トルコ通貨危機とゴールド [コモディティの見通し(大橋ひろこ)] [マーケット・トレンド]
2018/09/19(水) 20:20

8月、トルコリラはたった一週間で1ドル5リラから瞬間的には7リラを越えて、その価値は30%も下落、年初からはほぼ半分となってしまいました。過去5年で見るとリラの価値はなんと70%も下がったことになります。下落したのはトルコの通貨リラだけではありませんでした。新興国通貨全般が売り込まれ、ドル独歩高。コモディティ市場は軒並み安を強いられたのです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はICBCスタンダードバンク東京支店長 池水雄一氏をお迎えし「トルコ通貨危機とゴールド」についてお話を伺いました。

GOLD ETFからは資金流出が続き、先物市場ではとうとう売りが買いを
上回る売り越し状態に陥るまで売り込まれたゴールド。

なんとトルコもゴールドを売却していたことが明らかになりました。
池水氏によるとトルコは流動性確保のため中央銀行に預けていたゴールドを引き出し、
それを売って流動性を得たとみられます。
トルコ中央銀行に預けられたゴールドは、6月半ばの600トンから
480トンへとわずか2ヶ月で20%減少しました。


トルコでは2011年から商業銀行が中央銀行に対する預金準備を
ゴールドで預けることも可能になったのだそうです。
池水氏によるとマットレスゴールドといって、トルコは古くから
民間のゴールド保有率が高く、それが家庭に(マットレスの奥)眠っているため
それを炙り出す意味合いもあったのではないか、とのこと。


通貨リラが急落し、信用リスクが急激に高まった8月、
トルコの商業銀行らはゴールドを売却し、ドルを調達、流動性確保に
動いたとみられるのです。池水氏は潤沢な金準備があったために
トルコは破たん危機を免れたのではないか、と解説くださいました。


有事の金とはまさにこのこと。リスクに備えてゴールドを保有する本来の
意味、価値を改めて認識させられる話ではありませんか。

ABN Amroによるとトルコの2019年9月期限の外貨建て債務は1180億ドル、
国立銀行が15%、民間の金融機関が44%保有しています。
この債務の支払いのためにより多くのゴールドが売られる可能性が
残されてはいるものの、足元では市場予想を上回る6.25%もの利上げで
トルコリラの急落には歯止めがかけられています。

リラが安定すれば、トルコの金売却も止まると思われますが、、、。

詳しくはオンデマンド放送で池水氏の解説をお聞きくださいね。


****************************************************************

コモディティ投資をじっくり学べる一日。


毎秋恒例の「コモディティフェスティバル」

9月22日(土)東京で開催!

竹中平蔵さんの基調講演をはじめ

当番組コメンテーターでもお馴染みの 小次郎講師・江守哲さんが
ファンダメンタルズ・テクニカルの両面からじっくりと解説します!

詳しくは下記のバナーをクリックしてください(外部サイト)。