価格逆転が恒常化したゴールドとプラチナ [大橋ひろこコラム] [マーケット・トレンド]
2018/05/09(水) 19:49

プラチナとゴールド。皆さんはどちらに価値の重みを感じますか?!プラチナカードはゴールドカードよりステイタスが高いのですが、貴金属市場でプラチナ価格はゴールド価格よりも安価に放置され続けています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今日はICBCスタンダードバンク東京支店長池水雄一氏をお迎えし
低迷するプラチナ価格と価格安定が続くゴールドについてお話を伺いました。


2015年1月、ゴールドがプラチナ価格を超えてから3年と4ヶ月が過ぎました。
教科書的にはその希少性からプラチナがゴールドより高いという需給構造。
しかしながら、その価格差は広がる一方です。


4月末現在、ドル建てオンス当たり約410ドル、
円建てグラムにすると約1450円もゴールドがプラチナを上回っている状態にあります。
過去50年間を振り返ってみても例がありません。
この価格差は過去最大であり、過去最長期間、逆転現象が続いているのです。
なぜでしょうか?!池水さんに伺いました。

フォルクスワーゲン社のディーゼルエンジン排ガス不正問題による
ディーゼル車に対する不信感の広がりの影響はプラチナ市場に大きな影響を及ぼしました。
欧州各地で進む都市への乗り入れ規制に加え、EV化への波。

将来の需要増の期待がほとんど見えないことも安値放置の一因ですが
池水さんは「ゴールドETFの登場が構造的な金高の背景」だと指摘。

現在全世界のゴールドETFの残高はおよそ2333トン。
対してプラチナETFの残高はわずかに75トンしかありません。

2000年代にETFという形でポートフォリオに組み込みやすくなったゴールド。
証券化されたことで、機関投資家らのアセットクラスの仲間入りを果たし、
短期売買が可能となったことで投機家らのトレード対象にもなりました。


ゴールド価格の上昇はETFという商品の登場が大きかったと池水さん。
これに倣ってプラチナも、とETFが組成されましたが、プラチナETF残高は
ゴールドには到底及びません。

やはり、金融商品として、投資対象として選ばれるのはゴールドなのです。

ゴールドとプラチナの価格逆転現象は長期化しそうです。

詳しくはオンデマンド放送で池水さんの解説をお聞きくださいね。