ロシアが南アフリカにプラチナ版OPEC創設打診?! [コモディティの見通し(大橋ひろこ)] [マーケット・トレンド]
2013/03/27(水) 23:15

1月は行く、2月は逃げる、3月は去る...とは言ったものであっという間に期末です。権利落ちとなる今日も日経平均はプラス圏で引けました。株式市場は堅調な1~3月でしたが、コモディティ市場は冴えない値動きが続きましたね。4月以降、どんな展開となるのでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットアナリスト菊川弘之さんにお話しを伺いました。

菊川さんが新年度相場の注意点として注目されていらっしゃるのが以下の3点。

黒田新日銀総裁体制での新政策への期待
4月新年度入りでのニューマネー動向
北朝鮮などの地政学リスク

北朝鮮が暴発することがあればこれはリスクとなります。ターゲットがどのエリアか、どの規模となるかによって、リスクとなるマーケットが異なってきます。

円に関して、これが円高リスクなのか円安リスクなのかは状況によっ異なるとしながらも、菊川さんは振り上げた拳の落としどころについて、煮詰まった状況下にあるため、3月末~4月にこうした地政学リスクを考慮すべきだと解説くださいました。

また、今日飛び出したニュースで、
Brics首脳会議において、ロシアが南アフリカに対し、
プラチナ版OPECの創設を打診したということが話題となっています。

OPECというのは石油産出国の利益を守るために設立された産油国の組織で
石油価格が下がると会合で減産することを決め、石油価格の下落を抑制して
来たという経緯があります。(ただし、加盟国が多いため、外貨を稼ぎたい
産油国は減産協定を遵守せず闇増産を続けてきたことでOPECの減産は
形骸化しつつありました。)

こうした「価格誘導カルテル」のような協定がロシアと南アフリカで
取り交わされることとなれば、不当に安いプラチナ価格を容認するとは
考えられず、生産コストより安い状況には陥ることはなくなると思われます。
つまりプラチナ1500ドル以下の価格となることは考えにくく、
プラチナの価格水準が切りあがることが想定されるということです。


ロシアから南アフリカに対しての価格誘導組織形成の打診は
裏を返せば天然ガスエネルギーによって外貨を稼いてきたロシアが
米国のシェール革命によって、構造の変化が起きているのではないか、
ということ。エネルギーのパワーバランスがシフトすることで
ロシアの優位性が低下することが考えられるため、
ロシア特有の資源としてのPGM,プラチナやパラジウムなどの
輸出規制に繋がる「価格誘導策」を、マーケット環境によっては
いつでも発動できるよう、プラチナ生産大国である南アに
呼びかけた、ということですね。

シェールガス、オイル革命がコモディティ市場に影響を及ぼす可能性が
あるのはPGMだけではありません。
「トウモロコシ」価格の水準訂正が起こるかもしれないという
大きな構造の変化が起こっているのです。

ヒントは「エタノール需要」
2003年ブッシュ大統領はトウモロコシを飼料、食糧用需要だけでなく
エネルギー転化する政策を決定しました。
食べ物であるトウモロコシを燃やしてしまうことへの異論は
多かったものの、穀物価格の水準を上げることで農業票を獲得した
ブッシュ政策が、シェール革命によって転換されるとしたら?

コモディティ価格の常識を大きく変えてしまうかもしれません。
詳しくはオンデマンド放送で菊川さんの解説をお聞きくださいね。