろこ)] [マーケット・トレンド]
2019/02/20(水) 19:33

NY原油相場は12月24日の安値42.36ドルから足下では55ドルの抵抗を突破。

コアレンジ切り上げてきました。ICEブレント原油も12月26日の49.93ドルから60ドル台中盤へと上昇しています。このまま高値追いの相場は続くでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットエッジ(株)代表取締役 小菅 努氏をお迎えしお話しを伺いました。


この上昇で昨年末は当限から期先の順サヤだったものが
2020年前半以降は逆サヤに転換しています。
逆サヤに売りなし、とは相場格言ですが強気に傾いていることは事実のようです。

この原油高の背景には
市場の想定を上回るOPECの減産対応が。

このまま減産レベルを引き上げていけば、需給リバランスは
早ければQ1には達成する可能性も。
サウジは3月の原油生産を980万バレルする見込み。
これは32.2万バレルの割当に対して83.3万バレルの減産を実現するもので、
これが実現すれば強力な支援材料となります。


また、ベネズエラ産原油の供給への不安も押し上げ材料。
ベネズエラ原油生産は減少傾向ですが、米国に日量50万バレルの輸出をしてます。
制裁内容が不透明であることから、米製油所は受け取り拒否、
金融制裁で代金が支払えないという状況に陥っており、メキシコ湾には
タンカー滞留が確認されています。
こうした供給リスクにトランプ政権はSPR放出で防衛していますが、、、。

また、米株高に相関性が高く、株高につれ高となった側面も。
ダウとWTI原油、年初~2/15の相関係数は+0.87にもなります。

 ここからのポイントはどこにあるでしょうか。

ひとつは、ガソリン価格高騰を嫌うトランプ政権による牽制。
60ドル超はトランプ大統領が許容しない可能性があります。

また、2月7日、 米下院司法委員会は
「石油生産輸出カルテル禁止(NOPEC)」法案を可決しました。
本会議での採決に移行するか、上下両院案成立でも大統領が署名するかは不透明
ですが、減産による原油価格押し上げの姿勢が鮮明になれば、
NOPEC実現の可能性も出てきます。
これらは原油価格上昇を阻むものですね。

シェールオイルの増産が続く中、ここからの価格見通しは?

小菅氏に伺っています。
詳しくはオンデマンド放送で小菅氏の解説をお聞きくださいね。