売り越しに転じたNY金 [日経新聞編集委員] [マーケット・トレンド]
2018/08/27(月) 22:18
本日のコメンテーター 日本経済新聞社 編集委員の志田富雄さん
この一か月、貴金属市場でびっくりすることが二つあったそうです。

一つはプラチナ相場がNY市場先物期近で768.7ドルとザラバで約10年ぶりの安値をつけたこと。
リーマンショック後の2008年10月の安値761.8ドルにあと少し。
もう少し遡ると2004年5月の安値にも迫っています。約14年ぶりの安値水準に届くほど下げ圧力が強まっていることが分かります。

もう一つは、NY金先物がついに売り越しに転じたこと。
CFTC(米商品先物取引委員会)が先々週に発表した建玉報告で、NY金先物取引のネットポジションが
16年ぶり(2002年8月13日以来)に売り越しに転じたことが分かりました。
当時と比較して見ると
当時の売りポジションは26,100枚 → 今は222,000枚 
当時の買いポジションは25,000枚 → 今、213,500枚
この16年間で大きなマネーが入るようになり市場が構造的に変化してしているのが分かります。
また相場で見ても
当時(2002年8月)の月間のNY先物期近で、高値は318ドル、安値は298ドルと
300ドルを挟んでの攻防でした。
2001年に255ドルの安値を付け、そこから上昇していった過程ですが
2002年に300ドル、2003年11月に400ドル、2005年11月に500ドル。
2002年の売り越しと同水準の売り越しに転じても、今、1,200ドルの水準にあるということは
それだけマネーが膨張して、不安感が溜まっているという裏返しの証拠とも言えます。

これだけ売り圧力が強まった背景として、一番に挙げられるのはドル高。
しかし、空前の規模ということは、買い戻し戻しも起こりやすいということです。
何かきっかけがあると。
先週のジャクソンホールでのパウエル議長の利上げはこの先は急がないといった趣旨の発言のあと
ドルインデックスは95まで戻って、金が1,200ドルに戻しています...。
詳しくはオンデマンド放送でお聴きくださいね。

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