1月25日のNY市場でドル建て金先物市場が急伸、1月の上値抵抗であった1,300㌦を突破し1,320㌦台に到達しました。一方でドル指数は1月10日から反転上昇基調に入っていましたが、1月27日に95.86~96.04へとギャップダウン。1月10日の安値を試しにかかっています。
皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は投資日報社 林知久氏に「ドル指数のサイクルからNY金を読む」をテーマにお話しを伺いました。
投資日報社出版の『フォーキャスト2019』(レイモンド・メリマン著)では、ドル指数は「16.5年サイクル」が存在していると定義されています。2008年8月から始まった16.5年サイクルは今年の8月で11年目に突入、2017年1月103.82で天井をつけ、2024年前後で出現するであろうボトムに向けて下降中です。つまり、まだまだドル安のサイクルの中にあるのです。
しかしながら2018年はFRBの利上げとバランスシート縮小政策もあってドル指数は強含み、2018年2月の安値88.25から12月の高値97.72までは10%強(9.47ポイント)の上昇となりました。
まだ高値圏での持ち合いにも見えますが、ポイントとなるテクニカルの節目はどこでしょうか。
週足サイクル、テクニカル分析から林氏に伺っています。
ドル指数が下落過程にあるなら、逆相関関係にある金価格にはプラスに働きます。
林氏は前回出演時、「NY金は昨年8月16日の安値で長期相場サイクルの底を打った」
と指摘されましたが、実際に金は新高値更新の上昇トレンドを継続しています。
NY金は15~21週周期で安値をつける事が多いとのことですが、
最近は日柄が短縮したり延長したりする歪みが頻繁に出現していると林氏。
これは長期相場サイクルがボトムをつける際に出現する傾向があり、
目先の上値抵抗を突破した現在、昨年8月安値が長期相場サイクルボトムであった事を
裏付けると解説くださいました。
次の目標は2016年以降1,365~1,375㌦前後に存在している長期上値抵抗で
これを突破すると、相場は今年から来年にかけて一気に1,500㌦を目指す可能性も。
ただし、2018年8月からの上昇に押し目らしい押し目がないことが懸念材料。
押し目を待ちたいところですが、アストロロジー面では金星の動きに注目とのこと。
詳しくはオンデマンド配信で林氏の解説をお聞きくださいね。
2018年初頭、米国はサウジアラビア・ロシアを抜いて原油生産世界一に躍り出ました。米国原油生産は2017年は930万㌭/日でしたが、2018年通年で1,090万㌭/日にも達しています。12月単月では1,166万㌭/日で前年同月比16.1%増。月間生産量過去最高となりました。米国原油生産は12月まで5カ月連続1,100万㌭/日超となっており拡大傾向が続いています。
皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はエネルギー情報ネットワーク 山内 弘史氏にお話しを伺いました。
サウジ,ロシアの原油生産は横ばいで米国だけが
大幅な増産を続けておりEIAは2019年、米国産油量が
1,960万㌭/日にも上ると予想しています。
さらに昨年の11月24~30日の週、
新たな石油時代を象徴するような事象が明らかになりました。
米国の原油輸出量が320万㌭/日、石油製品輸出量が585万㌭/日となり、
合わせた石油輸出量が905万㌭/日にも上ったのです。
この週の米国の原油輸入量は722万㌭/日、
石油製品輸入量が162万㌭/日で計884万㌭/日ですので
輸出が輸入を21万㌭上回りました。
つまり、米国が史上初めて「石油のネット(純)輸出国」となったのです。
では、この原油は誰が買ってくれるのでしょう。
中国を無視するわけにはいきません。
2017年の中国の原油輸入量(グロス)は840万㌭/日。
(米国は790万㌭/日)。原油輸入量世界一です。
一方で、中国の国内原油生産量は減少が続いています。
減産とは裏腹に中国の石油需要は2017年、
前年比3%(40万㌭/日)増の1,320万㌭/日に増えています。
2016年、中国の最大の原油輸入国はサウジでしたが、
2017年にはロシアがサウジを抜きトップに躍り出ました。
2017年から中国は米国からの輸入を大幅に増加させていますが、
