周近平体制のゆくえ [日経新聞編集委員] [マーケット・トレンド]
2012/11/19(月) 23:38

編集局 後藤康浩さん

先週の中国共産党大会で習近平・新体制がスタートしました。
今日のコメンテーターの編集局編集委員の後藤康浩さんは
新指導部の顔触れは半年前に予想されていたものとは違っていて予想外だったそうです。
江沢民に近い人がほとんどで、平均年齢も高く新鮮味も無い。
これは本格的に新しい体制になる一歩手前。
中国共産党大会は5年ごとに開かれ、2期10年つとめるのが通例なので
1期目は、国内問題に対応するため安定的な手堅い体制で進め
そして5年後の2期目は胡錦濤系列の人も入れて本格的な新体制とするのだろう見られるそうです。
それだけ、今の中国には直面している問題が多いというこです。
中でも、腐敗・汚職問題、経済格差の拡大、イノベーション力不足、この3つが大きな問題として挙げられます。
胡錦濤政権では、政治体制の改革は全く進みませんでした。
経済は発展しましたが、その反面汚職が蔓延し、特に下層部で起きていることが深刻な問題になっています。
そして経済もGDP成長率は七四半期連続で鈍化。つい最近まで10%を超えていた成長率が今7.4%。
これは欧州経済の影響というよりは、中国の高度成長期が終わり安定成長期へと向かっているから。
一番の問題はイノベーション力が止まったことです。
国進民退…国有企業ばかり優遇することで民間企業の勢いが止まってしまい経済発展も止めてしまいました。
格差問題にもつながりその不満のはけ口として日本バッシング…。
日中問題は尖閣日本国有化が引き金とはなりましたが、もともとは経済発展が滞ったため国有企業を盛り上げたいという土壌があるのです。
日本製品の不買運動は長期化しそうだと後藤さん。
米国でもオバマ政権が二期目に入り、これまでよりも中国に対して厳しく出てくることが考えられますし
中国の抱える問題は山積しています。
習近平新体制も舵取りの難しい状況での船出となっています。

後藤さんのお話はオンデマンド放送でお聴き下さい。