原油価格上昇は続くか?!WTI原油とブレント原油 [大橋ひろこコラム] [マーケット・トレンド]
2017/09/27(水) 23:11

WTI原油市況が9/25、52.22ドルまで上昇。エネルギー需給に変化があったのでしょうか。またWTI原油よりさらに上げ幅が大きいのが北海ブレント原油。WTI原油と北海ブレント原油の価格差が大きくなっています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は石油ガスジャーナル顧問 山内弘史氏をお迎えしお話を伺いました。

IEAの"Oil Market Report,13September 2017"(9月月報)によりますと
2017年Q2の世界の石油需要 前年比230万㌭(2.4%)増の9,790万㌭となり
前回比50万㌭の上方修正となりました。
これを受けて2017年の需要を前回見通し比で10万㌭上方修正、
前年比160万㌭増の9,770万㌭としています。

一方で8月の世界の石油供給は72万㌭減少となりました。
予期せざる供給停止と定期修理が影響したようです。

こうした中で、10カ国の非OPEC産油国は初めて100%以上の減産を実施。
合意減産量 日量546千㌭のところ、8月減産実績はなんと642千㌭で
減産遵守率118%にも上りました。合意された生産量を下回る生産だったのです。
ちなみに7月の遵守率68%でしたので、8月の減産がいかに大きかったかわかりますね。

OPECも 8月の減産遵守率は82%で7月減産遵守率75%を上回っています。
減産枠から除外されているリビア生産量も8月は87万㌭と7月101万㌭から減少、
武装組織との紛争が影響しリビアの減産も効きました。

こうした中、米国には大型のハリケーンが上陸。
ハリケーン「ハービー」による製油所稼働率の低下が原油在庫の余剰につながり
ガソリンなど製品供給の不安を拡大させたことから
原油安ガソリン高となるなど、ボラティリティの高まりがみられましたが、
足元ではハリケーンの影響は落ち着きを取り戻しています。

米シェール生産状況はどうでしょうか。

一部には、原油価格低迷で投資が鈍ったことが今後のシェール生産に及ぼす
影響を織り込んでの原油価格上昇だとの指摘もありますが、
山内さんはDUC(drilled but completed)=待機坑井が
8/17時点で7,048井もあることに着目。
2017年1/17には5,840井だったのが1,208井もの増加で7,000を超えています。

価格が上昇してくれば、この待機坑井からの原油生産が増加するため
上値追いは難しいとみられます。

ここからの価格予想も含め、現状のファンダメンタルズ分析詳細は
是非オンデマンド放送で山内さんの解説をお聞きくださいね。