1月のOPEC減産量は?!10日のIEA,13日OPECのレポートに注目 [大橋ひろこコラム] [マーケット・トレンド]
2017/02/08(水) 21:04

原油価格が動きません。11月30日のOPEC総会で減産合意が決められた後、WTI原油価格は50ドル台へとステージを引き上げる上昇となったのですが、その後2か月間あまり、50ドルから55ドルでのレンジ相場が続いています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は、よそうかい・グローバル・インべスターズ代表 松本英毅さんに
原油市場の今後のポイントを伺いました。

1月から減産が実施されていますが、大方の予想以上に
減産が進んでいるとの見方が多いようです。
サウジを初めとした湾岸諸国の減産が現在の原油価格を支えていると思われますが、
一方でイラクは12月に生産を増やしていることもあり
その分を割り引いて考える必要があります。

リビアとナイジェリアの生産も増加していると見込まれる他、
イランもやや増加傾向。

重要なのは、OPEC全体で11月末時点での生産量から比べて
どれだけ減っているのかという点です。
11月に減産が決められてから1月の減産開始前の12月中は
生産国らが増産していましたので、12月比での1月生産量は
乖離が大きくなっていると思われるためです。

今週10日(金)にはIEAの月報が、
来週13日(月)にはOPECの需給レポートが出てきますので
この内容に注目。市場の予想と実際の減産量に乖離があれば
原油相場、大きく動く可能性がありますので、要注意。
どちらかというと、ファンドポジションは過去最高の買い越しに
なっているので、下落リスクが大きいと思われますが、、、。

また、高止まりの原油価格に採算が見合ってきた米国シェール。
稼動リグ数の増加パターンを見る限り、そろそろもう一段の
生産増が警戒されてくる頃です・・・。

冬の暖房需要がピークを過ぎたことで、製油所の定期点検が
始まっており、製油所の稼働率が低下する時期。
原油在庫の積み増し、余剰感が出てくるシーズンでもあります。

加えて、米国戦略備蓄原油の市場への売却も原油の上値を抑えると
見られます。 合計800万バレルの備蓄を放出することになっていますが
議会で承認された3億7,540万ドルの売却収入を得られなかった場合、
追加の放出にも (1バレル46.925ドル)警戒が必要でしょう。

松本さんはリビアやナイジェリアの生産回復、
シェールオイルの増産もあり、今のOPECの減産量では
世界市場の供給過剰を解消するのは不十分と指摘。

5月25日のOPECの定例総会では、6ヶ月と定められた減産期間の延長、
ならびに100万バレル程度の追加減産に必要性が生じるのではないか?!
として、足元の原油価格は40ドル近辺までの下落の可能性もあると
お話くださいました。価格下落に対する危機意識の高まりが本物ならば、
追加減産で合意できる可能性は高いというのですが、、、。

詳しくはオンデマンド放送で松本さんの解説をお聞きくださいね。