新村直弘氏に聞く「2019年商品相場展望」 [投資α情報(大橋ひろこ)] [マーケット・トレンド]
2019/01/09(水) 20:07

昨年2018年は米株が史上最高値を更新する中、一人気を吐いていた原油市場も10月からの大暴落。ドル高という金融要因もありましたが、欧州、中国など景気の減速からの商品需要減退への懸念がコモディティ市場を覆った1年だったかと思います。2019年は何がテーマとなるでしょうか。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今回はマーケット・リスク・アドバイザリー代表取締役 新村直弘氏をお迎えし
2019年のコモディティ市況を展望していただきました。

IMFは見通しでは、2018年~2020年まで経済成長見通しを3.7%と見込んでいますが、
世界銀行の見通しは2.9%。2019年は景気の減速が懸念されます。


足下ではOPECの減産が始まっていることや、株式市場の急落による
HF勢によるポジション整理(破たんするファンドも多かった)でOverSell気味となった
原油価格は買戻しが優勢となっていますが、世界景気の減速による需要減が懸念されませす。

新村氏によると、過去の例から見ても景気減速時は
OPECの減産が価格を顕著に押し上げることはなく、
下支え効果をもたらすものと整理しておいたほうが良いとのこと。
実際に価格が上昇するには景気の回復が必要ですが
目下、世界にはリスクイベントは多数存在しています。


利上げの継続による長短金利の上昇や長短金利の逆転の可能性に怯える市場に対し、
FRBパウエル議長は一転、ハト派的姿勢を示したことで、足元では過度な警戒は薄れましたが
欧州政治の混乱の懸念(イタリア、ドイツなどの与党敗退)やBrexitの問題、
中国景気の一段の悪化など気がかり材料には枚挙にいとまがありません。

新村氏によると過去36年のデータをもとに簡単な回帰分析では、
GDP成長と石油需要の増加率の間には相関が高いそうですが
GDP成長が2.9%を下回ると石油需要の伸びが前年比マイナスとなる可能性が。
OPECが減産を続けたとしても価格の下落は継続することになると予想されています。

OPECとロシアの減産や、イラン制裁を材料に上昇トレンドを描いた2018年の
原油市場でしたが、2019年は景気後退が指摘される中、供給サイドの材料ではなく
需要面が価格動向を支配するとみられます。


ではゴールド市況はどうでしょうか?!
米国の利上げも最終局面、年末燃焼の株式市場の波乱局面では
利下げを織り込む動きも出てきました。
リスクイベントが多いことと、米国金融政策の修正でゴールドが注目の1年となりそうです。

詳しくはオンデマンド放送で新村氏の解説をお聞きくださいね。