国際石油市場への「新規参入」顕著な米国石油産業 [大橋ひろこコラム] [マーケット・トレンド]
2017/11/29(水) 23:34

WTI原油価格は2月以来8カ月ぶりの高値に上昇。地政学リスクの台頭:クルドとイラクの抗争(キルクーク油田)、サウジアラビアの政治的緊張なども材料視されているようですが11月30日のOPEC総会に向けての思惑も。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。今回は石油 ガスジャーナル顧問 山内弘史氏に国際石油市場への「新規参入」顕著な米国石油産業についてお話を伺いました。


米国の原油生産量は11月第3週には966万㌭/日にも上りました。
2016年実績890万㌭/日、過去最高は1970年の960万㌭/日。

この夏はハービー・イルマ・ネイトの3つのハリケーンが
メキシコ湾岸に上陸したことで生産が抑制されていましたが、
この影響から脱したということでしょうか。

米国の石油掘削稼働リグ数は11月17日現在738基。
最近のピークは8月11日でピーク比30基の減少です。
しかし、DUC(drilled but uncompleted)=待機坑井が
10月17日で7,342井にも上っており(1月17日は5,840井)
いつでも生産できる状況に。故にリグ数増も様子見模様にあるようです。
つまり、原油価格次第で米国はいつでも増産可能なのです。

米国は1,009万㌭/日の石油を輸入する世界最大の輸入国ですが、
同時に563万㌭/日の石油を輸出する
世界第2位の輸出大国でもあります。

原油価格が高騰する下で,米国の割安で低硫黄・軽質原油の輸出が
急増。米国原油輸出量は「最近4週」で143万㌭/日と
前年同期の3.24倍。10月第4週には213万㌭/日と
200万を大きく超えてきました。
輸出先はインドや中国,西欧向けが急増。
今や米国はUAE並みの原油輸出国となっています。

2015年12月18日の原油輸出解禁以来、米国からの輸出が
急激に膨らんでいるのです。輸出が拡大している米国にとっても
原油価格が安定していることの方が望ましく、
やみくもにシェールオイル増産に踏み切ることはなくなっているようです。

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