2018年原油価格市場、ここからの価格変動要因は? [マーケット・トレンド]
2018/05/21(月) 23:59
今月に入って原油が急騰しています。
WTI原油は70ドル突破、北海ブレントは80ドル。TOCOMドバイ原油も約3年ぶりに50,000円台に乗せてきています。
本日のコメンテーター 日本エネルギー経済研究所 常務理事 主席研究員の 小山 堅さんは
マーケット・トレンドに約1年ぶりのご出演ですが
前回小山さんにご出演いただいたころの原油価格は、北海ブレントもWTIも50ドル前半の水準でしたから、そこから比べても、今は4割以上の上昇です。

足元の要因は、米国のイラン核合意離脱のニュースで、イラクからの原油の輸出低下の可能性、そして地政学リスクそのものに市場が敏感になっているため。
米国の核合意離脱に関しては、以前からその可能性が高いと言われていましたので、既に織り込み済みだったのではないかと思われましたが
イラン核合意参加国が、実際にイランからの原油の輸入をどの程度制限するのかをこれから見極めなくてはならないので
まだまだ市場が神経を尖らせていて、高止まりになっている状態なのだそうです。
一方、原油価格の上昇で、米国のシェールオイルは増産の最中。
IEAの月次レポートでは、今年2018年は米国のシェール生産は前年に比べ1日あたり160万バーレルの増加となっており
米国の増産分だけでも世界の需要の増加を上回っている状態ですが、米国以外の多国が減産している状況なのでトータルで見ればまだ需要に足りていない状況。
シェールの増産は、価格押し下げの要因にはなっていない現状だそうです。
今後の価格については今後のシナリオ次第。
米国に対抗してイランが核開発を再開するようなことになれば、中東の安定が崩れる可能性というもっと大きな問題に発展する恐れがあり
そうなると原油価格100ドルなんてことも、全くないとは言えないようです。
詳しくはオンデマンド放送で、小山さんの解説をお聴きくださいね。