2018年秋TOCOMにTSRゴム先物取引上場~ゴム下落の背景 [マーケット・トレンド]
2018/02/01(木) 23:50

東京商品取引所は、2018年秋をめどに、ゴム市場にTSR先物取引を上場します。

TSR(Technically Specified Rubber)は技術的格付けゴムと呼ばれ、現在TOCOMに上場しているRSS(Ribbed Smoked Sheet)と並ぶ、自動車用タイヤ等の原材料に使われる天然ゴムの品種です。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はトーキョー・トレーダー・タイムズ代表 小針秀夫氏にお話を伺いました。

RSSがゴム液をシート状に凝固させ薫製したもの。

TSRはラテックス等を原料として粉砕洗浄後にブロック状に成型し
品質検査された天然ゴムです。

加工され形状が異なるというだけで、もともとは天然ゴム。
ゴム樹液が採取される木は同じものです。

しかし、現在ではTSRが世界シェア主流の地位を獲得しています。

近年TSRの生産量は増加傾向にあります。

世界の天然ゴム生産は、タイ、インドネシア、マレーシアの主要3カ国で
全体の70%程度を占めており、そのうちTSRの生産量が60%程度。

一方ゴムの消費量の上位はアメリカ、日本、中国で世界全体の40%占めています。
近年、ゴム生産国では、TSR生産へのシフトが増えており
日本のTSRの輸入量は年々増加傾向。
過去10年間にシェアが約4割から8割に拡大しています。

日本のTSR輸入の大半はインドネシア産で、全体のおよそ8割を占め、
次点のタイ産が2割弱を占めています。
2016年ベースの輸入総量は、TSRが51万トン、RSSが13万トンで
約4対1の割合まで拡大しています。

また、世界最大の天然ゴム消費国である中国の年間のゴム輸入量は
2016年はRSSが20万トン、TSRが162万トンで、
TSRはRSSの約8倍となっています。

こうして、世界の需要シェアはTSRが主流となってきている中、
TOCOMにTSRゴム先物市場が上場するのです。
楽しみですね。

さて、足元ではゴム価格が下落基調を強めています。
(RSSもTSRも基本は同じものですから、価格変動要因は同じです。)

現在、タイ、インドネシア、マレーシアによる輸出削減策が
実施されていますが(35万トン 1-3月)これは生産抑制ではなく
あくまで輸出削減。生産されたものが在庫になるだけです。

昨年、輸出削減策実施でゴム価格は上昇したのですが、この政策の
終了と同時に価格の急落が引き起こされました。

この記憶が新しいことが背景にあるようです。

また、米国、中国の自動車販売台数に陰りが。
2017年の中国の自動車販売台数は2480万台で前年比1.6%増と微増。
米国に至っては1723万台と前年比1.8%減となりました。
米国景気はいいはずですが、、、構造的な変化があるのかもしれません。

ここからのゴム市況展望は?

詳しくはオンデマンド放送で小針さんの解説をお聞きくださいね。

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