「黒田日銀、デフレ脱却を優先」 [日経新聞編集委員] [マーケット・トレンド]
2018/02/19(月) 23:19

本日のコメンテーターは、日本経済新聞社 編集委員の 清水功哉(いさや)さんです。
今回のテーマは、今春に再任される方向となった黒田東彦日銀総裁の二期目の課題についてです。
次の5年間の課題は、金融緩和策の出口の模索になるとの見方が多く、清水さんももちろんそれが中心になることは間違いないとした上で、ただし時期については決して早期ではなく、当面はデフレ脱却を優先するとの情報発信に努め、思惑をけん制する構えである、と解説して下さました。

市場では早期緩和修正の思惑が市場にあることは、黒田総裁の再任が報じられた先々週末以降の市場に表れているように、円高基調が強まり、日経平均株価も大きく下落したことで分かります。

もちろん市場の混乱の最大の理由は日銀の政策姿勢ではなく、中間選挙での勝利を狙う米トランプ政権の過度に景気刺激的な経済政策。
大型減税実施などにより景気の過熱感や財政悪化の懸念が広がり、長期金利が急上昇。
世界の市場を大きく変動させました。
ただ、日銀の早期緩和修正の思惑も米金利上昇と無関係ではありません。
日本の超低金利を嫌って米債市場に流出していた資金が、緩和修正を機に日本に逆流する可能性があるのです。

緩和策見直しの観測が出る背景として、出口政策に関する日銀の指針が柔軟対応の余地を残している点についても指摘されました。
詳しい解説はオンデマンド放送をお聴きくださいね。