ボックス相場の様相強まる国際商品 [日経新聞編集委員] [マーケット・トレンド]
2017/05/29(月) 23:33

本日のコメンテーターは、日本経済新聞社 編集委員の志田富雄さんです。
番組オープニングでは、先週開かれたOPEC総会で減産9か月の延長が合意したのに何故、原油が急落したのかについて
本題は、「ボックス相場の様相強まる国際商品」というテーマで解説頂きました。

原油は広いレンジで見ると40ドル~60ドル、直近では50ドル台で推移
金は1,200ドル台のレンジで推移しています。
このようにボックス相場の様相が強まっている要因ですが
まず原油からみていくと、OPECの減産延長合意は、〝延長した"というより〝延長を迫られた"という恰好だったと志田さん。
日量80万バレルの減産をしているわけですが、50ドル台上の方...60ドルに近いところまで上がってくると、米国のシェール減産が鮮明になってきます。
で、シェールでいうと米国の新規開発、リグ稼働数を見ると直近722件まで増えています。
一番リグ稼働が下がったのが昨年5月で310台まで下がっていますので今はほぼ倍以上増えてきています。
ピーク時に比べるとまだ水準は低いのですが、米国が新たに開発しようという意欲が鮮明になって来ています。
それによりOECDの減産効果はそれだけ薄らぎますので、在庫の動向も思うように減っていない。
OECD加盟国は30億バレルくらいで高止まりしていますのでOPECが目指している28億バレルにはまだほど遠いので中々減らない。
なので減産の延長をせざるを得ないという状況に追い込まれているのです。

でも、このまま減産体制を維持できるかというと維持できない可能性も考えられます。
減産遵守率は、100%を達成していますが、UAEアラブ首長国連邦とサウジアラビアが100%以上の減産をしてようやく維持しているという状況で
逆にイラクやアルジェリア、アンゴラなどは真面目にやっておらず、
OPEC内の不満がどれだけ溜まっているか、UAEやサウジがどこまで我慢できるか、9か月の減産をどこまで実行できるかがポイントになってなります。
シェールの方は、原油価格が100ドルを超える高騰場面で開発技術が一気に進展、また相場が下がった場面でも安く開発出来る技術が進んだので、増産が進む一方。
これがバランスするためには需要が伸びないといけないのですが
世界経済をみると新興国経済は減速しこれまでのようなペースで自動車が普及するのは難しく
なおかつ環境対策車、新エネルギー車が浸透しているので、中々需要が伸びるということは考えられません。
第一次・第二次オイルショックの原油高騰のあと20年間相場の低迷の時期が続きました。
今回20年間続くかどうかは分かりませんが、高騰のあとの後遺症は長びくことは覚悟しなくてはならないようです。
このほか、金についても伺っています。
詳しい志田さんの解説はオンデマンド放送でお聴きくださいね。


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