米国の経済の現状とトランプ政権の今後のポイント [経済評論家 岡田晃さん] [マーケット・トレンド]
2017/03/13(月) 23:15
本日のコメンテーターは、経済評論家の岡田晃さんです。
「米国の経済の現状とトランプ政権の今後のポイント」というテーマでお話を伺いました。

まず、米国経済の現状。
先週末の雇用統計は予想を上回る良い数字が出ました。
岡田さんは、米国の雇用は非常に底堅いと感じているそうです。
失業率と共に重要視されているポイントが、非農業部門の雇用者の増加数。
この数字を見ると雇用の改善が持続的で長期化しているというのです。
従来はだいたい"20万人の増加"というのが好調かどうかの目安とされてきました。
この数字、リーマンショック直後はマイナスが大幅に続いていたのですが、2010年の10月から6年5か月間、一回の例外もなくずっと増加が続いているのだそうです。
この間の増加数、約1,534万人。
1か月平均で約19万人増えている計算です。
基本的に雇用はずっと改善した状態、景気も良好な状態がずっと続いているということです。
しかも、失業率も最近の数字では、完全雇用と言っていい状態。
ここから先は更に雇用が目立って良くはなりにくい状況ですから、失業率はほぼ下げ止まりなのですが
それにも関わらず、雇用の数は20万人を超えているという状況です。
FRBも最近は、雇用の増加の目安は10万人前後...イエレン議長が10万人弱から12万人くらいと発言していました。
このように目安のハードルが下がってきていますから、今週のFRBで利上げに踏み切る可能性は極めて高くなりました。
利上げの回数も3回...多ければ4回と予想されています。
これは完全に金融引き締め局面に入っていくという状況です。

それでも、トランプ大統領はアメリカ経済全体がどんどん衰退に向かっているという言い方をしているので
米国は不景気だと思っている方もいらっしゃるかもしれません。

数字やトレンドをしっかり見極める必要があると岡田さんは指摘します。
例えば、これまで幾度となく繰り返し叫び続けてきた移民問題。
年々不法移民が増え続けてきているというようなイメージを抱いている方が多いと思いますが
実際は4分の1以下に減ってきているのだそうです!!
トランプ大統領の発言には十分気をつけなくてはいけませんね。

ただ、最近はその語調が大分和らいできている感じがします。
大統領に就任してから、言いたいことを言って、やりたいことをやっているというイメージがありますが
実は、政策は何も進んでいない状況です。
何かをやるには予算が必要ですが、予算審議どころか、閣僚人事も滞っています。
閣僚以下の省庁幹部も約600人の内、18人しか承認されていない状態。
これでは不味い。議会と仲良くしなくてはならない。好き勝手言っているだけでは駄目だと悟ったのではと岡田さん。
となると多少真面な方向に行ってくれるのではないかと期待しているそうです。

岡田さんの詳しい解説は、オンデマンド放送でお聴きください。