2017年から2018年8月までは,中国が米国原油の第2位の仕向け先です。
中国がカナダ以上に米国のお得意さんなのですが、、、
米中貿易摩擦で足下では中国は米国産原油を輸入していません。
2018年1月に、ロシアの2009年末に敷設された極東向け原油の
EPSOパイプライン(東シベリア~コズミノ)が拡張され、
原油輸送能力が従来の2倍の60万㌭/日に大幅増加しました。
このパイプラインで中国北東部の新規製油所にも
シベリア原油が輸送されるようになっており、
中国は原油の買い付け先を多極化しており、米国依存は低下しているのです。
2017年の中国の原油輸入量の56%はOPEC諸国からでしたが、
2012年67%をOPEC諸国に依存していたことを考えると
5年間で中国のOPEC依存度が大幅に低下しています。
中国が米国やロシアからの原油を更に増やしていく状況で
とてもOPECプラスの協調減産が長期的に維持されるとは考えにくいだけでなく
米国のシェールオイルの継続的増産、中国の原油輸入の今後の更なる増加とい
う国際石油市場の構造的変化の下、OPECやサウジが市場を支配する余地は
一段と縮小されていくとみられます。
となると2019年の原油市況は、、、、
詳しくはオンデマンド放送で山内氏の解説をお聞きくださいね。
第3期テキストはこちらからからDLできます。(有料)
https://radionikkei.shop-pro.jp/?pid=137809743
詳しいカリキュラムとオンデマンド等のアーカイブは
こちらのページをご覧ください。
http://blog.radionikkei.jp/trend/2018_14.html
放送は毎週火曜日18:00~東京日本橋TOCOMスクエアから
公開生放送でお送りします。
生放送の観覧は無料ですので、お気軽にTOCOMスクエアまで!
また、生放送終了後、TOCOMスクエアで無料セミナーを開催。
題して「TOCOM投資スクール」2018年度開校です。
小次郎講師から直接投資レクチャーが受けられるセミナーが
無料です。皆様是非TOCOMスクエアにお越しくださいね。
皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はLesson7「タートルズとは」です。
タートルズ?!
そんなタイトルの亀の映画があったっけ、、、
じゃなくて。
タートルズの大実験は、
1980年に実際にあった世紀の大実験、実話です。
2人の天才トレーダー
リチャード・デニスと
ウイリアム・エックハートがある時、賭けをしました。
天才トレーダーは教育によって生み出せるのか。
2人の意見は対立。
その時に2人が食していたのが亀のスープ。
だからタートルズ、、、、スープの名だったとは。
教育によって天才トレーダーは生み出すことができるのか。
2人は新聞広告で20名ほどのズブの素人を集めトレードスキルを伝授。
1人当たり1億円の運用資金を与えるという実験を行いました。
世界のトレーダーが注目したこの実験、結末は・・・?!
この実験は4年間継続されました。
その間の募集された素人トレーダーの一人当たり平均パフォーマンスは
なんと80%。数学者であったウィリアム・エックハートの平均年間
パフォーマンスは60%ですが、、、。
勝ち組トレーダーは育てることが可能である、ということを実証した
タートルズの大実験ですが、
小次郎講師は日本のタートルズの投資手法研究の第一人者です。
その極意を伺いました。
詳しくはオンデマンド配信で小次郎講師のお話しをお聞きくださいね。
1月28日(月)
志田富雄さん(日本経済新聞社 編集局 編集委員)
「金、原油相場の行方」
1月29日(火)
小次郎講師こと手塚宏二さん
『小次郎講師のトレードラジオ講座』2018年度第3期
Lesson7「タートルズとは?」
1月30日(水)
山内弘史さん (エネルギー情報ネットワーク 共同代表)
「専門家の目~石油・エネルギーの需給動向」
1月31日(木)
林知久さん (投資日報社)
「サイクルとアストロロジーで読む通貨・株式・商品」
2月1日(金)
岡安盛男さん (FXアナリスト)
「岡安盛男のFXトレンド」
それでは聴いてくださいね~♪
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